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11月になりクィディッチの開幕戦が行なわれました。がしかし今年グリフィンドールはスリザリンではなくハッフルパフと初戦を戦う事になりました。ところがハリーはスニッチを取る事ができず初めて敗戦の屈辱を味わう事になってしまいました。その原因は競技場に現れたあの忌まわしい生き物だったのです。(全3項目)

3-1.凄まじい悪天候の中で
クィディッチの開幕戦今年グリフィンドールはスリザリンではなくハッフルパフと対戦する事になりました。スリザリンのシーカーのドラコ・マルフォイが「魔法生物飼育学」の最初の授業でヒッポグリフに襲われ負傷し・・・

まだ怪我が直っていないからというのが表向きの理由でした。しかし本当は試合が近づくにつれ悪くなる一方の天候のようでした。試合当日キャプテンのオリバー・ウッドは何も食べずに「今日はてこずるぞ」と言ったのでした。

そんなウッドにアリシア・スピネットがなだめるように「ちょっとぐらいの雨はへっちゃらよ」と言いました。しかしその日の雨は「ちょっと」なんてものではなく凄まじいほどの豪雨でした。メガネが雨で濡れてしまい・・・

ハリーは「これで一体どうやってスニッチを見つければいいのか?」という状態でした。しかしそれは試合の途中でウッドがタイムアウトを取った時にハーマイオニーがかけた防水呪文でものの見事に解決したというわけです。

ところがむしろ視界が良くなった事で見えないほうがいい物まで見える結果になってしまいました。ハリーがピッチの中心に戻ろうと向きを変えると同時に光った稲妻が客席を照らしました。ハリーの目に飛び込んで来たのは?

巨大な毛むくじゃらの黒い犬が空を背にしてくっきりと影絵のように浮かび上がったのでした。その犬は一番上の誰もいない席にじっとしていました。それを見てハリーは完全に集中力を失い1メートルも落下してしまいました。

もう一度ハリーが客席を見ると犬の姿は消えていました。その時でした。グリフィンドールのゴールからウッドの振り絞るような叫びが聞こえて来ました。ウッドは「ハリー後ろだ!」と叫んでいました。慌てて見回すと・・・

ハッフルパフ・チームのキャプテンでシーカーのセドリック・ディゴリーが上空を猛スピードで飛んでいました。ハリーとセドリックの間の空間はびっしりと雨で埋まって、その中には小さな点のような金色の光が見えました。

ところがハリーがスニッチを目指して飛んでいると突然奇妙な事が起こりました。競技場に気味の悪い沈黙が流れました。風は相変わらず激しいのに唸りを忘れてしまっていました。まるで誰かが音のスイッチを切ったようです。

ハリーが下を見下ろすと・・・

そこにいたのは?

3-2.百人の吸魂鬼
少なくとも百人の吸魂鬼がピッチに立ち隠れて見えない顔をハリーに向けていました。氷のような水がハリーの胸にひたひたと押し寄せ体の中を切り刻むようでした。そしてあの声が頭の中でまた聞こえました。女の人でした。

「ハリーだけは!ハリーだけは!どうぞハリーだけは!」

白い靄がハリーの頭の中で渦巻き痺れさせました。一体僕は何をしているんだ?どうして僕は飛んでいるんだ?あの人を助けないと!あの人は死んでしまう!ハリーは落ちて行きました。冷たい靄の中を落ちて行ったのでした。

「ハリーだけは!お願い・・・助けて・・・許して」

甲高い笑い声が響き女の人の悲鳴が聞こえます。そしてハリーはもう何もかも分らなくなりました。すると次の瞬間ハリーの耳に囁き声が聞こえて来ました。でも何を言っているのか?自分はどこにいるのか?全く分りません。

「地面が柔らかくてラッキーだった」
「絶対死んだと思ったわ」
「それなのにメガネさえ割れなかった」

「こんなに怖いもの。これまで見た事ないよ」

ハリーが目を開けるとそこは医務室でした。グリフィンドール・チームのメンバーは全身泥まみれでロンとハーマイオニーも全身ずぶ濡れでそこにいました。ハリーがあまりに勢いよく起き上がったので全員が息を呑みました。

「どうなったの?」と訊くハリーにフレッドが「君、落ちたんだよ」と答えました。20メートルぐらいだったそうです。みんなハリーは死んだと思ったそうです。そして試合はセドリック・ディゴリーがスニッチを取って・・・

「僕たち。まさか。負けた」

そしてハリーを助けたのは?

3-3.ダンブルドアは怒っていた
ハリーの意識が回復して10分ほど経った頃マダム・ポンフリーがやって来てハリーの安静のため出て行けとグリフィンドール・チーム全員に命じました。そのためハリーのそばにはロンとハーマイオニーだけが残されたのでした。

ダンブルドアは本気で怒っていた。ハーマイオニーは震える声でこう言いました。あんなに怒っていらっしゃるのを見た事がない。ハリーが落ちた時にダンブルドアはピッチに駆け込んで杖を振ったのだそうです。すると・・・

ハリーが地面にぶつかる前に少しスピードが遅くなった。それからダンブルドアは杖を吸魂鬼に向けて回した。吸魂鬼に向かって何か銀色の物が飛び出した。吸魂鬼はすぐに競技場から出て行った。ダンブルドアは激怒していた。

それは吸魂鬼が学校の敷地内に入って来たからだったんだそうです。ダンブルドアがそう言っているのが聞こえたのだそうです。それからダンブルドアは魔法で浮かぶ担架を出しハリーに付き添って学校まで運んだとの事でした。

しかしハリーはロンの言葉が途中で弱々しく消えても考え続けていました。一体吸魂鬼は自分に何をしたのだろう?あの叫び声は?ハリーがふと目を上げるとロンとハーマイオニーが心配そうにハリーを覗き込んでいたのでした。

その目があまりに気遣わしげだったのでハリーはとっさに「何かありきたりな事を」と思いこう訊きました。誰か僕のニンバスを捕まえてくれた?ロンとハーマイオニーはチラリと顔を見合わせました。その問いはむしろ・・・

2人が一番されたくない質問でした。ハリーは2人の顔を交互に見て「どうしたの?」と訊きました。ハーマイオニーが言いにくそうに「あなたが落ちた時。ニンバスは吹き飛んだ」と答えました。そして「暴れ柳」にぶつかった。

「フリットウィック先生があなたが気がつくちょっと前に持って来てくださったわ」

それは粉々になったニンバスの亡骸でした。

今日の最後に
ハーマイオニーが言うには「ダンブルドアは本気で怒っていた。あんなに怒っていらっしゃるのを見た事がない」との事でした。しかし私は表向きは激怒していても内心はどう思っていたんだろう?と勘ぐってしまうんですよね。

ハリーはクィディッチで初めての敗北を味わいニンバス2000をも失ってしまいました。しかしそれはハリーがこれから越えなくてはならないハードルをハリーの前に提示するためには決して避けては通れない試練というわけです。

そして週明けの「闇の魔術に対する防衛術」の授業後にハリーはルーピン先生からこの試練を乗り越える方法を教えられる事になるのです。
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