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退校にされようにもホグワーツそのものがなくなってしまうか闇の魔術の学校にされてしまうんだ。だから僕は今夜ここを抜け出して「賢者の石」を何とか手に入れる。ハリーがこう言うとロンもハーマイオニーも態度を反転させてハリーに従いて行くと言ったのでした。そして最後の部屋でハリーを待っていたのは?(全3項目)

3-1.こうなったら
僕は今夜ここを抜け出す。そして「石」を何とか手に入れる。するとロンは「気は確かか!」と言うしハーマイオニーも「駄目よ!マクゴナガル先生にもスネイプにも言われたでしょ。退校になっちゃうわ!」と言ったのでした。

しかしそんな2人にハリーは「だから何だっていうんだ?」と叫んだのでした。判らないのか?もしスネイプが「石」を手に入れたらヴォルデモートが戻って来る。あいつが全てを征服しようとしてた時どんな有り様だった?

聞いているだろう?退校にされようにもホグワーツそのものがなくなってしまうんだ。そうでなければ闇の魔術の学校にされてしまうんだ。減点なんてもう問題じゃない。僕なんて死ぬのが少し遅くなるだけだ。何故なら・・・

僕は絶対に闇の魔法に屈服しないから。今晩僕は仕掛け扉を開ける。君たちが何と言おうと僕は行く。僕の両親はヴォルデモートに殺害されたんだ。最後にハリーがこう言って2人を睨むとハーマイオニーがこう言ったのでした。

「その通りだわ。ハリー」

ハリーが「透明マント」を使うと言うとロンは「でも3人全員入れるかな?」と言って来ました。全員って?君たちも行くつもりかい?とハリーが言うとロンは「バカ言うなよ。君だけを行かせると思うのかい?」と言うのです。

さらにハーマイオニーも「もちろん。そんな事できないわ」と威勢よく言って暗に「ハリーだけに行かせるわけにはいかない」という事のようです。こうして3人で「賢者の石」を取りに行く事になったというわけなんですよね。

3-2.そこにいたのは?
夕食を終えて談話室に戻ると3人は落ち着かない様子でみんなから離れて座りました。誰も3人の事を気に留めはしませんでした。グリフィンドール生はハリーに口を利かなくなっていました。今夜ばかりは気になりませんでした。

談話室に人がいなくなるとハリーは寝室に駆け戻って「透明マント」とクリスマスにハグリッドがくれた横笛を持って談話室に戻って来ました。ところが部屋の隅から声が聞こえて来たかと思うと3人の前にネビルが現れました。

ハーマイオニーはネビルに「全身金縛りの呪文」をかけました。談話室を出た3人はミセス・ノリスのそばを通り抜けピーブズにはハリーが血みどろ男爵の声色を使い3人は4階の廊下に辿り着きました。扉は少し開いていました。

スネイプはもう行った後のようです。フラッフィーの足下にはハープが置いてありました。ハリーが横笛を吹き始めると到底メロディーとは云えない音でも最初に音を聞いた瞬間からフラッフィーには効果てきめんのようでした。

この後3人はスプラウト先生の「悪魔の罠」にフリットウィック先生の鍵つきの鳥。そしてマクゴナガル先生の巨大チェスと先生方の障害を越えて行きました。トロールは既にやっつけられていて戦う必要はありませんでした。

最後の障害はスネイプでした。ロンがマクゴナガル先生の巨大チェスで犠牲になり黒い炎を通り抜けて石のほうに行ける瓶には1人分しか薬が入っていません。ハリーはハーマイオニーに戻ってロンと合流してくれと言いました。

ハーマイオニーは列の端にある大きな丸い瓶の薬を飲み干し「幸運を祈ってるわ。気をつけてね」とハリーに言って紫の炎の中をまっすぐに進んで行きました。ハリーは「行くぞ」と言うと小さい瓶を一気に飲み干したのでした。

ハリーは黒い炎の中を進みました。暫くの間は黒い炎しか見えませんでした。がしかしとうとう炎の向こう側に出たのでした。そこは最後の部屋でした。既に誰かがそこにいました。しかしそれはスネイプではありませんでした。

