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ハリポタ通の館(やかた)

ここではハリーポッター・シリーズに関する様々な情報や私の推測(妄想?)をお届けしています。毎週、日曜・月曜・水曜・木曜更新。

ホグワーツに入学するその日にキングズ・クロス駅で9と3/4番線への入り方を教えてからというもの。我が家に二度も長期滞在するなどウィーズリーおばさんはハリーの事を息子同然の扱いをして来ました。ところがそんなおばさんの前に現れたのが名付け親のシリウスだったのです。(全3項目)

3-1.不死鳥の騎士団本部にて
ウィーズリーおばさんにしてみればハリーの事はホグワーツに入学するその日にキングズ・クロス駅で9と3/4番線への入り方を教えてからというもの。クリスマスにはセーターを贈ったり我が家に二度も長期滞在するなど・・・

まさに息子同然の扱いをして来ました。そんなおばさんの前に突如として現れたのが名付け親のシリウスでした。そしてシリウスとのハリーを巡る激しい攻防はハリーが不死鳥の騎士団の本部に入ったその夜に起ったのでした。

ハリーがデザートのルバーブ・クランブルを食べ終えてスプーンを置く頃には会話もだいたい一段落していました。ウィーズリーおばさんが欠伸をしながら「もうお休みの時間ね」と言うとシリウスが「いやまだだ」と言うのです。

そしてハリーのほうを向くと「いいか。君には驚いたよ。ここに着いた時。君は真っ先にヴォルデモートの事を訊くだろうと思っていたんだが」と言ったのでした。このシリウスの一言で部屋の雰囲気が急激に変わったのでした。

まるで吸魂鬼が現れたかのようだとハリーは思いました。ほんの一瞬前までは眠たげでくつろいでいたのに今や警戒し張り詰めています。シリウスがヴォルデモートの名前を出したその途端にテーブル全体に戦慄が走りました。

その時ちょうどワインを飲もうとしていたルーピンもまた緊張した面持ちでゴブレットをゆっくりと下に置いたのでした。ハリーは憤慨して「訊いたよ!」と言いました。ロンとハーマイオニーに訊いた。でも2人が言ったんだ。

僕たちは騎士団に入れて貰えないから。するとウィーズリーおばさんが「2人の言う通りよ。あなたたちはまだ若過ぎるの」と言ったのでした。おばさんも背筋を伸ばして椅子に座り肘掛けに置いた両手を固く握り締めて・・・

眠気など全く残っていません。そしてここからウィーズリーおばさんとシリウスの間でハリーを巡る激しいやり取りが交わされたのでした。

3-2.シリウスとの激しい攻防
騎士団に入っていなければ質問してはいけないといつからそう決まったんだ?ハリーはあのマグルの家に一カ月も閉じ込められていた。ハリーには何が起こったのかを知る権利がある。シリウスがこう反論するのに対して・・・

フレッドとジョージが黙っていませんでした。ちょっと待った。何でハリーだけが質問に答えて貰えるんだ。フレッドとジョージもまたこの一カ月間みんなから聞き出そうとしていたのに何1つ教えてくれなかったんだそうです。

するとシリウスは「それは私の責任じゃない」と言うのです。それは君たちのご両親が決めた事だ。しかしシリウスはハリーについてはそれを決めるのは自分だと言うのです。それに対して今度はウィーズリーおばさんが・・・

「ハリーにとって何がいいのかを決めるのはあなたではないわ!」

いつもは優しい表情のおばさんが険しい顔でこう反論しました。おばさんはさらに「ダンブルドアがおっしゃった事をよもやお忘れじゃないでしょうね?」と言いました。そう言われてシリウスはおばさんにこう言ったのでした。

「どのお言葉でしょうね?」

おばさんは「ハリーが知る必要があること以外は話してはならないとおっしゃった言葉です」と言い返しました。おばさんは最初の「ハリーが知る必要があること」という部分を殊更に強調して言いました。するとシリウスは?

シリウスもまた「ハリーが知る必要があること」を繰り返し強調しつつ「この子に話してやるつもりはない」と言ってみせたのでした。しかしハリーはヴォルデモートの復活を目撃したんだ。したがって大方の人間よりも・・・

ハリーは不死鳥の騎士団のメンバーではありません!それにまだ15才で成人にすら達していない。だから騎士団の活動内容を教える必要などないと主張するおばさんに対してシリウスはこう言い返したというわけなんですよね。

「ハリーは騎士団の大多数のメンバーに匹敵するほどの。いや何人かを凌ぐほどの事をやり遂げて来た」

こう反論するシリウスにおばさんは「誰もこの子がやり遂げた事を否定しやしません!」と言いつつも「ハリーは子供じゃない!」と言うシリウスに対して「大人でもありませんわ!」と頬を紅潮させながら言い返したのでした。

