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名前を入れてない。僕が入れてないこと知ってるだろう。驚きのあまり茫然自失のハリーだったのですがロンとハーマイオニーもまた放心状態でした。そして大広間の隣の部屋ではハリーを巡って大激論になったのでした。しかし結局は「炎のゴブレット」から名前が出て来たという事で・・・(全3項目)

3-1.その顔に笑いはなし
大広間の全ての目が一斉に自分に向けられるのを感じながらハリーはただ驚き切って茫然と座っていました。凍りついたように座ったままのハリーをよく見ようと立ち上がる生徒もいます。一方教職員テーブルのほうでは・・・

マクゴナガル先生が立ち上がりルード・バグマンとカルカロフ校長の後ろを通って切羽詰まったように何事かをダンブルドアに囁きました。ダンブルドアは微かに眉を寄せマクゴナガル先生のほうに体を傾け耳を寄せていました。

ハリーはロンとハーマイオニーのほうを振り向きました。その向こう側では長いテーブルの端から端までグリフィンドール生全員が口をあんぐりと開けてハリーを見つめていたのでした。ハリーはロンとハーマイオニーに・・・

「僕名前を入れてない。僕が入れてないこと知ってるだろう」

ハリーが放心したようにこう言うとロンとハーマイオニーもまた放心したようにハリーを見つめ返したのでした。すると教職員テーブルでダンブルドアがマクゴナガル先生に向かって頷き体を起こすと再びハリーを呼びました。

「ハリー・ポッター!」
「ハリー!ここへ来なさい!」

ハーマイオニーがハリーを少し押すようにして「行くのよ」と囁きました。ハリーは立ち上がりましたがローブの裾を踏んでよろめいてしまいました。そこから教職員テーブルまでの道程はとてつもなく長く遠く感じられました。

まるで1時間も経ったのではと思われる時ハリーはダンブルドアの真ん前にいました。今度は先生方の目が一斉に自分に向けられているのをハリーは感じました。ハリーに「さああの扉から」と言うダンブルドアの顔に・・・

笑顔はありませんでした。

3-2.ハリーを巡って
部屋に入って行くと肖像画の目が一斉にハリーを見ました。暖炉の炎を背にした3人のシルエットは不思議に感動的でした。ハリーを見てフラーが声をかけて来ました。どうやらハリーが伝言を伝えに来たと思ったようでした。

事の次第をどう説明していいのか?ハリーには分かりませんでした。ハリーが茫然と立っていると背後で慌ただしい足音がしてルード・バグマンがまず入って来ました。バグマンはハリーの腕を掴むと3人の前に引き出し・・・

バグマンが4人目の代表選手だと紹介するとクラムは体を起こしハリーを眺め回しながら暗い表情になりました。セドリックは途方に暮れた顔でした。一方フラーは笑顔を見せて「とても面白いジョーク」と言い放ちました。

バグマンが驚いて「ジョーク?」と繰り返しました。とんでもない!ハリーの名前がたった今「炎のゴブレット」から出て来たのだとバグマンが言うとクラムは眉を微かに歪ませセドリックは当惑しフラーは顔をしかめました。

でも何かの間違いに違いありません。この人は若過ぎます。フラーがこう言うのに対してバグマンは「驚くべき事だ」と言いつつも知っての通り年齢制限は今年に限り特別安全措置として設けられたものだと反論したのでした。

ゴブレットからハリーの名前が出た。つまりこの段階で逃げ隠れはできない。これは規則であり従う義務がある。バグマンがこう言っていると背後の扉が再び開きダンブルドア校長を先頭にして大勢の人が入って来たのでした。

フラーはマダム・マクシームを見つけるとつかつかと歩み寄り「この小さい男の子も競技に出ると言っています」と訴えました。マダム・マクシームも「これはどういう事ですか?」と威圧的な声でダンブルドアに抗議しました。

カルカロフ校長も冷徹な笑いを浮かべ「私もぜひ知りたいものですな。ホグワーツの代表選手が2人とは?」さらにカルカロフ校長は開催校は2人の代表選手を出していいなどとは聞いてないと言いたげな口ぶりだったのでした。

誰の咎でもない。ポッターのせいだ。ポッターが規則は破るものと決めてかかっているのをダンブルドアの責任にする事はない。ポッターは本校に来て以来。決められた線を越えてばかりいるのだ。スネイプもこう言って・・・

言葉の限りを尽くしてハリーの事を激しく責め立てました。ダンブルドアが「もうよい。セブルス」ときっぱり言うとスネイプは黙って引き下がりました。がしかしその目は油っぽい黒い髪の奥で毒々しく光っていたのでした。

ダンブルドアは今度はハリーを見下ろしました。そして「君は炎のゴブレットに名前を入れたのかね?」と静かに訊きました。全員が自分をしっかりと見つめているのを十分意識しながらハリーは「いいえ」と答えたのでした。

薄暗がりの中で信じるものかとばかりに低い音を立てているスネイプを無視してダンブルドアは「上級生に頼んで炎のゴブレットに君の名前を入れたのかね?」と訊いて来ました。ハリーは激しい口調で「いいえ」と答えました。

スネイプは口元に薄ら笑いを浮かべ首を横に振って不信感をあからさまに示していました。一方マダム・マクシームはハリーは嘘をついていると言うのです。そこに今度はマクゴナガル先生が口を挟んで来てこう言ったのでした。