クィレルだったのです。

3-3.二度目の対決
ハリーが息を呑んで「あなたが!」と言うとクィレルは笑みを浮かべました。その顔はいつもと違い痙攣などしていませんでした。さらにクィレルはむしろ落ち着き払った声で「私だ」と答えた後ハリーにこうも言ったのでした。

「ポッター。君にここで会えるかもしれないと思っていたよ」

ここでハリーは知る事になったのです。10月31日のハロウィンの日に城にトロールを入れたのもクィディッチ・デビューのスリザリン戦の時にハリーの箒に呪いをかけて振り落とそうとしていたのも実はクィレルだったのでした。

クィレルが指をパチッと鳴らすと縄が現れハリーを縛り付けました。おとなしく待っておれ。この鏡を調べなくてはならないとクィレルに言われてハリーは気がつきました。その後ろにあったのはあの「みぞの鏡」だったのです。

森の中で話していたのはスネイプは私に目をつけていた。そしてどこまで知っているのかを確かめようとしたのだそうです。初めから私の事を疑っていた。私にはヴォルデモート卿がついているというのに脅そうとしたそうです。

でも数日前にあなたが泣いているのを聞きました。スネイプが脅しているんだと思ったとハリーが言うとクィレルの顔に初めて恐怖の色が浮かびました。そしてその後に言った言葉でクィレルは初めて弱気な顔を見せたのでした。

「時にはご主人様の命令に従うのが難しい事もある。あの方は偉大な魔法使いだし私は弱い」

そこでハリーが「それじゃあの教室であなたはあの人と一緒にいたんですか?」と訊くとクィレルは「私の行くところ。どこにでもあの方がいらっしゃる」と答えました。クィレルは世界旅行に行った時に会ったのだそうです。

当時私は愚かな若輩だったし善悪について馬鹿げた考えしか持っていなかった。ヴォルデモート卿は私がいかに誤っているかを教えてくださった。善と悪が存在するのではなくて力と力を求めるには弱すぎる者が存在するだけだ。

それ以来クィレルはヴォルデモート卿の忠実な下僕になったんだそうです。クィレルはヴォルデモートを何度も失望させてしまった。だからヴォルデモートはクィレルにとても厳しくしたそうです。クィレルは震え出しました。

過ちは簡単には許していただけない。グリンゴッツから「石」を盗み出すのにしくじった時はとてもご立腹だった。私を罰した。私をもっと間近で見張らないといけないと決心をした。そこでクィレルに取り憑いたというわけです。

クィレルの声は次第に小さくなって行ったのでした。一体どうなっているんだ?石は鏡の中に埋まっているのか?鏡を割ってみるか?この鏡はどういう仕掛けなんだ?どういう使い方をするんだろう?ご主人様助けてください!

すると別の声が答えました。しかもその声はクィレル自身から出ているようです。ハリーはぞっとしました。その別の声は「その子を使うんだ。その子を使え」と言っていました。クィレルはハリーのほうを向きこう言いました。

「判りました。ポッターここへ来い」

クィレルが手をポンと打つとハリーを縛っていた縄が落ちました。クィレルに「ここへ来るんだ。鏡を見て何が見えるかを言え」と言われハリーは「嘘をつかなくては」と思ったのでした。鏡に何が見えても嘘を言えばいいんだ。

ハリーが鏡の前に立つと青白く脅えた顔の自分の姿が目に入りました。ところが次の瞬間には鏡の中のハリーが笑いかけたのです。鏡の中のハリーはポケットに手を突っ込むと血のように赤い石を取り出しました。そして・・・

ウインクをすると再びその石をポケットに入れました。するとその途端ハリーは自分のポケットの中に何か重い物が落ちるのを感じました。何故だか信じられない事にハリーはこうして「賢者の石」を手に入れてしまったのです。

