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イギリスの文化や生活習慣を知りその背景や事情を理解するとハリーポッター・シリーズをさらに楽しく読み返すことができるということで始まりました「このシリーズ」本日はイギリスの教育事情を紹介してみたいと思います。日本とよく似ている所があるかと思えば全く異なる所があったりします。(全5項目)

5-1.イギリスの進学事情
イギリスには日本のような受験戦争などというものはなく学校によって年齢が違うそうですが11才か12才になると親が卒業した7年全寮制の私立中学校に縁故つまりコネで入学するんだそうです。

現にハリーのいとこのダドリー・ダーズリーは父親のバーノンおじさんが卒業した「名門」私立スメルティングズ男子校に入学しています。(賢者の石50ページ)コネのない子供達は地元の公立中学校に入学します。

7年全寮制の私立中学校では入学してきた新入生を複数の寮に振り分けて、先輩や各寮の寮監などに世話をさせているんです。

つまりそういった意味ではホグワーツというのはイギリスによくある7年全寮制の私立中学校をモデルにしているというわけです。

賢者の石の序盤の章で入学試験などのシーンが全く無くホグワーツからダイレクトに入学許可証が届いているのもイギリスのこういった事情が背景にあるんですね。

5-2.パブリックスクールとは?
イギリスではかつては教育を受ける機会は王侯貴族のみにしか与えられなかったそうなんですが、1868年に授業料さえ払えば一般人でも教育を受けられる国家制度が整えられたのだそうです。

この教育機関がパブリック・スクールと呼ばれるようになったんだそうです。ちなみにイギリスにおける公立学校は通常「ステイト・スクール」と呼ばれるんだそうです。

それなら私立の中等教育機関であれば全て「パブリック・スクール」の称号を得られるのか?といえばそうではないそうです。

良家のご子息やお嬢様・・・つまりエリート学生が通う学校でなければならないのだそうです。彼らは優秀な教師たちから指導を受けてオックスフォードやケンブリッジといった名門大学に進学していくんだそうです。

また大学を卒業した後も各業界で同じパブリック・スクール出身者が幅を利かせている場合があり就職活動の際にコネとして利用されることも多いんだそうです。

5-3.盛んなスポーツ
「健全な精神は健全な身体に宿る」との名言が示すようにパブリック・スクールにとってスポーツは教育の根幹でラグビー、クリケット、サッカー、テニスといったスポーツはイギリスから世界に広まったものですが・・・

そもそもこういったスポーツはパブリック・スクールで人気となりパブリック・スクールの出身者がイギリス国内や植民地で広めて普及したんだそうです。

特に土曜日には普段の寮内での生活で培ったチームワークと互いのプライドを賭けて寮ごとの対戦試合が頻繁に行われたり、また他のパブリック・スクールとの対抗戦のため遠征に行くこともあるのだそうです。

第4巻で開催された三校対抗試合もローリングさんがこうしたものからヒントを得てストーリーに組み込んだものといっていいでしょう。

5-4.立地条件と厳しい上下関係
もちろん全ての学校がそうだというわけではありませんが、多くのパブリック・スクールはロンドンから離れた郊外に位置していて、広大な敷地の中にいくつもの寮、だだっ広い校庭や様々な施設を内包しているのだそうです。

また「上級生以外は芝生の上を歩いてはいけない」など校内には上下関係に関する厳しく、そして細かい規則があって、こういった縦横に交わる関係性の中で、個人の自立とチームワークを育むのが狙いなのだそうです。

5-5.授業の進め方
イギリスだけでなくヨーロッパ全体に見られる傾向のようなんですが、先生が一方的に教えるのではなく生徒からの質問や生徒同士の議論が歓迎されるのだそうです。

先生は生徒の議論をいかに引き出すかに精力を注いで授業を進めます。何故なら教育というものは教え込むものではなく子供の資質を伸ばすことだと考えているからなのだそうです。

その一方で宿題は多く出来ない生徒はそれなりの罰を受けるそうです。また悪さをした生徒は別室で1人反省文を書かされることもあるそうです。

そういえばハリーポッター・シリーズでもハリーやロンが談話室で宿題をしたり別室で罰則を受けるシーンが結構頻繁に出て来たりしていますよね。

最後に
以前にも触れましたが日本とイギリスは共に島国で千年以上の歴史を持ちコネや学閥がものをいう所がよく似ていたりしますが・・・

ヨーロッパの人たちは学生時代から活発な議論を交わすことに重きを置いた教育を受けているので、日本の総理大臣がヨーロッパの首脳の中に入ると存在感を強く示せないのは教育内容の違いの表われなのかもしれませんね。
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