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病欠もなければ年金も貰えない!給料もなしで奴隷働きしている屋敷しもべ妖精のためとハーマイオニーは一念発起して「しもべ妖精福祉振興協会」なるものを設立して屋敷しもべ妖精の権利を獲得するため立ち上がったのでした。ところがその事がきっかけで思ってもみなかった出来事がハリーの元に・・・(全3項目)

3-1.設立!しもべ妖精福祉振興協会
病欠もなければ年金も貰えない!給料もなしで奴隷働きしている屋敷しもべ妖精が作った物を食べるわけにはいかないのよ!そんな感じで新学期初日には食事を取る事を拒否して絶食をしたハーマイオニーだったのですが・・・

「おーや、また食べるようになったじゃないか」

翌日の朝になるとハーマイオニーがトーストにバターやジャムをたっぷり塗っているのでロンがこう言って突っ込みました。ハーマイオニーが言うには「しもべ妖精の権利を主張するもっといい方法が見つかった」との事でした。

ところが午前中の授業を終えて昼食の時間になるとハーマイオニーが物凄い勢いで食べるのでハリーとロンは驚きました。ロンが「それってしもべ妖精の権利擁護の新しいやり方?」と訊きました。つまり今度は一転して・・・

断食を辞めて吐くまで食べる事にしたというわけです。しかしそうではありませんでした。ハーマイオニーはただ単に「図書室に行きたいだけ」なのだそうです。ハーマイオニーは急いで食事を掻き込むと姿を消したのでした。

ハーマイオニーは図書室に行って一体何をしていたのか?その答えは木曜の夜に出ました。ハリーとロンが談話室で「占い学」の宿題をやっているとそこにハーマイオニーが帰って来て2人に色とりどりのバッジを見せるのです。

そのバッジには「S.P.E.W」と記されていました。つまり「S」は協会で「P」は振興で「E」はしもべ妖精で「W」は福祉の頭文字なんだそうです。すなわちこれは「しもべ妖精福祉振興協会」のバッジというわけなんですよね。

「聞いた事ないなあ」と言うロンにハーマイオニーは「当然よ。私が始めたばかりです」と答えました。さらにロンが「メンバーは何人いるんだい?」と訊いたところハーマイオニーは「お2人が入会すれば3人」と言うのです。

要するに今この瞬間に設立されたというわけです。こうしてハーマイオニーの屋敷しもべ妖精の権利を獲得するための活動が始まったのでした。

3-2.再会!
こうしてハーマイオニーの屋敷しもべ妖精の権利を獲得するための活動が始まりました。しかしハーマイオニーにとって極めて不幸だった事はハリーとロンを筆頭にその活動に積極的に関わろうという人が現われなかった事です。

「ベッドのシーツを替え暖炉の火を熾し教室を掃除し料理をしてくれる魔法生物たちが無給で奴隷働きしているのを皆さんご存知ですか?」

協会を設立してからというものハーマイオニーは毎晩グリフィンドールの談話室を精力的に駆け回り激しい口調でこう訴え続けていました。日頃お世話になっているネビルなど何人かは入会費の2シックルを出してくれました。

しかしそれはハーマイオニーに睨まれるのが嫌だったからでした。何人かはハーマイオニーの言う事に関心を持ったものの運動に関わる事には乗り気ではありませんでした。多くの生徒は冗談扱いでした。ところがそれが・・・

12月のとある月曜日の事でした。ハーマイオニーが夕食の席に現われなかったのでハリーとロンの2人は図書室に行ってみました。がやはりいません。2人はグリフィンドール塔に戻り合言葉を言ったその瞬間の事だったのです。

「ハリー!ハリー一緒に来て。来なきゃダメ。とっても凄い事が起こったんだから。お願い」

ハーマイオニーがバタバタと走って来てハリーの腕を掴み息を切らしながらこう言うのです。ハリーが「一体どうしたの?」と訊くとハーマイオニーは「着いてから見せてあげるから。ああ早く来て」と何やら興奮していました。

ハリーはハーマイオニーと一緒に廊下を戻り始めロンは開いた「太った婦人(レディ)」を置き去りにして急いで2人を追いました。ハーマイオニーはハリーとロンを連れて一気に一階まで駆け下りて行きました。そして・・・

着いたのは明々と松明に照らされた広い石の廊下にある主に食べ物を描いた楽しげな絵の前でした。廊下の中ほどまで来た時ハリーはハッとして思い出しました。ハリーが「ちょっと待って」と言うとハーマイオニーのほうは?

