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誰が何を言ってもダンブルドアが言葉を尽くして説得しても魔法大臣コーネリウス・ファッジはヴォルデモート卿の復活という事実を受け入れようとはしませんでした。そこでファッジがいなくなった途端にダンブルドアは「やるべき事がある」と言って数々の措置を施し始めたのでした。(全3項目)

3-1.ファッジがいなくなった途端に
ファッジは「いいか。言っておくが」と前置きをした上で人差し指を立てて脅すように指を振ると「私はいつだってあなたの好きなように自由にやらせて来た。あなたを非常に尊敬して来た」と言いました。だからこそ・・・

あなたの決定に同意しない事があっても私は何も言わなかった。魔法省に相談なしに狼人間を雇ったりハグリッドをここに置いておいたり生徒に何を教えるのかを決めたりする事などを黙ってやらせておく者はそうは多くない。

「しかしあなたがその私に逆らうと言うのなら」と言うファッジにダンブルドアは「わしが逆らう相手は1人しかいない」と言うのです。それはヴォルデモート卿だと言うのです。あなたも奴に逆らうのなら我々は同じ陣営だ。

さらに今度は「これほど確実な証拠はない」と言わんばかりにスネイプが「闇の印」を見せてもファッジは「ふざけている」と言って取り合おうとはしませんでした。もう聞くだけ聞いた。何も言う事はない。そう言うと・・・

ファッジは優勝賞金をハリーに渡すために一度だけ引き返して医務室から出て行きました。その姿が消えた途端にダンブルドアはハリーのベッドの周りにいる人たちのほうに向き直ると「やるべき事がある」と言ったのでした。

まずダンブルドアはウィーズリーおばさんに「あなたとアーサーは頼りにできると考えてよいかな?」と訊きました。おばさんはそれに「もちろんですわ」と答えました。ファッジがどんな魔法使いかアーサーはよく知っている。

アーサーはマグルが好きなので何年間も魔法省で昇進できなかったのです。ファッジはアーサーが魔法使いとしてのプライドに欠けると考えているとおばさんは言うのです。そう言われてダンブルドアはこう言葉を返しました。

「ではアーサーに伝言を送らねばならぬ。真実が何かを納得させる事ができる者にはただちに知らさなければならぬ。魔法省内部でコーネリウスと違って先を見通せる者たちと接触するにはアーサーは格好の位置にいる」

するとビルが立ち上がり「僕が父の所に行きます。すぐ出発します」と言ってくれました。ダンブルドアはビルに「それは上々じゃ。アーサーに何が起こったかを伝えて欲しい。近々わしが直接連絡すると言うてくれ」と・・・

ただしダンブルドアはアーサー氏は目立たぬよう事を運ばなくてはならないと言うのです。そうしないと自分が魔法省の内政干渉をしているとファッジに思われてしまうとダンブルドアは言うのです。ビルはそう言われて・・・

「僕に任せてください」と言うとハリーの肩を叩き母親の頬にキスをするとマントを着て足早に病棟を出て行ったのでした。すると今度はダンブルドアはマクゴナガル先生のほうを見たのでした。できるだけ早く校長室で・・・

ハグリッドに会いたい。それからもし来ていただけるのならマダム・マクシームもと言うとマクゴナガル先生は頷いて黙って病室を出て行きました。さらにダンブルドアはウィンキーの事をマダム・ポンフリーに頼んだのです。

するとそこでダンブルドアは?