「この子はジェームズじゃないのよ」と言うおばさんにシリウスは「私はこの子が誰か判っているつもりだ」と言いました。しかしおばさんは「私にはそう思えない」と言うのです。シリウスがハリーの事を話していると・・・

まるで親友が戻って来たかのような口ぶりだとおばさんは言うのです。ハリーが「そのどこが悪いの?」と訊くとおばさんはハリーは確かに外見はお父さんにそっくりだが何もかも全くお父さんと同じではないとそう言うのです。

「あなたはまだ学生です。あなたに責任を持つべき大人がそれを忘れてはいけないわ!」おばさんがハリーにこう言うのに対してシリウスは「私が無責任な名付け親という意味ですかね?」と声を荒げて問い質して来たのでした。

あなたは向う見ずな行動を取る事もあるという意味ですよ。だからこそダンブルドアが家の中にいるようにと何度もおっしゃるんです。こう言うおばさんにシリウスはダンブルドアが自分に指図する事は別にして欲しいと・・・

するとここでウィーズリーおばさんは・・・

3-3.結局のところは
ダンブルドアが私に指図する事はよろしければこの際別にしておいて貰いましょう。つまりシリウスに言わせればハリーのこの件とダンブルドアが自分に言う事は別問題という事なんでしょうね。シリウスにこう言われて・・・

さらに自分以外は誰も何もシリウスに言い返してくれないので「これでは埒が明かない」と思ったんでしょう。おばさんは「アーサー」と自分の夫に呼びかけると「(シリウスに)何とか言ってくださいな!」と言ったのでした。

アーサー氏はすぐには答えませんでした。時間稼ぎにメガネを外すと自分の妻のほうは見ずにローブでゆっくりとメガネを拭きました。そのメガネを慎重に鼻に載せ直してからアーサー氏はようやく初めて口を利いたのでした。

「モリー。ダンブルドアは立場が変化した事をご存じだ。今ハリーは本部にいるわけだしある程度は情報を与えるべきだと認めていらっしゃる」

こう言うアーサー氏におばさんは「そうですわ。でもそれとハリーに何でも好きな事を聞くようにと促すのとは全然別です」と自分の考えを繰り返しました。するとここでルーピンが「私個人としては」と口を挟んで来ました。

おばさんは「やっと味方が出て来た!」と急いでルーピンのほうを振り返りました。しかしルーピンもまた「ハリーは事実を知っておいたほうがいい」と言うのです。もちろんおばさんの言うように何もかもというわけではない。

でも歪曲された話を他の者から聞かされるより全体的な状況を私たちから話したほうがいい。結局おばさんの主張は却下される事になりました。そんなおばさんにシリウスは「ハリーはあなたの息子じゃない」と言ったのでした。

するとおばさんは激しい口調で「息子も同然です。他に誰がいるっていうの?」と言ったのでした。するとその問いにシリウスが「私がいる!」と答えたのでした。するとおばさんはアズカバン帰りが何よといった感じで・・・

シリウスに「ただしあなたがアズカバンに閉じ込められていた間はこの子の面倒を見るのが少し難しかったのじゃありません?」と言い返したのでした。おばさんにこう言われてシリウスは椅子から立ち上がりかけたのでした。

そんな2人の様子を見てルーピンはおばさんに「このテーブルに着いている者でハリーの事を気遣っているのは君だけじゃない」と厳しい口調で言う一方でシリウスには「座るんだ」つまり短気を起すなと言ったというわけです。

ルーピンはさらに「ハリーもこの事で意見を言うのを許されるべきだろう。もう自分で判断できる年齢だ」とも言ったのでした。ルーピンにそう言われてハリーは「僕知りたい。何が起こっているのか」と即座に答えたのでした。

そう言いながらハリーはウィーズリーおばさんのほうを見ませんでした。おばさんが自分の事を「息子同然だ」と言った事に胸を打たれたのも事実でした。しかし同時に子供扱いされる事には我慢できないのもまた確かでした。

シリウスの言う通りだ。僕は子供じゃない。ウィーズリーおばさんに対しては「息子同然」と言われて胸を打たれつつも子供扱いされて反発する気持ちもあり相反する気持ちが入り混じってハリーの気持ちは複雑だったのでした。

今日の最後に
ハリーポッター・シリーズでは当初の印象があまりにも良過ぎるとその好印象を維持するのは至難の技だったりするんですよね。ウィーズリーおばさんに対するハリーの気持ちもまたこれからは複雑さを増して行く事になります。

おばさんとしてはハリーの事がそれはそれは心配だから言わずにはいられないという気持ちなんですよね。ハリーもまたそういったおばさんの心情が痛いほど理解できるので板挟みになって気苦労が絶えなくなるというわけです。

お互いを思いやる気持ちがむしろ仇になってしまっている。それが物語の後半のこの2人の困った関係なんですよね。

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