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ヴォルデモートが復活してからというものハリーとウィーズリーおばさんの間には微妙な気持ちのすれ違いが生じてしまい何だかギクシャクとした関係になってしまったのでした。そんな不穏な空気に拍車をかけたのがハリーたちが学校に戻らないと言い出した事だったのです。しかし最後の最後には・・・(全3項目)

3-1.ロンの予想通り
ヴォルデモートは複数の分霊箱を作っていた。そして4つあるその全てを見つけ出し破壊しなければヴォルデモートを真に滅ぼす事はできない。そこでアルバス・ダンブルドアの死に接したハリーはそれをやり遂げるため・・・

翌年度は学校に戻らないと決心したのでした。そしてロンとハーマイオニーもハリーに同行する事になりました。生前ダンブルドアはハリーに分霊箱の事をロンとハーマイオニー以外には教えぬようにと厳しく制限したのでした。

そのためハリーたち3人以外にヴォルデモートの分霊箱の事を知っている人はいません。それは不死鳥の騎士団のメンバーもまた同じというわけなんですよね。したがって3人以外は当然の如く事の重要さが全く分かっていない。

さらにロンはハリーがプリベット通りから「隠れ穴」に移動した翌日の朝「(分霊箱の)話が出たついでに言っておきたい事があるんだ」と言ったのでした。それが母親のウィーズリーおばさんの事だったというわけなんですよね。

ウィーズリーおばさんは自分たちが一体何をしようとしているのかを自分やハーマイオニーから聞き出そうとして今躍起になっている。父親のアーサー氏にルーピンからも訊かれたんだそうです。しかしハリーはその事を・・・

ダンブルドアから自分たち2人以外には話さないように言われていると説明したらもう訊いて来なくなった。でもウィーズリーおばさんはまだ諦めてはいない。そのため次はハリーの番なので覚悟をしておくようにとの事でした。

ロンの予想はそれから数時間も経たない内に的中しました。昼食の少し前におばさんはハリーに頼み事があると言ってみんなから引き離しました。ハリーのリュックサックから出て来たと思われる片方だけの男物の靴下が・・・

ハリーの物かどうかを確かめて欲しいという口実でした。台所の隣にある小さな洗い場にハリーを追い詰めると即座におばさんの「それ」が開始されたのでした。最初の内おばさんは何気ない軽い調子で「それ」を始めました。

おばさんは「ロンとハーマイオニーはどうやらあなたたち3人ともホグワーツ校を退学すると考えているらしいのよ」と切り出して来ました。ハリーが「ええ。そうです」と若干は逡巡しつつ答えるとおばさんはこう言いました。

「ねえどうして勉強を止めてしまうのかしら?」

それに対してハリーは・・・

3-2.おばさんの激しい追及
ダンブルドアが僕にやるべき事を残した。ロンとハーマイオニーはその事を知っています。それで2人とも一緒に来たいと言ったんです。ハリーがこう説明するとおばさんは「やるべき事ってどんな事なの?」と訊いて来ました。

そこでハリーが「ごめんなさい。僕言えない」と答えるとおばさんは「率直に言ってアーサーと私は知る権利があると思うの。それにグレンジャーご夫妻もそうおっしゃるはずよ!」と言って来ました。そう言われてハリーは?

ハリーはこの「子を心配する親心」攻撃作戦を恐れていました。そこで「ここが踏ん張り所!」とハリーは気合を入れおばさんの目をまっすぐに見ました。そのためおばさんの褐色の目がジニーと同じだと気づいてしまいました。

ロンとハーマイオニー以外には他の誰にも知られないようにというのがダンブルドアの願いでした。2人とも一緒に来る必要はないんです。2人が選ぶ事です。ハリーがこう言うとおばさんは今や遠回りをかなぐり捨てて・・・

「あなただって行く必要はないわ!」

おばさんが言うには3人ともようやく成人に達したばかりだ。全くナンセンスだ。ダンブルドアが何か仕事をさせる必要があったというのなら騎士団全員が指揮下にいたじゃありませんか。ハリーは誤解をしているに違いない。