3-2.シリウスにスネイプ
ダンブルドアは扉が閉まっている事を確認しマダム・ポンフリーの足音が消え去るまで待つと再び口を開きました。ここにいる者の中で2名が互いに真の姿で認め合う時が来た。ダンブルドアはこう言うとシリウスに言いました。

「普通の姿に戻ってくれぬか」

指名手配犯のシリウス・ブラックが突然現れウィーズリーおばさんは叫び声を上げてベッドから飛び退きシリウスを指差し今度は金切り声を上げました。するとロンが声を張り上げ「静かにして!大丈夫だから!」と言いました。

一方スネイプは叫びもせず飛び退きもしませんでした。がしかし怒りと恐怖の入り交じった表情でした。負けず劣らず嫌悪の表情を浮かべているシリウスを見つめて「こやつ!奴が何でここにいるのだ?」と言い放ったのでした。

ダンブルドアは2人を交互に見ながら「わしが招待したのじゃ」と言いました。ダンブルドアはスネイプも自分の招待だと言うのです。自分は2人とも信頼している。そろそろ2人とも昔のいざこざは水に流し信頼し合うべき時だ。

ハリーにはダンブルドアがほとんど奇跡を願っているように思えました。シリウスとスネイプは互いに「これ以上の憎しみはない!」という目つきで睨み合っていたからです。するとダンブルドアは声に苛立ちを滲ませて・・・

「妥協するとしよう」

あからさまな敵意を暫く棚上げにするという事でもよい。握手するのじゃ。君たちは同じ陣営なのだから。それにダンブルドアは時間がないと言うのです。真実を知る数少ない我々が結束して事に当たらなければ望みはないのだ。

ダンブルドアがこう言うとなおも互いの不幸を願っているかのように睨み合っていたシリウスとスネイプはゆっくりと歩み寄って握手しました。しかしあっという間に手を離しました。ダンブルドアは再び2人の間に立ち・・・

「当座はそれで十分じゃ」

ここでダンブルドアは「それぞれにやって貰いたい事がある」と言ったのでした。予想していなかったわけではないがファッジがあのような態度を取るのであれば全てが変わって来る。そこでダンブルドアはシリウスに・・・

「君はすぐに出発して貰いたい。昔の仲間に警戒体制を取るように伝えてくれ。リーマス・ルーピン。アラベラ・フィッグ。マンダンガス・フレッチャー。暫くはルーピンの所に潜伏していてくれ。わしからそこに連絡する」

するとハリーが「でも」と不満を漏らしました。シリウスにいて欲しい。こんなに早く別れを言いたくなかったからです。そんなハリーにシリウスは「またすぐ会えるよ」と言ってくれました。約束する。しかしそれでも・・・

シリウスは「自分にできる事をしなければならない」と言うのです。最後にシリウスが「判るね?」と言うとハリーは相変わらず不満を滲ませつつ「もちろん判ります」と答えました。シリウスはハリーの手を強く握ると・・・

黒い犬に変身して医務室を後にしたのでした。そして今度はスネイプの番でした。スネイプはいつもより青ざめて見えました。冷たい暗い目が不思議な光を放っていたのでした。ダンブルドアはスネイプのほうを向くと・・・

「セブルス。君に何を頼まねばならぬのか。もう判っておろう。もし準備ができているなら。もしやってくれるなら」

ダンブルドアがこう言うとスネイプは「大丈夫です」と答えました。そう言われてダンブルドアは「それでは幸運を祈る」と言いスネイプの後ろ姿を微かに心配そうに見送りました。スネイプは無言で立ち去って行ったのでした。

ダンブルドアが再び口を開いたのはそれから数分後の事でした。これでできる事の全てが終わったというわけなんですよね。最後にダンブルドアはハリーに「残っている薬を飲むのじゃ」と言うと医務室を出て行ったのでした。

3-3.学期最終日に
ヴォルデモート復活の夜ダンブルドアの命を受けてスネイプは何をしたのだろう?どうしてダンブルドアはスネイプが味方だと信じているのだろう?学期最終日ハリーは大広間でスネイプについて様々な思いを巡らせていました。

ダンブルドア校長が立ち上がりハリーは物思いから覚めました。最後の日の大広間は例年より静かでしたがダンブルドアが立ち上がるとさらに水を打ったように静かになりました。そのテーブルが最も打ち沈んでいたのでした。

