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クィレルがグリンゴッツの713番金庫から「賢者の石」を奪う事に失敗してしまったためヴォルデモート卿は「より身近な所でクィレルを見張らなくては」と決心したのでした。そして今度はホグワーツに保管された石を奪おうとしました。そんなクィレルとヴォルデモートの前に立ちはだかったのが・・・(全3項目)

3-1.兄弟杖
こうしてたんまりとグリンゴッツからお金を下ろして来た後は大忙しでした。マダムマルキンの洋装店で制服を買ったのを皮切りに教科書を買い魔法薬を煎じる大鍋や材料を計る秤を買い材料そのものを買い望遠鏡を買いました。

ハグリッドは何と誕生祝いにふくろうを買ってくれました。そして最後に買ったのが杖でした。オリバンダーの店に入るとどこかしら奥のほうでベルが鳴りました。ハリーは何だか規律の厳しい図書館にいるような気がしました。

ハリーは新たに湧いて来た沢山の質問をグッと呑み込むと天井近くまで整然と積み重ねた何千という細長い箱の山を見ていました。何故か背中がぞくぞくしました。埃と静けさそのものが密かな魔力を秘めているかのようでした。

「いらっしゃいませ」と柔らかな声がしました。目の前に老人が立っていました。ハリーがぎこちなく「こんにちは」と挨拶をするとハリーが名乗りもしない内に「ハリー・ポッターさん」とハリーの名前を口にしたのでした。

「それで、これが例の・・・」

オリバンダー翁は白く長い指でハリーの額の稲妻形の傷痕に触れながらこう言いました。悲しい事にこの傷をつけたのもこの店で売った杖だったんだそうです。34センチもあるイチイの木でできた強力な杖だったのだそうです。

「柊の木と不死鳥の尾羽根。28センチ。良質でしなやか」

これがハリーが買った杖でした。ところがオリバンダー翁が何度も繰り返し「不思議じゃ」と言うのでハリーは「何がそんなに不思議なんですか?」と訊いたのでした。それはハリーの杖に入っている不死鳥の尾羽根の事でした。

ハリーの杖に入っている不死鳥の尾羽根はその杖以外には1本にしか入っていない。すなわちそれは先ほど言った34センチのイチイの木の杖つまりはハリーの額に稲妻形の傷痕をつけたその杖だとオリバンダー翁は言うのです。

ハリーがヴォルデモートのイチイの木の杖と同じ不死鳥の尾羽根の兄弟杖を持つ事になるとは!こういう事が起こるとは不思議なものだ。杖は持ち主の魔法使いを選ぶ。だからオリバンダー翁はハリーにこう言ったのでした。

あなたはきっと偉大な事をなさるに違いない。

3-2.初めての大広間で
「賢者の石」をクリンゴッツからホグワーツに移す役目を任されたのはあまりにも意外なハグリッドでした。そのためクィレルとヴォルデモート卿はまんまとダンブルドアに出し抜かれて石を奪う事に失敗してしまったのでした。

そこでヴォルデモートはより身近な所でクィレルを見張らなくてはならないと決心しました。実はハリーはヴォルデモートがクィレルに取り憑いてホグワーツに乗り込んでいた事を感じていたのですが気づいていなかったのです。

事はハリーが初めて大広間に足を踏み入れ組み分けの儀式を受けてグリフィンドール生と決まり寮のテーブルに着いた後に起きました。ハリーは体が暖かくなり眠くなって来ました。ハリーが教職員テーブルを見上げると・・・

ハグリッドはゴブレットでグイグイ飲んでいました。マクゴナガル先生はダンブルドア校長と話しています。何故か頭にターバンを巻いたクィレル先生はねっとりした黒髪の鉤鼻で土気色の顔をした先生と話をしていたのでした。

突然それは起こりました。鉤鼻の先生がクィレル先生のターバン越しにハリーと目を合わせたその途端にハリーの額の傷痕に痛みが走ったのです。ハリーは思わず「イタッ!」と声を出してしまいとっさに手で額を覆いました。

パーシーが「どうした?」と訊いて来ましたがハリーは「何でもないです」と答えてその場を取り繕いました。額の痛みは急に走り同じように急に消えました。しかしあの目つきから受けた感触は簡単には振り払えませんでした。

鉤鼻の先生の目はハリーが大嫌いだと言っていました。そこでハリーはパーシーに「あそこでクィレル先生と話しているのはどなたですか?」と訊いてみました。パーシーはクィレル先生はもう知ってるんだねと言って・・・