「えっ?」と言って振り返ったハーマイオニーは顔中をわくわくさせていました。そこでハリーはハーマイオニーが自分をどこへ連れて行こうとしているのかが判ったのです。ハリーはロンを小突いて絵を指差したのでした。

するとそこでロンもハッとして気づきました。しかしハーマイオニーは「違う。そうじゃないの」と言うのです。ついさっき話すためにここに来たら見つけたというのです。だからとにかくハリーに来て欲しいと言うのです。

ハーマイオニーは再びハリーの腕を掴むと巨大な果物皿の絵の前まで引っ張って行きました。そして人差し指で大きな緑色の梨をくすぐりました。梨はクスクス笑いながら身を捩って大きな緑色の扉の取っ手に姿を変えました。

ハーマイオニーは取っ手を掴んで扉を開けハリーを中に押し込みました。天井の高い巨大な部屋が一瞬だけ見えました。上の階の大広間と同じぐらい広く石壁の前にはずらりと真鍮の鍋やフライパンが山積みになっていました。

部屋の奥には大きなレンガの暖炉があります。次の瞬間には部屋の真ん中から何か小さな物がハリーに向かって駆けて来ました。それはキーキー声で叫んでいます。それが勢いよく鳩尾にぶつかりハリーは息が止まりそうでした。

「ド、ドビー?」
「はい、ドビーめでございます!」

キーキー声の主はドビーでした。ハリー・ポッターさまに会いたくて会いたくて。そうしたらハリー・ポッターはドビーめに会いに来てくださいました。ドビーはハリーから離れて数歩下がるとハリーを見上げて笑いました。

巨大なテニスボールのような緑の目がうれし涙で一杯でした。ドビーがマルフォイ家で働いていた時はいつも汚れた枕カバーを着ていました。ところが今はハリーが見た事もないような変てこな組み合わせの服を着ていました。

帽子の代わりにティーポット・カバーを被りそのカバーにはキラキラしたバッヂを沢山留めつけていました。裸の上半身には馬蹄模様のネクタイを締め子供のサッカー用パンツのような物を履いていました。さらに足には・・・

ちぐはぐな靴下を履いていました。片方には見覚えがありました。ハリーが昔履いていた靴下だったからです。ハリーはその靴下を脱いでルシウス・マルフォイ氏がドビーに与えるように計略を仕掛けドビーを自由にしたのです。

「ドビー、どうしてここに?」

ハリーが驚いてこう問いかけると・・・

ドビーは?

3-3.ウィンキーもここに
ハリーの問いにドビーは「ホグワーツに働きに来たのでございます!」と興奮して言ったのでした。さらにドビーは続けて「ダンブルドア校長がドビーとウィンキーに仕事をくださったのでございます!」とも言ったのでした。

ハリーが「ウィンキー?ウィンキーもここにいるの?」と訊くとドビーは「左様でございますとも!」と言ってハリーの手を取り4つの長い木のテーブルの間を引っ張って厨房の奥まで連れて行きました。4つのテーブルが・・・

大広間の各寮のテーブルの真下に置かれている事にハリーは気づきました。つまりそれぞれの各テーブルから真上にある各寮のテーブルに食事が送られているというわけです。ドビーがハリーを連れて近くを通る時には・・・

少なくとも百人の小さな屋敷しもべ妖精が厨房のあちらこちらで会釈をしたり頭を下げたり膝を折って宮廷風の挨拶をしました。全員がホグワーツの紋章が入ったキッチンタオルをトーガ風に巻きつけて結ぶという格好でした。

ドビーはレンガ造りの暖炉の前で立ち止まると指差しながら「ウィンキーでございます!」と言いました。ウィンキーは暖炉脇の丸椅子に座っていました。ウィンキーはどうやらドビーとは違って洋服漁りをしなかったようです。

洒落た小さなスカートにブラウス姿でそれに合ったブルーの帽子を被っていました。耳が出るよう帽子には穴が開いていました。しかしドビーの珍妙なごちゃ混ぜの服は清潔で手入れが行き届いて新品のように見えるのに・・・

ウィンキーのほうは洋服の手入れを全くしていません。ブラウスの前はスープのシミだらけでスカートには焼き焦げがありました。ハリーが「やあ、ウィンキー」と声をかけるとウィンキーは唇を震わせた後泣き出したのでした。

ロンと一緒にハリーとドビーに従いて厨房の奥までやって来たハーマイオニーは「可哀想に」と言うとウィンキーに「泣かないで。お願いだから」と言いました。しかしウィンキーはさらに激しく泣き出してしまったのでした。

今日の最後に
ハーマイオニーが図書室で徹底的に調べた所によるとこの小人妖精の奴隷制度は何世紀も前から続いているんだそうです。ハーマイオニーに言わせれば「これまで誰も何もしなかったなんて信じられない」との事なのだそうです。

ハーマイオニーが設立した「しもべ妖精福祉振興協会」の短期的目標は「屋敷しもべ妖精の正当な報酬と労働条件を確保すること」なんだそうです。そして長期的目標は「杖の使用禁止に関する法律改正」とそれに加えて・・・

しもべ妖精代表を1人「魔法生物規制管理部」に参加させる事なのだそうです。その理由はしもべ妖精の代表権は愕然とするほど無視されているからなんだそうです。しかしいくらハーマイオニーがそう声高に主張しても・・・

そもそも当の屋敷しもべ妖精たちが現状を打破したいという願望を抱かなくてはなりません。所詮ハーマイオニーは第三者なんですよね。ハーマイオニーはこれからその事を嫌と言うほど痛感させられる事になるというわけです。
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