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順番が逆になってしまいましたが「やっぱりやろう!」と思い立ったので今週はスプラウト先生を取り上げる事にしました。ハッフルパフ寮の寮監という事で間違いなくシリーズの主要人物の1人なんでしょうが実は本人が最初に直に登場したのは第2巻「秘密の部屋」だったんですよね。(全3項目)

3-1.初登場シーン
実は意外にも第1巻「賢者の石」では名前のみの登場で本人が直に出て来たのは第2巻「秘密の部屋」でした。ハリーが2年生になって一番最初に受けた授業が「薬草学」だったのです。ハリーたち3人が温室の近くに来ると・・・

ハリーたちが他の生徒と合流した直後にスプラウト先生が芝生を横切って大股で歩いて来るのが見えました。今学期「闇の魔術に対する防衛術」の教師になったギルデロイ・ロックハートと一緒でした。先生のその腕には・・・

スプラウト先生は腕一杯に包帯を抱えていました。遠くには「暴れ柳」が見え枝のあちこちに吊り包帯がしてあるのに気づいてハリーは申し訳なさに心が痛みました。それは他ならぬハリーとロンがその原因を作ったからです。

ハリーとロンの2人が空飛ぶフォード・アングリアで「暴れ柳」に突っ込んだのです。生徒の所に来るとロックハートは集まっている生徒たちを見回しこぼれるように笑いかけました。そして「やあ皆さん」と挨拶すると・・・

「スプラウト先生に暴れ柳の正しい治療法をお見せしていましてね。でも私のほうが先生より薬草学の知識があるなんて誤解されては困りますよ」

ロックハートはこう言った後に旅の途中で偶然このエキゾチックな植物に出遭った事があるだけだと治療法を知っている理由を説明したのでした。スプラウト先生は自分の領域にズカズカと踏み込まれて不機嫌そのものでした。

「みんな今日は3号温室へ!」

スプラウト先生のこの一言で生徒たちの間から興味津々の囁きが流れました。これまで1号温室でしか授業がなかった。3号温室にはもっと不思議で危険な植物が植えてある。スプラウト先生は大きな鍵をベルトから外し・・・

扉を開けると天井からぶら下がった巨大な花の強烈な香りに混じって湿った土と肥料の匂いがプンとハリーの鼻を突きました。ハリーはロンにハーマイオニーと温室に入ろうとしましたがロックハートが手を伸ばして来ました。

ロックハートはハリーと話したいと言うのです。数分遅れてもお気になさいませんね?スプラウト先生のしかめっ面を見れば答えは「お気になさる」でした。がしかしロックハートはスプラウト先生の鼻先で扉を閉めたのでした。

そして話が終わってハリーが温室に入ると・・・

3-2.マンドレイクの植え換え
ロックハートがすたすたと行ってしまった後ハリーは一瞬呆然と佇んでいました。がしかし温室に入らなければならない事を思い出すと扉を開け中に滑り込みました。スプラウト先生は架台を2つ並べその上に板を置いて・・・

ベンチを作ってその後ろに立っていました。ベンチの上には色違いの耳当てが20個ほど並んでいます。ハリーがロンとハーマイオニーの間に立つと先生は授業を始めました。ハリーが来るのをわざわざ待っていてくれたのです。

「今日はマンドレイクの植え換えをやります。マンドレイクの特徴が判る人はいますか?」

スプラウト先生がこう言うと大方の予想通り一番先にハーマイオニーの手が挙がり「マンドレイク。別名マンドラゴラは強力な回復薬です。姿形を変えられたり呪いをかけられた人を元の姿に戻すのに使われます」と答えました。

ハーマイオニーの答えはまるで教科書を丸呑みにしたかのようでした。しかしスプラウト先生は「大変よろしい」と言ってグリフィンドールに10点を与えたのでした。そしてその次にスプラウト先生はこう問いかけたのでした。

「マンドレイクは大抵の解毒剤の主成分になります。しかし危険な面もあります。誰かその理由が言える人は?」

再びハーマイオニーの手が勢いよく挙がって「マンドレイクの泣き声はそれを聞いた者にとって命取りになります」と淀みなく答えました。スプラウト先生は「その通り」と言ってグリフィンドールにもう10点を与えたのでした。

「さて。ここにあるマンドレイクはまだ非常に若い」

スプラウト先生が一列に並んだ苗の箱を指差すと生徒たちはよく見ようとして一斉に前のほうに詰めました。紫がかった緑色の小さなふさふさした植物が百個ぐらい列を作って並んでいます。特に変わった所はないじゃないか?

