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ハリポタ通の館(やかた)

ここではハリーポッター・シリーズに関する様々な情報や私の推測(妄想?)をお届けしています。毎週、日曜・月曜・水曜・木曜更新。

ついに「あの」ハリー・ポッターが入学して来たという事だったのですが当初表向きは校長と一生徒の関係にすぎませんでした。そんな2人の関係がそうではなくなったのはクリスマスの事だったのです。ダンブルドアは名前を伏せてハリーにクリスマス・プレゼントを贈ったのです。その贈り物とは?(全3項目)

3-1.透明マント
もちろん「あの」ハリー・ポッターがついに我が校に入学して来たという事で、各科目の先生方からも情報が入りますからダンブルドアとて無関心でいられるはずがありません。しかし表向きは校長と一生徒の関係だったのです。

そんな2人の関係がそうではなくなったのがクリスマスの事でした。クリスマス・イブの夜ハリーは明日のおいしいご馳走と楽しい催し物を楽しみにしてベッドに入りました。がプレゼントの方は全く期待していませんでした。

翌朝早くハリーが目を覚ますと真っ先にベッドの足下に置かれた小さなプレゼントの山が目に入りました。ハリーは一番上の包みを取り上げました。分厚い茶色の包み紙に「ハリーへハグリッドより」と走り書きがしてあります。

中には見た瞬間にハグリッドが自分で削った事が判る荒削りな木の横笛が入っていました。次のはとても小さな包みでダーズリー夫妻からのプレゼントでした。メモ用紙に50ペンス硬貨がセロハンテープで貼り付けてありました。

その次の大きくてモッコリした包みはウィーズリーおばさんからのプレゼントでした。ロンがハリーがプレゼントを貰う当てがないと知らせたそうです。急いで包み紙を破ると手編みのエメラルドグリーンのセーターが・・・

それに大きな箱に入ったホームメイドのファッジが出て来ました。ハリーはファッジを食べながらロンに「君のママって本当に優しいね」と言ったのでした。次のプレゼントもまたハーマイオニーからの物でこれもお菓子でした。

蛙チョコレートの大きな箱でした。もう1つ包みが残っていました。手に持ってみるととても軽い物でした。開けてみると銀ねず色の液体のような物がスルスルと床に滑り落ちてキラキラと折り重なりました。それこそが・・・

「これは透明マントだ」

「きっとそうだ。ちょっと着てみて」とロンに言われてハリーはマントを肩からかけました。ロンが叫び声を上げました。ロンに「下を見てごらん!」と言われハリーが下を見てみると足がなくなっていたのです。そこで・・・

ハリーは鏡の前に走って行きました。鏡に映った自分自身の姿を見ると首だけが宙に浮いて体は全く見えませんでした。マントを頭まで引き上げると何とハリーの姿は鏡から消え去っていました。そこでさらにロンが叫びました。

「手紙があるよ!マントから手紙が落ちたよ!」

ハリーはマントを脱いで手紙を掴みました。ハリーには見覚えのない風変わりな細長い文字でした。贈り主の名前は書いてありません。ハリーは手紙を見つめロンはマントに見とれていました。手紙にはこう書かれていました。

君のお父さんが亡くなる前にこれを私に預けた。
君に返す時が来たようだ。
上手に使いなさい。
メリークリスマス


3-2.みぞの鏡
ロンはこういうマントを手に入れるためならどんな物とでも引き換えにできると言っていました。がしかし七面鳥とケーキで満腹になったその上に悩むような不可解な事もないのでベッドに入るとたちまち寝入ってしまいました。

上手に使いなさい。

お父さんの物。これはお父さんの物だったんだ。手紙に「上手に使いなさい」と書いてあった。今試してみなければ。ハリーはベッドから抜け出し「透明マント」を体に巻きつけました。すると眠気などたちまち吹き飛びました。

