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ハリポタ通の館(やかた)

ここではハリーポッター・シリーズに関する様々な情報や私の推測(妄想?)をお届けしています。毎週、日曜・月曜・水曜・木曜更新。

冗談のつもりで「ゴキブリゴソゴソ豆板」と言ったら石像に命が吹き込まれハリーは校長室に入る事ができました。部屋の中には魔法大臣コーネリウス・ファッジとマッド・アイ・ムーディにダンブルドアの3人がいました。3人はハリーと入れ替わりに現場調査に行ってしまいました。するとそこでは・・・(全3項目)

3-1.一人残されて
扉が開きハリーは部屋の中に入りました。魔法大臣コーネリウス・ファッジはダンブルドアの机の脇に立っていました。クィディッチ・ワールドカップの決勝戦の時には貴賓席で顔を合わせているので愛想よく迎えてくれました。

直前に起きた事を考えれば到底そうとは言えなかったのですが近づいて来てファッジに「元気かね?」と訊かれた時にハリーは「はい」と答え嘘をついたのでした。今ちょうどクラウチ氏が学校に現れた時の事を話していた所だ。

「見つけたのは君だったね?」とファッジに訊かれて再び「はい」と答えながらハリーはみんなが話していた事を聞かなかったふりをしても仕方がないと思い「マダム・マクシームはどこにも見かけなかった」と言ったのでした。

さらにハリーが「あの方は隠れるのは難しいのじゃないでしょうか?」と言うとファッジはばつの悪そうな顔で「まあそうだが」と言いました。その一方ダンブルドアはファッジの背後で目を輝かせながら微笑んでいたのでした。

今からちょっと校庭に出てみようと思っていた所なんでね。授業に戻ってはどうかねと言うファッジにハリーはダンブルドアを見ながら「校長先生にお話ししたいのです」と急いで言いました。そう言われてダンブルドアは?

ダンブルドアは素早く探るようにハリーを見て「ここで待っているがよい」と言いました。我々の現場調査はそう長くはかからないとの事でした。3人は黙り込みハリーの横を通り過ぎて扉を閉めハリーを1人残し出て行きました。

ハリーはフォークスに「やあ」と挨拶をするとダンブルドアの机の前の椅子に座りました。こうして校長室にいてダンブルドアにもうすぐ夢の話を聞いて貰えると思うとハリーは何故かずっと落ち着いた気分になったのでした。

ところが机の後ろの棚の「組み分け帽子」やグリフィンドールの剣を眺めていたら剣を収めたガラスケースに銀色の光が反射して踊るようにチラチラ揺れている事に気づきました。銀色の光の元はハリーの背後の黒い戸棚でした。

立ち上がって戸棚の中を見てみると・・・

そこにあったのは?

3-2.ペンシーブこと憂いの篩
浅い石の水盆が置いてありました。縁にはぐるりと不思議な彫り物が施してあります。ルーン文字とハリーの知らない記号でした。銀の光はその水盆の中から射していました。中にはハリーが見た事のない何かが入っていました。

液体なのか?気体なのか?ハリーには分かりませんでした。明るい白っぽい銀色の物質で絶え間なく動いています。まるで光が液体になったかのような風が固体になったかのようなハリーにはどちらとも判断がつきませんでした。

興味をそそられたものの魔法界に足を踏み込んで4年近くにもなれば得体の知れない物質に手を突っ込んでみるなどという行為がどんなに愚かしいかハリーにも判るようになっていました。そこでローブから杖を取り出しました。

杖で突いてみると水盆の中の物質は急速に渦巻き始めました。ハリーは頭を戸棚に突っ込み水盆に顔を近づけ覗き込みました。すると水盆の底が見えると思ったら大きな部屋が見えるのです。天井から見下ろしているようでした。

薄明かりの部屋でハリーは地下室ではないのか?と思ったぐらいでした。窓がありません。ベンチのような物が階段状に並んで人々がびっしりと座っています。ここはどこだろう?ここがホグワーツではない事は確かのようです。

城の中でこんな部屋は見た事がない。それに大勢いる人たちはみんな大人ばかりだ。ホグワーツにはこんなに沢山の先生はいない。全員が同じ方向を向いて何かを待っているようでした。誰1人として話をしている人はいません。

ハリーは「何とかして見たい」と思って水盆に顔を近づけました。すると覗き込んでいる得体の知れない物質にハリーの鼻先が触れました。その時校長室がぐらりと大きく揺れたのです。ハリーは水盆に頭から突っ込みました。

ところがハリーは水盆の底に頭を打ちつけはしませんでした。そして突然ハリーは今まで覗き込んでいた部屋の隅でベンチに座っていたのです。誰もハリーを見ていません。さらに驚く事にハリーの隣にはダンブルドアがいます。