ハーマイオニーの言う「マンドレイクの泣き声というのが一体何なのか?」がハリーには見当もつきません。すると先生が生徒たちに「耳当てを1つずつ取って」と言いました。何故だか生徒たちはピンクの耳当てを嫌いました。

「私が合図したら耳当てをつけて両耳を完全に塞いでください。耳当てを取っても安全になったら私が親指を上に向けて合図します」

スプラウト先生の「耳当て。つけ!」で耳当てをつけると外の音が完璧に聞こえなくなりました。先生はみんなが嫌がったピンクの耳当てをつけローブの裾をまくり上げて紫がかったふさふさの植物を1つしっかりと掴み・・・

ぐいっと引き抜きました。ハリーは驚いてあっと声を上げましたが当然その声は誰にも聞こえません。土の中から出て来たのは植物の根ではなく小さな泥んこのひどく醜い男の赤ん坊でした。葉っぱはその頭から生えていました。

肌は薄緑色でまだらになっています。赤ん坊は声を限りにして泣き喚いているようでした。スプラウト先生はテーブルの下から大きな鉢を取り出し赤ん坊をその中に突っ込みました。そして上の葉っぱだけが見えるように・・・

黒い湿った堆肥で埋め込みました。先生は手から泥を払い親指を上げて合図を送ると自分の耳当てを外しました。スプラウト先生が言うには「このマンドレイクはまだ苗ですから鳴き声も命取りではありません」との事でした。

先生はとっても落ち着き払っていてベゴニアに水をやるのと同様に「当たり前の事をした」と言わんばかりの口ぶりでした。しかし苗でも皆さんを間違いなく数時間は気絶させるので決して耳当ては外さないようにとの事でした。

スプラウト先生は生徒を4人1組にして植え換え作業をやらせました。先生がしている時には至極簡単そうに見えましたが、生徒たちがやると赤ん坊は土の中から出るのを嫌がり出てしまうと今度は鉢の中に戻るのを嫌がりました。

授業が終わる頃には誰もが汗まみれの泥だらけで体のあちらこちらが痛むという有り様だったというわけなんですよね。

3-3.マンドレイクに靴下とマフラーを
こうして学期が始まって最初の「薬草学」の授業でマンドレイクの植え換えをした2年生のグリフィントール生とハッフルパフ生だったのですが、10月31日のハロウィンの日にダンブルドア校長の口からその話題が出たのです。

「スプラウト先生が最近やっとマンドレイクを手に入れられてな。十分に成長したらすぐにもミセス・ノリスを蘇生させる薬を作らせましょうぞ」

管理人フィルチの飼い猫ミセス・ノリスが何者かに襲われて石にされるという事件が起きた時にダンブルドアがこう言ったのです。さらにクィディッチの開幕戦グリフィンドール対スリザリン戦が行われた日のその夜にも・・・

今度はコリン・クリービーが襲われてしまったのです。ところがクリスマス休暇前最後の「薬草学」の授業は大吹雪のために休講という事態になってしまいました。生徒には到底できない難作業をしなければならなかったのです。

それはマンドレイクに靴下を履かせマフラーを巻くという作業でした。厄介な作業なので他の誰にも任せる事ができないのだそうです。特に今はミセス・ノリスとコリン・クリービーを蘇生させるためにはマンドレイクが・・・

一刻も早く育ってくれる事が重要だったのです。

今日の最後に
そんなわけでスプラウト先生本人しいては「薬草学」の授業シーンが初登場したのは第2巻「秘密の部屋」でした。何でも「1年生の時には1号温室でしか授業がなかった」という事で特段紹介するほどの植物がなかったため・・・

第1巻「賢者の石」ではスプラウト先生は名前のみで本人が直接出て来る場面はありませんでした。しかしハリーたちは毎週最低1回「薬草学」の授業を受けていたので、すっかり顔馴染みになっていたというわけなんですよね。

普段はとても快活で明るい人のようです。
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