「こいつは嘘をついている。嘘をついているぞ」

ハリーがとっさに作り話を口にするとクィレルが唇を動かしていないのに高い声がこう言うのが聞こえて来ました。クィレルは「ここに戻れ!本当の事を言うんだ。今何が見えたんだ?」とハリーに訊いて来ました。すると・・・

「俺様が話す。直に話す」

クィレルは「ご主人様。あなた様はまだ十分に力がついていません!」と答えました。しかし別の声は「このためなら使う力がある」と言うのです。ここでハリーはクィレルにヴォルデモートが取り憑いている事を知ったのです。

クィレルはターバンを解くとその場でゆっくりと体を後ろ向きにしました。クィレルの頭は奇妙なくらい小さくなっていたのでした。クィレルの頭の後ろにはハリーがこれまで見た事のない恐ろしい顔がもう1つあったのでした。

「ハリー・ポッター。この有り様を見ろ」

その顔はさらに「ただの影と霞に過ぎない。誰かの体を借りて初めて形になる事ができる。しかし常に誰かが喜んで俺様をその心に入り込ませてくれる。この数週間はユニコーンの血が俺様を強くしてくれた」と言ったのでした。

さらにヴォルデモートは「賢者の石」の命の水さえあれば自身の体を創造する事ができるのだ。そしてポケットにある「賢者の石」をよこせと言って来たのです。ヴォルデモートはハリーが石を手に入れた事を知っていたのです。

ヴォルデモートがハリーを見たままでいられるようクィレルは後ろ向きで近づいて来ました。ハリーは「やるもんか!」と言うと炎の燃え盛る扉に向かって駆け出しました。するとヴォルデモートが「捕まえろ!」と叫びました。

クィレルはハリーの手首を掴みました。その途端ハリーの額の傷痕に針で刺すような鋭い痛みが走りました。頭が2つに割れるかと思うほどでした。ハリーは悲鳴を上げ力を振り絞ってもがきました。すると驚いた事には・・・

クィレルはハリーの手を離しました。クィレルがハリーを掴んだその指には見る見る内に火ぶくれができていたのです。ヴォルデモートに「捕まえろ!捕まえろ!」と叫ばれてもう一度やってみても結果は同じ事だったのでした。

「ご主人様。奴を押さえていられません。手が。私の手が!」

クィレルの手の平は真っ赤に焼けただれていました。するとヴォルデモートはハリーを始末してしまえと鋭く叫びました。クィレルは手を上げ死の呪いを唱え始めました。ハリーはとっさに手を伸ばしクィレルの顔を掴みました。

クィレルは転がるようにハリーから離れました。今度は顔が焼けただれていました。ハリーは判りました。クィレルは自分の皮膚に触れる事ができないのだ。しがみつく事で呪いをかけさせないようにする。それしか道はない。

ハリーは跳び起きてクィレルの腕を捕まえ力の限り強くしがみつきました。クィレルは悲鳴を上げハリーを振りほどこうとしました。ハリーの額の傷痕の痛みはますますひどくなって行きました。もう1つ別の声が聞こえました。

「ハリー!ハリー!」

ハリーは固く握っていたクィレルの腕がもぎ取られて行くのを感じていました。ハリーの意識は闇の中へと落ちて行きました。この後ハリーが意識を回復した時。その目の前にはアルバス・ダンブルドアその人がいたのでした。

今日の最後に
後に「闇の魔術に対する防衛術」の教師になりホグワーツ高等尋問官という先生を査察する職位に就いたドローレス・アンブリッジはクィレルの事を年齢にふさわしい教材だけを教えようと自己規制していたと評価していますね。

アンブリッジはハグリッドのように母親が巨人だったりルーピン先生のように狼人間だったりすると「授業内容うんぬん以前に評価できない」という姿勢を取ります。したがってクィレルは純血の魔法使いだったんでしょうね。

つまりヴォルデモートにとっては「迷い込んで来た魔法使いがホグワーツの教師でしかも純血の魔法使いだった!」という事になります。すなわち自分の配下の死喰い人にするのにも理想的な人物だったというわけなんですよね。

でも死んでしまいました。
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