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息子ドラコの身を案じてスネイプに「破れぬ誓い」まで結ばせたナルシッサだったのですが「親の心子知らず」とはこの事でドラコはナルシッサに「もう子供じゃないんだ。ひとりで買い物ぐらいできます」と息巻いていたのでした。その挙句にドラコはナルシッサを撒いて・・・(全3項目)

3-1.マダム・マルキンの店で
こうしてドラコを見守り危害が及ばぬよう力の限り護る。そしてもし失敗しそうになった時には闇の帝王がドラコに命じた行為を実行する。そうスネイプに約束させ「破れぬ誓い」まで結ばせたナルシッサだったのですが・・・

8月1日には学校から教科書リストが同封された手紙が届きました。当然ドラコは闇の帝王に秘密の任務を命じられているので命を狙われる事などないのですが表向きはそうと気づかれないよう振舞わなければいけないので・・・

ナルシッサとドラコは8月最初の土曜日にダイアゴン横丁に出かけたのでした。にも関わらずその日ドラコはマダム・マルキンの店で「もう子供じゃないんだ。ひとりで買い物ぐらいできます」と苛立ちを露わにしていました。

「母上、何が臭いのか訝っておいででしたら、たった今穢れた血が入って来ましたよ」

そんなドラコの不機嫌にさらに拍車をかけるようにハリーにロンそれにハーマイオニーの3人が入って来たのです。ローブ掛けの後ろからマダム・マルキンが現れて「そんな言葉は使って欲しくありませんね!」と抗議しました。

さらにマダム・マルキンは「私の店で杖を引っ張り出すのもお断りです」と付け加えました。ハリーとロンが杖を構えてドラコを狙っていたからです。しかしドラコはひるむ様子も見せずハリーとロンにこう言い放ったのでした。

「フン。学校の外で魔法を使う勇気なんかないくせに」

さらにハーマイオニーの目の痣を見咎めて「誰にやられた?そいつらに花でも贈りたいよ」と言うとマダム・マルキンは我慢できないとばかりに「いい加減になさい!」と厳しい口調で言うと振り返って加勢を求めたのでした。

「奥様-どうか-」

ローブ掛けの陰から現れたのが・・・

ナルシッサだったのです。

3-2.ハリーに対して
ローブ掛けの陰からゆっくりと姿を現したナルシッサは冷たい口調でハリーとロンに「それをおしまいなさい」と言いました。さらに私の息子をまた攻撃したりしたらそれがあなたたちの最後の仕業になるとも言ったのでした。

するとハリーは一歩進み出て「仲間の死喰い人を何人か呼んで僕たちを始末してしまおうというわけか?」と言葉を返しました。ハリーの反論を聞いてマダム・マルキンは悲鳴を上げ心臓のあたりを押さえてこう言ったのでした。

「そんな非難なんて。そんな危険な事を。杖をしまって。お願いだから!」

しかしハリーは杖を下ろしませんでした。ナルシッサは不快げな笑みを浮かべて「ダンブルドアのお気に入りだと思って間違った安全感覚をお持ちのようね」でもダンブルドアがいつもそばであなたを護ってくれるわけじゃない。

ナルシッサがこう言うとハリーはからかうように店内を見回してダンブルドアはここにはいない。だったら試しにやってみたらどうだい?敗北者のご主人と一緒にアズカバンに二人部屋を見つけて貰えるかもと応じたのでした。

ドラコが怒ってハリーに掴みかかろうとしました。しかし長過ぎるローブに足を取られてよろめいてしまいました。ロンが大声で笑いました。ドラコが凄んで「母上に向かってよくもそんな口の利き方を」と言いましたが・・・

ナルシッサは指をドラコの肩に置いて制しながら「ドラコいいのよ。私がルシウスと一緒になる前にポッターは愛するシリウスと一緒になる事でしょう」と言ったのでした。ナルシッサがシリウスの名前を出して来たので・・・

ハリーはさらに杖を上げました。それを見てハーマイオニーが「駄目!」と言ってハリーの腕を押さえて下ろさせようとしました。マダム・マルキンはおろおろしていましたが何も起こっていないと思い込む事にしたようです。

