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この科目を担当しているフリットウィック先生はとても小柄で本を積み上げた上に立ってやっと机越しに顔が見えました。これまで数々のとても役に立つ呪文をハリーたちに教えてくれました。時にはハリーにロンとハーマイオニーが友人関係になるのを手助けしてくれたりハリーの命を救ってくれたりと・・・(全3項目)

3-1.呪文学
こうして改めて取り上げてみると極めてスタンダードで魔法使いにとっては必要不可欠な科目という事になりますよね。担当しているのは本を積み上げた上に立ってやっと机越しに顔が出るほど小柄なフリットウィック先生です。

何でもフリットウィック先生がこんなに小柄なのは小鬼と魔法使いのハーフだからなのだそうです。レイブンクローの寮監でもあります。これまで数々の後に大いに役立つ事になる魔法をハリーたちに教えてくれたんですよね。

例えばハリーたちが1年生の時にはハリーとロンがハーマイオニーを助ける事で友人関係になるきっかけを作った「浮遊術」を教えています。さらに3年生の時には「元気の出る呪文」という魔法をハリーたちに教えていますね。

「元気の出る呪文」の時には授業が終わると生徒全員が笑顔で昼食を取りに大広間に向かいました。ところがハーマイオニーはこの時の授業を受け損なってしまったのです。ハーマイオニーは昼食の際にも姿を見せませんでした。

「元気呪文」の効果が切れて来るとハリーもロンも少し心配になって来ました。食事を終えて2人が談話室に戻るとハーマイオニーはぐっすり眠り込んでいました。この「元気の出る呪文」は学期末試験で出題されたのでした。

さらに4年生の時はハリーたちは問題の「呼び寄せ呪文」を習いました。ハリーはふくろう試験のこの科目の結果は「良・E(期待以上)」だったのでロンとハーマイオニーと共にこの科目を引き続き履修する事になったのでした。

3-2.浮遊術
事の始まりはハリーたちがホグワーツに入学した最初の年の10月31日のハロウィンでした。この日の呪文学の授業でハーマイオニーがこの「浮遊術」を使って羽根を浮上させる事に成功したのです。そしてその日の夜の事でした。

ハロウィン・パーティの真っ最中にトロールが侵入して来たと知らせが入り生徒たちは各寮の談話室に引き揚げる事になりました。ところがそこでハリーがロンの腕を掴み「ちょっと待って。ハーマイオニーだ」と言ったのです。

「あいつがどうかしたかい?」と言うロンにハリーが「トロールのこと知らないよ」と答えました。そこで2人はハーマイオニーを助けに女子用トイレへと急ぎました。トロールが入ったトイレの扉の鍵穴に鍵がついていました。

鍵穴に鍵がついたままだ。あいつを閉じ込められる。トロールが出て来ませんようにと祈りながら2人は開けっ放しになっている扉にじりじりと進み、最後の一歩は大きくジャンプしてハリーは扉を閉めると鍵をかけたのでした。

2人は意気揚々と今来た廊下を引き返し始めました。ところが曲がり角まで来た所で心臓が止まりそうな声を聞きました。甲高くて恐怖で立ちすくんだような悲鳴が今しがた鍵をかけたばかりの部屋の中から聞こえて来たのです。

「女子用トイレだ!」
「ハーマイオニーだ!」

扉を開けて中に入るとハーマイオニーは奥の壁に張りついて縮み上がっていました。もう今にも気を失いそうでした。ハリーは無我夢中でロンに「こっちに引きつけろ!」と言うと蛇口を拾って力一杯壁に投げつけたのでした。

今度はロンが「やーいウスノロ!」と反対側から叫んで金属パイプを投げつけました。トロールはパイプが当たっても何も感じないようでした。しかし叫び声は聞こえたようで再び立ち止まると顔をロンのほうに向けたのでした。

「早く。走れ。走るんだ!」

ハリーはトロールの後ろに回り込みこう叫びながらハーマイオニーを扉のほうに引っ張ろうとしました。しかしハーマイオニーは動けません。ハリーがトロールの背中に飛び乗り大活劇を繰り広げる中ロンは杖を取り出しました。

