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全てを話し終えたハリーはダンブルドアと黒い犬の姿のシリウスと共に医務室にやって来ました。ところがそこにクラウチ・ジュニアを見張っているはずのマクゴナガル先生と魔法大臣コーネリウス・ファッジが激しく言い争いをしながら現れました。それは魔法大臣が・・・(全3項目)

3-1.医務室へ
ダンブルドアが医務室の扉を開けるとウィーズリーおばさんにビルにロンとハーマイオニーが弱り切った表情のマダム・ポンフリーを取り囲んでいました。ハリーにダンブルドアに黒い犬の姿のシリウスが入って行くと・・・

おばさんは「ハリー!ああハリー!」と言ってハリーに駆け寄ろうとしましたがダンブルドアがその前に立ち塞がりました。ダンブルドアはウィーズリーおばさんに事の次第を説明しハリーは安静にしなければと言ったのでした。

「モリーちょっと聞いておくれ。ハリーは今夜恐ろしい試練をくぐり抜けて来た。それをわしのためにもう一度再現してくれたばかりじゃ。今ハリーに必要なのは安らかに静かに眠る事じゃ」

おばさんにこう言うとダンブルドアはロンにハーマイオニーとビルには「もしハリーがみんなにここにいて欲しければそうしてよろしい」と言いました。しかし答えられる状態になるまでは質問してはいけないと言ったのでした。

「今夜は絶対に質問してはならぬ」とダンブルドアに言われておばさんは真っ青な顔で頷いたのでした。そしてロンにハーマイオニーとビルがまるでうるさくしていたかのようにシーッと言って3人を叱るとこう言ったのでした。

「判ったの?ハリーは安静が必要なのよ!」

すると今度はマダム・ポンフリーが犬に変身したシリウスを睨んで「校長先生。一体これは?」と言って来ました。それに対しダンブルドアはさらりとこう言ってシリウスがハリーに付き添う事ができるようにしてくれたのでした。

「この犬は暫くハリーのそばにいる。わしが保証する。この犬はたいそう躾がよい」

そしてダンブルドアはハリーに「わしは君がベッドに入るまでここにおるぞ」と言いました。ハリーはダンブルドアがみんなに質問を禁じてくれた事に言葉で言い表せないほど感謝をしていました。あれを再び思い出して・・・

説明する事などハリーはとても耐えられないと思ったのでした。ここでダンブルドアは「ファッジに会ったらすぐに戻って来よう。明日わしが学校の皆に話をする。それまで明日もここにおるのじゃぞ」と言い残した後に・・・

医務室を後にしたのでした。

3-2.魔法大臣と口論に
パジャマに着替えハリーがベッドに入るとロンにハーマイオニーとビルにウィーズリーおばさんと黒い犬の姿のシリウスが入って来てベッドの両側に座りました。マダム・ポンフリーは紫色の薬が入った小瓶を持って来ました。

「ハリーこれを全部飲まないといけません。この薬で夢を見ずに眠る事ができます」

次に目覚めた時ハリーはあまりに温かくまだとても眠かったので「もう一眠りしよう」と目を開けませんでした。その時そばで話す声が聞こえて来ました。医務室の外では魔法大臣とマクゴナガル先生が言い争っているようです。

扉が勢いよく開くとビルがカーテンを開けみんなが扉のほうを見ました。その隙にハリーは起き上がってメガネをかけました。まず魔法大臣コーネリウス・ファッジがそしてその後マクゴナガル先生とスネイプが入って来ました。

ファッジはウィーズリーおばさんに「ダンブルドアはどこかね?」と訊いて来ました。おばさんは怒ったように「ここにはいらっしゃいませんわ」と答えた後ファッジに「ここは病室です。少しお静かに」と言っていると・・・

扉が開いてダンブルドアが入って来ると「何事じゃ」と言ったのでした。ダンブルドアは鋭い目でファッジとマクゴナガル先生を見ると病人に迷惑だろう。そしてマクゴナガル先生にはそんなに取り乱してあなたらしくもない。

