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空気読まない。独りよがりで相手の気持ちをおもんばかるあるいは察するという事が全くできない。ギルデロイ・ロックハートという人は他人の領域に平気でズカズカと足を踏み入れて来るんですよね。本日の記事ではこの人のそういった傍若無人の振る舞いを紹介してみる事にします。(全3項目)

3-1.他人の領域にズカズカと、その1
2年生になったハリーたちが一番最初に受けた授業は「薬草学」でした。3人がみんなと一緒になった直後にスプラウト先生が芝生を横切って大股で歩いて来るのが見えました。スプラウト先生は腕一杯に包帯を抱えていました。

遠くに見える「暴れ柳」の枝のあちらこちらに吊り包帯がしてある事に気づいてハリーは申し訳なさに心が痛んだのでした。スプラウト先生はギルデロイ・ロックハートと一緒でした。ロックハートは生徒たちを見回すと・・・

こぼれるように笑いかけて「やぁ皆さん!」と挨拶をしました。今スプラウト先生に「暴れ柳」の正しい治療法をお見せしていた所だったんだそうです。でも私のほうがスプラウト先生よりも薬草学の知識があるなんて・・・

誤解されては困るとの事でした。何でもロックハートが旅の途中で偶然「暴れ柳」というエキゾチックな植物に出会った事があるだけだったからなのだそうです。スプラウト先生は普段の快活さはどこへやらという感じで・・・

不機嫌なのが見え見えでした。スプラウト先生が今日授業をする3号温室の扉を開けてハリーはロンとハーマイオニーと一緒に中に入ろうとしました。ところがそこにロックハートの手が伸びて来ました。ロックハートは・・・

「ハリー!君と話したかった。スプラウト先生、彼が2~3分遅れてもお気になさいませんね?」

スプラウト先生のしかめっ面を見れば「お気になさる」でした。しかしそこは何と言っても察する事が全くできないロックハートですからロックハートは「お許しいただけまして」と言うなりスプラウト先生のその鼻先で・・・

ロックハートは扉を閉めてしまいました。これがギルデロイ・ロックハートだからこそできる所業というわけなんですよね。

3-2.他人の領域にズカズカと、その2
10月31日のハロウィンの日にもロックハートは懲りずに事を起こしました。ハリーたちがグリフィンドール塔付きのゴースト「ほとんど首なしニック」の絶命日パーティの会場を出た直後にハリーが再び姿なき声を聞いたのです。

ハリーが声を追って3階に行くと管理人のフィルチの飼い猫ミセス・ノリスが松明の腕木に尻尾を絡ませてぶら下がっているのが見つかりました。ミセス・ノリスの目はカッと見開いたままでまるで板のように硬直していました。

「助けてあげるべきじゃないかな」と言うハリーにロンは「ここにいる所を見られないほうがいい」だから離れるべきだと言いました。しかし時既に遅しで大広間のハロウィン・パーティが終わって生徒たちが来てしまいました。

フィルチが「お前がやったんだろう!」とハリーを責め立てているとダンブルドアが数人の先生方を従えて到着しました。ダンブルドアが松明の腕木からミセス・ノリスを外すとロックハートがいそいそと進み出て来て・・・

「校長先生、私の部屋が一番近いです。すぐ上です。どうぞご自由に」

ハリーたち3人に先生方と共にロックハートの部屋に入るとダンブルドアはミセス・ノリスを机の上に置いて調べ始めました。ダンブルドアは長い鼻の先がくっつきそうになるぐらい顔を近づけミセス・ノリスを調べていました。

マクゴナガル先生も身を屈めてダンブルドアとほとんど同じぐらい近づき目を凝らして見ていました。スネイプはその後ろに漠然と立って奇妙な表情をしています。まるでニヤリ笑いを必死で噛み殺しているような感じでした。

ロックハートはその周囲をうろうろしながらあれやこれやと意見を述べ立てていました。猫を殺害したのは呪いに違いありません。多分「異形変身拷問」の呪いでしょう。何度も見た事があります。そしてロックハートは・・・

私がその場に居合わせなかったのはまことに残念。猫を救うぴったりの反対呪文を知っていたと言うのです。ロックハートの話の合いの手は涙も枯れたフィルチが激しくしゃくり上げる声でした。するとダンブルドアが・・・

「アーガス、猫は死んでおらんよ」

やっとの事で体を起こすとダンブルドアはフィルチに優しくこう言いました。ロックハートはこれまで自分が未然に防いだ殺人事件の数を数えている最中でしたが慌てて止めました。ダンブルドアが言うにはミセス・ノリスは?