これがあればどんな所でもフィルチにも知られずに行く事ができる。どこへ行こう?そうだ図書室の閲覧禁止の棚に行こう!ニコラス・フラメルが誰なのか?好きなだけ調べる事ができる。ところが偶然開いたその本が・・・

血も凍るような鋭い悲鳴を上げたのです。さらにそれを聞きつけてやって来たのがハリーにとっては最悪中の最悪のスネイプとフィルチだったのです。フィルチとスネイプが前方の角を曲がりハリーのほうに来るのが見えました。

ハリーはその場に釘づけになりました。もちろんハリーの姿は見えません。しかし廊下が狭いのでもっと近づいて来ればハリーにまともにぶつかってしまう。マントは体そのものを消してはくれません。そこでハリーは・・・

ハリーはできるだけ静かに後退りしました。左手の扉が少し開いていました。最後の頼みの綱だ。ハリーは呼吸をする音にも気を遣いながら扉を動かさないように隙間から静かに滑り込みました。危なかった。危機一髪だった。

2人に気づかれずに中に入る事ができました。そこは昔使われていた教室のような部屋でした。机と椅子が黒い影のように壁際に積み上げられています。ゴミ箱も逆さまにして置いてありました。ところがその部屋には・・・

何だかこの部屋にそぐわない物が立てかけてあったのです。天井まで届くような背の高い見事な鏡でした。金の装飾が豊かなその枠には2本の鉤爪状の脚がついていました。鏡を覗きこんだハリーは思わず叫びそうになりました。

鏡に映ったのはハリーだけではありませんでした。ハリーの後ろに沢山の人が映っているのです。しかし部屋には誰もいません。後ろに手を伸ばしても空を掴むばかりでした。それがハリーのすぐ後ろに立っている女性が・・・

とてもきれいな女性でした。深みがかった赤い髪で目は自分の目とそっくりだ!ハリーは鏡にもっと近づいてみました。明るい緑の目だ。形も自分にそっくりだ。ハリーはその女の人が微笑みながら泣いている事に気づきました。

さらに華奢で背の高い黒髪の男性がそばにいて腕を回してその女性の肩を抱いています。その男の人はメガネをかけていて髪の毛がクシャクシャでした。後ろの毛が立っていました。ハリーと同じでした。その2人こそが・・・

「ママ?パパ?」

2人は微笑みながらハリーを見つめるばかりでした。他の人を眺めてみると目や鼻やどこかしらハリーによく似た人たちがハリーに笑いかけているのです。生まれて初めてハリーは自分の家族を見ていました。これこそが・・・

みぞの鏡だったのです。

3-3.無遠慮な質問
翌日の夜にはロンを連れて行きました。ハリーにとって何より一番怖かったのは「あの鏡の部屋がもう見つからないのでは?」という事でした。ロンと2人でマントを着たので昨夜よりのろのろ歩きになりました。それが・・・

ハリーが鏡の正面に立つと昨日と同様ハリーのお父さんとお母さんが笑いかけて来るのにロンが同じ位置に立つと鏡に映る情景がガラリと変わってしまうのです。ロンは僕はもっと年上に見えて首席バッジをつけていると・・・

さらに最優秀寮杯とクィディッチ優勝カップも持っている。クィディッチのキャプテンにもなっていると言うのです。ロンは惚れぼれするような自分の姿からやっとの事で目を離すと興奮した様子でハリーにこう言ったのでした。

「この鏡は未来を見せてくれるのかなぁ?」

しかしそんなはずはありません。ハリーの家族はみんな死んでしまっているからです。しかもロンは一度行っただけでその鏡に飽きてしまったようでした。さらには様子がおかしいからハリーも行かないほうがいいと言うのです。

ロンに行っちゃ駄目だよと言われてもハリーは鏡の前に立つ事しか考えていませんでした。ロンが何と言おうとも僕を止める事はできない。3日目の夜は昨日より早く教室までの道が判りました。あまりに速く歩いたので・・・

