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ハリーたち3人は「事件の犯人はドラコ・マルフォイなのでは?」と考えコリン・クリービーが襲われた事をきっけにロンとハーマイオニーはポリジュース薬の製造に取り掛かりました。ところがロックハート主宰の「決闘クラブ」でハリーが蛇語を話せる事が明らかになって・・・(全3項目)

3-1.二件目の事件
それから数日というものは学校中がミセス・ノリスが襲われた件で持ち切りでした。そしてハリーはクィディッチの開幕戦の対スリザリンでロックハートに右腕を骨抜きにされた事をきっかけに2つの謎が同時に解けたのでした。

それは学期初日の9月1日ハリーとロンがホグワーツ特急に乗れず空飛ぶフォード・アングリアで学校に行き結果として罰則を食らう事になったのもブラッジャーに操作をしたのも屋敷しもべ妖精のドビーの仕業だと判ったのです。

他ならぬドビー自身が病棟に現れて自分がした事だと認めたのです。しかも驚くべき事にドビーの口から「歴史は繰り返そうとしている。またしても秘密の部屋が開かれた」という言葉をハリーは聞かされる事になったのでした。

「秘密の部屋」は本当にあるんだね?マグル出身じゃないのにその部屋がどうして僕にとって危険なの?今度は誰が部屋を開いたの?以前に開いたのは誰なの?いずれの質問にもドビーは「答えられない」を繰り返したのでした。

ドビーは突然凍りついたようになりコウモリのような耳がピクピクしました。ハリーにも外の廊下をこちらに向かって歩いて来る足音が聞こえて来ました。ドビーは行かなければと言うとパチッという音と共に姿を消しました。

ハリーの手は空を掴んでいました。ハリーはベッドに潜り込み医務室の暗い入口に目を向けました。足音がだんだん近づいて来て次の瞬間にはダンブルドアが後ろ向きで入って来ました。石像のような物の片端を持っていました。

向こう側の端を持っていたのはマクゴナガル先生でした。2人は持っていた物をドサリとベッドに降ろしました。そしてダンブルドアが「マダム・ポンフリーを」と囁いてどうやらマクゴナガル先生が呼びに行ったようでした。

ハリーは寝ているふりをして様子を伺いました。ハリーの耳にあっと息を呑む声が聞こえて来ました。マダム・ポンフリーがベッドに置かれた石像の上に屈み込みながら「何があったのですか?」とダンブルドアに訊ねました。

すると?

「また襲われたのじゃ。ミネルバがこの子を階段の所で見つけてのう」

襲われたのはコリン・クリービーでした。

3-2.三件目の事件
日曜日の朝ハリーが目を覚ますと腕の骨は再生していたもののまだ強張っていました。ハリーは起きると急いでコリンのベッドを見ましたが、昨日ハリーが着替えた時と同様コリンのベッドも丈長のカーテンで覆われていました。

ハリーが起き出したのに気づいたマダム・ポンフリーが朝食を盆に載せてやって来てハリーの腕や指の曲げ伸ばしを始めました。食事を左手でぎこちなく口に運んでいるとマダム・ポンフリーからは退院の許可が出たのでした。

グリフィンドール塔に戻るとロンとハーマイオニーはいませんでした。2人は「嘆きのマートル」のトイレでポリジュース薬の製造に取り掛かっていました。コリンが襲われたのを知って作る事にしたというわけなんですよね。

ハリーたち3人は「事件の犯人はドラコ・マルフォイなのでは?」という説を唱えていました。今回の事件もマルフォイが試合に負けた腹いせにコリンを襲ったに違いないとロンは言うのです。ところが12月の下旬の事でした。

ロックハートの主宰で執り行なわれた「決闘クラブ」でハリーがパーセルマウスつまり蛇語を話せる事が明らかになったのです。そのため学校内では「事件の犯人はハリーなのでは?」という説があっという間に広まったのです。

蛇語を話せるのだからハリーが「スリザリンの継承者」に違いない。やがて廊下でハリーに出会うと生徒たちがハリーが牙を生やしたり毒を吐き出したりするとでも思っているかのようにハリーを避けて通るようになりました。

しかしそれは「ハリー・ポッター犯人説」をまるで裏付けるかのように三件目の事件が起きたからです。それは「決闘クラブ」が行なわれた翌日の事でした。もちろんハリーがその場に居合わせたのは単なる偶然だったのです。

今回襲われたのはジャスティン・フィンチ・フレッチリーと「ほとんど首なしニック」でした。ハリー犯人説を特に強く主張していたアーニー・マクミランは芝居の仕種のようにハリーを指差し「現行犯だ!」と言い放ちました。

