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何ゆえスネイプはあそこまでシリウスを?そしてシリウスもまた何故そこまでスネイプの事が憎いのか?それは「叫びの屋敷」で顔を合わせた時にも激しく燃え上がったのでした。今週は「この2人」が何故ここまで憎み合うのかについて改めて考えてみる事にします。(全3項目)

3-1.唯一気を逸らしたのが
それを知ってからというものシリウスはその事だけを思い詰めていました。あいつはホグワーツにいる。ホグワーツでハリーと一緒だ。闇の陣営が再び力を得たとの知らせが少しでも耳に入ったら行動が起こせる完璧な態勢だ。

味方の力に確信が持てたら途端に襲えるように準備万端だ。ポッター家最後の1人を引き渡す。ハリーを差し出せば奴がヴォルデモート卿を裏切ったなどと誰が言おうか?奴は栄誉をもって再び迎え入れられる。それが・・・

このようにアズカバンを脱獄して以来シリウスの頭を支配していたのはピーター・ペティグリューことワームテールがハリーと共にホグワーツにいる事でした。それがシリウスに他の事柄を考えさせる機会を持たせたのが・・・

「スネイプだって?スネイプが何の関係がある?」

12年ぶりに「叫びの屋敷」でシリウスとの再会を果たしたルーピンがスネイプの名前を口にするとシリウスは初めてスキャバーズから目を離しルーピンにこう訊きました。そこでルーピンはシリウスにこう答えたというわけです。

「シリウス、スネイプがここにいるんだ。あいつもここで教えているんだ」

ルーピンはハリーたち3人を見て事の経緯を説明しました。スネイプは自分たちと同学年なんだ。スネイプは自分が「闇の魔術に対する防衛術」の教職に就く事に強硬に反対した。スネイプはルーピンは信用できないと・・・

この1年間ダンブルドアに言い続けていた。スネイプにはスネイプなりの理由があった。それはシリウスが仕掛けた悪戯でスネイプが危うく死にかけた事があったとルーピンは言うのです。さらに実を云うとその悪戯には・・・

ルーピンも関わっていたというのです。

それは?

3-2.甲乙つけがたい互いの憎しみ
シリウスは嘲るような声でせせら笑いながら「当然の見せしめだったよ」と言ったのでした。こそこそと嗅ぎ回って我々のやろうとしている事を詮索してシリウスやハリーのお父さんを退学に追い込もうとしていたというのです。

「セブルスは私が月に一度どこに行くのか非常に興味を持った」

とある晩スネイプはルーピンが校医のマダム・ポンフリーと一緒に校庭を歩いているのを見つけました。マダム・ポンフリーはルーピンの変身のために「暴れ柳」のほうに引率して行く所だったのです。そこでシリウスが・・・

「暴れ柳」の幹のコブを長い棒で突けば後をつけて穴に入る事ができると教えてやったんだそうです。当然スネイプは試してみた。もしスネイプがこの屋敷まで来ていたなら完全に人狼に成り切ったルーピンに会っていただろう。

しかしハリーのお父さんがシリウスのやった事を聞くなり自分の身の危険も顧みずスネイプの後を追って引き戻した。ところがスネイプはトンネルの向こう側にいるルーピンの姿を見てしまいました。そのためスネイプは・・・

ルーピンが狼人間だという事を知ってしまいました。ダンブルドアが決して人に言ってはいけないと口止めをしたそうです。ところがハリーがルーピンに「だからスネイプはあなたが嫌いなんだ」と言った所で現れたのが・・・

「その通り」

ルーピンの背後の壁のあたりから冷たい嘲るような声がしました。その当の本人のセブルス・スネイプがハリーの「透明マント」を脱ぎ捨てて姿を見せたのです。スネイプは杖をぴたりとルーピンに向けて立っていたのでした。

スネイプはマントを「暴れ柳」の根元で見つけたそうです。スネイプは少し息切れしていたものの勝利の喜びを抑え切れない顔でした。そして「我輩がどうしてここを知ったのか諸君は不思議に思っているだろうな?」と・・・

スネイプは例の満月の前の一週間飲みさえすれば自分の心を保つ事ができる薬をルーピンの部屋に持って行ったのだそうです。そこで机の上に置いてある「忍びの地図」を見てルーピンを追ってこの屋敷に来たというわけです。

我輩は校長に繰り返し進言したとスネイプは言うのです。ルーピンが旧友のシリウスを手引きして城に引き入れている。これがいい証拠だ。ルーピンが切羽詰ったように「君は誤解している」と言ってもスネイプのほうは・・・

スネイプの目は今や狂気を帯びて光っています。スネイプの杖から「バーン!」という音と共に細い紐が蛇のように噴き出しルーピンの口に手首そして足首に巻きつきました。ルーピンは床に倒れると身動きできなくなりました。

怒りの唸り声を上げシリウスがスネイプを襲おうとしました。しかしスネイプはシリウスの眉間に真っ直ぐ杖を突きつけて「やれるものならやるがいい」と低い声で言いました。さらにスネイプはシリウスにこうも言ったのです。

「我輩にきっかけさえくれれば確実に仕留めてやる」

シリウスはぴたりと立ち止まりました。シリウスとスネイプの顔に浮かんだ憎しみは甲乙つけ難い程の激しさでした。ハリーたちは金縛りに遭ったようにその場に立っていました。誰を信じていいものやら全く分りませんでした。