「この左袖はもう少し短くしたほうがいいわね。ちょっとそのように」

するとドラコは大声で「痛い!」と言うとマダム・マルキンの手を叩きました。そして「気をつけてピンを打つんだ!」と言うとナルシッサに「もうこんな物は欲しくありません」と言いました。苛立ちをぶつけるように・・・

ドラコはローブを引っ張って頭から脱ぐとマダム・マルキンの足下に叩きつけました。ナルシッサはハリーを止めようとしている。つまりむしろ自分たちの味方のはずのハーマイオニーを侮蔑的な目で見るとこう言ったのでした。

「その通りねドラコ。この店の客がどんなクズか判った以上。トウィルフィット・アンド・タッティングの店のほうがいいでしょう」

ドラコとナルシッサは足音も荒くマダム・マルキンの店を出て行きました。ドラコは出て行く時ロンにわざと思い切り強くぶつかって行きました。一番の被害者はマダム・マルキンでした。その後も動揺を隠す事ができず・・・

気もそぞろで「心ここに在らず」という感じでした。

3-3.ウィーズリー・ウィザード・ウィーズの前を
「あいつのお母上はどこへ行ったんだろう?」とハリーが訊くのに対してロンは「どうやら撒いたらしいな」と答えました。するとハーマイオニーが「でもどうして?」と2人に訊きました。それはドラコ・マルフォイが・・・

1人でウィーズリー・ウィザード・ウィーズの前を通り過ぎて行ったからです。ナルシッサ・マルフォイは大事な息子からそう簡単に目を離したりはしないはずた。固いガードから脱出するためには相当な頑張りが必要のはず。

ハリーは周囲を見回すとバックパックから「透明マント」を取り出しました。ウィーズリーおばさんを心配そうに見て躊躇するハーマイオニーに「早く」と言ってマントを被ると3人はドラコ・マルフォイを追って店を出ました。

3人がドラコを見つけたのは「夜の闇横丁」でハリーが唯一入った事のある「ボージン・アンド・バークス」でした。こちらに背を向けて手の動きから察するにさかんに話をしているようです。3人は「伸び耳」を使って・・・

ドラコと店主のボージン氏の会話を聞きました。ドラコが「直し方を知っているのか?」と訊くとボージン氏は「かもしれません」と答えていました。ボージン氏の声には「あまり関わりたくない」という雰囲気がありました。

ボージン氏は「拝見いたしませんと何とも。店のほうにお持ちいただけませんか?」と言っていました。何故ならそれは「大変難しい仕事でもしかしたら不可能かもしれないから」だと言うのです。それに対してドラコは・・・

「動かすわけにはいかない。どうやるのかを教えて欲しいだけだ」と言っていました。気乗りしていない様子のボージン氏を見てドラコは「これでもう少し自信が持てるようになるだろう」と言ってボージン氏に近寄り・・・

ボージン氏は恐怖の表情を浮かべました。ボージン氏はハリーが以前に見たルシウス氏に対するのと同じようにドラコに深々とお辞儀をしたのでした。母上も含めて誰にも言うなとドラコに口止めをされてボージン氏は・・・

再びお辞儀をしながら「もちろんです。もちろんです」と言ったのでした。ドラコは扉を開けると意気揚々と店を出て行きました。ボージン氏は凍りついたように立っていました。ねっとりした笑いが消え心配そうな表情でした。

この時ドラコは母ナルシッサの懸念通りで自分の企てが成功するはずのない無謀で粗雑な計画だという事を知らなかったのです。

今日の最後に
ハリーが初めてナルシッサ・マルフォイと会ったのはクィディッチ・ワールドカップ決勝戦の貴賓席でした。この時ハリーはナルシッサと会話を交わさなかったので最初に話したのは今回取り上げたこの場面だったんですよね。

ハリーは狼人間のフェンリール・グレイバック率いる人さらい一味に捕まりマルフォイの館に連行されて再びナルシッサと会う事になりました。しかしこの時はハーマイオニーの呪いのせいで顔が腫れ上がっていたので・・・

ハリーは正体がバレないようにと当初だんまりを決め込んでいたので会話が成立しませんでした。ところがそんなハリーとナルシッサ・マルフォイがその次に交わした会話がハリーにとってもそしてナルシッサにとっても・・・

大問題の場面だったのです。
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