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今週は久方ぶりに屋敷しもべ妖精のドビーを取り上げる事にしました。何とかしてドラコ・マルフォイに尾行をつけたい。しかしその方法がハリーの脳裏に思い浮かんだのは何と3月の事でした。クリーチャーにやらせればいい。そこでクリーチャーを遠慮がちに呼んでみたらドビーも一緒に現れたのでした。(全3項目)

3-1.クリーチャーを呼んだら
夏休み中に「夜の闇横町」のボージン・アンド・バークスで見かけてからというものハリーは「ドラコ・マルフォイは一体何を企んでいるのか?」が気になってしかたありませんでした。何とかしてマルフォイに尾行をつけたい。

ハリーがその方法を思いついたのは何と翌年の3月の事でした。ハッフルパフ戦でその日ゴール・キーパーを務めたコーマック・マクラーゲンにブラッジャーの獰猛な一撃を加えられハリーは病棟に入院するハメになりました。

クィディッチの怪我で入院したのはこれで三度目だとハリーは考えに耽っていました。前回は吸魂鬼が競技場に現れたせいで箒から落ちた。その前はどうしようもなく無能なロックハート先生のお陰で片腕全部の骨を再生させた。

その時の苦しみをハリーは思い出しました。さらにその不快感を一段と悪化させたのは夜中に予期せぬ訪問者がやって来たからだ。その時ハリーは閃きました。心臓が激しく胸を打っていました。ついに解決法を見つけたのです。

マルフォイを尾行する方法があった!何故もっと早く思いつかなかったんだろう?ハリーは前年の夏休みに入った直後プリベット通り4番地に迎えに来たダンブルドア校長からシリウスの全財産を譲り受けたと告げられたのです。

その中には屋敷しもべ妖精のクリーチャーも含まれていました。クリーチャーにマルフォイを尾行させればいい。しかしどうやったら呼び出せるのか?どうやるんだったっけ?ハリーは低い声で遠慮がちに呼びかけたのでした。

「クリーチャー?」

するとバチンと大きな音がして静かだった部屋が一転して騒がしくなりました。隣のベッドで寝ていたロンも目を覚まし「なんだぁ?」と奇声を上げました。ハリーは事務室に向かって「マフリアート!耳塞ぎ!」と唱えました。

こうしてマダム・ポンフリーが飛んで来ないようにした上でハリーは何事が起こっているのかをよく見ようと急いでベッドの足側に移動しました。クリーチャーは1人ではありませんでした。他にももう2人が従いて来たのです。

それはポルターガイストのピーブズと・・・

ドビーだったのです。

3-2.喧嘩する事を禁じる
2人の屋敷しもべ妖精が病室の床の真ん中を転げ回っていました。1人は汚らしいボロを腰布のように巻きつけたクリーチャーでした。もう1人がロンがかつてクリスマスに栗色のセーターを譲ったドビーだったというわけです。

そこにもう一度大きな音がしてピーブズが現れ喧嘩を指差しながら「ポッティ!俺が見物してたんだぞ!」と怒ったように言いました。そして高笑いをするとチョーク弾丸を投げつけ2人の取っ組み合いの扇動を始めたのでした。

「クリーチャーはドビーの前でハリー・ポッターを侮辱しないのです。絶対にしないのです。さもないとドビーはクリーチャーめの口を封じてやるのです」

するとクリーチャーは?

「クリーチャーは自分のご主人様の事を何とでも言うのです。ああそうです。何というご主人様だろう。汚らわしい穢れた血の仲間だ。ああクリーチャーの哀れな女主人様は何とおっしゃるだろう?」

クリーチャーの女主人様が何とおっしゃったのか?ハリーは正確には聞けませんでした。それはドビーが拳骨をクリーチャーの口に深々とお見舞いして歯を半分も吹き飛ばしてしまったからでした。ハリーとロンの2人が・・・

ベッドから飛び出しドビーとクリーチャーを引き離しました。しかし2人ともピーブズに煽られ互いに蹴ったりパンチを繰り出そうとしたりで喧嘩を止めようとしません。ピーブズは相変わらず喚き立て喧嘩を扇動していました。

