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ハリポタ通の館(やかた)

ここではハリーポッター・シリーズに関する様々な情報や私の推測(妄想?)をお届けしています。毎週、日曜・月曜・水曜・木曜更新。

ハリー6年生の夏休みに「夜の闇横丁」のボージン・アンド・バークスでドラコ・マルフォイを見てからというものハリーはマルフォイの行動の意味を考えて過ごす日々が続きました。そこでハリーは新学期初日にホグワーツ特急に乗った際にマルフォイのいるコンパートメントに潜入したのですが・・・(全3項目)

3-1.潜入
ハリーが付き添い姿くらましでダンブルドアに連れられて「隠れ穴」入りしたちょうどその日にはふくろう試験の結果が届きました。そしてハリー16才の誕生日のその翌日には学校から教科書リスト同封の手紙が届いたのでした。

そこで8月最初の土曜日にダイアゴン横丁に行く事になりました。ところがそこでハリーたちは母親のナルシッサを撒いて1人で「夜の闇横丁」のボージン・アンド・バークスに入っているドラコ・マルフォイを目撃したのです。

満足気に意気揚々と店から出て来るマルフォイを見てからというものハリーは気がかりでなりませんでした。マルフォイをあそこまで喜ばせる事がいい話であるはずがない。ところが考えている間に9月1日が来てしまいました。

そしてそれはホグワーツ特急でスラグホーンのコンパートメントから帰る途中の事でした。突然閃いた考えは無鉄砲だがもし上手く行けば素晴らしい。目の前にいるブレーズ・ザビニはスリザリンの6年生がいる所に入って行く。

ドラコ・マルフォイもそこにいるはずだ。だから「透明マント」を被ってそのコンパートメントに入り込む事ができさえすれば「どんな秘密でも見聞きできるのではないか?」とハリーは考えたのでした。そこでハリーは・・・

ハリーはジニーとネビルに声を潜めて「2人とも後で会おう」と告げるとマントを被ってザビニを追いました。ザビニが扉を閉め切る寸前にハリーは敷居に片足を突き出して扉を止めました。そして扉を掴んで押し開けました。

ザビニは取っ手を掴んだままだったので横っ飛びにグレゴリー・ゴイルの膝に倒れました。ハリーはどさくさに紛れてコンパートメントに飛び込み空席になっていたザビニの席に飛び上がるとそこから荷物棚によじ登りました。

ゴイルとザビニが歯を剥き出して唸り合いスリザリン生たちの目がそっちに向いていたのは幸いでした。マントがはためいた時に足が見え上のほうに消えて行くスニーカーをマルフォイが目で追っていたような気がしたからです。

こうしてハリーは・・・

ドラコ・マルフォイのいるコンパートメントに・・・

潜入したのでした。

3-2.ちょっと調べたい事がある
ハリーは一寸たりともマントから体がはみ出さないよう窮屈に体を丸め下の情景を見下ろしていました。するとドラコ・マルフォイがザビニに「スラグホーンは何が狙いだったんだ?」と訊きました。その問いにザビニは・・・

「いいコネを持っている連中に取り入ろうとしただけさ。大勢見つかったわけではないけどね」

こう答えられてマルフォイは面白くない様子でした。何故ならコネなら父親のルシウス氏は金に物を言わせて魔法省内に沢山持っているので息子の自分が呼ばれてもいいからです。その他にジニーとネビルがいたと聞いて・・・

マルフォイは驚いていましたが「スラグホーンは多分僕がこの汽車に乗っている事を聞いていなかったのだろう」という言葉に対するザビニの回答が「何故自分が呼ばれなかったのか?」の理由と現実を突きつける事に・・・

「僕なら招待されようなんて期待は持たないだろうな」

こう言った後ザビニはマルフォイが呼ばれなかった理由の説明を始めました。自分が一番に到着したんだがスラグホーンにノットの父親の事を訊かれた。旧知の仲だったらしい。しかし彼が魔法省で逮捕されたと言ったら・・・

スラグホーンはあまりいい顔をしなかった。だからスラグホーンは死喰い人には関心がないのだろう。そう聞いてマルフォイは腹を立てたようでしたが無理に妙にしらけた笑い方をしました。そしてこの言葉から始まったのです。

「つまり来年僕はホグワーツになんかいないかもしれないのに、薹(とう)の立った太っちょの老いぼれが僕の事を好きだろうと何だろうとどうでもいい事だろう?」

ここからはほぼドラコ・マルフォイの独演会状態になりました。来年僕はホグワーツになんかいないかもしれない。マルフォイのこの言葉を受けて「どういうこと?」と訊いて素早く反応したのはパンジー・パーキンソンでした。

するとマルフォイは僅かにニヒルな笑いを浮かべながら「先の事は分らないだろう?」と答えた後さらに「もっと次元の高い大きな事をしているかもしれない」とも言ったのでした。クラッブとゴイルはポカンとしていました。