「おいでなさい」と言うマクゴナガル先生にハリーは「誓って言います。僕やってません」と言いました。がしかしマクゴナガル先生は「私の手に負えない事です」と素っ気なく答えたのでした。2人は押し黙って歩きました。

マクゴナガル先生は角を曲がると途方もなく醜い大きな石の怪獣像の前で立ち止まりました。そして「レモン・キャンデー!」と言うと、怪獣像が突然生きた本物になって跳び脇に寄るとその背後にあった壁が左右に割れました。

壁の裏には螺旋階段があってエスカレーターのように滑らかに上へと動いていました。ハリーがマクゴナガル先生と一緒に階段に乗ると2人の背後で壁が閉じました。2人はくるくると螺旋状に上へ上へと運ばれて行ったのでした。

前方には扉にグリフィンの形をしたノック用の金具がついていました。そここそがハリーが初めて訪れた校長室だったのです。

3-3.初めての校長室
校長室に到着するとすぐにマクゴナガル先生はハリーを1人残して出て行ってしまいました。ハリーはあたりを見回しました。今学期ハリーは色んな教職員の部屋に入りましたが「この校長室が断トツに面白い」と思いました。

校長室は広くて美しい円形の部屋で可笑しくて小さな物音で満ち溢れていました。紡錘形の華奢な脚がついたテーブルの上には奇妙な銀の道具が立ち並びくるくる回りながらポッポッと小さな煙を吐いていました。さらに・・・

壁には歴代の校長先生の写真が掛かっていました。額縁の中で全員がすやすやと眠っていました。そして大きな鉤爪脚の机の向こうの棚には何と「組分け帽子」があります。もう一度この帽子を被ってみても構わないだろうか?

僕の組分けは正しかったのかどうか確認するだけなんだ。しかしハリーの気持ちと期待に反して帽子から来た返事は「君はスリザリンで上手くやれる可能性がある」でした。ハリーは帽子を棚に押し戻してこう言ったのでした。

「あなたは間違っている」

すると銀の道具とはまた違う奇妙な音が聞こえて来ます。扉の裏に金色の止まり木があり羽根を半分むしられた七面鳥のようなよぼよぼの鳥が止まっていました。見ている内にその鳥は炎に包まれ跡形もなくなってしまいました。

そこにようやく扉が開き陰鬱な表情のダンブルドアが入って来ました。鳥に火が点いたとハリーから聞いて驚く事にダンブルドアは微笑んでいました。フォークスは不死鳥で死ぬ時が来ると炎となって燃え上がる。しかし・・・

灰の中から蘇るそうです。ハリーが見下ろすと小さくてくしゃくしゃの今見た老鳥と同じくらい醜い雛が灰の中から頭を突き出していました。ダンブルドアは「燃焼日に見る事になって残念だった」とハリーに言ったのでした。

フォークスの火事騒ぎのショックでハリーは「自分は今何故ここにいるのか?」という事を忘れていました。再びそれを思い出したのはダンブルドアが背もたれの高い椅子に座り明るいブルーの瞳で全てを見透かすように・・・

その眼差しをハリーに向けたその時でした。ところがダンブルドアが次の言葉を話し出す前にバーンという音と共に扉が勢いよく開いてそこにハグリッドが飛び込んで来ました。ハリーは俺と話していたから犯人じゃねえです。

ハリーにそんな時間はないと訴えるハグリッドにダンブルドアは大きな声で「ハグリッド!」と呼びかけて止めた後に「わしはハリーがみんなを襲ったとは考えておらんよ」と言ったのでした。それを聞いてハグリッドは・・・

外で待っていると言ってハグリッドはきまり悪そうに出て行きました。それを聞いてハリーはダンブルドアに祈るような気持ちで「僕じゃないとお考えなのですか?」と訊きました。するとダンブルドアはこう答えたのでした。

「そうじゃよ。ハリー」

こう答えながらもダンブルドアの表情は相変わらず陰鬱でした。しかし2人の話は事実上これで終了という事になってしまいました。ダンブルドアの「何か言いたい事はないかの?」という問いかけにハリーはこう答えました。

「いいえ。先生、何もありません」

今日の最後に
ダンブルドアはハグリッドに「わしはハリーがみんなを襲ったとは考えておらんよ」と言って明確に「ハリー犯人説」を否定しました。実を云うとハリーには確かなアリバイがあってダンブルドアはそれを知っているんですよね。

コリン・クリービーが襲われたその時ハリーはロックハートに右腕を骨抜きにされて病棟のベッドに横たわっていました。そのコリンを医務室に運び込んだのは他ならぬダンブルドアとマクゴナガル先生の2人だったんですよね。

だからダンブルドアはきっぱりと「ハリーは犯人じゃない」と否定する事ができたというわけなんですよね。(笑)
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