自分でも「用心が足りないのでは?」と思うぐらい音を立てていました。しかし誰とも出会いませんでした。ハリーが行くと相変わらずお父さんとお母さんはちゃんとそこにいておじいさんの1人はうれしそうに頷いていました。

「ハリー、また来たのかい?」

ハリーは体中が氷になったのかと思いました。振り返ると誰あろう壁際の机にアルバス・ダンブルドアが腰掛けていました。鏡のそばに行きたい一心でダンブルドアの前を気づかずに通り過ぎてしまったとハリーは思いました。

ハリーが「気がつきませんでした」と言うとダンブルドアは「透明になると不思議に随分と近眼になるんじゃのう」と言いました。ダンブルドアが微笑んでいるのでハリーはホッとしました。ダンブルドアは机から降りて・・・

ハリーと一緒に床に座りました。そして君だけじゃない。何百人も君と同じようにこの「みぞの鏡」の虜になったとそう言うのです。そしてハリーに「この鏡が何をしてくれるのかはもう気がついたじゃろう」と言ったのでした。

自分には家族を見せてくれました。そしてハリーが驚く事にダンブルドアは「君の友達のロンには首席になった姿をね」と言うのです。ハリーが「どうしてそれを」と訊くとダンブルドアはこう答えたというわけなんですよね。

「わしはマントがなくても透明になれるのでな」

この「みぞの鏡」は何を見せてくれるのか?それは心の一番奥底にある最も強い「望み」だとダンブルドアは言うのです。ハリーは家族を知らないから家族に囲まれた自分を見る。ロンはいつも兄弟の陰で霞んでいるから・・・

兄弟の誰よりも素晴らしい自分が1人で堂々と立っているのが見える。しかしこの鏡が映しているのは果たして現実なのか可能なのかさえ判断できないものなんだそうです。ダンブルドアは最後にハリーにこう言ったのでした。

この鏡は明日よそに移す。もうこの鏡を探してはいけないよ。たとえ再びこの鏡に会ってももう大丈夫だろう。夢に耽ったり生きる事を忘れてしまうのは良くない事だ。それをよく覚えておきなさいとダンブルドアは言うのです。

その素晴らしいマントを着てベッドに戻るよう促されたハリーはダンブルドアに「質問してもよろしいですか?」と訊きました。ダンブルドアが許したその質問とは「先生ならこの鏡で何が見えるんですか?」というものでした。

するとダンブルドアは・・・

「わしかね?厚手のウールの靴下を一足、手に持っておるのが見える」

ハリーが目をパチクリしました。

「靴下はいくつあってもいいものじゃ。なのに今年のクリスマスにも靴下は一足も貰えなかった。わしにプレゼントしてくれる人は本ばっかり贈りたがるんじゃ」

ダンブルドアは本当の事を言わなかったのかもしれない。ハリーがそう思ったのはベッドに入ってからの事でした。しかしハリーはこうも思ったのでした。きっと自分がダンブルドアにしたのはちょっと無遠慮な質問だったんだ。

今日の最後に
ハリーポッター・シリーズを最後まで読んでいる私たちは「みぞの鏡」に先生なら何が見えるんですか?とハリーが訊いた時にダンブルドアが何ゆえ嘘を言ったのか?その理由を知っています。しかしまた同時に思うのは・・・

ダンブルドアもまた「みぞの鏡」に夢中になって通い詰めた事があったのだろうか?もしそうなったとしたら一体どうやってそれを辞めたんだろう?と思ってしまいますね。ダンブルドアという人は天才であるが故に孤独でした。

そのため挫折したり思い悩んだり迷ったりした時にそれを打ち明ける人もいなかったのでは?とそう思います。唯一考えられるのは弟のアバーフォースですがあまりそういう事を言いやすい間柄ではなかったような気がしますね。

ある時点で自分の中で気持ちを整理して踏ん切りをつけたのでしょうか?あるいはハリーに質問された時にも実は心にわだかまりが残っていた。通うのを辞めたのは仕事に忙殺されて行く時間がなくなっただけかもしれませんね。

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