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ハリーが「隠れ穴」に来てから一週間ほどが経ち学校から手紙が届きました。何とフレッドの教科書リストもギルデロイ・ロックハートの本のオンパレードだそうです。ロックハートの本は高価という事でウィーズリーおばさんは「何とかなるわ」と言いつつも少し心配そうでした。その理由は?(全3項目)

3-1.隠れ穴での生活
「隠れ穴」での生活はプリベット通りとは思いっ切り違っていました。何事も四角四面なダーズリー一家に対してウィーズリー家はへんてこで度肝を抜かれる事ばかりでした。台所の暖炉の上の鏡を最初に覗き込んだ時も・・・

ハリーはどっきりしました。鏡が大声で「だらしないぞ。シャツをズボンの中に入れろよ!」と注意したからです。家の中が静か過ぎると思えば屋根裏お化けは喚いたりパイプを落としたりとフレッドとジョージの部屋から・・・

小さな爆発音が上がっても誰もがそんな事は当たり前という顔をしていました。しかし「隠れ穴」での生活でとりわけハリーが不思議だと思ったのはウィーズリー家の人たち全員がハリーの事を好いているらしいという事でした。

ウィーズリーおばさんはハリーの靴下がどうのこうのとうるさく食事のたびに無理やり4回もお代わりをさせようとしました。ウィーズリーおじさんは夕食の席でハリーを隣に座らせたがりました。それは何故かと云うと・・・

マグルの生活について訊きたい事が山ほどあったからです。おじさんは電気のプラグはどう使うのかとか郵便はどんな風に届くのかなどを知りたがりました。ハリーが電話の使い方を話して聞かせるとおじさんは感心して・・・

「面白い!まさに独創的だ。マグルは魔法を使えなくても何とかやって行く方法を実に色々考えるものだ」

「隠れ穴」に来てから一週間ほど経った上天気の日に朝食を取りにロンと台所に下りて行くとウィーズリー夫妻とジニーがいました。ジニーはハリーを見るとオートミール用の深皿を引っくり返して床に落としてしまいました。

皿を拾って再びテーブルの上に顔を出した時ジニーの顔は真っ赤でした。おばさんが出してくれたトーストを食べているとウィーズリーおじさんが「学校からの手紙だ」と言ってハリーとロンに全く同じような封筒を渡しました。

パジャマ姿のまだ眠そうなフレッドとジョージが台所に下りて来るとおじさんは「お前たち2人にも来てるぞ」と言って手紙を渡しました。みんなが手紙を読んでいるその間は台所は静かになりました。そしてフレッドが・・・

「君のもロックハートの本のオンパレードだ!闇の魔術に対する防衛術の新しい先生はロックハートのファンだぜ。きっと魔女だ」

フレッドはハリーの教科書リストを覗き込むとこう言いました。ジョージは両親のほうをチラリと見ると「この一式は安くないぞ」と言いました。ジョージが言うにはロックハートの本は高いんだそうです。それを聞いて・・・

ウィーズリーおばさんは「まあ何とかなるわ」と言いながらも少し心配そうでした。

それは何故かと云うと・・・

3-2.ジニーも
おばさんが「多分ジニーの物はお古で済ませられると思うし」と言うのでハリーは「君も今年ホグワーツ入学なの?」とジニーに訊きました。するとジニーは真っ赤な髪の根元まで顔を真っ赤にして頷きました。そして・・・

バターの入った皿に肘を突っ込みました。幸いそれを見たのはハリーだけでした。その時ちょうどパーシーが台所に入って来たからです。パーシーはちゃんと着替え手編みのタンクトップの胸には監督生バッジがついていました。

「皆さんおはよう。いい天気ですね」

こう挨拶するとパーシーは唯一空いている椅子に座りました。がしかし弾けるように立ち上がり灰色の毛ばたきを拾い上げました。毛ばたきは何とふくろうだったのです。ハーマイオニーの返事の手紙を持って帰って来たのです。

「やっと来た。エロールじいさん。ハーマイオニーからの返事を持って来たよ。ハリーをダーズリーの所から助け出すつもりだって手紙を出したんだ」

その手紙にはロンがハリーを救い出す時に違法な事をしないようにとかハリーが無事ならすぐに知らせて欲しいなどと書いてあり、勉強で忙しいとも綴られていてロンは「マジかよ。休み中だぜ!」と恐怖の声を上げていました。

最後には水曜日に新しい教科書を買いに行くのでダイアゴン横丁で会いませんか?と書いてありました。するとウィーズリーおばさんが「ちょうどいいわ。私たちも出かけてあなたたちの分を揃えましょう」と言ったのでした。