驚きのあまり叫んでしまったハリーでしたがダンブルドアはそんなハリーを完全に無視しています。ハリーは少し躊躇しましたが右手を挙げてダンブルドアの目の前で激しく手を振ってみました。ダンブルドアは無反応でした。

つまりハリーは「記憶」の中にいるのです。一体ここはどこなのか?みんな何を待っているのか?ハリーがまだ結論を出せないでいる内に足音が聞こえて来ました。隅にある扉が開いて男が1人と二体の吸魂鬼が入って来ました。

吸魂鬼に付き添われて入って来たのはカルカロフでした。ダンブルドアが今と同じ銀色の髪をしているのに対してカルカロフは髪も鬚も黒々としていてずっと若く見えました。さらにはカルカロフの名前を呼び上げたのが・・・

髪も黒く皺もずっと少なく健康そうで冴えているクラウチ氏でした。ダンブルドアの向こう側で両眼が普通の目のマッド・アイ・ムーディが激しい嫌悪感に目を細め「汚い奴」と罵る中カルカロフは仲間の名前を言ったのでした。

その中には「セブルス・スネイプ」の名前もありました。お前は役に立ってくれた。お前の件は検討しておこう。その間はアズカバンに戻っておれと言うクラウチ氏のその声が遠ざかって行くと全てがぼんやりして来たのでした。

地下牢が再び戻って来ました。そこに現れたのはクィディッチ選手として最高潮を感じさせるルード・バグマンでした。クラウチ氏によればバグマンはヴォルデモート卿の支持者たちに情報を渡した咎で逮捕されたとの事でした。

しかしバグマン氏はルックウッドは私の父親の古い友人で味方のために情報を集めているとばかり思っていたと言うのです。結局クラウチ氏が評決を採っても陪審席にいる人たちは誰も手を挙げずバグマン氏は無罪になりました。

地下牢がまたぼやけて来ました。三度目にはっきりして来た時。今度は被告が4人でした。クラウチ氏の説明によればこの4人はフランク・ロングボトムがヴォルデモートの消息を知っていると思い込んで「磔の呪い」をかけた。

さらなる罪状はフランク・ロングボトムが情報を吐こうとしなかったためその妻に対し「磔の呪い」をかけた咎である。4人の内の1人の少年が「お母さん。お父さんを止めてください。僕はやっていない」と訴えていると・・・

陪審席に座っていた人たちが今度は一斉に手を挙げ4人の被告が吸魂鬼に連れられて行きます。ハリーの右手に座ったアルバス・ダンブルドアはクラウチ氏の息子が吸魂鬼に引きずられて行くのをじっと見ています。ところが!

「そろそろわしの部屋に戻る時間じゃろう」と静かな声が聞こえて左のほうを見るとそこにもアルバス・ダンブルドアがいるのです。左手のほうのダンブルドアが「おいで」と言いました。そしてハリーの肘を抱え上げました。

ハリーは校長室に戻っていました。ハリーが恐る恐る「これは何ですか?」と訊くとダンブルドアはこう答えたのでした。

「これか?これはの。ペンシーブ。憂いの篩じゃ」

3-3.幸運を祈っておるぞ
ダンブルドアが言うには時々感じるのだが考える事や思い出があまりにも色々あって頭の中が一杯になってしまったような気がする。そんな時にこのペンシーブを使う。頭の中から注ぎ込んで時間のある時にゆっくり吟味する。

このような物質にしておくと「どんな行動様式なのか?」あるいは「関連性なのか?」が判り易くなるのだそうです。考える事や思い出があまりにも色々あって頭の中が一杯になってしまう。この気持ちはハリーにも判るだろう。

正直に言うとハリーはそんな気持ちになった事があるとは言えませんでした。つまりこの物質の中身はダンブルドアの「憂い」なのだそうです。魔法大臣が来た時このペンシーブを使っていて急いで片付けてしまったため・・・

戸棚をしっかり閉めなかったようだ。そのため当然ハリーの注意を引いてしまったとダンブルドアは言うのです。謝るハリーにダンブルドアは首を振って「好奇心は罪ではない。しかし慎重に使わんとな」と言ったのでした。

ダンブルドアはペンシーブで学生時代のバーサ・ジョーキンズの姿を見せた後ハリーが何故そもそもここに来る事になったのかの本来の目的を思い出させました。そこでハリーが「占い学」の授業中に見た夢の事を話すと・・・

ハリーはダンブルドアが夏休みにも額の傷痕が傷んだ事を知っていたので驚きました。ハリーが「どうしてご存じなのですか?」と訊くとダンブルドアは「シリウスと連絡を取り合っているのは君だけではない」と言うのです。

ダンブルドアも昨年シリウスがホグワーツを離れて以来ずっと接触を続けて来たんだそうです。ハリーは第2の課題終了直後に一度だけシリウスの隠れ家に行きました。しかし実はそこを勧めたのはダンブルドアだったそうです。

