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ハリーたち3人がトテナム・コート通りで2人の死喰い人と出くわしたと聞いて驚きと動揺を隠せなかったルーピンだったのですが、実はルーピンがグリモールド・プレイス12番地を訪れた真の目的はその後の経過を3人に知らせるためではなかったのです。それはトンクスが・・・(全3項目)

3-1.ルーピンが12番地に
ハリーたちにルーピンの4人は厨房に下りルーピンが旅行用マントからバタービールを取り出してテーブルを囲みました。ハリーたちがトテナム・コート通りで2人の死喰い人と出くわしたと聞き驚いたルーピンでしたが・・・

3人から事の次第を聞き終えたルーピンは一大事だという顔をしました。姿を消す瞬間に捕まえなければ「姿くらまし」した人間を追跡するのは不可能なのだそうです。しかしその問題はハリーにとっては後でよかったのです。

12人ほどいたが死喰い人たちはハリーが「隠れ穴」にいる事を知らなかった。何でもアーサー氏が聞いた噂では死喰い人たちはハリーの居場所を聞き出そうとスクリムジョールを拷問したその上に殺害したらしいとの事でした。

つまりもしその噂が本当ならスクリムジョールはハリーを売らなかった。スクリムジョールは最後にハリーを守ろうとした。ハリーがロンとハーマイオニーを見ると2人ともハリーと同様に感謝と驚きが入り交じった表情でした。

こうして闇の陣営は魔法省を乗っ取った。同時に「日刊予言者新聞」をも掌中に収めハリーは指名手配犯になった。魔法省の政策は180度転換し反マグル生まれの動きを始めた。そして最後にルーピンが申し入れて来たのが・・・

そこでトンクスの事も議論になったのです。

3-2.めでたい事がめでたくない?
不死鳥の騎士団は「ダンブルドアはハリーにある使命を遺したのでは?」と考えている。それを教えてはくれないか?ハリーがその申し入れを断るとルーピンは教えてくれなくてもいいから3人に同行したいと言って来たのです。

私が何者で何ができるか判っているだろう。私は君の役に立つかもしれない。守ってあげられるかもしれない。ハリーは迷いました。受け入れたくなる申し出だったからです。しかしもしルーピンが一緒という事になると・・・

どうやったら自分たちの任務を秘密にしておけるのか?考えが浮かびませんでした。するとそこにハーマイオニーが口を挟んで来て怪訝そうに「でもトンクスはどうなるの?」と訊いて来たのです。あなたたちは結婚しているわ。

あなたが私たちと一緒に行く事をトンクスはどう思うかしら?ハーマイオニーのこの疑問にルーピンは「トンクスは完全に安全だ。実家に帰る事になる」と答えました。ルーピンの言い方には何か引っ掛かるものがありました。

ほとんど冷たいといった感じでした。トンクスが両親の家に隠れて過ごすというのも何か変でした。何と言ってもトンクスは騎士団の一員だしハリーが知る限りは戦いの最中にいたがる性分だからです。するとルーピンが・・・

ハーマイオニーが遠慮がちに「上手く行っているのかしら?」と訊いて余計なお世話と言わんばかりに「全て上手く行っている。どうも」と答えた後の事でした。意を決して不快な事を認めるといった雰囲気でルーピンは・・・

「トンクスは妊娠している」

それに対してハーマイオニーは「まあ素敵!」と歓声を上げロンは心から「いいぞ!」と言いハリーは「おめでとう」と言ったのでした。しかしハリーたちが心底喜んでくれたのにも関わらず父親になるルーピンのほうは・・・

ルーピンは笑顔を浮かべたもののむしろしかめっ面に見えました。ルーピンは「ジェームズなら間違いなく一緒にいて欲しいと思ったに違いない」と言うのですが、トンクスの妊娠を知ってハリーの気持ちは変わったようです。

「僕はそうは思わない。はっきり言って僕の父はきっとあなたが何故自分自身の子供と一緒にいないのかとわけを知りたがっただろうと思う」

ハリーにこう言われてルーピンの顔から血の気が失せました。まるで厨房の温度が一気に十度も下がってしまったかのようでした。暫くの沈黙の後にルーピンがやっとの事で口を開き「君には分っていない」と答えたのでした。

するとハリーは?