「石になっただけじゃ」

ダンブルドアがこう言うとロックハートは「やっぱり!私もそう思いました!」と言いました。それなら何で自分が未然に防いだ殺人事件の数を数えていたんでしょう?そしてさらにダンブルドアはフィルチにこうも言いました。

「アーガス、君の猫は治してあげられますぞ」

それは最近スプラウト先生がマンドレイクを手に入れたからなんだそうです。すると十分に成長したらすぐにでもミセス・ノリスを蘇生させる薬を作らせましょうとダンブルドアが言うとロックハートが突然口を挟んで来ました。

「私がそれをお作りしましょう」

続けてロックハートは「私は何百回作ったか分らないぐらいですよ。マンドレイク回復薬なんて眠ってたって作れます」と言いました。すると今度はスネイプが「お伺いしますがね」と言って来ました。そこでスネイプは・・・

「この学校では我輩が魔法薬の担当教師のはずだが」

スネイプがこう言うとその場にはとても気まずい沈黙が流れました。ロックハートはここでは「マンドレイク回復薬を作る」などとしゃしゃり出てスネイプの領域にズカズカと足を踏み入れてしまったというわけなんですよね。

3-3.他人の領域にズカズカと、その3
ロックハートはクィディッチの開幕戦グリフィンドール対スリザリン戦でもやらかしてくれました。事の始まりは試合が開始されると1つのブラッジャーがブーメランのように曲線を描きハリーの頭を狙い撃ちにして来たのです。

ブラッジャーがハリーを追って飛んで来る音が耳に入るほどでした。一体どうなっているのだろう?なるべく沢山の選手を振り落とすのがブラッジャーの役目のはずだ。こんな風に1人の選手だけを狙うなんて事はなかったのに。

フレッドとジョージがハリーに付きっ切りになってしまいハリーの周囲を飛び回っているのでスニッチを探す事など到底できません。ハリーは2人にあんなブラッジャーは僕に任せて他の選手の所へ戻ってくれと言ったのでした。

ブラッジャーを避けるのに馬鹿げた動きをしているハリーを見てマルフォイが「バレエの練習かい?」と叫びました。マルフォイのほうを睨むように振り返るとスニッチがありました。マルフォイの左耳の少し上を漂っています。

スピードを上げてマルフォイのほうに飛びたい!しかしできません。マルフォイが上を見てスニッチを見つけてしまうかもしれないからです。ハリーは空中で立ち往生しました。一瞬の気の迷いをそのブラッジャーは捕えました。

肘を強打してハリーは腕が折れたのを感じました。意識が薄れて行く中でたった1つの事だけが脳裏に浮かびました。マルフォイの所へ行け!ハリーが襲って来たと思ったらしくマルフォイの目は恐怖で大きく見開かれました。

ハリーがスニッチを握り試合はグリフィンドールが勝利しました。ふと気づくと誰かが上から覗き込んでいます。輝くような歯です。心配そうにハリーを囲んでいるグリフィンドール生にロックハートが高らかにこう言いました。

「ハリー心配するな。私が君の腕を治してやろう」

ハリーは「止めて!腕をこのままにしておきたい。構わないで」と訴えました。上半身を起こそうとしましたが激痛が走りました。ロックハートは「数え切れないほど使った事がある簡単な魔法だから」と言ったのですが・・・

歯を食いしばって痛みに耐えながらハリーは「医務室に行かせて貰えませんか?」と頼みました。しかしロックハートはついにとうとうやってしまいました。奇妙な気持ちの悪い感覚が肩から始まり指先まで広がって行きました。

自分の腕に何が起こったのか?ハリーはとても見る気にはなれませんでした。ハリーは目を閉じ自分の腕から顔を背けました。ハリーが予想した最悪の事態が起こったようです。自分がした事の結果を見てロックハートは・・・

「そう。まあね。時にはこんな事も起こりますね。でも要するにもう骨は折れていない。それが肝心だ」

この後ロックハートはハリーに「医務室まで気をつけて歩いて行きなさい」と言いました。そしてロンとハーマイオニーに付き添ってくれとも言いました。この後の事はマダム・ポンフリーがきちんとしてくれるだろうと・・・

ロックハートはハリーの腕の骨を治したのではなく骨を抜き取ってしまったのです。医務室に行くとマダム・ポンフリーは憤慨して今や哀れな骨抜きの腕の残骸を持ち上げ「まっすぐ私の所へ来るべきでした」と言ったのでした。

骨折ならあっという間に治せますが骨を元通りに生やすのは荒療治なのだそうです。ロックハートは頼みもしないのにハリーの腕を骨抜きにしてしまって、その結果むしろマダム・ポンフリーの仕事を増やしてしまったのでした。

本当に困った人です。

今日の最後に
このようにしてギルデロイ・ロックハートはスプラウト先生にスネイプそして校医のマダム・ポンフリーの領域にズカズカと足を踏み入れていたというわけです。しかしそれにしてもこの人のやっている事を見ていると・・・

何であんなに自信満々でいられるんだろう?と思ってしまいますよね。本人はハリーの腕を骨抜きにする時「数え切れないほど使った事がある簡単な魔法だ」と豪語していました。しかしものの見事に失敗してしまいましたね。

こうなるとマンドレイク回復薬を何百回も作ったという話も「本当に?」と疑いたくなって来ます。ミセス・ノリスが死んだと決め付けて物を言いダンブルドアが生きていると言った途端に前言を撤回する無節操ぶりにも・・・

ただただ呆れ返るばかりです。でもこれで「闇の力に対する防衛術連盟名誉会員」でマーリン勲章も貰っているんですよね。
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