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煙突飛行粉でダイアゴン横丁に行こうとしたハリーだったのですが全く違う場所に出て来てしまいました。さらに追い打ちをかけるように煤だらけでメガネは壊れ迷子になっているという状況でハリーがこの魔法界で一番出会いたくない人物に遭遇してしまったのです。それは?(全3項目)

3-1.そこに現れたのが
ここは一体どこだろう?ハリーは石の暖炉の中に立っていました。売っているのはどう見ても学校の教科書リストには載りそうもない物ばかりでした。店のショーケースにはクッションに置かれたしなびた手とか義眼とか・・・

血に染まったトランプがあり壁には邪悪な表情の仮面が見下ろしカウンターには人骨がばら積みにされていたし天井には錆びついた棘だらけの道具がぶら下がっています。一刻も早くここを出たほうがいいとハリーは思いました。

ハリーはこっそりと出口に急ぎました。ところが途中まで来た時ガラス戸の向こうに2つの人影が見えました。1人は知っている顔でした。メガネは壊れ煤だらけて迷子になっている。よりによってこんな時に会いたくない人物。

ドラコ・マルフォイでした。ハリーは周りを見回し大きな黒いキャビネット棚の中に飛び込んで身を隠しました。もう1人の人物は父親に違いない。血の気のない顔に尖った顎それに冷たい灰色の目がそっくりだったからです。

「ドラコ一切触るんじゃないぞ」

ドラコは義眼に手を伸ばしていました。何かプレゼントを買ってくれると思ったのにと文句を言う息子に父親はこう言いました。競技用の箒を買ってやると言ったんだ。そんな父親にドラコはすねて不機嫌な顔でこう言いました。

「寮の選手に選ばれなきゃそんなの意味ないだろう?」

ハリー・ポッターなんか去年ニンバス2000を貰った。寮チームでプレイできるようにダンブルドアから特別許可も貰った。そんなに上手くもないのに単に有名だからなんだ。額にバカな傷があるから有名なんだ。さらには・・・

「どいつもこいつもハリーがかっこいいって思ってる。額に傷。手に箒の素敵なポッター」

父親は押さえつけるような目で息子を見て「同じ事をもう何十回と聞かされた」と言ったのでした。そして息子にハリー・ポッターが好きではないような素振りを見せるのは賢明ではない。それは特に今は大多数の者が・・・

ハリーを闇の帝王を消したヒーローとして扱っているのだから。そう話している所に猫背の男が脂っこい髪を撫でつけながらカウンターに現れました。父親は「やぁボージン君」と挨拶をしました。ボージン氏の態度から・・・

父親はこの店の常連である事を伺わせました。おいでいただきましてうれしゅうございます。恭悦至極でございます。本日入荷したばかりの品をお目にかけるとかお値段のほうはお勉強させていただくと言うボージン氏に・・・

父親は「ボージン君。今日は買いに来たのではなく売りに来たのだよ」と言ったのでした。

その理由は?

3-2.夜の闇横丁
売りに来たと言われてボージン氏の顔から笑いが薄らぎました。当然聞き及んでいると思うが魔法省が抜き打ちの立ち入り調査を仕掛ける事が多くなった。私も少しばかり物品を家に持っているので役所の訪問を受けると・・・

ルシウス氏は話しながら内ポケットから羊皮紙の巻紙を取り出し最後に「都合の悪い思いをするかもしれない」と言ったのでした。ボージン氏は鼻メガネを掛けるとリストを読み始めました。そしてルシウス氏にこう言いました。

「魔法省があなた様にご迷惑をおかけするとは考えられませんが。ねぇだんな様」

ルシウス氏は口元に笑みを浮かべてマルフォイ家の名前はまだそれなりの尊敬を得ているので訪問はないと答えました。しかし役所はとみに小うるさくなっている。マグル保護法制定の噂もある。ルシウス氏が言うには・・・

ルシウス氏はマグル贔屓のアーサー・ウィーズリーが糸を引いているとそう言うのです。ハリーは熱い怒りが込み上げて来るのを感じました。しかしハリーが「隠れ穴」に来たその日に帰宅したアーサー氏の様子を見れば・・・

アーサー氏の主導で立ち入り調査をしているとは思えないと私はそう思いますね。万事心得ております。こう言ってボージン氏がリストを見ようとしているとドラコが「あれを買ってくれる?」と言って2人の会話を遮りました。

「あぁ輝きの手でございますね!」

ボージン氏はリストを放り出すとドラコのほうにせかせか駆け寄り「蝋燭を差し込んでいただきますと手を持っている者だけにしか見えない灯りが点ります」とその商品の説明を始めました。しかし次の言葉が問題だったのです。

ボージン氏が泥棒や強盗には最高の味方などと言うのでルシウス氏は私の息子は泥棒や強盗よりはましな者になって欲しいと冷たく言ったのでした。ボージン氏は「とんでもない。そんなつもりでは」と言ったのですが・・・

「ただしこの息子の成績が上がらないようなら行き着く先はせいぜいそんな所かもしれん」

ドラコは僕の責任じゃない。あのハーマイオニー・グレンジャーを先生方が贔屓するからだと反論しました。しかしルシウス氏は「むしろ魔法の家系ではない小娘に全科目の試験で負けているお前が恥じ入るべき」と言うのです。

試験の点数や結果に贔屓をする事は決してできませんからね。ドラコもさすがに父親のこの指摘には返す言葉がないようです。ハリーもドラコが恥と怒りの交じった顔をしているのを見て溜飲を下げたというわけなんですよね。