次元の高い大きな事が「どういう計画なのか?」さっぱり見当がつかないようでした。ザビニでさえ高慢な風貌が損なわれるほどにあからさまな好奇心を覗かせていました。何でも母上は自分が卒業する事を望んでいるが・・・

マルフォイは「このごろそれがあまり重要だとは思えない」と言うのです。つまり闇の帝王が支配なさる時にふくろうやいもり試験で「何科目合格したか?」なんて気になさらないだろう。あの人つまり闇の帝王のために・・・

どのように奉仕し又は献身ぶりを示して来たかだけが重要だ。だから試験の結果なんて問題じゃない。それに対してザビニが「16才でしかもまだ完全な資格もないのに何かできると思っているのか?」と容赦なく訊くと・・・

マルフォイは「たった今言わなかったか?あの人は多分僕に資格があるかどうかなんて気になさらない。僕にさせたい仕事は資格なんて必要ないのかもしれない」と静かに言ったのでした。マルフォイのこの言葉を聞いて・・・

クラッブとゴイルは何も言えずただひたすら口を開けて座っていました。パンジー・パーキンソンは「こんなに神々しいものは見た事がない」といった表情を浮かべてマルフォイをじっと見つめていたのでした。そして・・・

「ホグワーツが見える。ローブを着たほうがいい」

自分が作り出した効果をじっくり味わいつつマルフォイは暗くなった車窓を指差しました。ハリーはマルフォイを見つめるのに気を取られゴイルがトランクに手を伸ばした事に気づきませんでした。トランクが頭に当たり・・・

ハリーは思わず声を漏らしました。マルフォイが顔をしかめて荷物棚を見上げました。しかしマルフォイは何事もなかったかのように振舞っていたのでハリーはホッとしたのでした。ところがそれが大きな間違いだったのです。

「先に行け。ちょっと調べたい事がある」

握って欲しそうに手を伸ばしているパンジー・パーキンソンにマルフォイはこう言いました。コンパートメントにはハリーとマルフォイだけになりました。マルフォイはブラインドを下ろし通路側から見えないようにしました。

そしてハリーの不意を衝くと・・・

3-3.ドラコ・マルフォイが
ブラインドを下ろすとマルフォイはトランクの上に屈み一旦閉じた蓋を再び開けました。ハリーは荷物棚の端から覗き込みました。心臓の鼓動が少し早くなりました。マルフォイがパンジー・パーキンソンから隠したい物とは?

修理がそれほど大切だとかいう例のあの品物が見えるのだろうか?ハリーがそう思って期待を抱いていると次の瞬間には実は自分はとんでもない勘違いをしていたんだという事を嫌と言うほど思い知らされる事になったのです。

「ペトリフィカス トタルス!石になれ!」

マルフォイがトランクを開けたのはそんな物を取り出すためでなく杖を出すためでした。マルフォイは突然ハリーに杖を向けこう唱えました。ハリーはたちまち金縛りになりスローモーション撮影のように荷物棚から落ちました。

そして床を震わせるほどの痛々しい衝撃と共にマルフォイの足下に落下しました。被っていた「透明マント」はハリーの体の下敷きになり脚を海老のように丸めてうずくまったままの滑稽な格好でハリーの全身が露わに・・・

「やはりそうか」

酔いしれたようにマルフォイがこう言いました。ゴイルのトランクがぶつかった音が聞こえた。それにザビニが戻って来た時にも何か白い物が一瞬空中に光るのを見たような気がした。つまり何者かが入って来ていた事は・・・

「ザビニが戻って来た時に扉をブロックしたのはお前だったんだな?」

百も承知だったというわけです。マルフォイは「どうしてやろう?」とばかりに暫くハリーを眺めていました。そして「お前は聞かれて僕が困るような事を何も聞いちゃいない」と言うとハリーの顔を思いっ切り踏みつけました。

そこいら中に血が飛び散りました。そしてマルフォイは汽車がロンドンに戻るまで誰もお前を見つけられないだろう。そして「また会おう。それとも会わないかな」と捨て台詞を最後に残しハリーの指をわざと踏みつけて・・・

コンパートメントを出て行ったのでした。

今日の最後に
この後ハリーは学校の警備を補強するためホグズミードに配置換えされていたトンクスに助けられ何とかホグワーツ特急から降りる事ができました。おそらくハーマイオニーが「ハリーが戻って来ない」と騒いでいたんでしょう。

それにしても本当にハリーは馬鹿な事をしたものです。ハリーがこういう行動を取った事でマルフォイにハリーに対する警戒心を抱かせる結果になってしまいました。そのためマルフォイが「必要の部屋」でしていた事を・・・

最後の最後に事が起こるまでハリーはその謎を解き明かす事ができなかったというわけなんですよね。

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