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これもまた新しいシリーズという事になりますね。バーノン叔父さんは「何でそこまで?」というぐらい大の魔法嫌いです。まずそれを最初に如実に示したのがハリーの元に初めて手紙が届けられた時でした。ハリーに手紙を受け取らせないためバーノン叔父さんは必死に戦ったのでした。(全3項目)

3-1.ハリーへの手紙
事の発端はハリーの元に届けられたその郵便物でした。ハリーは手紙を拾い上げまじまじと見つめました。これまでの人生でただの一度もハリーに手紙をくれた人などいません。それはくれるはずの友達も親戚もいないからです。

図書館に登録もしていないので「すぐ返本せよ」などという無礼な手紙ですら貰った事はありません。それなのに自分の所に手紙が来たのです。正真正銘ハリー宛ての手紙でした。その手紙は黄色みがかった羊皮紙の封筒でした。

何やら分厚くて重く宛名はエメラルド色のインクで書かれています。切手は貼ってありません。震える手で封筒を裏返してみると紋章入りの紫色の蝋で封印がしてありました。真ん中に大きく「H」と書かれその周囲には・・・

ライオンと鷲と穴熊に蛇が取り囲んでいました。ハリーがなかなか戻って来ないのでバーノン叔父さんが「早くせんか!」と怒鳴りました。叔父さんは「手紙爆弾の検査でもしとるのか?」という自分の冗談で笑っていました。

ハリーは手紙を見つめたままでキッチンに戻りました。バーノン叔父さんにそれ以外の手紙を渡しました。そして椅子に座るとゆっくりと自分に届いた手紙の黄色の封筒を開き始めました。一方バーノン叔父さんのほうは・・・

バーノン叔父さんは請求書の封筒を乱暴に開けると不機嫌に鼻を鳴らしました。その次に妹のマージおばさんの絵葉書の裏を返して読みました。マージおばさんは腐りかけた貝を食べて病気なのだそうです。するとそこで・・・

ダドリーが突然叫びました。

「パパ!ねえ!ハリーが何か持ってるよ」

3-2.赤から青にそして
ハリーが何か持ってる。ダドリーが父親のバーノン叔父さんにこう言った時ハリーは封筒と同じ厚手の羊皮紙に書かれた手紙をまさに広げようとしていました。そこでバーノン叔父さんがその手紙を引ったくってしまいました。

ハリーは「それ僕のだよ!」と言って奪い返そうとしました。それに対してバーノン叔父さんは「お前に手紙なんぞ書く奴がいるか?」と言ってせせら笑いました。ところが片手で手紙を開いて見た途端に叔父さんの顔が・・・

急転直下の早業で赤から青に変わりました。それだけではありません。次の瞬間には腐りかけたお粥のような白っぽい灰色になりました。バーノン叔父さんは喘ぎながらペチュニア叔母さんを呼びました。最初の一行を読むと?

ペチュニア叔母さんは喉に手をやり窒息しそうな声を上げました。気を失うのではと思うほどでした。そして「バーノンどうしましょう。あなた!」と言って2人は顔を見合わせました。するとそこでバーノン叔父さんは・・・

手紙を見たいと迫るハリーとダドリーに叔父さんは「行けと言ったら行け!」と怒鳴ると2人の襟首を掴んで部屋の外に放り出しキッチンの扉を閉めてしまいました。扉と床の隙間からハリーが2人の会話を聞いていると・・・

住所をご覧なさい。何故あの子の寝ている場所が判ったのかしら。まさかこの家を見張ってるんじゃないでしょうね?こう訊く叔母さんに叔父さんは「見張っている。スパイだ。跡をつけられているのかもしれん」と答えました。

あなたどうしましょう。返事を書く?お断りです。そう書いてよ。妻のペチュニア叔母さんにこう言われてバーノン叔父さんは暫くの間は「どうしたものか?」と考えているようでした。ようやく口を開くとこう答えたのでした。

「いいや。ほっておこう。返事がなけりゃ。そうだ。それが一番だ。何もせん」

「でも」と言うペチュニア叔母さんにバーノン叔父さんは「我が家にはああいう連中はお断りだ。ハリーを拾ってやった時誓ったろう?ああいう危険なナンセンスは絶対叩き出してやるって」と断固とした態度で言い切りました。

