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ハリポタ通の館(やかた)

ここではハリーポッター・シリーズに関する様々な情報や私の推測(妄想?)をお届けしています。毎週、日曜・月曜・水曜・木曜更新。

その日の夜オリバンダー翁はミュリエルおばさんの所に行ったのでフラーの負担もほんの少し軽くなったようです。しかしハリーたちがグリンゴッツの金庫破りを決行する日が近づいていました。ところがハリーがその事をそれとなく告げるとフラーは今度は一転してハリーに・・・(全3項目)

3-1.あの人に似て来た?
そんなわけでわがままなグリップフックに振り回されっぱなしのフラーだったのですが「オリバンダーさんが今夜ミュリエルの所に行けば少し楽になる」と言った後なおも言い返そうとしたのでハリーは言葉を続けたのでした。

それは「僕たちの事は気にしないで」という言葉でした。もうすぐ自分たちもフラーに面倒をかけなくて済むようになる。僕もロンもハーマイオニーもあまりもう長くここつまり「貝殻の家」にいる必要がないと言ったのでした。

それはつまりヴォルデモートの分霊箱を奪うためにグリンゴッツに向けて出発する日が近づいているというわけです。すると宙に浮かべたキャセロール皿に杖を向けたままフラーは眉根を寄せてハリーを見るとこう言うのです。

それはどういう意味ですか?あなたはもちろんここから出てはいけません。あなたはここなら安全です!そう言うフラーの様子はウィーズリーおばさんにとても似ている。ハリーはそう思いました。その時勝手口が開いて・・・

雨に髪を濡らしたルーナとディーンが両腕一杯に流木を抱えて入って来たのでハリーはホッとしました。フラーの追及から逃れるチャンスを捉えたハリーはかぼちゃジュースの入った水差し2つを掴みルーナたちに従いて・・・

食堂兼居間に入って行ったのでした。そこではロンとハーマイオニーが夕食のテーブルの準備をしていたのでした。

3-2.小鬼製のティアラ
ルーナとハーマイオニーがしわしわ角スノーカック論争に花を咲かせている所にビルがオリバンダー翁を連れて階段を下りて来ました。オリバンダー翁はまだとても弱っている様子でビルの腕にすがっているという状態でした。

フラーはフランス語で「オールヴォア(さようなら)」と言うとオリバンダー翁の両頬にキスしました。そしてさらにもしできればビルの大おばさんのミュリエルに包みを届けてくださるとうれしいのですが?と言ったのでした。

昨年8月1日の結婚式の時に死喰い人集団の襲来を受けたので髪飾りのティアラを返す事ができなかったのだそうです。オリバンダー翁はこんなにお世話になったお礼としてそんな事はお安い御用ですとそれを快諾したのでした。

フラーはすり切れたビロードのケースを取り出すと開けて中の物を見せました。低く吊られたランプの明かりでティアラが燦然と輝きを放っていました。いつの間にやら部屋に滑り込んでいたグリップフックがこう言いました。

「ムーンストーンとダイアモンド。小鬼製と見ましたが?」

それにビルが「そして魔法使いが買い取った物だ」と静かに答えました。グリップフックは陰険にそして同時に挑戦的な目つきでビルを見ました。ビルとオリバンダー翁が家を出た後は他のみんなは食事に取り掛かったのでした。

しかしハリーはフラーが料理をつついているばかりでちっとも食が進んでいない事に気づきました。さらにフラーは数分ごとに窓の外をちらちらと見ていました。幸いビルは夕食の最初の料理が終わる前に戻って来たのでした。

ビルはフラーに言いました。みんな無事でオリバンダー翁は落ち着いた。母さんと父さんがよろしくって。ジニーがみんなに会いたがっていた。さらにフレッドとジョージはミュリエルをかんかんに怒らせているのだそうです。

おばさんの家の奥の部屋から「ふくろう通信販売」をまだ続けているんだそうです。でもティアラを返したらミュリエルおばさんは少し元気になったそうです。ビルとフラーの2人が盗んだと思ってたと言っていたとの事でした。