クラウチ・ジュニアの監視をお願いしたはずだとも言ったのでした。そんなダンブルドアにマクゴナガル先生は「もう見張る必要がなくなりました」と答えたのでした。魔法大臣がその必要がないようになさったと言うのです。

ハリーはこんなに取り乱した姿のマクゴナガル先生を初めて見ました。怒りのあまり頬はまだらに赤くなり両手のこぶしを握り締めてわなわなと震えていたのでした。何故これほどまでにマクゴナガル先生は激怒しているのか?

それは大臣が吸魂鬼を連れて来てクラウチ・ジュニアに「死の接吻」をさせたからでした。大臣もマクゴナガル先生に負けないぐらい激高してクラウチがどうなろうと何の損失にもならないとか奴はどうせ何人も殺害している。

そう言って怒鳴り散らしていました。しかしそんな大臣にダンブルドアは「もはや証言ができまい」と言ったのでした。まるで初めてはっきりと魔法大臣を見たかのようにダンブルドアはファッジをじっと見つめていたのでした。

何故何人も殺害したのかクラウチ・ジュニアは何ら証言できない。こう言うダンブルドアに大臣は「そんな事は秘密でも何でもない」と言うのです。クラウチ・ジュニアは支離滅裂だ!魔法大臣に言わせればクラウチは・・・

全てヴォルデモートの命令でやったと思い込んでいるとそう言うのです。そう言い張る大臣にダンブルドアは「確かにヴォルデモート卿が命令していたのじゃ」と言ったのでした。ダンブルドアはさらに大臣にこう言いました。

何人かが殺害されたのはヴォルデモートが再び完全に勢力を回復する計画の布石に過ぎなかった。計画は成功した。ヴォルデモートは肉体を取り戻した。すると大臣は誰かに重たい物で顔を殴りつけられたような顔をしたのでした。

呆然として目を瞬きながら大臣はダンブルドアを見つめ返しました。今聞いた事がにわかには信じ難いという顔でした。ヴォルデモートが復活したなんて馬鹿馬鹿しいと大臣は言うのです。悪い冗談だと言いたげな素振りでした。

マクゴナガル先生もスネイプもあなたにお話しした事と思う。自分たちはクラウチ・ジュニアの告白を聞いた。真実薬の効き目でクラウチは色々と語ってくれたのだ。アズカバンからどのようにして隠密に連れ出されたのかも。

ヴォルデモートがクラウチ・ジュニアがまだ生きている事をバーサ・ジョーキンズから聞き出し父親からどのように解放するに至ったのか。そしてハリーを捕まえるのにヴォルデモートがいかにクラウチを利用したのかも・・・

計画は上手く行った。クラウチはヴォルデモートの復活に力を貸したのだ。ところが驚いた事に大臣は顔に微かに笑みさえ浮かべ「まさかそんな事を本気にしているのではあるまいね」とまで言って全く信じようとしないのです。

まあまあ落ち着け。クラウチはヴォルデモートの命令で働いていると思い込んでいたのだろう。大臣はクラウチ・ジュニアのそんな戯言を真に受けるなんてダンブルドアはどうかしていると言いたいようでした。さらには・・・

魔法大臣にはクラウチ・ジュニアが言う事なんか戯言以外の何物でもないと強く主張する他の根拠があるのです。

3-3.袂を分かつ時が来た
今夜ハリーが優勝杯に触れた時にまっすぐにヴォルデモートの所に運ばれて行ったのだ。ダンブルドアはたじろぎもせずにこう話しました。ハリーが蘇るのを目撃した。校長室まで来てくだされば一部始終をお話いたしますぞ。

ここでダンブルドアはちらりと見てハリーが目覚めている事に気づきました。そして首を横に振ると「今夜はハリーに質問するのを許すわけにはゆかぬ」と言ったのでした。ところが魔法大臣は奇妙な笑みを浮かべていました。