この頃はどこでも同じでございます。魔法使いの血筋などどこでも安く扱われるようになってしまいました。こう言うボージン氏にルシウス氏は「私は違うぞ」と答えました。そしてルシウス氏は話をリストに戻したのでした。

2人は交渉を始めました。ドラコが商品を眺めながら徐々に自分の隠れている所に近づいて来るのでハリーは気が気ではありません。ドラコは豪華なオパールのネックレスの前に立て掛けてある説明を読んでニヤニヤしました。

ご注意-手を触れないこと
呪われたネックレス-これまでに19人の持ち主のマグルの命を奪った

ドラコは向きを変えハリーが隠れているキャビネット棚に目を止めると取っ手を掴もうと手を伸ばしました。するとそこでルシウス氏が「決まりだ。ドラコ行くぞ!」と言いました。寸前でハリーは見つからずに済んだのでした。

2人が出て行った途端にボージン氏は「噂が本当ならあなた様がお売りになったのはお隠しになっている物の半分にもなりませんわ」と暗い声で捨て台詞を言うと奥に引っ込みました。ハリーは一瞬だけ待って店の外に出ました。

胡散臭い横丁で闇の魔術に関する物しか売っていないようです。今ハリーが出て来た「ボージン・アンド・バークス」が一番大きいようでした。毒蝋燭の店の軒先に掛かった古ぼけた木の看板が通りの名前を教えてくれました。

「夜の闇横丁」

何のヒントにもなりません。聞いた事がない場所でした。口一杯に灰を吸い込んだまま発音したので通りの名前をきちんと言えなかったんだろう。自分に「落ち着け」と言い聞かせながらハリーはどうしたらいいかを考えました。

その時でした。すぐ耳元で「坊や迷子になったんじゃなかろうね?」と声がしてハリーは飛び上がりました。盆を持った老婆が前に立っていました。横目で見ながら黄色い歯を剥き出す老婆を見てハリーは思わず後退りしました。

するとそこで・・・

「ハリー!お前さん。こんなとこで何しちょるんか?」

ハグリッドでした。

3-3.ようやく合流
老婆は跳び上がりました。一方ハリーのほうは心が躍りました。ハグリッドが2人のほうに大股で近づいて来ました。ハリーは気が抜けて声が嗄(かす)れました。ハグリッドはハリーの襟首を掴むと老婆から引き離しました。

遠くにハリーの見知った純白の大理石の建物つまりグリンゴッツが見えて来ました。ハグリッドは一足飛びにハリーをダイアゴン横丁に連れて来てくれたのです。ハグリッドは「ひどい格好をしちょるもんだ!」と言うと・・・

ハリーの煤を払いました。物凄い力で払うのでハリーは薬問屋の前のドラゴンの糞の樽の中に突っ込みそうになりました。夜の闇横丁は危ない所だ。どうしてうろうろしとった。お前さんがいる所を誰かに見られたくないもんだ。

そう言うハグリッドにハリーは「僕もそうだろうって思った。言っただろ迷子になったって」と説明をした後にハグリッドは一体何してたの?と訊いたのでした。ハグリッドは「肉食ナメクジの駆除剤」を探していたそうです。

学校のキャベツを食い荒らしとる。お前さん1人じゃなかろう?と言うハグリッドにハリーはウィーズリー一家の所に泊まっている。はぐれてしまったと答えたのでした。そしてここでもハグリッドにこう訊かれるハメに・・・

「俺の手紙に返事をくれなんだのはどうしてかい?」

ここでもハリーはドビーやバーノン叔父さんがした事を説明する事になりました。ハグリッドは歯噛みして「腐れマグルめ。俺がその事を知っとったらなぁ」と言いました。さらに名前を呼ばれたので目を上げてみると・・・

グリンゴッツの白い階段の一番上にハーマイオニーがいました。グリンゴッツに行く所なの?と訊かれてハリーはウィーズリー一家に会ってからだと答えるとハグリッドが笑顔で「そう長く待たんでもええぞ」と言ったのでした。

ハリーとハーマイオニーが見回すとロンにフレッドにジョージそれにパーシーとウィーズリーおじさんが駆けて来るのが見えました。ハリーの出た所が「夜の闇横丁」と知るやフレッドとジョージは「すっげぇ!」と叫びました。

ロンがうらやましそうに「僕たちそこに行くのを許して貰った事がない」と言うとハグリッドが「そのほうがずーっとええ」と呻くように言ったのでした。そしてウィーズリーおばさんとジニーが遅れて駆けつけて来て・・・

ハリーはようやくウィーズリー一家と合流する事ができました。壊れたメガネはおじさんが修理して新品同然になりました。ハリーはおじさんにルシウス氏がボージン・アンド・バークスで何かを売っていた事を報告しました。

それを聞いてアーサー氏は満足気に・・・

「それじゃ心配になったわけだ」

今日の最後に
煙突飛行粉でハリーが出た所が「夜の闇横丁」と知るとフレッドとジョージは「すっげぇ!」と叫びロンはうらやましそうに「そこに行くのを許して貰った事がない」と言っています。ハグリッドもそれでいいと言っていますね。

一方ルシウス・ドラコ父子が来た時もボージン氏が「そして若様まで」と言っている所からもドラコ・マルフォイがボージン・アンド・バークスに来るのはこの日が初めてだったという事を伺わせていますよね。つまり・・・

やはりこの「夜の闇横丁」は未成年が立ち入るのにはふさわしくない店ばかりが軒を連ねている。そういう事のようですね。
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