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今回ハリーたちはアーサー氏が魔法ゲーム・スポーツ部の部長のバグマン氏に恩を売っておいたお陰で貴賓席の切符を入手しワールドカップの代表選手を身近で見る事ができました。ところが今度は意外と云えば極めて意外な所でクラムを見て特にロンはびっくり仰天させられる事になったのでした。(全3項目)

3-1.地上ではどうも
試合での勇姿を見てハーマイオニーはビクトール・クラムに対する認識を新たにしたようです。ハーマイオニーは「あの人とっても勇敢だと思わない?」と言うとクラムが着地する所をよく見ようとして身を乗り出したのでした。

ハーマイオニーが「めちゃくちゃ重傷みたいだわ」と言うのでハリーもクラムを見ようと万眼鏡を目に当てました。アイルランドのマスコットのレプラコーンが大喜びでブンブン飛び回っているので見るのは容易ではありません。

やっとの事で魔法医に取り囲まれたクラムの姿を捉えました。前にも増してむっつりした表情で医師団が治療しようとしているのを撥ねつけていました。その周りではチームメートががっかりした様子で首を振っていたのでした。

「勇猛果敢な敗者に絶大な拍手を。ブルガリア!」とバグマン氏が叫ぶと敗者のブルガリア選手が階段を上がってハリーたちのいる貴賓席に入って来ました。スタンドの観衆が賞賛の拍手を贈りました。するとハリーは・・・

夥しい数の万眼鏡のレンズが自分たちのいる貴賓席に向けられチカチカ光っているのを見ました。ブルガリアの選手は座席の間に一列に並びバグマン氏が名前を呼び上げて1人ずつブルガリアの魔法大臣と握手をした後に・・・

開催国イギリスの魔法大臣コーネリウス・ファッジとも握手をしました。最後に握手をしたのがクラムでまさにボロボロでした。顔は血まみれで両眼の周りには見事な黒いあざが広がりつつありました。間近で見てみると・・・

「地上ではどうもぎくしゃくしている」とハリーは思わずにはいられませんでした。O脚気味だし見た瞬間にそれと判るほどの猫背でした。それでもクラムの名前が呼び上げられると鼓膜が破れんばかりの大歓声が起こりました。

ハリーは拍手のしすぎで手の感覚がなくなるほどでした。

3-2.まさかの再会!
今回のクィディッチ・ワールドカップでハリーとハーマイオニーを含めたウィーズリー一家一行が貴賓席の切符を入手する事ができたのはアーサー氏が魔法ゲーム・スポーツ部の部長のバグマン氏に恩を売ってあったからでした。

そのお陰でハリーたちはワールドカップのブルガリアとアイルランド両国の代表選手を身近で見る事ができたのです。しかし何せ外国の人ですから再び近くで見る事ができるとはハリーもロンも全く予想だにしていませんでした。

今年度ホグワーツに於いて100年以上ぶりに三大魔法学校対抗試合が開催される事になり10月30日にボーバトンとダームストラング両校の代表団がホグワーツ入りしたのでした。ところがダームストラングの代表団の中に・・・

「ハリー-クラムだ!」

ロンは呆然として「まさか!」と言いました。興奮を抑え切れないといった感じで「クラムだぜハリー!ビクトール・クラム!」と言うのに対してハーマイオニーは「たかがクィディッチの選手じゃない」と言い放ったのでした。

だから落ち着けとハーマイオニーはロンにそう言うのです。するとロンは耳を疑うという顔で「たかがクィディッチの選手?」とハーマイオニーが口にした言葉を繰り返しました。そしてハーマイオニーにこう言ったのでした。

「クラムは世界最高のシーカーの1人だぜ!まだ学生だなんて考えてもみなかった!」

国際試合の代表選手ビクトール・クラムを見て狂喜乱舞してるのはハーマイオニーにとっては極めて残念な事にロンだけではありませんでした。ホグワーツの生徒に混じってクラムが玄関ホールを横切り大広間に向かうと・・・

ハリーはフレッドとジョージの親友でいつもクィディッチの実況をしているリー・ジョーダンがクラムの後頭部だけでもよく見ようと爪先立ちでピョンピョン跳び上がっている所を見ました。さらには6年生の女子学生が・・・

