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ハリポタ通の館(やかた)

ここではハリーポッター・シリーズに関する様々な情報や私の推測(妄想?)をお届けしています。毎週、日曜・月曜・水曜・木曜更新。

クラウチ・ジュニアの尋問を終えてハリーとダンブルドアはシリウスの待つ校長室に向かいました。しかしダンブルドアがハリーを医務室ではなく校長室に連れて来たのは「今夜何が起こったのか?」を全てハリーに思い出させるためだったのです。しかしダンブルドアが言うには・・・(全3項目)

3-1.聞かせてくれ
ダンブルドアは立ち上がりました。暫くは嫌悪の色を顔に浮かべてクラウチ・ジュニアを見つめていました。そして杖先から縄を出して縛り上げマクゴナガル先生に見張りを頼みました。さらにスネイプのほうを向くと・・・

アラスター・ムーディを医務室に運ばなくてはならないのでマダム・ポンフリーを呼んで来るよう依頼しました。その後クラウチ・ジュニアを尋問したいだろうからコーネリウス・ファッジを連れて来るようにと言ったのでした。

そしてハリーにはぐらつく体を介助しながら「まずわしの部屋に来て欲しい」と言いました。シリウスがそこで待っているそうです。ハリーが「ディゴリーさんご夫妻はどこに?」と訊くとダンブルドアはこう答えたのでした。

「スブラウト先生と一緒じゃ。スプラウト先生はセドリックの寮の寮監じゃ。あの子の事を一番よくご存じじゃ」

クラウチ・ジュニアを尋問している間はずっと平静だったダンブルドアの声が初めて微かに震えました。校長室に到着しダンブルドアが合言葉を言って動く螺旋階段で上がりダンブルドアが樫の扉を押し開くとやって来たのは?

「ハリー大丈夫か?私の思った通りだ。こんな事になるのではないかと思っていた。一体何があった?」

シリウスは蒼白でやつれた顔をしていました。一気に部屋を横切ってやって来ました。介助してハリーを机の前の椅子に座らせながらシリウスの手は震えていました。ダンブルドアがクラウチ・ジュニアの話を語り始めました。

ダンブルドアはシリウスに話し終えると机の向こう側にハリーと向き合って座りました。そしてハリーを見つめました。ハリーはその目を避けました。ダンブルドアは自分に質問するつもりだ。全てを思い出させようとしている。

「ハリー。迷路の移動キーに触れてから何が起こったのかわしは知る必要があるのじゃ」

こう言うダンブルドアにシリウスが厳しい声で「明日の朝まで待てませんか?」と言いさらに「眠らせてやりましょう。休ませてやりましょう」と言いました。ハリーはシリウスへの感謝の気持ちがどっと溢れるのを感じました。

しかしダンブルドアはシリウスのその言葉を無視しました。ダンブルドアは優しく「それで救えるのなら。君を魔法の眠りにつかせ今夜の出来事を考えるのを先延ばしにする事で君を救えるのなら」わしはそうすると言うのです。

しかしそうではないのだ。一時的に痛みを麻痺させれば後になって感じる痛みはもっとひどい。君はわしの期待を遥かに超える勇気を示した。もう一度その勇気を示して欲しい。何が起きたかわしらに聞かせてくれと言うのです。

不死鳥のフォークスが和(やわ)らかに震える声で鳴きました。その声が空気を震わせるとハリーは熱い液体が一滴喉を通って胃に入り体が温まって力が湧いて来るようなそんな気がしました。ハリーは深く息を吸い込みました。

そして話し始めたのでした。

3-2.ダンブルドアの勝ち誇った目
話し出すとその夜の光景の1つ1つが目の前に繰り広げられるように感じられました。ヴォルデモートを蘇らせた液体から出る火花。周囲の墓の間から「姿現わし」して来る死喰い人。優勝杯の傍らに横たわるセドリックの亡骸。

ハリーの肩をしっかり掴んだまま一度か二度シリウスが何か言いたそうな声を出しました。しかしダンブルドアは手を上げてそれを制しました。ハリーにとってはむしろそのほうがうれしかったのです。話し出してみれば・・・

続けて話してしまうほうが楽でした。ほっとすると言ってもよいものでした。何か毒のような物が体から抜き取られて行くような気分でさえありました。話し続けるにはハリーの意思の全てを振り絞らなくてはなりませんでした。

それでも話し終われば気持ちがすっきりするようなそんな予感がしました。そして血を取るためワームテールが短剣でハリーの腕を突き刺した件(くだり)になるとシリウスが激しく罵りました。ところがその時の事だったのです。

ダンブルドアがあまりに素早く立ち上がったのでハリーは驚きました。ダンブルドアはわざわざ机を回り込んでやって来てハリーに腕を出して見せるようにと言いました。ハリーは切り裂かれたローブとその下の傷を見せました。

