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通常なら今日から新しいシリーズが始まる所なんですが年末年始という事で違う態勢を取っています。ヴォルデモート卿が凋落した時には魔法省の警察に当たる魔法法執行部の部長だったバーテミウス・クラウチ氏が最も魔法大臣に近いと言われていました。ところがその時起きたある事件のためにクラウチ氏は・・・(全3項目)

3-1.バーテミウス・クラウチの場合、その1
強力な魔法力に権力欲。ただしヴォルデモートの支持者だった事はない。バーテミウス・クラウチは素晴らしい魔法使いで次の魔法大臣と噂されていました。ヴォルデモートの全盛時代クラウチ氏は魔法省の警察に当たる・・・

魔法法執行部の部長でした。当時の魔法界はまさに恐怖時代でした。誰が支持者なのか分らない。誰がヴォルデモートに仕え誰がそうではないのかが分らない。ヴォルデモートには人を操る力があるのです。それがために・・・

誰もが自分では止める事ができずに恐ろしい事をしてしまう。自分で自分が怖くなる。家族や友人でさえ怖くなる。魔法省は大混乱だ。どうしていいのか分らない。こういう時にこそ最良の面を発揮する者がいるかと思えば・・・

最悪の面が出る者もいる。クラウチ氏の主義主張は最初は良いものだと考えられていたようです。クラウチ氏は魔法省でたちまち頭角を現してヴォルデモートに従う者に極めて厳しい措置を取るようになりました。例えば・・・

闇祓いたちに新しい権力が与えられました。一例としては「捕まえるのではなく殺害してもいい」という権力でした。裁判をやらなくてもアズカバンに送る事ができるというのもそうでした。シリウスもまたそうだったのです。

クラウチ氏は暴力には暴力をもって立ち向かい疑わしい者に対して「許されざる呪文」を使用する事を許可しました。クラウチ氏は多くの闇の陣営の輩と同じように冷酷無情になってしまいました。それでも魔法界には・・・

クラウチ氏を支持する者もいました。クラウチ氏のやり方が正しいと思う人も沢山いました。多くの魔法使いたちが「バーテミウス・クラウチを魔法大臣にせよ」と叫んでいました。ヴォルデモートが凋落したその時には・・・

クラウチ氏がその最高の職つまり魔法大臣に就任するのは時間の問題だと思われました。ところがその時不幸な事件が起きたのです。

3-2.バーテミウス・クラウチの場合、その2
クラウチ氏の息子が死喰い人の一味と一緒に捕まったのです。この一味は言葉巧みにアズカバン行きを逃れた者たちでヴォルデモートを探し出して再び権力の座に復帰させようとしていました。そこでクラウチ氏がした事とは?

シリウスは「あのバーティにとっては相当きついショックだっただろう」と言うのです。もう少し家にいて家族と一緒に過ごすべきだった。たまには早く仕事を切り上げて帰るべきだった。自分の息子の事をよく知るべきだった。

クラウチ氏は魔法大臣になる事に一生を懸けて来ました。そのため少しでも自分の評判を傷つけるような事は消してしまう奴だとシリウスは言うのです。クラウチ氏がせいぜい父親らしい愛情を自分の息子に見せたのは・・・

息子を裁判にかける事でした。しかしそれもまたどう考えてもクラウチ氏がどんなにその息子を憎んでいるのかを公に見せるための口実に過ぎなかった。そしてクラウチ氏は自分の息子を真っ直ぐアズカバンに送ったのでした。

息子は法廷で壇上にいるクラウチ氏に向かって声を振り絞り「お父さん僕は誓ってやっていません!吸魂鬼の所へ送り返さないで」と訴えました。しかしそれでもクラウチ氏は息子の言葉を大声で遮り裁判を押し進めたのでした。

クラウチ氏の脇にいる華奢で小柄な魔女が体を揺すりながら啜り泣きを始めました。その魔女を振り仰ぐと息子は「お母さん、お父さんを止めてください。僕はやっていない。あれは僕じゃなかったんだ!」と訴えたのでした。

「ここで陪審の評決を。これらの罪はアズカバンでの終身刑に値すると私はそう信ずるがそれに賛成の陪審員は挙手願いたい」

法廷の右手に並んだ魔法使いや魔女たちが一斉に手を挙げました。壁に沿って並ぶ傍聴席からは拍手が湧き起こりました。吸魂鬼が戻って来て終身刑を言い渡された被告たちを連れ出そうとする中でもその息子はなおも・・・

「嫌だ!お母さん、嫌だ!僕やっていない。やっていない。知らなかったんだ!あそこに送らないで。お父さんを止めて!」

吸魂鬼に引かれながら息子はクラウチ氏に「僕はあなたの息子だ!あなたの息子なのに!」と叫びました。するとクラウチ氏はそんな息子に向かって「お前は私の息子などではない!私には息子はいない!」と怒鳴ったのでした。

それでもなお息子は自分の潔白を訴えながら吸魂鬼に引かれて行きました。クラウチ氏は吸魂鬼に向かって「連れて行くのだ。そいつらはあそこで腐り果てるがよい」と激しく叫びました。こうしてクラウチ氏の息子は・・・

アズカバンに送られて行ったのでした。

3-3.バーテミウス・クラウチの場合、その3
一時は魔法大臣と目されたヒーローでした。そのバーテミウス・クラウチは全てをやり遂げたと思った時に全てを失ったのでした。息子はアズカバンで死に奥方も亡くなり家名は汚された。人気も大きく落ち込んでしまいました。

クラウチ氏は魔法省の重要人物だったため奥方と一緒に死に際に息子との面会を許されました。奥方はどうやらそれから嘆き悲しんで息子と同じように憔悴していったらしいとの事です。そして息子が亡くなったその後は・・・

みんなが息子に同情するようになりました。れっきとした家柄の立派な若者が何故そこまで大きく道を誤まったのか?人々は疑問に思い始めました。結論は父親が息子をかまってやらなかったからだという事になったのでした。

そこでコーネリウス・ファッジが最高の地位つまり魔法大臣の座に就きクラウチ氏は「国際魔法協力部」などという傍流に押しやられました。それからクラウチ氏は闇の魔法使いを捕まえる事に取り憑かれるようになりました。

それはもうほとんど病的と言っていいほどでした。シリウスが言うには「私の推測ではあいつはもう1人死喰い人を捕まえれば昔の人気を取り戻せるとそんな風に考えているのだ」との事です。つまりシリウスから見れば・・・

クラウチ氏はまだ依然として魔法大臣の座に就く事を諦めてはいない。そういう事のようですね。

今日の最後に
この時クラウチ氏の息子と共に裁判を受けた死喰い人一味というのがベラトリックス・レストレンジとその夫ロドルファスに弟のラバスタンだったんですよね。そしてこの一味に襲われたのがネビルの両親だったというわけです。

ダンブルドアがハリーに説明した所によるとロングボトム夫妻には人望があり、ヴォルデモートが失脚したその後でみんなが「もう安全だ」と思った時に2人は襲われたのだそうです。そのためにこの襲撃事件に関しては・・・

ダンブルドアがこれまで知らなかったような激しい怒りの波が湧き起こった。したがって魔法省には2人を襲った者を是が非でも逮捕しなければならないというプレッシャーがかかっていた。そしてクラウチ氏の息子は・・・

最後まで「僕はやっていない」と潔白を主張していました。そこでクラウチ氏は奥方に説得をされて・・・
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