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こうして左足は鮮やかな赤そして右足は緑色というドビーお手製のちぐはぐな靴下を履いてクリスマスを過ごしたハリーだったのでした。ところがその事が結果としてハリーが絶望のどん底から脱出して対抗試合の「第2の課題」をクリアする事に繋がって行ったのです。(全3項目)

3-1.ドビーの靴下を履いて
そんなわけでハリーはこの日ドビーから貰ったクリスマス・プレゼントの靴下を履いて一日を過ごしました。ハリーにしてみれば「靴も履いてるし少ししか見えないのだからどうせ誰も気づかないだろう」と思ったんでしょうね。

ハリーとロンは談話室でハーマイオニーと待ち合わせをして3人一緒に朝食に下りて行きました。午前中はほとんどをグリフィンドール塔で過ごしました。そして百羽の七面鳥にクリスマス・プディングなどの豪華な昼食でした。

午後は校庭に出てウィーズリー兄弟たちと雪合戦に興じました。7時には寝室に戻っていよいよクリスマス・ダンスパーティのためにドレス・ローブに着替えたというわけなんですよね。そこでハリーを待ち受けていたのは?

ハリーは三大魔法学校対抗試合の代表選手のため最初に踊らなくてはならなかったのです。いよいよ「妖女シスターズ」が熱狂的な拍手に迎えられてステージに上がりました。夢中でシスターズに見入っていたハリーは・・・

その事をほとんど忘れていました。突然テーブルのランタンが一斉に消えて他の代表選手がパートナーと共に立ち上がった事に気づきました。パーバティ・パチルが声を潜めて「さあ!私たち踊らないと!」と言ったのでした。

ダンスはパーバティがリードしていました。スローなターンをしながらハリーは「恐れていたほどひどくはないな」と思いました。まもなく他の生徒も大勢がダンスフロアに出て来たので代表選手は注目の的ではなくなりました。

後は生徒たちのカップルに教職員も入り乱れてのダンスという事になりました。マッド・アイ・ムーディは「天文学」のシニストラ先生と踊っていました。シニストラ先生は義足に踏まれないようにと神経質になっていました。

「いい靴下だな。ポッター」

ムーディがすれ違う時に「魔法の目」でハリーのローブを透視し唸るようにこう言いました。誰にも気づかれないと思っていたのにムーディに見られてしまった。ハリーは思わず苦笑いを浮かべながらムーディに言ったのでした。

「あ-ええ、屋敷妖精のドビーが編んでくれたんです」

ムーディが遠ざかって行ってからパーバティはヒソヒソ声で「あの人気味が悪い!あの目は許されるべきじゃないと思うわ!」と言いました。実はこの事が後に対抗試合の「第2の課題」でハリーの絶体絶命の大ピンチを・・・

救う事に繋がって行くんですよね。

3-2.「第2の課題」当日の朝に
マッド・アイ・ムーディに成り済ましホグワーツに潜入していたクラウチ・ジュニアはハリーをしっかり見張っていました。ハリーが「どうやって水中で1時間生き延びたらいいのか?」方法を見つけられないでいる事も・・・

クラウチ・ジュニアは知っていました。それでは自分はどうすればいいのか?どこか疑われない所からハリーに情報を吹き込むしかない。そこでクリスマス・ダンスパーティの時に入手した「あの事」を利用するのだ。それは?

ハリーはドビーという屋敷しもべ妖精からプレゼントを貰ったと言った。クラウチ・ジュニアは洗濯物のローブを取りに来るようドビーを職員室に呼びました。そしてドビーの前で一芝居打ったのです。それを聞いてドビーは?

「ハリー・ポッターは起きなくてはなりません!」
「突っつくのはやめて」

「ドビーはハリー・ポッターを突っつかないといけません。ハリー・ポッターは目を覚まさなくてはいけません!」

ハリーは目を開けました。まだ図書室の中でした。寝ている間に「透明マント」がずり落ちて頭が出ていたのです。水中で生き延びる方法を探している内に眠り込んでしまったのです。ハリーは体を起こしメガネをかけ直しました。

ドビーが言います。ハリー・ポッターは急がないといけません!あと10分で第2の課題が始まります。ハリーは驚いて腕時計を見ました。ドビーの言う通りだ。9時20分過ぎ。ハリーの胸から胃へと何かが落ちて行くようでした。

ドビーはハリーの袖を引っ張って「急ぐのです。ハリー・ポッター」と言いました。さらに続けて「他の代表選手と一緒に湖のそばにいなければならないのです!」と言いました。しかし絶望的な声でハリーはこう答えました。

「もう遅いんだドビー。僕第2の課題はやらない。どうやっていいか僕には」

そんなハリーにドビーは・・・

「ハリー・ポッターはその課題をやります!」

3-3.鰓昆布
ドビーは言いました。ドビーは「ハリー・ポッターが正しい本を見つけなかった事を知っていました。それでドビーは代わりに見つけました!」と言うのです。でもドビーは第2の課題が何かを知らないとハリーが言うと・・・

ドビーは知っております!ハリー・ポッターは湖に入って探さなければなりません。あなた様のウィージーを取り戻すのです。それはドビーにセーターをくださったウィージーでございます!水中人が奪って行ったのは・・・

「何だって?水中人が取ってったのは・・・取ってったのは・・・ロン?」

ドビーは言いました。ドビーは「ハリー・ポッターが一番失いたくないものでございます!」と言いました。そして1時間過ぎるともはや望みはない。遅すぎたならそのものはもはや2度とは戻らない。何をすればいいんだろう?

「あなた様はこれを食べるのです」

ドビーはこう言うとショートパンツのポケットからネズミの尻尾を団子にしたような灰緑色のヌルヌルした物を取り出しました。湖に入るすぐ前にこれを食べるのだそうです。これはギリウィードすなわち鰓昆布という物です。

ハリーが鰓昆布を見つめて「何する物?」と訊くとドビーは「これはハリー・ポッターが水中で息ができるようにするのです!」と答えました。ハリーは必死に「本当にそうなの?」と訊きました。それは以前にドビーが・・・

ハリーを助けようとした時に結局は右腕が骨抜きになった事をハリーは完全に忘れるわけにはいかなかったからでした。ドビーは大真面目に「ドビーは本当に本当でございます!」と答えました。ドビーは耳利きでございます。

ドビーは屋敷妖精でございます。火を熾し床にモップをかけドビーは城の隅々まで行くのでございます。ドビーはマクゴナガル先生とムーディ先生が職員室で次の課題の事を話しているのを耳にしたそうです。ドビーは・・・

ハリー・ポッターにウィージーを失わせるわけにはいかないのでございます!これでハリーの疑いは消えました。ハリーは勢いよく立ち上がると「透明マント」をカバンに入れ鰓昆布をポケットに突っ込むと図書室を出ました。

ドビーは他の屋敷しもべ妖精が気づかない内にと急いで厨房に戻って行きました。そしてハリーは「第2の課題」をクリアする事ができたのです。

今日の最後に
ロンにしてみれば毎年クリスマスに母親のウィーズリーおばさんが送って来るセーターが自分の嫌いな栗色という事でドビーに譲って「これで厄介払いができた!」という所なんですが逆にそれが貰ったドビーにとっては・・・

欲しかったセーターをくれた。それも一度も袖を通していない新品を譲ってくれたという事でロンは忘れる事のできない大恩人になったというわけです。だからなおさらハリーに失わせるわけにはいかないと思ったんでしょうね。
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