あれはスネイプ先生だ。道理でクィレル先生がオドオドしてるわけだ。スネイプ先生は「魔法薬学」を教えているんだが本当はその学科は教えたくないんだそうです。クィレル先生の「闇の魔術に対する防衛術」を狙っている。

クィレルの席を狙っているってみんなが知っているのだそうです。パーシーが言うにはスネイプは闇の魔術の事が凄く詳しいとの事でした。パーシーにそう言われた後ハリーは暫くの間はスネイプの事を見つめていたのでした。

しかしスネイプは二度とハリーのほうを見ませんでした。結局ハリーはスネイプ先生の「ハリーの事が大嫌いだ」という目つきのほうに気を取られ額の傷痕に痛みが走ったのは別の事が原因だったという事に気づきませんでした。

3-3.セブルス・スネイプの存在
こうしてクィレルに取り憑いてホグワーツへの潜入を果たしたヴォルデモート卿だったのでした。ところがその前に立ち塞がったのがセブルス・スネイプでした。スネイプはまず10月31日のハロウィンに邪魔をして来たのでした。

後にクィレルはトロールについては特別な才能がありトロールを侵入させたのは自分だという事をハリーに告白しています。クィレルはトロールを使って他の先生方を引きつけている内に「賢者の石」を奪うつもりだったのです。

ところがクィレルの事を疑っていたスネイプはまっすぐに石を守っている三頭犬のフラッフィーの所にやって来てクィレルの前に立ちはだかったのです。スネイプのお陰でヴォルデモートは再び「賢者の石」を奪えませんでした。

ハリーは入学して二週目に行われた飛行訓練授業での見事な飛びっぷりがマクゴナガル先生に認められて退校処分かあるいは鞭打ちの処罰を受けるのかと思ったら驚く事にグリフィンドール・チームのシーカーに抜擢されました。

ところがそのデビュー戦でハリーはヴォルデモートに命を狙われる事になってしまいました。突然あちらこちらで観客が一斉にハリーのほうを指しました。箒がぐるぐる回り始めました。ハリーは辛うじてしがみついていました。

次の瞬間には全員が息を呑みました。箒は荒々しく揺れハリーを振り飛ばしそうになっていました。今やハリーは片手だけで箒の柄にぶら下がっていました。ハグリッドは強力な闇の魔術でなければできない芸当だと言うのです。

「思った通りだわ」

ハグリッドの言葉を聞くとすぐにハーマイオニーはハグリッドの双眼鏡をひったくりハリーのほうではなく観客席のほうを見回してこう言いました。スネイプを見てご覧なさいと言われて今度はロンが望遠鏡をもぎ取って・・・

見てみると向かい側の観客席の真ん中にスネイプが立っていました。ハリーから目を離さないようにして絶え間なく何を呟いています。ロンが「僕たちどうすりゃいいんだ?」と訊くとハーマイオニーが「私に任せて」と・・・

ハーマイオニーは観衆を掻き分けてスネイプの背後に回ると杖を取り出しました。そしてスネイプのマントに火を点けたのです。箒は暴れるのを止めて落ち着きを取り戻しハリーは箒に跨る事ができるようになっていたのでした。

しかし実はその前に決着はついていたのです。スネイプの所に行く途中でハーマイオニーはクィレルとぶつかってクィレルをなぎ倒していました。ハリーの箒に呪いをかけていたのはスネイプではなくてクィレルだったのでした。

しかしクィレルがハグリッドとロンそれにハーマイオニーと同じ側の観客席にいたためハリーの箒に呪いをかけていたのがクィレルだという事に気づきませんでした。こうしてスネイプのほうが疑われる事となってしまいました。

今日の最後に
ホグワーツに入学してグリフィンドール生となったハリーはクィレル先生越しにスネイプを見た際に額の傷痕に痛みが走りました。その原因はもちろんクィレルにヴォルデモート卿が取り憑いていたからというわけなんですよね。

この時ハリーの額の傷痕に痛みが走ったのはヴォルデモートが何かしら強い感情を抱いたからなんでしょうね。ここで考えられるのはハリーとスネイプのいずれかという事になります。一体この2人のどちらだったんでしょう?

自分をこんな有り様にしたハリーなのか?

かつては忠実な配下だったスネイプなのか?
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