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4年生の学期を迎えた時ハリーはシリウスの事が心配で「心ここにあらず」という感じでした。ハリーのそんな心配事を忘れさせてくれたのがスプラウト先生でした。今まで見た事のない植物を見せられて現実に引き戻されたというわけなんですよね。その植物とは?(全3項目)

3-1.心配事をお預けにしてくれたのは?
ハリーはシリウスの事が心配でなりませんでした。それというのもヘドウィグに持たせたシリウス宛ての手紙の返事がちっとも来なかったからです。ハリーがプリベット通り4番地からその手紙を出したのは8月の半ばの事でした。

ハリーは手紙の最後に「僕に連絡したい時はこれから夏休み中ずっと友達のロン・ウィーズリーの所にいます」と書き添えました。ところが何日経っても待っていてもシリウスからの返事の手紙は「隠れ穴」に届きませんでした。

ハーマイオニーは「シリウスがどこにいるか私たち知らないでしょ。アフリカかどこかにいるんじゃないかしら?」とそう言うのです。そんな長旅をヘドウィグが数日でこなせるわけがないとハーマイオニーは言ったのでした。

夏休みの最終日ヘドウィグがいない止まり木を見てハリーが「シリウスが捕まったなんて事ないよね?」と訊くとロンは「ないさぁ。それだったら日刊予言者新聞に載るよ」と答えました。もしそんな事になったりしたら・・・

魔法省がとにかく誰かを逮捕したと見せびらかしたいはずだとロンは言うのです。結局シリウスからの返事の手紙はハリーが「隠れ穴」にいる間には届きませんでした。そして学期が始まりグショグショの野菜畑を通って・・・

第3温室に着くまでハリーはずっとシリウスの手紙が届かなかった事ばかりを考えていました。がしかし温室でスプラウト先生に今まで見た事のない醜い植物を見せられてその心配事もお預けという事になってしまったのでした。

その植物とは?

3-2.ブボチューバまたの名を腫れ草
スプラウト先生に見せられた「それ」は植物というよりは真っ黒な大ナメクジが土を突き破って直立しているという感じでした。微かにのたくるように動き1本1本にチラチラ光る大きな腫れ物がブツブツと噴き出していました。

その中には液体のような物が詰まっています。スプラウト先生が「ブボチューバ。腫れ草です」ときびきびと説明しました。搾ってやらないといけない。膿を集めなくてはいけないんだそうです。先生のその説明を聞いて・・・

シェーマス・フィネガンが「えっ何を?」と気色悪そうに訊き返しました。そこで先生は「膿です。フィネガン。うみ」と繰り返しました。何でもとても貴重な物なので無駄にしないようにとの事でした。瓶に集めるそうです。

このブボチューバの膿は原液のままだと皮膚に変な害を与える事があるので搾って集める際にはドラゴン革の手袋をしてするのだそうです。膿搾りはむかむかしました。がしかしやってみると何だか奇妙な満足感がありました。

腫れた所を突付くと黄緑色のドロッとした膿がたっぷりと溢れ出し強烈な石油臭がしました。スプラウト先生に言われた通りにその膿を瓶に集めました。授業が終わる頃には数リットルも溜まりました。先生が言うには・・・

「マダム・ポンフリーがお喜びになるでしょう。頑固なニキビに素晴らしい効き目があるのです」

最後の1本の瓶にコルクで栓をしながらスプラウト先生はこう言いました。これでニキビをなくそうとして躍起になって生徒がとんでもない手段を取る事もなくなる。何でもハッフルパフ生のハンナ・アボットが言うには・・・

「可哀想なエロイーズ・ミジョンみたいにね」

このエロイーズ・ミジョンという生徒は自分のニキビに呪いをかけて取ろうとしたんだそうです。ところが取れたのはニキビだけでなく鼻もだった。その名前を聞いてスプラウト先生は首を振り振り「バカな事を」と言いました。

「ポンフリー先生が鼻を元通りにくっつけてくれたから良かったようなものの」

スプラウト先生がこう言っていると前日の土砂降りで濡れた校庭の向こうから授業の終了を告げる鐘の音が響いて来ました。ハッフルパフ生は城に戻って「変身術」の授業に向かいました。そしてグリフィンドール生は・・・

引き続き屋外の「魔法生物飼育学」でした。ここで出遭ったのが「尻尾爆発スクリュート」だったのです。

3-3.思わぬ所で
このように実は4年生になって一番最初の授業で「ブボチューバの膿は原液のままだと皮膚に変な害を与える」と学んだハリーたちだったのですが、後に特にハーマイオニーがそれを実際に経験する事になってしまったのでした。

事の始まりはリータ・スキーターが雑誌「週刊魔女」にハリーにハーマイオニーにビクトール・クラムを巡る三角関係の記事を掲載した事がきっかけになりました。記事が載った週明けの月曜日に「それ」は届けられたのでした。

大広間で朝食を取っているといつものように郵便配達ふくろうが手紙を持ってやって来ました。ハーマイオニーがスリザリン生から聞かされるのはもううんざりだから「日刊予言者新聞」を新しく購読予約したと言うので・・・

ハリーも「いい考えだ!」と言いながらふくろうたちを見上げました。ところが「一体何部申し込んだの?」とハリーが訊くぐらいにハーマイオニーの元には次から次へと沢山のふくろうが舞い降りて来たのです。その原因は?

「週刊魔女」を読んだ人たちから届いた嫌がらせの手紙だったのです。ハーマイオニーが最後の封筒を開けると強烈な石油の臭いがする黄緑色の液体が噴き出して手にかかりハーマイオニーは「アイタッ!」と悲鳴を上げました。

両手に大きな黄色い腫れ物がブツブツと膨れ上がってロンが恐る恐る封筒を拾い上げて臭いを嗅ぎながら「腫れ草の薄めていない奴だ!」と言いました。ナプキンで拭き取りながらハーマイオニーの目から涙がこぼれて来ました。

指はまるで分厚いボコボコの手袋をはめているようでした。ハリーは「医務室に行ったほうがいいよ」と言いました。ハーマイオニーが残した手紙の中には「大きな封筒を見つけたら呪いを送る」と書かれているのもありました。

そのお陰でハーマイオニーは「薬草学」の授業に出られませんでした。ハーマイオニーは次の「魔法生物飼育学」の授業が終わった直後にやっと姿を現しました。このブボチューバの原液の被害を受けてハーマイオニーは・・・

2つの科目の授業を欠席させられる事になってしまったというわけなんですよね。

今日の最後に
このブボチューバから搾った膿は「頑固なニキビに素晴らしい効き目がある」との事でした。このようにハリーポッター・シリーズでは初登場時に高評価やいい印象を与えた物や人についてはそれを裏切る事が多いんですよね。

そしてこのブボチューバの膿もまたハーマイオニーに被害をもたらたす事になってしまいました。マンドレイクも「その泣き声は命取りになる」と最初に紹介されました。しかしハーマイオニーを含めた多くの生徒たちを・・・

元に戻すのに使われたというわけなんですよね。
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