ダンブルドアはハッフルパフのテーブルに目を止めると「今夜は皆に色々と話したい事がある。しかしまず始めに1人の立派な生徒を失った事を悼もう」と言って挨拶の冒頭からセドリック・ディゴリーの事に触れたのでした。

本来ならここに座って一緒にこの宴を楽しんでいるはずだった。さあみんな起立してセドリック・ディゴリーのために杯を上げよう。ダンブルドアがこう言うと全員がその言葉に従い起立しました。そしてその名を唱和しました。

「セドリック・ディゴリー」

セドリックはハッフルパフ寮の特性の多くを備えた模範的な生徒だった。忠実なよき友であり勤勉でありフェアプレイを尊んだ。セドリックをよく知る者にもそうでない者にもセドリックのその死は皆それぞれに影響を与えた。

それ故ダンブルドアは「その死がどのようにしてもたらされたのかを皆が正確に知る権利があると思う」と言うのです。大広間に恐怖に駆られたざわめきが走り誰もが一斉に「まさか」という面持ちでダンブルドアを見ました。

「セドリック・ディゴリーはヴォルデモート卿に殺害された」

魔法省は自分がこの事を皆に話す事を望んでおらぬ。皆の両親の中には自分が話したという事で驚愕なさる方もおられるだろう。その理由はヴォルデモート卿の復活が信じられないので生徒に話すべきではないと考えるからだ。

しかしダンブルドアは大抵の場合は真実は嘘に勝ると信じていると言うのです。さらにセドリックが事故や自らの失敗で死んだと取り繕うのはセドリックの名を汚すものだと信じる。だから真実を伝えなくてはならないのです。

「セドリックの死に関連してもう1人の名前を挙げねばなるまい。もちろんハリー・ポッターの事じゃ」

ハリーは辛くもヴォルデモート卿の手を逃れた。自分の命を賭してハリーはセドリックの亡骸をホグワーツに連れ帰った。ヴォルデモート卿に対峙した魔法使いの中であらゆる意味でこれほどの勇気を示した者はそう多くない。

ここでもダンブルドアはハリーに最高の賛美の言葉を捧げたのでした。そして厳かにハリーのほうを向き杯を上げました。みんなが今度はハリーの名を唱和し杯を上げました。しかし一部の生徒はそれを拒否していたのでした。

最後にダンブルドアは三校対抗試合に参加した関係者各位と代表選手並びに生徒たちに対して「この大広間にいる全ての客人は好きな時にいつでもまたおいでくだされ」と呼びかけたのでした。ヴォルデモート卿が復活し・・・

ヴォルデモート卿は不和と敵対感情を蔓延させる能力に長けている。それと戦うには同じくらい強い友情と信頼の絆を示すしかない。我々は結束すれば強くバラバラでは弱い。ダンブルドアは我々は1つになるべきと言うのです。

目的を同じにして心を開けば習慣や言葉の違いは全く問題にならない。そして挨拶の最後にダンブルドアは「セドリックを忘れるでないぞ」と言ったのでした。正しい事と易き事のどちらかの選択を迫られたその時には・・・

1人の善良な親切で勇敢な少年の身に何が起こったのかを思い出すのだ。偶然ヴォルデモート卿の通り道に迷い出たばかりに命を落としたセドリック・ディゴリーを決して忘れてはいけないとダンブルドアは呼びかけたのでした。

最後に
ダンブルドアがハリーに対して杯を上げた時にはセドリック・ディゴリーの時とは違ってそれを拒否する生徒が一部見られました。ところがそれはスリザリンだけではなく他の寮の生徒にも同様の行動を取る人がいたんですよね。

魔法大臣コーネリウス・ファッジがハリーに対して不信感を持ったのは第3の課題当日の「日刊予言者新聞」に掲載されたリータ・スキーターの記事がきっかけでした。当然生徒にもこの記事を読んだ人がいたというわけです。

つまりハリーに関しては残念ながら学期最終日の時点で既にスリザリン生以外にも不協和音が起こり始めていたというわけなんですよね。
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