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それは1カ月前にハリーを含めた代表選手が第3の課題の内容の説明を受けた後の事でした。ビクトール・クラムがハリーと話したいと言うので「禁じられた森」の端で話しているとクラムの背後の木立で何かが動くのです。思わず杖に手を伸ばしたハリーとクラムの前に現れ出でたのは?(全3項目)

3-1.そこに現れたのは?
第2の課題終了時に第3の課題は6月24日の夕暮れ時に行われ代表選手はちょうど1カ月前にその内容が知らされるという事がルード・バグマン氏の口から発表されたのでした。つまり5月24日まではのんびりできるというわけです。

その間に「週刊魔女」にハリーにハーマイオニーとビクトール・クラムの三角関係の記事が載りハーマイオニーの元に1週間嫌がらせの手紙が大量に届くなんて事もありました。そしてそれは説明が終わった後に起こったのです。

クィディッチ競技場に生垣で迷路を作り中心に優勝杯が置かれる。その優勝杯に最初に触れた者が満点となる。さらにその途中にハグリッドが色んな生き物を置いたり色々呪いを破らないと進めない。そんな所なのだそうです。

これまでの成績でリードしている選手が先にスタートをして迷路に入る。したがってセドリックとハリーがまず入り次にビクトール・クラムが入りフラー・デラクールが最後に入るとの事でした。障害物をどう上手く抜けるか?

それ次第というわけです。説明が終わって各人が帰ろうとしているとバグマン氏が急いでハリーに近づいて来ました。どうやらまた援助を申し出て来るような感じでした。がしかしそれより先にクラムが声をかけて来たのでした。

「ちょっと話したいんだけど?」

クラムが「君と一緒に少し歩いてもいいか?」と言うのでハリーは少々驚き「一体何だろう?」と思いながらもいいと言ったのでした。ここで待っていようか?と言うバグマン氏を振り切りハリーはクラムと競技場を出ました。

ところがクラムはダームストラングの船に戻る道は取らず「禁じられた森」のほうに向かって歩き出しました。ハリーが「どうしてこっちのほうに行くんだい?」と訊くとクラムは「盗み聞きされたくない」とそう言うのです。

クラムが訊いて来たのはハリーとハーマイオニーの関係についてだったのです。何かもっと深刻な内容を予想していたハリーにとっては拍子抜けという感じでした。しかしそこでクラムの背後の木立の中で何かが動いたのです。

ハリーは警戒のためクラムに体の向きを変えさせました。そして動きの見えた場所をじっと見たのでした。そしてローブに手を滑り込ませて杖を掴んだのでした。大きな樫の木の陰から突然1人の男がよろよろと現れたのでした。

それはクラウチ氏でした。

3-2.校長室へ
クラウチ氏は何日も旅をして来たように見えました。ローブの膝が破れ血が滲んでいます。顔は傷だらけで無精髭が伸び疲れ切って灰色でした。きっちり分けてあった髪も口髭もボサボサに伸びて汚れ放題でした。しかし・・・

格好も奇妙でしたが行動はさらに輪をかけて奇妙でした。ブツブツ言いながら身振り手振りでクラウチ氏は自分にしか見えない誰かと話しているようです。クラムもクラウチ氏を見て審査員の1人で魔法省の役人と気づきました。

クラムにそう言われてハリーは頷きました。一瞬迷いましたがハリーはゆっくりクラウチ氏に近づきました。クラウチ氏はハリーには目もくれず近くの木に話していました。ハリーは慎重に「クラウチさん?」と声をかけました。

クラウチ氏は目が飛び出ていました。じっと木を見つめ立ったまま声も出さず口だけ動かして木に話しかけています。それからよろよろと脇に逸れ崩れ落ちるようにして膝をつきました。それを見てハリーは思わず大声で・・・

「クラウチさん?大丈夫ですか?」

クラムもわけが分らないようで「この人は一体どうしたの?」と訊いて来ました。しかしそれはハリーも同じ事で「分らない」と答えたのでした。そこでハリーがクラムに誰かを連れて来てくれないかと頼んだその時の事でした。

その目はハリーの頭を通り越してあらぬ方向を見ていました。しかしクラウチ氏は喘ぐと手を伸ばしハリーのローブをぐっと握って引き寄せながら「ダンブルドア!」と言ったのでした。私はダンブルドアに会わなければ・・・

そう言われてハリーが「いいですよ。立てますか。クラウチさん。一緒に行きます」と答えるとクラウチ氏は言葉を途切れがちにしながら「私は馬鹿な事をしてしまった」と低い声で言うのです。完全に様子がおかしいのです。

一言一言。言葉を発する事さえ苦しそうでした。ダンブルドアにどうしても話すとそう訴えるのでハリーは大声ではっきりと「立ってください。クラウチさん。立つんです。ダンブルドアの所へお連れします」と言ったのでした。

ところがようやく会話が成り立つようになったと思ったら突然クラウチ氏は再び木に向かって流暢に話し始めました。ハリーはあまりに驚いたので当初はクラウチ氏が自分から手を離した事に全く気づかないほどだったのです。

ハリーはクラムに「君はこの人と一緒にここにいてくれ!僕がダンブルドアを連れて来る。僕が行くほうが早い。校長室がどこにあるかを知ってるから」と言い再びすがりつくクラウチ氏を振り切り校長室に向かったのでした。

3-3.消えたクラウチ氏
校長室の前に到着するとハリーは石像に「レモンキャンディー!」と叫びました。これが2年生の時に初めて校長室を訪れた時の合言葉だったからです。しかしやはり合言葉は変わったようで石像はピクリともしませんでした。