「それじゃ判らせてください」

3-3.リーマス・ルーピンの葛藤と苦悩
ルーピンはゴクリと生唾を飲むと「私はトンクスと結婚するという重大な過ちを犯した。自分の良識に逆らう結婚だった。それ以来ずっと後悔して来た」と言ったのでした。するとハリーは情け容赦がないといった感じで・・・

「そうですか。それじゃトンクスも子供も棄てて僕たちと一緒に逃亡するというわけですね?」

ハリーの冷徹な物言いにルーピンはぱっと立ち上がり椅子が後ろに引っくり返りました。自分を睨みつける目のあまりの激しさにハリーはルーピンの顔に初めて狼の影を見たのでした。ルーピンは倒した椅子を蹴りながら・・・

分らないのか!妻にもまだ生まれて来ない子供にも!私が何をしてしまったのか!トンクスと結婚するべきではなかった。私はトンクスを世間ののけ者にしてしまった!さらにルーピンはハリーに対してこう言い放ったのでした。

君は私が騎士団の中にいるかホグワーツでダンブルドアの庇護の下にあった姿しか見ていない。魔法界の大多数の者が私のような生き物をどんな目で見るか?君は知らないんだ!自分が狼人間だという事を知ってしまうと・・・

連中はほとんど口も利いてくれない。トンクスの家族でさえ私たちの結婚には嫌悪感を持ったんだ。一人娘を狼人間に嫁がせたい親がどこにいる?それにもし罪もない子供にこんな自分の状態を受け継がせる事になったら・・・

ルーピンは髪を両手で鷲づかみにして発狂せんばかりでした。狼人間は普通は子供を作らない。私と同じになる。そうに違いない。もしも奇跡が起こってそうならないのなら自分が恥に思うような父親はいないほうが百倍もいい。

そう言い張るルーピンにハーマイオニーは目に涙を浮かべて「そんな事を言わないで。あなたの事を恥に思う子供なんているはずがないでしょう?」と言ったのでした。しかしハリーはハーマイオニーとは違う考えのようでした。

新しい体制がマグル生まれは悪だと考えるのなら死喰い人たちは騎士団員の父親を持つ半狼人間をどうするでしょう?僕の父は母と僕を守ろうとして死んだ。その父があなたに子供を棄てて自分たちと一緒に行けと言いますか?

「よくもそんな事が言えるな。何かを望んでの事じゃない」と言うルーピンにハリーは最後通告を突きつけたのでした。ハーマイオーニーがそれを察してハリーに「止めて!」と言いましたがハリーは構わず言い放ったのでした。

「僕には信じられない。僕に吸魂鬼との戦い方を教えた人が腰抜けだったなんて」

ルーピンは杖を抜きました。あまりの速さにハリーは自分の杖に触れる暇もないほどでした。バーンという大きな音と共にハリーは仰向けに倒れました。ハーマイオニーが「戻って来て!」と叫びましたがルーピンは応えません。

ルーピンは行ってしまったのでした。

今日の最後に
ハリー17才の誕生パーティの時トンクスは晴れ晴れとした表情で逆にビルとフラーの結婚式の時もルーピンは何だか浮かぬ顔でした。それはトンクスの懐妊だったという事をこの日ハリーたちは知る事になったというわけです。

改めてこの場面を振り返って判ったのは「これまで狼人間は結婚しても子供を設けなかった」という事ですね。ルーピンも前例がないため「満月の日に狼に変身する子供が生まれて来たら」と心配でしょうがなかったんでしょう。

しかし生まれてみれば・・・
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