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ハリーの額の稲妻形の傷はルーン文字である。リリーがヴォルデモートに殺害される直前に息子ハリーの額にルーン文字を刻んでそれが「死の呪文」を撥ね返しハリーは生き残った。多くのハリポタ通の読者はそう考えていました。私もそうでした。しかし残念ながら違っていたんですよね。(全3項目)

3-1.古代ルーン文字学
本シリーズの中で既に触れているようにホグワーツの生徒は3年生から履修する選択科目を前年度つまり2年生のイースター休暇中に決める事になります。ハリーと同学年でこの科目を選んだと判っているのは実は1人だけでした。

それはもちろんハーマイオニーというわけです。ところが何と意外と云えば意外な事にネビルもこの科目を取る事をほんの一瞬だけ検討したみたいです。しかし結局ネビルはこの科目を選びませんでした。ネビルが選んだのは?

ハリーとロンと同じ「占い学」と「魔法生物飼育学」だったのです。ネビルは親戚中の魔法使いや魔女が手紙でああしろこうしろと勝手な意見を書いてよこしました。その中には「数占い学」を勧める人がいたかと思えば・・・

この「古代ルーン文字学」を勧める人もいたようです。混乱したネビルは困り果て「どっちが難しそうか?」と聞きまくっていました。しかしネビルはそのいずれも選びませんでした。両方とも難しいと判断したのでしょうか?

この科目は先週取り上げた「数占い学」よりもさらに分らない事だらけです。担当教諭の名前も分りません。何分にも主人公のハリーがこの科目を選ばなかったため授業シーンも試験を受ける場面も一切登場しないんですよね。

このルーン文字については長い間「ハリーの額の稲妻形の傷はルーン文字なのでは?」という説が唱えられて来ました。私も複数のハリポタ関連のサイトで見たので「そうなんだ」と信じていました。しかし違っていたのです。

父親のジェームズがヴォルデモートに殺害されてから母親のリリーの所に辿り着くまで若干の時間があった。だからリリーはその間に護符としてのルーン文字を息子のハリーの額に刻む事ができたのでは?と考えられていました。

ハリーの額に刻まれたルーン文字が「死の呪文」を放った当の本人に撥ね返しヴォルデモートは凋落した。しかしその時リリーは杖を持っていませんでした。したがってハリーの額にルーン文字を刻む事などできなかったのです。

それなら何故ローリングさんは・・・

ハーマイオニーにルーン文字を学ばせたのか?

3-2.ハーマイオニーと古代ルーン文字学
ハリーは選択科目を決めるのに当たってパーシーから助言を受けました。しかしハーマイオニーは誰からも助言を受けず全科目を登録しました。そしてこの「古代ルーン文字学」を履修するために早速準備を始めたんですよね。

土曜日にクィディッチの対ハッフルパフ戦を控えた前日の夕方ハリーが一旦箒を置きに寝室に戻るとパニック状態のネビルに出くわしました。ネビルはハリーを恐る恐る見ながら「誰がやったか分らない」などと言っていました。

ハリーのトランクが何者かに荒らされ中身がそこいら中に散らばっていました。ロックハートの最後の一冊をトランクに投げ入れた時ハリーは「リドルの日記」がなくなっている事に気づきました。ロンと談話室に行って・・・

2人の話を聞いてハーマイオニーは仰天していました。何故なら合言葉を知らなければ寮には入れないのでグリフィンドール生以外に日記を盗む事は不可能だからです。そしてその時ハーマイオニーは1人で椅子に腰掛け・・・

「古代ルーン語の優しい学び方」という本を読んでいました。さらに本の虫のハーマイオニーの事ですからルーン文字のため相当な量の本を読んでいたようです。それはハリーがチョウ・チャンと初デートをした翌日の事でした。

夕食を終えるとクィディッチの練習だったロンとジニーはシャワーを浴びに行きました。5年生になって初戦のスリザリン戦終了後にアンブリッジにクィディッチを禁止されてしまったハリーは談話室で宿題をやっていました。

ハリーが天文学の新しい星座図と30分ほど格闘した頃にフレッドとジョージが現れ「ロンとジニーはいないな?」とフレッドが訊いて来ました。ハリーにハーマイオニーとグリフィンドール・チームの惨状を話していると・・・

この時ハーマイオニーは「古代ルーン文字学」の宿題をやっていたみたいなんですよね。それは何故かと云えば山と積まれた古代ルーン文字の本の上からハリーにフレッドとジョージを覗き込んでいたからです。そして・・・

一番上にあったのは「魔法象形文字と記号文字」という本でした。こうして迎えたふくろう試験でしたが「古代ルーン文字学」の試験は一週目の金曜日に行なわれハリーとロンはお休みでハーマイオニーだけが試験を受けました。