「ウィンガーディアム レヴィオーサ!」

自分でもこれをしようという意識もなく最初に頭に浮かんだ「この呪文」を唱えました。すると突然トロールの持っていた棍棒がその手から飛び出すと、空中高く上がってゆっくりと一回転して持ち主自身の頭の上に落ちました。

「これ・・・死んだの?」
「いやノックアウトされただけだと思う」

それ以来ハーマイオニー・グレンジャーはハリーとロンの友人になりました。共通の経験をする事で互いを好きになる。4メートルものトロールを浮遊術でノックアウトするというそんな特別な経験がまさにそうだったのでした。

3-3.呼び寄せ呪文
この魔法が初登場したのは第4巻「炎のゴブレット」でした。ハリーにハーマイオニーを含めたウィーズリー一家一行の「姿現し術」ができない未成年組がクィディッチ・ワールドカップの競技場に向かう時の事だったのです。

ダドリー・ダーズリーの舌を1メートルもの長さにしたトン・タン・タフィーをフレッドとジョージから没収するのに母親のウィーズリーおばさんが使いました。おばさんが杖を向け「アクシオ!出て来い!」と唱えると・・・

トン・タン・タフィーは思いもかけない所から出て来ました。おばさんは「呼び寄せ呪文」を使わなければ到底全てを取り上げる事はできなかったでしょう。ところが実はその学期ハリーも習得を迫られる事になったのでした。

当初ハリーはこの「呼び寄せ呪文」を苦手にしていました。呪文学の授業でハリーはこの魔法の出来が悪くてフリットウィック先生から特別に宿題を出されてしまいました。宿題を出されたのはハリー以外にはネビルだけでした。

さらにハリーはこの魔法を「何が何でも完璧に使えなければならない!」という必要に迫られる事になったのです。それはハリーが今年度ホグワーツで行なわれる事になった三大魔法学校対抗試合の代表選手になったからでした。

「第1の課題」でハリーはドラゴンを出し抜かなくてはならない。それにはファィアボルトが必要だ。そしてファィアボルトを手に入れるためには「呼び寄せ呪文」を覚えなくてはならないとマッド・アイに教えられて・・・

それからハーマイオニーの指導の元「呼び寄せ呪文」の大特訓が始まりました。練習は夜中の午前2時まで続きました。ハリーは最後の1時間でようやくこの魔法のコツを掴みました。こうして「第1の課題」をクリアしたのです。

ところがこの魔法が思わぬ所で役に立ったのです。ハリーが対抗試合の最後の課題でセドリック・ディゴリーと共に優勝杯を握った時でした。優勝杯が「移動キー」になっていて2人は見知らぬ土地の墓地に連れて来られました。

そこで待ち受けていたのはセドリックの死とヴォルデモート卿の復活でした。ところがハリーが死を覚悟してヴォルデモートと対決するとヴォルデモートの杖の先からこれまで殺害された人々が姿を現してハリーを励ましました。

父親のジェームズ・ポッターは「移動キーの所まで行けばそれがお前をホグワーツまで連れ帰ってくれる」と教えてくれました。セドリック・ディゴリーは「僕の体を連れて帰ってくれないか?両親の許へ」と頼んで来ました。

セドリックの遺体は重くて運べない。優勝杯に手が届かない。暗闇の中でヴォルデモートの真っ赤な目が燃えました。口元に笑みを浮かべながらハリーのすぐ近くにいます。それを見ながらハリーは優勝杯に杖を向けると・・・

「アクシオ!来い!」

ハリーはホグワーツに帰って来たのでした。

今日の最後に
今回紹介した「浮遊術」は第5巻「不死鳥の騎士団」でフレッドとジョージが残して行ったニフラーを2人の親友リー・ジョーダンがアンブリッジの部屋に入れるのに使ったりもしています。さらに第7巻「死の秘宝」では・・・

ハリーたちがヴォルデモートの分霊箱の蛇のナギニを追って「叫びの屋敷」に行く時に「暴れ柳」を止めるのにも使っていますね。さらに後から取り上げた「呼び寄せ呪文」はフレッドとジョージがホグワーツを去る時に・・・

アンブリッジに没収された自分たちの箒を取り戻すのに使っています。母親のウィーズリーおばさんにトン・タン・タフイーを取られるのにも使われたこの魔法だったのですが、実は2人がホグワーツで最後に使ったのが・・・

その「呼び寄せ呪文」だったんですよね。
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