「鼻に指を突っ込め。鼻血出させろ。耳を引っ張れ」

ハリーはピーブズに杖を向け「ラングロック!舌縛り!」と唱えました。するとピーブズは喉を押さえ息を詰まらせて病室から消えて行ったのでした。指で卑猥な仕草をしたものの口蓋に舌が張り付いて何も言う事ができません。

「よし。2人とも喧嘩する事を禁じる!さあクリーチャー。お前はドビーと戦う事を禁じられている。ドビー。君には命令が出せないって判っているけど」

ハリーはクリーチャーの腕を羽交い締めにしながらこう言い渡しました。するとドビーは自分は自由な屋敷しもべ妖精なのです。だから誰でも自分の好きな人に従う事ができる。だからハリーの命令にも従うと言ったのでした。

そこでハリーは・・・

3-3.ついでにドビーも
ハリーとロンが放すとドビーもクリーチャーも喧嘩を続けようとはしませんでした。そしてクリーチャーはハリーに「ご主人様はお呼びになりましたか?」と言い深々とお辞儀をしました。ハリーは「ああ呼んだ」と答えました。

ハリーが「お前に仕事をして貰う」と言うとクリーチャーは「クリーチャーはご主人様がお望みなら何でもいたします」と答えました。それは好むと好まざるとに関わらずクリーチャーは選択する事ができないからだそうです。

「ドビーがやります。ハリー・ポッター!」

さらにハリー・ポッターのお手伝いをするのが光栄だとドビーに言われてハリーは「考えてみると2人いたほうがいいだろう」と言いました。確かにクリーチャーには選択の余地がない。しかし激しく自分の事を憎悪している。

クリーチャーにとっては著しく気の進まない仕事になるのは火を見るより明らかだ。だったらドビーに手伝って貰ったほうがいいだろう。ハリーは多分そう考えたのではないかな?と私はそう思いますね。そこでハリーは・・・

「オッケー。それじゃ2人ともドラコ・マルフォイを尾行して欲しい」

あいつがどこに行って誰に会って何をしているのかを知りたいんだ。あいつを24時間尾行して欲しい。ハリーがこう言うとドビーは興奮に目を輝かせ即座に「はい。ハリー・ポッター!」と返事をしたのでした。さらには・・・

もし失敗したら一番高い塔から身を投げるなどと言い出すのでハリーは慌てて「そんな必要はないよ」と言いました。その一方ドラコ・マルフォイを尾行しろと言われてクリーチャーのほうはハリーにこう言葉を返して来ました。

「ご主人様はクリーチャーにマルフォイ家の一番お若い方を追けろとおっしゃるのですか?」

さらに「ご主人様がスパイしろとおっしゃるのはクリーチャーの昔の女主人様の姪御様の純血のご子息ですか?」と訊くクリーチャーにハリーは「そいつの事だよ」と答え予想される大きな危険を封じておこうと決意しました。

お前がやろうとしている事をあいつに知らせたり示したりする事を禁じる。あいつと話す事も手紙を書くのもどんな方法でもあいつと接触する事を禁ず。クリーチャーが命令の抜け穴を探そうとしてるのがハリーには判りました。

ハリーはドビーとクリーチャーに「定期的に報告してくれ。ただし現れる時は僕の周りに誰もいないのを確かめること。ロンとハーマイオニーは構わない。それからお前たちがやっている事を誰にも言うな」と言ったのでした。

そして最後に・・・

「2枚のイボ取り絆創膏みたいにマルフォイにピッタリ貼りついているんだぞ」

今日の最後に
何ゆえ極端なまでに純血を重んじる。つまりシリウスの両親と同様に狂信的な純血主義者のマルフォイ一家に考え方が正反対のドビーが仕える事になってしまったのか?実を云うとドビーはそのシリウスと同じ突然変異だった。

シリウスもまたそんな両親に激しい嫌悪感を抱いていてホグワーツに入学すると何とグリフィンドール生になってしまいました。ブラック家の3姉妹の二女アンドロメダもそうでマグル出身のテッド・トンクス氏と結婚しました。

シリウスは17才の時に叔父のアルファード氏が死亡して相当な額の金貨を譲ってくれたので家を出たそうです。しかし屋敷しもべ妖精はご主人様が洋服を与えてくれなければ一生仕えなければならない。勝手に家出などできない。

屋敷しもべ妖精には選択する権利がありません。ハリーが自由にしてあげたのでドビーはマルフォイ家から離れる事ができたのです。
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