そして大臣はダンブルドアに「あなたは本件に関してハリーの言葉を信じるというわけですな?」と言って来たのです。大臣にとってはハリーが眠っていようが起きていようがそんな事は全く一切関係なかったというわけです。

「もちろんじゃ。わしはハリーを信じる」ダンブルドアの目は今や激しく燃えていました。クラウチの告白を聞いて優勝杯に触れてからの出来事をハリーから聞いた。2人の話は辻褄が合うから信じるに値するというわけです。

この夏バーサ・ジョーキンズが消えてから起こった事の全てが説明できる。しかし大臣は相変わらず変な笑いを浮かべていました。ハリーは大臣に「こんな少年」と呼ばれて突然閃いたのでした。そして大臣にこう言ったのです。

「あなたはリータ・スキーターの記事を読んでいらっしゃるのですね」

大臣は少し顔を赤くしました。しかしすぐに挑戦的で意固地な表情になりました。そして「あなたはこの子に関する事実を幾つか隠していた」と言ってダンブルドアの事を責めるのです。ハリーが蛇語使いだなんて知らなかった。

ハリーは正常だ。大臣や自分と同様に額の傷痕はハリーの頭脳を乱しておらん。ヴォルデモート卿が近づいた時。もしくは殊更に残忍な気持ちになった時にハリーの傷痕は痛むのだと自分はそう信じている。こう言っても・・・

大臣は「お言葉だが呪いの傷痕が警鐘になるなどという話はこれまでついぞ聞いた事がない」と言って信用しようとしないのです。ハリーは「でも僕はヴォルデモートが復活するのを見たんだ!」と叫びました。さらには・・・

ハリーがその場に「姿現わし」して来た死喰い人たちの名前を言っても「古い裁判記録で見つけた」と言う始末。マクゴナガル先生がセドリック・ディゴリーにクラウチ氏の死は狂気の無差別殺人なのですかと言っても・・・

反証はない!どうやら諸君はこの13年間我々が営々として築いて来たものを全て覆すような大混乱を引き起こそうという所存だな!と言って頑なにヴォルデモートの復活を信じようとしないのです。いくら何を言っても・・・

アズカバンから吸魂鬼を取り除くべき。あの生き物に看視されているのはヴォルデモート卿の最も危険な支持者たちだ。そしてあの吸魂鬼はヴォルデモートの一声でたちまちヴォルデモートと手を組むだろう。したがって・・・

連中はいつまでも大臣に忠誠を尽くしたりはしない。さらに第2に取るべき措置は巨人に使者を送る事だとダンブルドアが言っても大臣は「狂気の沙汰だ。そんな事をしたら私の政治生命は終わりだ」と言って聞き入れません。

ダンブルドアは大臣は物事が見えなくなっていると言うのです。それは自分の魔法大臣という役職に恋々としているからだとそう言うのです。ここでダンブルドアは目をつぶろうという決意がそれほど固いのならと言って・・・

「袂を分かつ時が来た。あなたはあなたの考え通りにするがよい。そしてわしはわしの考え通りに行動する」

こう宣言したのでした。

今日の最後に
ダンブルドアは魔法大臣コーネリウス・ファッジに「わしの言う措置を取るのじゃ。そうすれば大臣職に留まろうが去ろうがあなたは歴代の魔法大臣の中で最も勇敢で偉大な大臣として名を残すであろう」とこう言っていますね。

私はダンブルドアは「ヴォルデモート卿が復活してしまったこの状況下ではコーネリウス・ファッジは到底その任に耐えられない」という思いが「この言葉」には込められているとそう思いますね。荷が重過ぎるというわけです。

そして誰よりもそれを痛いほどに感じているのが他ならぬコーネリウス・ファッジ自身というわけです。そのため誰が何を言っても決してヴォルデモート卿の復活という事実を受け入れようとはしないのだと私はそう思いますね。
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