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ハリポタ通の館(やかた)

ここではハリーポッター・シリーズに関する様々な情報や私の推測(妄想?)をお届けしています。毎週、日曜・月曜・水曜・木曜更新。

ハリーの誕生月に昨年から始めましたこのシリーズです。今年は第2巻「秘密の部屋」のハリーの夏休みを紹介する事にします。ホグワーツ魔法魔術学校の1年生を終えてハリーが家に帰って来てダーズリー一家はがっかりしたようです。ところが実はハリーのほうがもっとずっとがっかりしていたのです。(全3項目)

3-1.ホグワーツが恋しくて
ホグワーツ魔法魔術学校の1年生を終えてハリーが夏休みで家に帰って来てダーズリー一家はがっかりしたようですが、ハリーのほうがもっとずっとがっかりしていました。プリベット通りに戻って来てからというもの・・・

ホグワーツが恋しくてハリーはまるで絶え間なく胃がシクシク痛むような気持ちでした。一方バーノン叔父さんはハリーをいつ爆発するか分らない爆弾のように扱いました。ハリーが「魔法」という言葉を口にするだけで・・・

「言ったはずだぞ!この屋根の下でお前がまともじゃない事を口にするのはこのわしが許さん!」

他にも「お前に言ったはずだな?この家の中でまのつく言葉を言ったらどうなるか」とか「ダドリーを脅すとはようもやってくれたもんだ!」などとテーブルに唾を吐き散らしさらに手でバンバン叩きながら喚き立てるのです。

それというのもハリーはダーズリー一家に未成年の魔法使いは学校の外で魔法を使ってはいけないという事を話していなかったからです。叔父さんたちは「フンコロガシに変えられては大変」とハリーの事を怖がっていました。

ハリーの学用品が入ったトランクも家に帰った途端にバーノン叔父さんが階段下の物置に押し込み鍵を掛けてしまいました。クィディッチの練習ができなくてハリーがグリフィンドール・チームのメンバーから外れようが・・・

宿題を1つもやらずに学校に戻ってもダーズリー一家にとっては知った事ではないしへっちゃらというわけです。さらにバーノン叔父さんはヘドウィグの鳥籠に南京錠を掛け魔法界の誰かに手紙を出せぬようにしてしまいました。

しかしそれでもハリーの事が怖くてしかたなかったのでハリーまでも階段下の物置に閉じ込めようとはしなかったのです。ところが魔法界では史上最強の闇の魔法使いヴォルデモート卿の呪いを破って生き残ったハリーも・・・

プリベット通り4番地では以前と同じように臭い物の中を転がって来た犬畜生のように扱われていました。今日がハリー12才の誕生日だという事もダーズリー一家は完璧に忘れていました。別に高望みをしているわけじゃない。

まともな贈り物の1つも貰った事はないんだし増してや誕生日のケーキなんて無理。だけどこんなに完全に無視されるなんて。ハリーがそう思っているとバーノン叔父さんが重々しく咳払いをしました。そしてこう言うのです。

「さて、みんなも知っての通り今日は非常に大切な日だ」

ハリーは顔を上げました。自分の耳を疑いました。

ところが・・・

3-2.今日は非常に大切な日
続けてバーノン叔父さんが「今日こそ我が人生最大の商談が成立するかもしれん」と言うのでハリーはトーストのほうに顔を戻したのでした。ハリーはやっぱりと苦い思いを噛み締めました。実はこの2週間というものは・・・

叔父さんはその事しか話しませんでした。どこかのお金持ちの土建屋が奥さんを連れて夕食にやって来る。バーノン叔父さんは山のように注文が取れると踏んでいました。そこでもう一度みんなで手順を復習しようと言うのです。

8時に全員位置につく。ペチュニア叔母さんはお客様を丁寧にお迎えするよう応接間で待機する。ダドリーは玄関の扉を開けるように待っている。扉を開けたら「メイソンさん、奥様、コートをお預かりしましょうか?」と言う。

ペチュニア叔母さんは狂喜して「お客様はダドリーに夢中になるわ!」と叫びました。バーノン叔父さんは「ダドリー上出来だ」と言いました。叔父さんは荒々しく向き直り「それでお前は?」と言うとハリーはこう言いました。

「僕は自分の部屋にいて物音を立てない。いないふりをする」

ハリーは1本調子で答えました。それにバーノン叔父さんは「その通りだ」と嫌味ったらしく言いました。叔父さんがお客を応接間に案内し叔母さんを紹介して客人に飲物をお注ぎする。そして時刻が8時15分になったら・・・

ペチュニア叔母さんが「お食事にいたしましょう」と言う。そこでダドリーが「奥様、食堂へご案内させていただけますか?」と言って腕を差し出す。叔母さんは涙声で「何て可愛い私の完璧なジェントルマン!」と言いました。

「自分の部屋にいて物音を立てない。いないふりをする」

バーノン叔父さんから再び「それでお前は?」と訊かれハリーは気のない声でこう答えました。この後叔父さんは「夕食の席で気の利いたお世辞の1つも言いたい」と言いました。ペチュニア叔母さんとダドリーからは・・・

夫のバーノンから聞いた話として「メイソンさんは素晴らしいゴルファーでいらっしゃる」とかダドリーからは「学校で尊敬する人物について作文を書く事になって、僕メイソンさんの事を書きました」これは出来過ぎでした。