「この子が年齢線を越える事はできなかったはずです」

さらにマクゴナガル先生がその事については皆さん異論はないと言うのに対しマダム・マクシームはダンブルドアが年齢線を引き間違えたなどと言い出しました。それを認めようとするダンブルドアにマクゴナガル先生は・・・

「ダンブルドア。間違いなどない事はあなたが一番よくご存じでしょう!」

マクゴナガル先生はどれもこれも全ての議論がバカバカしいと言うのです。ハリー自身が年齢線を越えるはずがないし上級生を説得して代わりに名前を入れさせるなんて事もしていないとダンブルドア校長は信じていらっしゃる。

それだけで皆さんには十分だと存じますが!こう言うとマクゴナガル先生は怒りの眼差しでスネイプを見ました。つまりいい加減にして欲しい。マクゴナガル先生はいつまでハリーを犯人扱いするつもりだと言いたいのでしょう。

するとカルカロフ校長は一転してへつらい声になり中立の審査員だからだとクラウチ氏とバグマンの判断を仰ぐと言い出したのでした。するとバグマンはクラウチ氏を見ました。クラウチ氏はキビキビとした声でこう言いました。

「規則に従うべきです。そしてルールは明白です。炎のゴブレットから名前が出て来た者は試合で競う義務がある」

クラウチ氏のこの一言でハリーの三大魔法学校対抗試合への出場が確定したのでした。

3-3.ダンブルドアの気遣い
カルカロフ校長は「炎のゴブレット」をもう一度設置して各校2名にすればそれが公平というものだと主張しました。がしかし「炎のゴブレット」はもはや火が消えてしまいできぬ事だとバグマンに言われてしまったのでした。

すると今度はそこにマッド・アイ・ムーディが現れてハリーが死ぬ事を欲する者がゴブレットに強力な「錯乱の呪文」をかけハリーを四校目の候補者として入れたのだと言い始めたのです。妄想だと言うカルカロフ校長に・・・

「何気ない機会をとらえて悪用する輩はいるものだ。闇の魔法使いの考えそうな事を考えるのがわしの役目だ。カルカロフ。君なら身に覚えがあるだろうが」

ムーディがこう言うとダンブルドアが警告するように「アラスター!」と呼びかけました。ハリーは一瞬ダンブルドアが誰に呼びかけたのかが分かりませんでした。しかしすぐに「マッド・アイ」が実名でない事に気づきました。

ムーディは口をつぐんだもののその様子を楽しむように眺めていました。ムーディに「闇の魔法使いの考えそうな事を考えるのがわしの役目だ。身に覚えがあるだろうが」と言われてカルカロフ校長の顔は燃えるような赤でした。

結局は誰にも妙案が浮かばずホグワーツの代表選手が2人という結果を受け入れるしかありませんでした。それなら代表選手に指示を与えないといけない。クラウチ氏が暖炉の灯りの中に進み出て最初の課題の説明を始めました。

「最初の課題は君たちの勇気を試すものだ。ここではどういう内容なのかは教えない事にする。未知のものに遭遇した時の勇気は魔法使いにとって非常に重要な資質である。非常に重要だ」

引き続き行われたクラウチ氏の説明によれば最初の競技は11月24日に全生徒並びに審査員の前で行われる。選手は競技の課題を完遂するに当たりどのような形でも先生方からの援助を頼む事も受ける事も許されないのだそうです。

選手は杖だけを武器として最初の課題に立ち向かう。第1の課題が終了した後に第2の課題についての情報が与えられる。試合は過酷で時間のかかるものであるため選手たちは期末テストを免除される。これで全てなんだそうです。

「これで全部だと思うが?」と確認を求めるクラウチ氏をダンブルドアは気遣うように見て「わしもそう思う」と言った後に「さっきも言うたが今夜はホグワーツに泊っていったほうがよいのではないかの?」と言ったのでした。

ハリーも一目見た瞬間に判るほど体調が悪いという事に気づいていました。しかしクラウチ氏は役所に戻らなければならないと言うのです。今は非常に忙しいし極めて難しい時だ。若手のウェーザビーに任せて来たのだが・・・

非常に熱心で。実は熱心過ぎる所が心配のようでした。ダンブルドアが「せめて軽く一杯飲んでから出かける事にしたらどうじゃ?」と言ってもバグマン氏が「そうしろよ」と言ってもクラウチ氏は苛立つだけだったのでした。

今日の最後に
2つ目の質問としてダンブルドアはハリーに「上級生に頼んで炎のゴブレットに君の名前を入れたのかね?」と訊いていますよね。つまりフレッドとジョージは「老け薬ではなくてこの手があったんだ!」という事なんですよね。

実はクィディッチのグリフィンドール・チームのメンバーの1人アンジェリーナ・ジョンソンは既に誕生日を過ぎていて「17才」になっていました。そしてアンジェリーナも対抗試合の代表選手に名乗りを上げていたんですよね。

したがってフレッドとジョージは「一緒に俺たちのも」と頼めばよかったんですよね。そうすれば2人も代表選手に名乗りを上げる事ができたのです。しかし結局はセドリック・ディゴリーが選ばれていたと私はそう思いますね。
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