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以前に「あの人とこの人の2ショットシーン」という記事をお届けしました。今週と来週の2週間に渡ってハリーとダンブルドアの2ショットシーンをやってみようと思います。最初のそのシーンはハリーが初めてダンブルドアと会話を交わした場面でもあるんですよね。それはクリスマス休暇中の事でした。(全3項目)

3-1.みぞの鏡との出会い
ハリーは思わず叫びそうになり両手で口を塞ぎました。鏡に映ったのは自分だけではない。ハリーのすぐ後ろに沢山の人がいたのです。しかし部屋には誰もいません。ハリーがもう一度振り返って鏡を見てみるとそこには・・・

青白い顔のハリーの後ろに少なくとも10人ぐらいの人がいます。手を伸ばしても空を掴むばかりでした。こんなにそばにいるのだから触れる事ができるはずなのに。何の手応えもありません。みんな鏡の中にしかいないのです。

君のお父さんが亡くなる前にこれを私に預けた。
君に返す時が来たようだ。
上手に使いなさい。
メリークリスマス


ハリーがクリスマスの夜に寮を抜け出したそもそものきっかけはその日に贈られた「透明マント」でした。これがあれば図書室の閲覧禁止の棚に行ってニコラス・フラメルの事を好きなだけ調べる事ができる。ところが・・・

「閲覧禁止の棚?それならまだ遠くまで行くまい。捕まえられる」

ハリーが最初に手にした本を開くと何と叫び声を上げました。ハリーは血の気が引くのを感じました。駆けつけて来た管理人のフィルチにこう返事をしたのがスネイプだったからです。そして何とか滑り込んだその教室で・・・

ハリーはこの不思議な鏡に出会いました。そしてハリーは気づいたのです。とてもきれいな女性だ。ハリーのすぐ後ろにいる女の人は深みがかった赤い髪で目は僕とそっくりだ!明るい緑の目だ。形も僕の目とほとんど同じだ。

その隣には痩せて背の高い黒髪の男の人が腕を回してその女の人の肩を抱いています。その男の人はメガネをかけ髪がクシャクシャだ。後ろの毛が立っている。自分と同じだ。2人は微笑みながらハリーを見つめるばかりでした。

「ママ?パパ?」

そこにいたのはハリーの両親を含めたポッター家の人たちでした。どのくらいここにいたのだろう?いつまでもここにいるわけにはいかない。ハリーは鏡の中の両親とポッター家の人たちに「また来るからね」と言うと・・・

部屋を出たのでした。

3-2.また来たのかい?
翌日にはロンを連れて行きました。あの鏡の部屋が二度と見つからないのではとハリーはそれが一番心配でした。一時間近く探してようやく見つかりました。ところがロンが鏡の正面に立つとハリーとは全く違う光景に・・・

「僕、ビルがつけていたようなバッジをつけてる。そして最優秀寮杯とクィディッチ優勝カップを持っている。僕クィディッチのキャプテンもやってるんだ」

興奮した様子で「この鏡は未来を見せてくれるのかなぁ?」と言うロンにハリーは「そんなはずないよ。僕の家族はみんな死んじゃったんだよ」と言いました。ところがロンはハリーほどにこの鏡に夢中にはならなかったのです。

それどころかロンはハリーに対しても「行かないほうがいい」と言うのです。悪い予感がする。本当に心配してるんだよ。でもハリーは鏡の前に立つ事しか考えていませんでした。ロンが何と言おうとも僕を止める事はできない。

3日目の夜は昨夜より早く道が判りました。急いで歩いたので自分でも用心が足りないと思うぐらい音を立てていました。しかし誰とも会いませんでした。そして両親やポッター家の人たちはそこにいて微笑みかけてくれました。

「ハリー、また来たのかい?」

こう声が聞こえてハリーは体中が氷になったかと思いました。振り返ると壁際の机に誰あろうアルバス・ダンブルドアが腰掛けています。当初ハリーは鏡のそばに行きたい一心で気づかずに前を通り過ぎてしまったと思いました。

「僕、気がつきませんでした」と言うハリーにダンブルドアは「透明になると不思議に随分近眼になるんじゃのう」と言いました。ダンブルドアが微笑んでいるのを見てハリーはほっとしたのでした。机から降りて来ると・・・