そしてその日仕事から帰って来たバーノン叔父さんは今まで一度もしなかった事をしました。ハリーの物置にやって来たのです。バーノン叔父さんが物置に入って来た時ハリーは真っ先に「僕の手紙はどこ?」と訊いたのでした。

「誰からの手紙なの?」と訊くハリーに叔父さんは「知らない人からだ。間違えてお前に宛てたんだ。焼いてしまったよ」とぶっきらぼうに答えました。それに対してハリーは「絶対に間違いなんかじゃない」と言い返しました。

それは封筒に「物置」と書いてあったからだとハリーが言うと叔父さんは大声で「だまらっしゃい!」と言いました。叔父さんは数回深呼吸をして無理やり笑顔を見せました。それは相当に苦しそうな笑顔でした。そして・・・

ペチュニア叔母さんとも話したんだがハリーも物置に住むのには少々大きくなりすぎた。だからダドリーの2つ目の部屋に移るといいとそう言うのです。ハリーが「どうして?」と訊くとバーノン叔父さんはまた怒鳴りました。

「質問しちゃいかん!さっさと荷物をまとめてすぐ2階へ行くんだ」

つまり問答無用というわけなんですよね。

3-3.翌日もその翌日も
ハリーは溜め息をつくとベッドに横になりました。昨日までなら2階に住めるなら他には何もいらないと思っていました。でも今日は自分の手元に手紙さえあれば物置にいてもいいと思いました。そして翌日の朝になると・・・

朝の郵便が届きました。バーノン叔父さんは努めてハリーに優しくしようとしているらしくダドリーに郵便を取りに行かせました。するとやがてダドリーの大声がしました。今日もまたハリー宛ての手紙が届けられて来たのです。

「また来たよ!プリベット通り4番地、一番小さい寝室、ハリー・ポッター様」

バーノン叔父さんは首を締められたような叫び声を上げ椅子から跳び上がり廊下を駆け出しました。叔父さんにハリーにダドリーの三つ巴の争いはやはり体格に勝る叔父さんの勝利に終わりました。手紙を鷲づかみにしています。

「物置に・・・じゃない。自分の部屋に行け」

ハリーは移って来たばかりの自分の部屋の中を歩き回りながら懸命に考えました。物置から引っ越した事を誰かが知っている。最初の手紙を受け取らなかった事を知っている。だとしたら差出人はもう一度手紙を出すのでは?

翌朝ハリーは壊れた目覚まし時計を直して6時に起きました。プリベット通りの角の所で配達人を待てばよい。そして4番地宛ての手紙を受け取るんだ。ところがハリーは玄関マットの上で柔らかい物を踏んで跳び上がりました。

何だ?生き物だ!ハリーは度肝を抜かれました。何とハリーが踏んだのは寝袋にくるまって玄関の扉の前に横になっていたバーノン叔父さんだったのです。叔父さんはまさにハリーがやろうとしていた事を阻止するために・・・

そこで待ち構えていたのです。それから30分バーノン叔父さんは延々とハリーを怒鳴りつけ最後に紅茶を入れて来いと命令しました。ハリーが玄関に戻って来たちょうどその時でした。叔父さんの膝上に手紙が投げ込まれました。

緑色で宛名が書かれた手紙が3通ありました。バーノン叔父さんはハリーの目の前でその手紙を破り捨てたのでした。

今日の最後に
さて!この場面を取り上げるといつもついつい説明してしまうのが魔法界では手紙の宛名を書く時に相手のいる場所が判っている時には「緑色」のインクで分らない時には「エメラルド色」のインクで書くという事なんですよね。

最初にハリーが受け取った手紙の宛名は「エメラルド色」で書かれていました。一方バーノン叔父さんが寝袋にくるまって玄関でハリーを待ち受け破り捨ててしまった時の3通の手紙の宛名は「緑色」で書かれていたんですよね。

ハリーが最初に受け取った手紙は当然学校からの入学許可証だったんでしょうね。しかし「緑色」のインクで宛名が書かれた3通の手紙は何らかのルートか手段でハリーの居所を知った魔法界の人の手紙だと私はそう思いますね。

学校が同じ物(入学許可証)を同じ場所(プリベット通り4番地)に二度送るとは到底考えられないからです。
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