「今日はみんなどういうご予定?」

その日ハリーにロンとフレッドにジョージは丘の上の小さな牧場に出かける事にしていました。そこは周囲を木立で囲まれて下の村からは見えません。そのためあまり高く飛びさえしなければクィディッチの練習ができるのです。

パーシーも誘いましたが「忙しい」と断られました。ハリーは食事の時しかパーシーを見ていませんでした。食事以外の時は部屋に閉じこもりっきりでした。フレッドが眉をひそめて「一体何を考えてるんだか」と言いました。

あいつらしくないんだ。ハリーが到着する前の日にふくろう試験の結果が届きパーシーは12の科目が全て合格だったんだそうです。それなのにパーシーはニコリともしなかったのだそうです。暫くしてジョージがこう言いました。

「パパもママもどうやって学用品を揃えるお金を工面するのかな」

ロックハートの本を5人分もだぜ!ジニーだってローブやら杖やら必要だし。ハリーは黙っていました。少し居心地が悪いと思いました。ハリーのほうはグリンゴッツの地下金庫に両親が遺してくれた金貨の山があったからです。

3-3.煙突飛行粉
ウィーズリーおばさんは水曜日は朝早くにみんなを起こしました。ベーコン・サンドイッチを1人につき6個ずつ一気に食べました。おばさんは暖炉の上から植木鉢を取って中を覗き込むと溜め息をついた後にこう言ったのでした。

「アーサーだいぶ少なくなってるわ。今日買い足しておかないとね。さーてお客様からどうぞ!ハリーお先にどうぞ!」

みんながハリーを見つめハリーはみんなを見つめ返しました。おばさんが植木鉢を差し出すのでハリーは焦って「何すればいいの?」と訊きました。ロンが気づいて謝りました。ハリーは煙突飛行粉を使った事がなかったのです。

それなら去年はどうやってダイアゴン横丁に行ったのかね?そう訊くウィーズリーおじさんにハリーは地下鉄に乗りましたと答えました。思わずおじさんが身を乗り出し「エスカペーターとかがあるのかね?」と訊くので・・・

おばさんが「その話は後にして」と言うとハリーに煙突飛行粉は地下鉄より速いとそう言うのです。しかし「一度も使った事がないとはねぇ」と言うおばさんにフレッドが「ハリーは大丈夫だよ」と言ったのでした。それは?

「俺たちのを見てろよ」とフレッドは言いました。つまり自分たちが見本を見せれば大丈夫というわけです。フレッドは植木鉢からキラキラ光る粉を摘まむと暖炉の火に振りかけました。すると火はゴーッという音と共に・・・

エメラルド・グリーンになりフレッドの背丈より高く燃え上がりました。炎の中に入り「ダイアゴン横丁」と叫ぶとフレッドは消えました。次はジョージでした。はっきり発音しないと駄目とか正しい火格子から出るとか・・・

おばさんが色々注意しているとおじさんが「うるさく言わなくてもハリーは大丈夫」と口を挟んで来ました。そう言う自分の夫におばさんがハリーが迷子になったらダーズリー夫妻に何と申し開きできます?と反論すると・・・

「あの人たちはそんなこと気にしません。僕が煙突の中で迷子になったらダドリーなんかきっと最高に笑えるって喜びます。心配しないでください」

ハリーはこう請け合いました。引き続きロンが「肘は引っ込めておけよ」とかおばさんが「目は閉じてね」などと注意して最後にハリーが残されました。粉を投げ入れて中に入ってみると炎はまるで暖かいそよ風のようでした。

「ダ、ダイア、ゴン横丁」

ハリーは咽(むせ)ながらこう言いました。

着いた所は?

どう見てもダイアゴン横丁ではないようです。

今日の最後に
学校から教科書リストが同封された手紙が届いたその日にジョージは高価なロックハートの本が5人分もという事で、両親のウィーズリー夫妻が「どうやって学用品を揃えるお金を工面するのかな?」と心配しているんですよね。

その際にジョージは「ジニーだってローブやら杖やら必要だし」とも言っているんですよね。確かにジニーはウィーズリー家では唯一の女の子なのでローブは買わなきゃいけませんよね。しかし杖のほうはどうなんでしょうね?

後にハリーは自分の柊と不死鳥の尾羽根の杖が折れてしまった時にはハーマイオニーの杖を借りていました。ドラコ・マルフォイもハリーが自分の杖を持って行ってしまったその後は母ナルシッサの杖を借りて使っていました。

つまり女性が使っていた杖を男性が借りても特に支障はないようです。しかしナルシッサとウィーズリーおばさんはずっと家にいる人です。やはり普段使う魔法の種類や内容が全く違うので使いづらいというのはあるんでしょう。

だからジニーには新しい杖を買ってあげたほうがいい。それを受けてのジョージのこの発言だったんでしょうね。
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