ハリーの額のその傷痕は「ただの傷痕ではない」とダンブルドアは言うのです。ハリーが「では先生はあの夢が本当に起こった事だと?」と訊くのに対してダンブルドアは「その可能性はある」とそう言うのです。さらに・・・

ダンブルドアは踏み込んで「むしろその可能性が高い」とまで言うのです。それはハリーとヴォルデモートがかけ損ねた呪いを通じて繋がっているからだと言うのです。ここでダンブルドアはハリーにこう訊いて来たのでした。

「ヴォルデモートを見たかの?」

この問いにハリーは「いいえ。椅子の背中だけです」と答えました。でも見えるものは何もなかったのでは?身体がないのでしょう?それならどうやって杖を持ったんだろう?すると2人とも暫くの間は黙り込んでしまいました。

そしてハリーが「あの人が強くなって来たとお考えですか?」と訊くのに対してダンブルドアは「ヴォルデモートがかね?」と確認を取ったその上で「これもまたわしの仮設に過ぎんが」と前置きをした上でこう言ったのでした。

ヴォルデモートが権力の座に登りつめていたあの時代は色々な者が姿を消した。それが1つの特徴だった。バーサ・ジョーキンズはヴォルデモートが確かに最後にいたと思われる場所で跡形もなく消えた。クラウチ氏も消えた。

しかもこの学校の敷地内で姿を消した。さらには第3の行方不明者がいる。残念ながらこれはマグルの事なので魔法省は重要視していない。フランク・ブライスという名の男でヴォルデモートの父親が育った村に住んでいた。

8月以来この男の姿を見た者がない。ダンブルドアは「日刊予言者新聞」だけでなくマグルの新聞をも読んでいるので「この人物」が消えたという事を知ったのだそうです。これらの3件の失踪事件は関連性があるように思える。

さらにハリーは最後に見た光景の事をダンブルドアに訊いて「ネビルは何故おばあさんに育てられたのか?」の理由を知る事になったのでした。ロングボトム夫妻は今は正気を失って聖マンゴ魔法疾患障害病院に入院をしている。

ハリーは恐怖に打ちのめされその場にただ座っていました。知らなかった。この4年間知ろうともしなかった。ロングボトム夫妻は人望があった。ヴォルデモートの失脚後に誰もが安全だと思った時2人は襲われたんだそうです。

そのためにこの事件に関してはダンブルドアも知らなかったような激しい怒りの波が巻き起こった。魔法省には2人を襲った者たちを是か非でも逮捕しなければならないというプレッシャーがかかっていた。そういう事で・・・

クラウチ氏の息子は本当に事件に関わっていたのか?ダンブルドアは「それについては何とも言えん」とか言えないのだそうです。そして最後にスネイプの事を訊いてハリーとダンブルドアの会談は終了という事になりました。

ハリーが扉の所まで行くとダンブルドアは「ネビルの両親の事は誰にも明かすでないぞ。みんなにいつ話すかはあの子が決める事じゃ。その時が来ればの」と言ったのでした。ハリーは判りましたと言って立ち去ろうとしました。

すると最後の最後にダンブルドアは・・・

「第3の課題じゃが幸運を祈っておるぞ」

今日の最後に
ハリーたちは第2の課題終了直後に一度だけシリウスの隠れ家に行っています。その際シリウスはスネイプがホグワーツで教えていると知ってから何故ダンブルドアはスネイプを雇ったのかと不思議に思っていたと言っています。

それでもシリウスはダンブルドアがスネイプを信用しているというのは事実だ。それは他の人なら信用しないような場合でもダンブルドアなら信用をするという事が判っているからなんだそうです。その一方でシリウスは・・・

しかしもしもスネイプがヴォルデモートのために働いた事があるのならダンブルドアがホグワーツで教える事を許すとはとても考えられないとも言っていますね。さらには「憂いの篩」の中でもマッド・アイ・ムーディが・・・

この件に関しては自分が既に証明をしている。セブルス・スネイプは確かに死喰い人であったがヴォルデモートの失脚前に我らの側に戻り自ら大きな危険を冒して密偵になってくれた。ダンブルドアがこう言ってる背後で・・・

マッド・アイ・ムーディは「はなはだしく疑わしい」という顔をしているんですよね。そしてハリーもダンブルドアに対してどうしてスネイプ先生が本当にヴォルデモートに従うのを辞めたと思ったのですか?と訊いています。

その問いにダンブルドアはそれはスネイプ先生と自分との問題だと答えるに留まっています。ハリーはダンブルドアのそのきっぱりとした口調を聞いて「これ以上の答えは望めない」と悟って質問を打ち切ったというわけです。

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