勉強時間は週末にたっぷりあるという事で2人はチェスをやっていました。試験を終えて戻って来たハーマイオニーはひどく機嫌が悪そうでした。欠伸交じりでロンが伸びをしつつ「ルーン文字はどうだった?」と訊くと・・・

ハーマイオニーは腹立たしげに「1つ訳し間違えた」と言うのです。エーフワズは協同という意味で防衛じゃないのに。アイフワズと勘違いしたのだそうです。ロンが「たった一ヵ所の間違いだろ」とそう言いましたが・・・

ハーマイオニーは「そんな事言わないで!」と怒ったように言いました。たった1つの間違いが合否の分かれ目になるかもしれないとハーマイオニーはそう言うのです。そして時が経つにつれ不安はどんどん膨らんでいきました。

挙句の果てに「古代ルーン文字はめちゃめちゃだったわ」と言い出す始末でした。しかし試験の結果は今シリーズで既にお知らせしているようにハーマイオニーは「闇の魔術に対する防衛術」のみが「良・E(期待以上)」でした。

それ以外の科目は全てが「優・O(大いによろしい)」でした。つまり古代ルーン文字学も「優・O」だったというわけなんですよね。(笑)

3-3.吟遊詩人ビードルの物語とルーン文字
ハリーの額に刻まれた稲妻形の傷はルーン文字である。最終巻でハーマイオニーがその事に気づき何故「死の呪文」はヴォルデモート自身に撥ね返りハリーは生き残ったのか?その謎がついに解き明かされると思われていました。

「ミス・ハーマイオニー・ジーン・グレンジャーにわしの蔵書から吟遊詩人ビードルの物語を遺贈する。読んで面白く役に立つ物である事を望む」

ハリー17才の誕生日に突然「隠れ穴」にやって来た魔法大臣ルーファス・スクリムジョールは巾着から小さな本を取り出しました。表紙は汚れあちこち革がめくれている古い本でした。ハーマイオニーがその本を受け取り・・・

膝の上に載せてじっと見つめている所を見た時ハリーは本の題名がルーン文字で書かれているのに気づきました。ところが何と驚く事にハーマイオニーはこの「吟遊詩人ビードルの物語」なんて聞いた事がないとそう言うのです。

さらに驚く事にそれを聞いて今度はロンが「聞いた事がないって?冗談のつもりか?」と言うのです。ロンは知っていたのです。ハリーは興味を引かれて顔を上げました。ロンがハーマイオニーの読んでいない本を知っている!

それは子供の昔話つまり童話の事のようでした。童話だと言われるとロンは自信がなさそうに「そう聞かされて来たのさ。そういう昔話は全部ビードルから来てるって。元々の話がどんな物だったかは知らない」と言うのです。

ダンブルドアがハーマイオニーに遺贈した蔵書には数ある吟遊詩人ビードルの物語の中から「3人兄弟の物語」が収められていました。ところがルーナ・ラブグッドのお父さんゼノフィリウス氏がハリーたちに言うには・・・

物語の中の3人の兄弟が「死」から受け取った「ニワトコの杖」に「蘇りの石」と「透明マント」の3つを合わせて「死の秘宝」という。そしてこの3つを集める事ができれば持ち主は死を制する者になる事ができると言うのです。

ダンブルドアはハリーたちにその事を教えるためハーマイオニーにこの本を遺贈したのです。1年生のクリスマスにハリーはダンブルドアから父親の形見の「透明マント」を贈られました。さらに遺贈されたスニッチには・・・

中には「蘇りの石」が隠されていました。そして最後の戦いでヴォルデモートに勝利したハリーは「ニワトコの杖」を手にしました。こうして3つの「死の秘宝」の全てを掌中に収めたハリーは「死を制する者」になったのです。

今日の最後に
ダンブルドアは最初に「ニワトコの杖」を手に入れました。次にハリーのお父さんから預かって「透明マント」を手にしました。そして最後にゴーントの家でヴォルデモートの分霊箱になっていた「蘇りの石」を入手しました。

しかし「蘇りの石」を手にした時ダンブルドアはハリーに譲ってしまったので「透明マント」は持っていませんでした。ハリーもまた「ニワトコの杖」を手にした時には既にもう「蘇りの石」を持ってはいなかったんですよね。

つまりハリーもダンブルドアも「死の秘宝」の3つ全部を手にしたものの3つを同時に持つ事はありませんでした。しかしロンに言わせるとダンブルドアはとっても簡単な事でもわざと難しくしたがるとそう言っていますが・・・

ハーマイオニーにルーン文字で書かれた吟遊詩人ビードルの物語の蔵書を遺贈したのはその最たるものですよね。
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