ダンブルドアはハリーと一緒に床に座りました。そして君だけじゃない。何百人も君と同じように「みぞの鏡」の虜になったと言ったのでした。ここでハリーは初めてこの鏡の名前を知りました。そこでダンブルドアに・・・

「先生、僕、そういう名の鏡だとは知りませんでした」

「この鏡が何をしてくれるのかはもう気がついたじゃろう」と言うダンブルドアにハリーは「鏡は僕の家族を見せてくれました」と答えました。すると何と驚く事にダンブルドアは昨夜ロンには何を見せたのかを言ったのでした。

「どうしてそれを」と言うハリーにダンブルドアは「わしはマントがなくても透明になれるのでな」と穏やかに答えました。そしてこの「みぞの鏡」は自分たちに何を見せてくれると思うかね?と問うダンブルドアにハリーは?

ハリーが首を横に振るとダンブルドアはヒントをくれました。この世で一番幸せな人には「この鏡」は普通の鏡になる。その人がこの鏡を見るとそのまんまの姿が映るんじゃ。これで判ったかね?とダンブルドアが言うと・・・

「何か欲しい物を見せてくれる。何でも自分の欲しい物を」

ハリーがこう答えるとダンブルドアは「当たりでもあるし外れでもある」と静かに言いました。そして「鏡が見せてくれるのは心の一番奥底にある一番強い望みじゃ。それ以上でもそれ以下でもない」と説明してくれたのでした。

ハリーは家族を知らないから家族に囲まれた自分を見る。ロンはいつも兄弟の陰で霞んでいるから他の兄弟の誰よりも素晴らしい自分が1人で堂々と立っているのが見える。しかしこの鏡は知識や真実を示してくれる物ではない。

鏡が映す事が現実なのか?果たして可能な事かも判断できず誰もが鏡の前で疲れ果ててしまったり鏡に映る姿に魅入られてしまったり発狂したりしたとダンブルドアは言うのです。そこでダンブルドアはハリーにこう言いました。

この鏡は明日よそに移す。もうこの鏡を探してはいけないよ。たとえ再びこの鏡に出会う事があってももう大丈夫じゃろう。夢に耽ったり生きる事を忘れてしまうのは良くない。それをよく覚えておきなさい。こう言うと・・・

ダンブルドアはハリーに「その素晴らしいマントを着てベッドに戻ってはいかがかな」と言ったのでした。ダンブルドアにそう言われてハリーは一旦立ち上がりました。しかしそこでハリーはダンブルドアにこう言ったのでした。

「あの・・・ダンブルドア先生。質問してよろしいですか?」

3-3.先生なら何が?
ダンブルドアは微笑んで快諾してくれました。そこでハリーは「先生ならこの鏡で何が見えるんですか?」と訊きました。その問いにダンブルドアは「厚手のウールの靴下を一足。手に持っておるのが見える」と答えたのでした。

靴下は幾つあってもいいものじゃ。なのに今年のクリスマスにも靴下は一足も貰えなかった。わしにプレゼントしてくれる人は本ばっかり贈りたがるんじゃ。ダンブルドアにこう答えられてハリーは目をパチクリとしたのでした。

ダンブルドアは本当の事を言わなかったのもしれない。ハリーがそう思ったのはベッドに入ってからの事でした。あれはきっと無遠慮な質問だったんだ。ハリーは枕の上にいたスキャバーズを払い退けながらそう考えたのでした。

何故ダンブルドアは自分に嘘をついたのか?この時には全く予想だにできなかった事なんですがハリーは思ってもみなかった場所と状況でダンブルドアから「みぞの鏡で本当は何が見えるのか?」を知る事になったんですよね。

今日の最後に
今改めてこの場面を読み返してみると私は何だかとっても切ない気持ちになります。ハリーは「みぞの鏡」の中に今は死んでしまって会う事ができない両親やポッター家の人たちの姿を見ている。それを見守っているのが・・・

ダンブルドアでハリーの「先生ならこの鏡で何が見えるんですか?」という質問に対してダンブルドアは嘘をついた。何故ダンブルドアはハリーに本当の事を言わなかったのか?その真相を知った上で読み返してみると・・・

様々な思いが込み上げて来ますね。
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