「僕の血が他の誰の血よりもあの人を強くするとあの人自身が言ってました」

ハリーはダンブルドアにこう言うとさらに「僕を護っているものが。僕の母が残してくれたものが。あの人にも入るのだと言ってました。その通りでした。ヴォルデモートは僕に触っても傷つきませんでした」と言って・・・

そしてヴォルデモートは「僕の顔を触ったんです」とも言いました。その時の事でした。ほんの一瞬ハリーはダンブルドアの目に勝ち誇ったような光をみたような気がしました。しかし次の瞬間には勘違いだと思ったのでした。

机の向こう側に戻ったダンブルドアがハリーがこれまで見た事もないほどに老け込み疲れているように見えたからでした。ダンブルドアは再び椅子に座ると「なるほど」と言った後にハリーにこう言ったというわけなんですよね。

「ヴォルデモートはその障害については克服したというわけじゃな。ハリー続けるのじゃ」

3-3.兄弟杖
ハリーは話し続けました。ヴォルデモートが大鍋からどのように蘇ったのかを話し死喰い人たちへの演説を思い出せる限り話して聞かせました。そして縄目を解かせ杖を返してヴォルデモートと戦った事をハリーは話しました。

しかし金色の光が2人の杖を繋いだ場面はヴォルデモートの杖先から現れた人たちの記憶がどっと溢れてもはや話し続ける事ができなくなってしまいました。シリウスが沈黙を破ってくれたのがハリーには有り難かったのでした。

「杖が繋がった?何故なんだ?」

シリウスのこの問いにダンブルドアは何かに強く惹かれた顔をして「直前呪文じゃな」と答えました。ダンブルドアの目がハリーの目をじっと見つめました。まるで2人の間に目に見えない光線が走り理解し合ったかのようです。

シリウスが鋭い声で「呪文逆戻し効果?」と訊くとダンブルドアは「左様」と答えました。何とハリーとヴォルデモートの杖には共通の芯が使ってあるとダンブルドアは言うのです。それぞれに同じ不死鳥の尾羽根が使ってある。

それは今ハリーの膝の上に止まっているフォークスの尾羽根なのだそうです。ハリーも驚いて「僕の杖の羽根はフォークスの?」と言ったのでした。実はダンブルドアはハリーがこの杖を買った直後にその事を知っていたのです。

「オリバンダー翁が4年前君があの店を出た直後に手紙をくれての。君が2本目の杖を買ったと教えてくれたのじゃ」

「杖が兄弟杖に出会うと何が起こるのだろう?」こう問うシリウスにダンブルドアは「互いに相手に対して正常に作動しない」と答えました。しかしそれを無理に戦わせると非常に稀な現象が起こるとダンブルドアは言うのです。

どちらか1本がもう1本に対してそれまでかけた呪文を吐き出させる。そのためヴォルデモートの杖先から最後の犠牲者たちが現れたというわけです。その事を話した時ハリーは「もうこれ以上は続けられない」と思ったのでした。

シリウスもまた「これ以上は聞けない」と同じ思いのようです。振り返るとシリウスは両手に顔を埋めていたのでした。ふと気づくとフォークスはもうハリーの膝を離れていました。痛みは消え足の怪我は完治していたのでした。

もう一度言う。今夜君はわしの期待を遥かに超える勇気を示した。君はヴォルデモートの力が最も強かった時代に戦って死んだ者たちに劣らぬ勇気を示した。ダンブルドアはこう言ってハリーに最高の賛美の言葉を送りました。

一人前の魔法使いに匹敵する重荷を背負い大人に勝るとも劣らない君自身を見出したのじゃ。さらに君は今我々が知るべき事を全て話してくれた。最後にこう言うとダンブルドアは「一緒に医務室に行こうぞ」と言ったのでした。

黒い犬の姿のシリウスと共に・・・

今日の最後に
何とダンブルドアは4年前にハリーがオリバンダーの店で買い求めた直後に手紙を貰ってヴォルデモートの杖と共通の芯を持つ。つまりハリーの杖が兄弟杖だという事を知っていた!しかもその不死鳥はフォークスの事だった!

ハリーは杖調べの儀式の時に久しぶりにそのオリバンダー翁と会っています。オリバンダー翁はセドリックの杖の芯は際立って美しいオスのユニコーンの尻尾の毛だと言っています。ところがハリーの杖のほうについては・・・

4年前にハリーが杖を買った時にオリバンダー翁は既にハリー自身にその杖がヴォルデモートと同じ不死鳥の尾羽根の芯の兄弟杖だという事を言っていました。しかし杖調べの儀式の時には一切何も言ってはいないんですよね。

ダンブルドアが口止めをしていたんでしょうね。それはリータ・スキーターを喜ばせたくないという思いもあったんでしょうね。

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