ダンブルドアは「誰かにやり遂げて欲しい事がある」と言っただけなのにハリーは自分に言われたと勝手にそう思い込んでいるとおばさんは言うのです。それに対してハリーはきっぱり「誤解なんかしていません」と言いました。

「僕でなければならない事なんです」

ハリーはこう言うと自分の物かどうかを見分けるはずの金色のパピルスの模様がついている靴下の片方をおばさんに返しました。そして自分はパドルミア・ユナイテッドのサポーターじゃないので僕のではないと言ったのでした。

ハリーにそう言われてウィーズリーおばさんは「あらそうだったわね」と答えました。おばさんは急に何気ない口調に戻りましたが相当気になる戻り方でした。そしてビルとフラーの結婚式の準備を手伝って欲しいと言いました。

まだまだやる事が沢山残っているのだそうです。突然話題が変わった事にこれもまた相当な引っかかりを感じながらハリーは「もちろん構いません」と答えました。おばさんは「助かるわ」と言いつつ何故か笑顔を浮かべました。

3-3.17才の誕生日には
その時を境にウィーズリーおばさんはハリーたち3人を結婚式の準備で大忙しにしてくれました。あまりに忙しくて何も考える時間がないほどでした。しかし数々の仕事をこなして行く内におばさんの意図が見えて来たのです。

おばさんの言いつける仕事の全てがハリーにロンにハーマイオニーの3人を別々に引き離しておくためのものに思えて来ました。あの時以来ハリーが誰もいない所でロンとハーマイオニーと話をする機会は全くありませんでした。

「ママはね3人が一緒になって計画するのを阻止すればあなたたちの出発を遅らせる事ができるだろうって考えているんだわ」

一緒に夕食の食器をテーブルに並べながらジニーが声を潜めてハリーにこう言いました。おばさんは自分たちをここに足止めしてどうなると思っているのだろう?しかしこれもおばさんが事の重大さを知らないからできるのです。

そうこうする内にハリー17才の誕生日がやって来ました。ロンと台所に降りて行くとテーブルにはプレゼントの山が待っていました。アーサー氏は既にもう仕事に行っていてディナーには戻って来るとの事でした。そして・・・

一番上にあるのがウィーズリー夫妻からのプレゼントなんだそうです。ハリーは腰掛けておばさんの言った四角い包みを取りました。開けてみると中からはロンが17才の誕生日の時に貰ったのとそっくりの腕時計が出て来ました。

「魔法使いが成人すると時計を贈るのが昔からの習わしなの」

ハリーに贈ったこの腕時計はロンのとは違って新品ではないのだそうです。実はおばさんの弟のフェービアンの物だったんだそうです。その人は持ち物を大切に扱う人ではなかった。だから裏がちょこっとへこんでいるそうです。

その後のおばさんの言葉は消えてしまいました。ハリーが立ち上がっておばさんを抱き締めたからです。そうする事でハリーは言葉にならない色々な想いを伝えたかった。そしておばさんはそんなハリーの思いが判ったようです。

「どいてちょうだい。どいてちょうだい!」

ディナーの時おばさんは歌うようにこう言いながらビーチボールほどの巨大なスニッチを宙に浮かべて持って来ました。それがバースデーケーキだとハリーはすぐに気がつきました。ケーキがテーブルの真ん中に収まると・・・

「凄い大傑作だ。ウィーズリーおばさん」

するとおばさんは愛しげに・・・

「あら大した事じゃないのよ」

最後に
このようにハリーは17才の誕生日にはおばさんの弟のフェービアンの形見の腕時計をプレゼントして貰いました。さらにおばさんはディナーの時にはビーチボール大のバースデーケーキを作ってくれたというわけなんですよね。

そしてハリーとジニーが結婚する事でハリーとウィーズリーおばさんは「親子も同然」の関係から真の親子になったというわけです。2人の間の微妙な空気もヴォルデモートを倒してすっかり払拭されたというわけなんですよね。
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