「あぁどうしたのかしら。私羽根ペンを1本も持ってないわ」

とか・・・

「ねえあの人。私の帽子に口紅でサインしてくれると思う?」

その女子生徒たちは歩きながら夢中でポケットを探りつつこう言っていました。そんな人たちを見てハーマイオニーは追い越しながらつんとして「まったく。もう」と口走る始末でした。かなり相当に不満気な様子のようでした。

「何であんな人のサインなんか欲しがるのかしら?」とでも言いたげな素振りでした。するとロンもまた「サイン貰えるなら僕が貰うぞ」と言い出しハリーに「羽根ペン持っていないか?」と訊きました。するとハリーは・・・

「ない。寮のカバンの中だ」

こう答えたのでした。

3-3.大広間にて
大広間に入るとハリーとハーマイオニーは普段通りにグリフィンドールのテーブルに着きました。ロンはわざわざ入口の見えるほうに座りました。ロンにしてみればハーマイオニーが気を利かさなかったのが原因なんでしょうね。

ロンが「こっちに来て座って!」とか「席を空けてよ!」などと言うのでハーマイオニーが「どうしたの?」と訊くとロンが「遅かった」と悔しそうに言いました。ビクトール・クラムとダームストラングの生徒たちは・・・

スリザリンのテーブルに着いてしまいました。ドラコ・マルフォイにクラッブとゴイルがいやに得意気な表情を浮かべていました。ハリーが見ているとマルフォイがクラムのほうに乗り出すようにして話しかけていたのでした。

それを見てロンは「おうおうやってくれ。マルフォイ。おべんちゃらベタベタ」と毒づいていました。ロンに言わせればクラムはマルフォイなんかすぐにお見通しなのだそうです。そして次にロンが心配した事というのが・・・

ダームストラングの生徒たちが「どこに宿泊するのか?」という事でした。ロンは{僕たちの寝室に空きを作ったらどうだ?」と言うのです。ロンは僕は折畳みベッドでいい。自分のベッドをクラムに提供するとそう言うのです。

しかしその答えはすぐに判りました。フランス料理のブイヤベースなど国際色豊かな食事が出たりダンブルドア校長から公正なる選者「炎のゴブレット」が代表選手を選ぶなどの対抗試合の詳細が発表されたその後の事でした。

ハリーたちが食事を終えてスリザリンのテーブルまで進んで来た時でした。カルカロフ校長が「それでは船に戻れ」と言っていたのです。扉の所でちょうどハリーたちと一緒になり3人が先を譲りました。するとそこで・・・

カルカロフ校長は何気なく「ありがとう」と言ってハリーをチラリと見ました。するとその途端に凍りつきました。カルカロフ校長はハリーのほうを振り向くと「我が目を疑う」という表情でハリーをまじまじと見つめたのでした。

カルカロフ校長の視線がゆっくりとハリーの顔を移動して行き額の傷痕の所で釘付けになりました。ダームストラング生たちも何人かがハリーの事に気づいたようで中にはおおっぴらにハリーの額を指差す生徒もいるほどでした。

クィディッチ・ワールドカップの時のブルガリアの魔法大臣もそうだったのですが、ダームストラングの生徒たちの過敏な反応もまたハリーの名前は外国にも響き渡っているという事を改めて思い知らされる事になったのでした。

今日の最後に
ボーバトンにダームストラング両校の代表団がホグワーツ入りする10月30日の金曜日。最後の授業は30分早く終了し生徒たちは一旦寝室に戻ってカバンを置き午後6時に代表団を出迎えるようにとのお達しが出されたんですよね。

ダンブルドア校長が最後の授業を30分早く終わらせてカバンを一旦寝室に置いた後に代表団を出迎えるという措置を取ったのは私は多分おそらくはダームストラングの代表団の中にビクトール・クラムがいたからだと思いますね。

ホグワーツの生徒たちが羊皮紙と筆記用具を持っていると「サインください」とクラムの所に殺到するという事になってしまう。ダンブルドア校長はそういった事態を避けるためにこういう措置を取ったんだと私はそう思います。
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