やがてハーマイオニーがスネイプのほうにおずおずと一歩踏み出して恐々と言いました。この人たちの言い分を聞いてあげても害はないのではありませんか?しかしスネイプは「君は停学処分を待つ身ですぞ」と言い放ち・・・

説得に応じようとはしません。スネイプの目にはハリーが今まで見た事がない狂気の光がありました。もはや理性を失っています。蛙の子は蛙だな。我輩は今お前のその首を助けてやったのだ。感謝しろと言うスネイプに・・・

「エクスペリアームス!」

ハリーは瞬時に意を決してこう叫びました。ところが叫んだのはハリーだけではなかったのです。ロンもハーマイオニーも同時に武装解除の術を叫んでいたのです。3人分の呪文を浴びたスネイプは吹き飛んで壁に激突しました。

スネイプはノックアウトされました。そしてこの後ついにスキャバースの正体が明らかになってシリウスにルーピンそして人間の姿に戻ったピーター・ペティグリューのやり取りを通じて真相の全てが明らかになったのでした。

3-3.怒り狂うスネイプ
そんな事だったのでハリーとハーマイオニーが手助けをしてシリウスが再び逃亡した時のスネイプの怒りは凄まじい程になったというわけです。2人とも神経をピリピリさせ耳をそばたててじっと待っていました。すると・・・

マダム・ポンフリーが驚いて「何かしら?」と言いました。怒声が聞えて来ました。段々大きくなって来ます。マダム・ポンフリーが扉を見つめて「全員を起こすつもりなんですかね!一体何のつもりでしょう?」と言いました。

声の主たちが近づいて来ます。

「きっと姿くらましを使ったのだろう。セブルス。誰か一緒に部屋に残しておくべきだった。こんな事が漏れたら」

「奴は断じて姿くらましをしたのではない!」

「この城の中では姿くらましも姿現しもできないのだ!これは-断じて-何か-ポッターが-絡んでいる!」

「セブルス-落ち着け-ハリーは閉じ込められている」

病室の扉が「バーン!」と猛烈な勢いで開いて魔法大臣コーネリウス・ファッジにスネイプそしてダンブルドアがつかつかと中に入って来ました。ダンブルドアだけが涼しい顔でむしろかなり楽しんでいるようにさえ見えました。

「白状しろポッター!一体何をした?」

ファッジは怒っているようでした。そしてスネイプは逆上していました。スネイプが吼えるとマダム・ポンフリーは金切り声で「場所をわきまえていただかないと!」と言いました。ファッジはスネイプにこう言ったのでした。

「スネイプ、まあ無茶を言うな。扉には鍵が掛かっていた。今見た通り」

しかしスネイプはハリーとハーマイオニーを指差し「こいつらが奴の逃亡に手を貸した。判っているぞ!」と喚きました。その顔は歪み口角泡を飛ばして叫んでいました。スネイプを制止しようとファッジはこうも言いました。

「いい加減に静まらんか!辻褄の合わん事を!」

しかしスネイプは声を上ずらせて「閣下はポッターをご存知ない!こいつがやったんだ。判っている。こいつがやったんだ」と訴えました。するとダンブルドアは静かに「もう十分じゃろう。セブルス」と言った後さらに・・・

自分が何を言っているのか考えてみるがよい。わしが10分前にこの部屋を出た時からこの扉にはずっと鍵が掛かっていた。ここでダンブルドアはマダム・ポンフリーに「この子たちはベッドを離れたかね」と訊いたのでした。

するとマダム・ポンフリーは眉を吊り上げ「もちろん離れませんわ!」と答えました。ダンブルドアが部屋を出てからずっとハリーたちと一緒にいたとマダム・ポンフリーは言いました。ハリーもハーマイオニーもまた・・・

同時に二ヵ所に存在する事ができるというのなら別だ。これ以上ハリーとハーマイオニーを煩わせるのは何の意味もないとダンブルドアは言いました。怒りが頂点に達していたスネイプは棒立ちになってまずはファッジを・・・

そしてダンブルドアを睨みつけました。ファッジはキレたスネイプに完全にショックを受けたようでした。するとスネイプはくるりと背を向けて病室から嵐のように出て行ったのでした。スネイプの後ろ姿を見つめながら・・・

ファッジはスネイプの事を精神が不安定なのでは?私がダンブルドアの立場なら目を離さないようにすると言ったのでした。それにダンブルドアは「不安定なのではない。ただひどく失望して打ちのめされているだけ」と・・・

答えたのでした。

今日の最後に
シリウスはアズカバンを脱獄する際「ピーター・ペティグリューがホグワーツにいる!」という事を一心不乱に思い詰めていました。しかしルーピンにスネイプがここにいて教えていると言われ初めて他の事に関心を持ちました。

それはそれだけスネイプに対する怨念がとてつもなく深いという事の裏返しというわけです。そしてスネイプもシリウスを憎悪する気持ちがあまりに強いがために狂気を帯びる程に激しく激高してしまうというわけなんですよね。

何ゆえスネイプもシリウスもここまで激しく互いを憎み合うのか?シリウスに至っては「あいつなんか死んでも構わない」と思うぐらいですからね。だからこそシリウスはスネイプを「叫びの屋敷」に行かせようとしたのです。

どうしてそこまで?という感じですよね。(苦笑)
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