ペチュニア叔母さんは感激のあまり泣き出してダドリーを抱き締めました。一方ハリーはテーブルの下に潜り込んで大笑いする所を見られないようにしました。するとバーノン叔父さんが「それで小僧お前は?」と言いました。

「僕は自分の部屋にいて物音を立てない。いないふりをする」

ハリーは必死に普通の顔を装ってテーブルの下から出るとこう言いました。叔父さんは声に力を込めて「全くもって、その通りにしろ」と言いました。メイソンご夫妻はハリーの事を何もご存知ない。だから知らんままでいい。

そういう事なのだそうです。

3-3.ロンもハーマイオニーも
夕食が終わったらペチュニア叔母さんがメイソン夫人をご案内して応接間に戻りコーヒーを差し上げる。そこでバーノン叔父さんは話題を商売のほうに持って行く。運が良ければ10時過ぎに商談成立で署名捺印なのだそうです。

明日の今頃は買い物だ。それもマジョルカ島の別荘なんだそうです。ハリーはことさらうれしいとも思いませんでした。ダーズリー一家がマジョルカ島に行っても今のプリベット通りと打って変わるとは思えなかったからです。

叔父さんはハリーに凄みを利かせて「お前は叔母さんの掃除の邪魔をするな」と言うと自分とダドリーのディナー・ジャケットを取りに街に出て行きました。ハリーは裏口から庭に出るとガーデン・ベンチに座り込みました。

ハリーは小声で「♪ハッピー・バースデー・ハリー」と口ずさんでいました。ハリーは惨めな気持ちで生垣を見つめました。カードもプレゼントもない。夜にはいないふりだ。ハリーは今までになく寂しさを感じていたのでした。

それと言うのも・・・

ホグワーツは懐かしいしクィディッチもやりたい。でもそれよりも何よりも一番懐かしいのはロンとハーマイオニーの事でした。にも関わらず2人はハリーに会いたいとも思っていないらしい。どちらも一度も手紙をくれない。

ロンに至っては家に泊まりに来いと招待するはずだったのにその手紙も来ない。おまけに2人ともハリーの誕生日まで忘れている。魔法界から連絡が来さえすれば後は何もいらない。それがたとえドラコ・マルフォイでも・・・

そう思いながら生垣をぼんやりと見ているとハリーは弾かれたように立ち上がりました。生垣が見つめ返した!その途端に小バカにしたような声が芝生の向こう側から聞こえて来ました。ダドリーは歌うように節をつけて・・・

「♪今日が何の日か知ってるぜ」

葉っぱの中から2つの大きな緑色の目が現れたのです。それは瞬きして消えました。ハリーは目があった所から視線を外さずに「え?」と言いました。ダドリーは「今日は何の日か知ってるぜ」と繰り返しながらそばに来ました。

ダドリーは鼻先で笑いながら「今日はお前の誕生日だろ。カードが1枚も来ないのか?あのへんてこりんな学校でお前は友達もできなかったのかい?」と言って来ました。珍しく図星でした。そんなダドリーにハリーは・・・

「僕の学校のこと口にするなんて君の母親には聞かれないほうがいいだろうな」

ハリーは冷やかにこう言いました。訝しげに「何で生垣なんか見つめてたんだ?」と訊くダドリーにハリーが「あそこに火を放つにはどんな呪文が一番いいか考えていたのさ」と答えるとダドリーはふらつきながら後退しました。

その顔に恐怖を走らせながらダドリーはそんな事できるはずがない。魔法を使ったらお前はこの家から放り出されて行く所なんてない。引き取る友達も1人もいないなどと言うのでハリーは激しい声で出鱈目の呪文を唱えました。

ハリーの一瞬の楽しみはとても高くつきました。ダドリーが怪我をしたわけでもなくハリーが魔法を使っていなかったのは判っていたはずなのに洗剤の泡だらけフライパンがハリーの頭めがけてヘビーブローをかけて来ました。

仕事を言いつけられ「終わるまでは食事抜き」と言い渡されてしまいました。パン二切れにチーズ一欠けらという情けない食事もまともに食べさせて貰えません。さっさと皿を片付けるとペチュニア叔母さんはこう言いました。

「早く!二階へ!」

ところがハリーが自分の部屋に入ると・・・

そこには先客がいました。

今日の最後に
ホグワーツで最初の学年を終え我が家に帰って来たハリーをバーノン叔父さんはいつ爆発するか分らない爆弾のように扱ったそうです。ハリーは普通の事を言っただけなのにその中に「魔法」という言葉が入っていると・・・

叔父さんはこめかみの青筋をピクピクさせテーブルのあちらこちらに唾を吐き散らし手でテーブルをバンバン叩きながら顔を真っ赤にして吼え立てる有り様でした。まさに「これ以上はない!」というぐらいの過剰反応ですよね。

しかしそんなバーノン叔父さんと比べるとペチュニア叔母さんのほうはそこまではひどくなかったようなんですよね。メイソンご夫妻が来るその日にはハリーにしっかりと仕事を言いつけて来る直前までさせていたんですよね。

当時ハリーは知りませんでした。実はペチュニア叔母さんは結婚する前にはセブルス・スネイプが近所に住んでいて、ホグワーツに入学した未成年の魔法使いが学校の外で魔法を使ってはいけないんだという事を知っていました。

出鱈目な呪文を唱えているハリーの事をペチュニア叔母さんはどんな思いで見てたんでしょうね。(笑)

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