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ハリポタ通の館(やかた)

ここではハリーポッター・シリーズに関する様々な情報や私の推測(妄想?)をお届けしています。毎週、日曜・月曜・水曜・木曜更新。

やっとの事でホグワーツ特急に乗り車上の人となったハリーは「何が待ち構えているのかは分らない。でも置いて来た暮らしよりは絶対マシに違いない」と思い心を躍らせたのでした。そんなハリーのいるコンパートメントに扉を開けて入って来たのが・・・(全3項目)

3-1.ハリーとロン
その日その時ハリーは困り果てていました。列車到着案内板の上にある大きな時計がホグワーツ特急があと10分で発車してしまう事を告げていました。それなのにハリーは一体どうしたら9と3/4番線に入れるのか分らないのです。

「マグルで混み合ってるわね。当然だけど」

どうしたものかと思っているハリーの耳にこんな言葉が飛び込んで来ました。急いで振り返るとふっくらしたおばさんが揃いも揃って燃えるような赤毛の男子4人に話しかけていました。4人の男子全員がトランクを持っています。

それにふくろうも1羽います。その一団に従いて行くとおばさんが「何番線だったかしら」と問うのに対してこれもまた赤毛の女の子が「9と3/4よ」と答えたのでその人たちが魔法使いの一団である事が判ったというわけです。

ところがハリーが「入る瞬間を見逃さないように」と瞬きすらしないように気をつけて見ていても「どうやって入って行ってるのか?」皆目見当がつきません。そこでハリーは意を決してふっくらおばさんに声をかけたのでした。

「あらこんにちは。坊やホグワーツへは初めて?ロンもそうなのよ」

ハリーが「すみません」と言うとおばさんは最後に残った男の子を指差しこう言いました。痩せてひょろっと背が高く手足が大きくてそばかすだらけで鼻が高い男の子でした。この背高ノッポでそばかすだらけの男の子が・・・

ロン・ウィーズリーだったのです。

3-2.訊きたい事は山々あれど
汽車がカーブを曲がり家々が窓の外を飛ぶように過ぎて行きました。ハリーの心は躍りました。何が待ち構えているのかは分らない。でも置いて来た今までの暮らしよりは絶対マシに違いない。ハリーがそう思っていると・・・

「ここ空いてる?」

コンパートメントの扉が開いて一番年下の赤毛の男の子が入って来ました。そしてハリーの向かい側の席を指してこう訊ねて来ました。他のコンパートメントはどこも一杯なのだそうです。ハリーが頷くとその子は腰掛けました。

男の子はチラリとハリーを見ました。がしかし何も見なかったような振りをして即座に窓の外に目を移しました。きっと「本当にこの子はハリー・ポッターなんだろうか?」と思ったものの確かめる勇気が出なかったんでしょう。

すると双子が顔を出して自分たちは真ん中の車両あたりまで行く。そして僕たちはフレッドとジョージ・ウィーズリーだ。こいつは弟のロンと自己紹介をして去って行ったのでした。ここでようやくロンは訊いて来たのでした。

「君、本当にハリー・ポッターなの?」

ハリーがそうだと頷くとロンは「フレッドとジョージがふざけてるんだと思った」と言いました。そして額を指し「本当にあるの?」と訊いて来ました。ハリーは前髪を掻き上げ稲妻形の傷痕を見せました。するとロンは・・・

ロンは額の傷痕をじーっと見てこれが「例のあの人」つまりヴォルデモートがつけた傷なの?と訊こうとしたようです。そこでハリーが「うん。でも何にも覚えていないんだ」と言うとロンは熱っぽく「何にも?」と訊きました。

緑色の光が一杯だったのを覚えてるけどそれだけだった。ハリーがそう言うとロンは「うわーっ」と興奮したような声を出して暫くの間はハリーを見つめていました。しかしハッと我に返って慌てて窓の外に目をやったのでした。

それは当然ロンもハリーに訊いてみたい事が山のようにあったのでしょう。しかし汽車に乗る前に母親が「あまり訊いてはいけません」と言っていたのを思い出したのです。だから慌ててハリーから目を逸らしたというわけです。

母親も「入学の最初の日にその事を思い出させるなんて可哀想でしょう」と言っていたんですよね。だからロンも訊き過ぎてハリーが辛い事を思い出すなんて事になってはいけないと自制心を働かせたというわけなんですよね。

3-3.改めてこの場面について
ハリーは11才の誕生日にハグリッドに連れられて(多分)生まれて初めてダイアゴン横丁に行きました。そしてマダムマルキンの洋装店で出会ったドラコ・マルフォイが魔法界で最初に出会った同い年の人間だったというわけです。

そして2人目が生涯の友となるロン・ウィーズリーでした。魔法界でハリーの事を知らない人はいない。そのため当然ロンもハリーの事は訊きたい事が沢山あるという感じで興味津々でした。がしかしハリーのほうもまた・・・

ロンがハリーに興味を持ったのと同じくらいハリーもロンに関心を持ったというわけです。そこでハリーはロンに「君の家族はみんな魔法使いなの?」と訊いたのでした。するとその問いにロンは「そうだと思う」と答えました。

何でもお母さんの「はとこ」だけが会計士だけど息子たちは「その人の事を話題にしない事にしている」のだそうです。ロンが「君はマグルと暮らしてたって聞いたよ。どんな感じなんだい?」と訊くのに対してハリーが・・・

みんながそうだってわけじゃないけどひどいもんさ。叔父さんも叔母さんもいとこもそうだった。そしてハリーが「僕にも魔法使いの兄弟が3人もいればいいのに」と言うとロンは何故か表情を曇らせ「5人だよ」と訂正しました。

ホグワーツに入学するのは何とロンが6人目なんだそうです。ビルとチャーリーはもう卒業したけどビルは首席だったしチャーリーはクィディッチのキャプテンだった。今度はパーシーが監督生だ。フレッドとジョージは・・・

悪戯ばっかりやっているけど成績はいい。みんなこの2人は「面白い奴だ」と思っている。だからロンも上の兄弟と同じように「優秀に違いない」と思われてる。だけどロンがたとえ期待に応えるような事をしたとしても・・・

同じ事をしただけだから「大した事じゃない」と言われてしまう。だからロンがみんなの期待に応えるのはそれはそれは大変というわけなんですよね。ロンはそういったプレッシャーを抱えながらホグワーツに入学するのです。

今日の最後に
今回改めてハリーがキングズ・クロス駅と初めて乗ったホグワーツ特急でウィーズリー家の人たち中でも特にロンと出会った場面を読み返して痛切に感じたのは「ロンはこんなにハリーに気を遣っていたんだ」という事ですね。

訊きたい事は山ほどある。しかし母親のウィーズリーおばさんが学校に入学するその日にそんな事を思い出させるのは可哀想だと言っていた。そのためロンはちゃんと自制心を働かせて訊き過ぎないように配慮していたのです。

その一方でドラコ・マルフォイは上から目線の高飛車な態度でハリーがマグルのダーズリー夫妻に育てられて来たため「僕が教えてあげよう」という言葉に象徴されるようにハリーの反感を買う言葉を連発しているんですよね。

これでは嫌われるのは当然の事と私もそう思いましたね。ハリーが握手を拒否したのも頷けますよね。

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