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何分にも「名前を言ってはいけないあの人」ことヴォルデモート卿を消し去ったハリー・ポッターがついにホグワーツに入学して来たという事でハリーは翌日寮を出た途端に注目の的という事になりました。しかし教室を探すだけで精一杯というハリーにとっては迷惑以外の何物でもなかったのです。(全3項目)

3-1.寮を出た途端に
あの「名前を言ってはいけないあの人」ことヴォルデモート卿を消し去ったハリー・ポッターがついにホグワーツに入学して来た。そういう事だったので翌日ハリーが寮を出た途端に囁き声がつきまとって来る事になりました。

「見て、見て」
「どこ?」
「赤毛ののっぽの隣」
「メガネをかけてる奴?」
「顔見た?」
「あの傷を見た?」

教室が空くのを待っている生徒たちが爪先立ちで見ようとしたり中には廊下ですれ違うとわざわざ逆戻りして来てじろじろ見る輩が現れる始末でした。教室を探すだけで精一杯のハリーには迷惑以外の何物でもありませんでした。

他にも多種多様の階段にポルターガイストのピーブズやら管理人のフィルチなどと行く手を阻む障害はわんさとありました。さらにやっと教室に辿り着いたと思ったら次はそこでの授業そのものが大変という有り様だったのです。

魔法とはただ杖を振って呪文を唱えるだけではないという事をハリーはたちまち思い知らされる事になったのでした。ハリーは他の生徒と比べて自分が大して遅れていないと知ってホッとしました。学ぶ事があまりに多く・・・

ロンのように両親が魔法使いと魔女という生徒も優位なスタートを切ったわけではありませんでした。両親がいずれもマグルでハリーと同様ここに来るまでは自分が魔法使いや魔女だと知らなかったという生徒も沢山いたのです。

そんな中金曜日はハリーとロンにとっては・・・

3-2.記念すべき日
ハリーとロンにとって金曜日は記念すべき日になりました。大広間に朝食に下りて行くのに初めて一度も迷わず辿り着く事ができたのです。テーブルに着いてハリーが「今日は何の授業だっけ?」と訊くとロンはこう答えました。

「スリザリンの連中と一緒に魔法薬学さ。スネイプはスリザリンの寮監だ。いつもスリザリンを贔屓するってみんなが言ってる。本当かどうか今日判るだろう」

それに対してハリーはマクゴナガル先生が自分たちを贔屓してくれたらいいのにと言いました。マクゴナガル先生はグリフィンドールの寮監です。しかし昨日の授業でもマクゴナガル先生はハリーたちに山ほど宿題を出しました。

2人がそう話していると郵便が届きました。ハリーはもう慣れましたが最初に大広間で朝食を食べている時に百羽ものふくろうがなだれ込んで来た時には唖然とさせられました。ハリーは11才の誕生日にハグリッドから・・・

白ふくろうを贈って貰いヘドウィグと名付けました。ハリーには魔法界で手紙をやり取りする人などまだいなかったのでヘドウィグは一度も手紙を持って来た事などありはしませんでした。ところがその日は違っていたのです。

ハリーが急いで封を破るようにして手紙を開けると下手な字で走り書きがしてありました。誰あろうそのヘドウィグをハリーにプレゼントしてくれたハグリッドからの手紙でした。その手紙にはこう書かれてあったんですよね。

親愛なるハリー
金曜日の午後は授業がないはずだね。良かったら3時頃お茶に来ませんか。君の最初の一週間がどんなだったか色々聞きたいです。ヘドウィグに返事を持たせてください。


ハリーはロンの羽根ペンを借りて手紙の裏に喜んで行く旨の返事を書いてヘドウィグに持たせました。ハグリッドとのお茶という楽しみがあったのはラッキーでした。それというのも学期初日の新入生の歓迎会の時から・・・

スネイプ先生が自分の事を嫌っているとハリーは感じていました。ところがその日受けた「魔法薬学」の授業でハリーは自分の考えは間違っていると悟る事になりました。スネイプ先生はハリーを嫌っているのではなくて・・・

憎んでいたのです。それ以降スネイプ先生は傍目から見ると「何でそこまで?」と思うぐらいハリーを目の敵にしたのです。

3-3.思い出し玉を巡って
ドラコ・マルフォイと出会うまではハリーはダドリー・ダーズリーより嫌な奴がこの世にいるなんて全く思ってもいない事でした。グリフィンドールとスリザリンが一緒に授業を受けるのは「魔法薬学」だけだったので・・・

グリフィンドール生もドラコ・マルフォイの事でそれほど不愉快な思いをせずに済んでいたのです。ところが寮の掲示板で木曜日から始まる飛行訓練授業がスリザリンとの合同だと知らされて誰もががっかりさせられたのでした。

その木曜日の朝食の席でめんふくろうがネビルにおばあさんからの小さな包みを持って来ました。開けると中から白い煙のような物が詰っているかのように見える大きなガラス玉が出て来ました。思い出し玉というのだそうです。

おばあさんは孫のネビルが忘れっぽい事を知っているのでこれを送ってくれたんだそうです。握って赤くなると「何かを忘れている」という事になるそうです。ところが実際に握ってみたら思い出し玉が赤くなってしまいました。

ネビルが何を忘れたのかを思い出そうとしている時にマルフォイがグリフィンドールのテーブルのそばを通りかかり思い出し玉をひったくりました。それを見てハリーとロンは弾けるように立ち上がったのでした。それは・・・

2人ともマルフォイと喧嘩をする口実を心のどこかで探していたからです。しかしそこにマクゴナガル先生が素早く現れました。いざこざを目ざとく見つけるのはいつもマクゴナガル先生でした。そこでネビルは先生に・・・

「どうしたんですか?」と訊くマクゴナガル先生にネビルが「マルフォイが僕の思い出し玉を取ったんです」と答えるとマルフォイは顔をしかめ瞬時に玉をテーブルに戻し「見てただけですよ」と言ってするりと逃げたのでした。

ところがこの思い出し玉がマルフォイにとってもハリーにとっても意外な結果を導き出す事になりました。飛行訓練授業で負傷しマダム・フーチに医務室に連れて行かれたネビルが残して行ったのがその思い出し玉だったのです。

この子は今手に持っている玉をかすり傷1つ負わずに16メートルもダイビングして掴んだ。チャーリー・ウィーズリーだってそんな事はできなかった。こうしてハリーはグリフィンドール・チームのシーカーに抜擢されたのです。

今日の最後に
新学期初日のお知らせの中でダンブルドア校長は「今学期は2週目にクィディッチの予選があります。寮のチームに参加したい人はマダム・フーチに連絡してください」と言っています。私が思うにこのお知らせに対して・・・

グリフィンドール・チームのシーカーに応募して来た生徒はいなかった。そのためマクゴナガル先生は「今年入学して来た1年生の中にシーカーを務められる生徒はいないものだろうか?」と飛行訓練授業を見てたんでしょうね。

そうでなければキャプテンのオリバー・ウッドに「シーカーが見つかった」と言ってハリーを即座に抜擢する事などなかったでしょう。1年生の練習を見るぐらいマクゴナガル先生は追い込まれていたという事なんでしょうね。
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