ハリーは石像に向かって「動け!頼むよ!」と怒鳴りましたが動くはずなどありません。ハリーは廊下を端から端まで見て「もしかしたらダンブルドアは職員室かな?」と思い走り出しました。すると背後から誰かの声が・・・

「ポッター!」と名前を呼ばれたので急停止をして見回すとちょうどスネイプが校長室から出て来た所でした。スネイプがハリーに戻れと合図をしている間に背後の壁は閉まってしまいました。そこでスネイプはハリーに・・・

「ここで何をしているのだ?」と訊いて来たのでハリーは「ダンブルドア先生にお目にかからないと!」と答えたのでした。ハリーとスネイプが言い合いをしている所に少し物問いたげな表情でダンブルドアが現れたのでした。

ダンブルドアはハリーとスネイプを見比べながら「何か問題があるのかね?」と訊いて来ました。ハリーはスネイプが邪魔をして来ない内にとスネイプが口を開く前にスネイプの横に進み出てダンブルドアにこう言ったのでした。

「先生!クラウチさんがいるんです。禁じられた森です。ダンブルドア先生に話したがっています!」

ハリーはダンブルドアが何か質問するだろうと身構えました。しかしダンブルドアは一切何も訊きませんでした。即座に「案内するのじゃ」と言ってくれたのでハリーはホッとしました。大理石の階段を素早く下りながら・・・

今度はダンブルドアはハリーに「クラウチ氏は何と言ったかね?」と訊いて来ました。その問いにハリーは先生に警告したい。ひどい事をやって来たとも言いました。それに息子さんの事もバーサ・ジョーキンズの事も・・・

それにヴォルデモートのこと。ヴォルデモートが強力になって来ていると話していた事などを話しました。ハリーの話を聞いてダンブルドアは「なるほど」と言うと足を速めました。さらにクラムを残して来たと言うと・・・

「残した?」と言うダンブルドアの声が鋭くなりさらに大股に歩き始めました。現場に着いてハリーが「ビクトール!」と大声で呼びかけましたが返事がありません。ダンブルドアが杖に灯りを点して上にかざしてみると・・・

クラムが地面に大の字になって倒れているのが見つかりました。そこにはクラウチ氏の影も形もありませんでした。クラムは失神術にかかっているそうです。ハリーがマダム・ポンフリーか誰か呼んで来ましょうかと言うと・・・

ダンブルドアは「いや。ここにおるのじゃ」と答えました。そして杖を宙に上げハグリッドの小屋を指しました。杖から何か銀色の物が飛び出し半透明な鳥のゴーストのように「それ」は木々の間をすり抜け飛び去ったのでした。

それからダンブルドアは杖をクラムに向けて「リナベイト!蘇生せよ!」と唱えました。するとクラムは意識を回復したのでした。クラムはハリーがどこへ行ったのかと振り返ったらクラウチ氏が襲って来たと主張したのでした。

ダンブルドアがクラムに「暫く横になっているがよい」と言っている所にハグリッドがファングを従え駆けつけて来ました。ダンブルドアはハグリッドに「カルカロフ校長を呼んで来てくれんか」と言いました。それから・・・

ムーディ先生に警告をと言うと「それには及ばん」と言ってムーディが現れました。ハグリッドに連れられてやって来たカルカロフ校長はクラムがクラウチ氏に襲われたと言うのを聞いて激しく怒りダンブルドアに抗議しました。

カルカロフ校長はダンブルドアを指差し「裏切りだ!罠だ!君と魔法省とで私をここに誘き寄せるために偽の口実を仕組んだな!始めから平等な試合ではないのだ!最初は年齢制限以下なのにポッターを試合に潜り込ませた!」

「今度は魔法省の君の仲間の1人が私の代表選手を動けなくしようとした!何もかも裏取引と腐敗の臭いがするぞ。魔法使いの国際連携を深めるの。旧交を温めるの。昔の対立を水に流すのと。口先ばかりだ」と言い放つと・・・

「お前なんかこうしてやる!」と言うとカルカロフ校長はダンブルドアの足下に唾を吐きました。その途端ハグリッドがカルカロフ校長の胸倉を掴んで「謝れ!」と言いました。ダンブルドアが「辞めるのじゃ」と言うと・・・

ハグリッドは手を離しカルカロフ校長は木の根元にどさりと落ちました。ダンブルドアは鋭い口調でハグリッドに「ご苦労じゃがハリーを城まで送ってやってくれ」と言いました。しかしハグリッドはまだ息を荒げていました。

そしてカルカロフ校長を恐ろしい顔で睨みつけると「俺はここにいたほうがいいんではねえでしょうか。校長先生様」と言ったのでした。しかしダンブルドアはきっぱりと「ハリーを学校に連れて行くのじゃ」とそう言うのです。

そしてハグリッドに「まっすぐにグリフィンドール塔に連れて行くのじゃ」と言うとハリーには「動くでないぞ」と言うのです。ふくろう便を送りたくても明日の朝まで待て。ダンブルドアにそう言われてハリーは驚きました。

たった今ハリーはピックウィジョンを使ってシリウスに手紙を出そうと思っていたからというわけなんですよね。

今日の最後に
それにしてもという感じで今回この場面を改めて振り返って思ったのは魔法大臣コーネリウス・ファッジはクラウチ氏にとことん本当に頼りにされていなかったという事なんですよね。ヴォルデモートの所から逃げ出して・・・

クラウチ氏が駆け込んで来たのは魔法大臣コーネリウス・ファッジがいる魔法省ではなくアルバス・ダンブルドアのいるホグワーツだった。でも残念ながらダンブルドアのほうが断然頼りになるというのは誰がどう見ても・・・

歴然としていますからね。(苦笑)
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