するとフラーは「私たちが人の物を盗んだりするわけがないでしょ!」とでも言いたげに「あなたのおばさんシャーマント(すてき)」と不機嫌に言い放つと杖を振って汚れた食器を舞い上がらせて空中で重ねてみせたのでした。

それを手で受けフラーはカツカツと部屋を出て行ったのでした。ところがその直後に正面玄関でバーンと音がしたのです。

3-3.ルーピンが!
全員が一斉に音のほうを振り向きました。フラーが怯えた顔でキッチンから駆け込んで来ました。ビルは勢いよく立ち上がると杖を扉に向けハリーたち3人も同じ事をしました。グリップフックはテーブルの下に隠れたのでした。

「誰だ?」とビルが叫ぶとその日吹いていた強い風の唸りに負けないように「私だ。リーマス・ジョン・ルーピンだ!」と叫ぶ声が聞こえました。ハリーは背筋に冷たいものが走りました。悪い知らせなのではと思ったからです。

「私は狼人間でニンファドーラ・トンクスと結婚した。君は貝殻の家の秘密の守人で私にここの住所を教え緊急の時は来るようにと告げた!」

ビルは「ルーピン」と呟くと扉に駆け寄り急いで開けました。ルーピンは勢い余って敷居に倒れ込みました。真っ青な顔で旅行マントに身を包み風に煽られた白髪は乱れています。立ち上がって誰がいるのかを確かめると・・・

「男の子だ!ドーラの父親の名前を取ってテッドと名付けたんだ!」

ハーマイオニーが金切り声で「えっ?トンクスが赤ちゃんを?」と言うとルーピンは「そうだ。そうなんだ。赤ん坊が生まれたんだ!」と叫びました。緊迫した雰囲気が今度は一転してテーブル中が喜びに沸き返ったのでした。

ルーピンは幸せの絶頂でぼーっとしているように見えました。そしてさらにハリーにとっては驚く事にルーピンに「名付け親になって欲しい」と言われたのです。トンクスも大賛成でハリーほどの適任者はいないとの事でした。

ビルは間もなく取って来たワインで全員のゴブレットを満たしました。みんなが立ち上がって杯を高く掲げました。そしてルーピンが音頭を取って「テディ・リーマス・ルーピンに。未来の偉大な魔法使いに!」と言ったのでした。

赤ちゃんはどちらに似てますか?とフラーが訊くとルーピンは自分はドーラに似ていると思うんだがドーラは私に似ているとそう言うのだそうです。髪の毛が少ないんだそうです。生まれた時は黒かった髪が一時間経つと・・・

間違いなく赤くなったそうです。ルーピンが戻る頃にはブロンドになっているかもしれない。トンクスの母親のアンドロメダが言うにはトンクスの髪も生まれたその日に色が変わり始めたとの事でした。そういう事なので・・・

テッド・リーマス・ルーピンも母親のニンファドーラ・トンクスの七変化を見事に受け継いだというわけなんですよね。ルーピンの吉報はみんなを夢中にさせ暫くの間は包囲されている事を忘れさせてくれるほどだったのです。

今日の最後に
ビルとフラーの結婚式の会場を脱出したハリーたちが身を寄せたのはグリモールド・プレイス12番地でした。そしてその直後にそこを訪れたルーピンは3人に同行したいと願い出ました。しかしハリーはその申し出を断りました。

その理由は「親は子供から離れるべきじゅない」というものでした。我が子の誕生に立ち会ったルーピンはその時になってハリーのした事は「あれで良かった」と思ったというわけです。だからハリーを名付け親にしたのです。

名付け親の事は是非ともハリーに直接会って頼みたい。そこでルーピンは「貝殻の家」には我が子が生まれた直後に一番にその知らせを持って来たと私はそう思いますね。この吉報を一番乗りで知らされたのはハリーたちだった。

フラーもその恩恵に浴する事ができたというわけです。ハリーがグリップフックと共に「貝殻の家」に長期滞在した事で散々苦労したフラーだったのですが、ほんの少しかもしれませんがそれが報われたというわけなんですよね。

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