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ハリポタ通の館(やかた)

ここではハリーポッター・シリーズに関する様々な情報や私の推測(妄想?)をお届けしています。毎週、日曜・月曜・水曜・木曜更新。

ハグリッドが帰って来たという事はハリーたち3人にとっては「これ以上の事はない!」というぐらい大変うれしい出来事でした。がしかし誰もが諸手を挙げての大歓迎というわけではありませんでした。さらにハリーたちは新たな懸念材料を抱えていたのでした。それは?(全3項目)

3-1.復帰後最初の授業で
ヴォルデモート卿が復活した事を受けてダンブルドアは数々の措置を施しました。その内の1つがボーバトンの校長マダム・マクシームとハグリッドの2人に自分の使者として巨人の居住地に赴いて貰う事だったというわけです。

ハグリッドとマダム・マクシームは学期が終わるとすぐに出発しました。しかし魔法省が2人を見張っていたため事を慎重に進めなくてはなりませんでした。そのため2人が目的地に到着するまでには一カ月の期間を要しました。

結論から言うとハグリッドとマダム・マクシームの2人が巨人の居住地に行って得られた成果はほとんどありませんでした。2人が友好的になった巨人のガーグつまり頭が2人に会ったその翌日に早々と死んでしまったからです。

唯一の成果はハグリッドの異父兄弟のグロウプを連れて帰った事でした。しかしこればかりは到底話せないとハグリッドは当初グロウプをハリーたち3人にすら打ち明けようとはせずに「禁じられた森」の中に隠していました。

グロウプは元いた所に何度も戻りたがりました。さらには夜にしか移動ができないという事情も重なりました。そのため帰って来るのが遅れて学期の初日には間に合いませんでした。そういう事で復帰が遅れたというわけです。

翌日の朝食の席に教職員テーブルに現れたハグリッドを生徒全員が大歓迎したというわけではありませんでした。フレッドにジョージとリー・ジョーダンなど何人かは歓声を上げて飛ぶように走って駆け寄り握手をしていました。

しかしパーバティ・バチルやラベンダー・ブラウンなどは暗い顔で目配せをして首を振っていました。ハグリッドよりグラブリー・プランク先生の授業のほうがいいと思う生徒が多いだろうという事はハリーも判っていたのです。

ハグリッドの復帰後最初の「魔法生物飼育学」の授業が行われるその日。ハリーたち3人は防寒用の重装備をして相当不安な気持ちでハグリッドの小屋に向かいました。ハリーはハグリッドがどんな教材にしたのかも心配でした。

しかしそれよりも一緒に授業を受ける生徒。特にドラコ・マルフォイたちがホグワーツ高等尋問官という先生を査察する職位に就いているアンブリッジの前で「どんな態度を取るのか?」という事がとても心配だったんですよね。

そして復帰後最初の授業でハグリッドが取り上げたのは?

3-2.森の奥へ
こうして大きな不安を抱えながら復帰後最初のハグリッドの「魔法生物飼育学」の授業に臨んだハリーたちだったのですが雪と格闘しながら森の端に待っているハグリッドに近づいてみるとアンブリッジの姿はありませんでした。

「今日はあそこで授業だ!」

ハグリッドは死んだ牛の半身らしい物を肩に担いでいました。そして生徒たちに背後の暗い木立を振り返りながら嬉々としてこう呼びかけました。少しは寒さしのぎになるぞ。それに今日の動物は暗い所が好きなのだそうです。

するとドラコ・マルフォイがクラッブとゴイルに「あいつ何が暗い所が好きだって言った?聞こえたか?」とちらりと恐怖を覗かせた声で言っているのが聞こえて来ました。ハグリッドは生徒を見渡し浮き浮きとこう言いました。

「ええか?よーし。さーて。森の探索は5年生まで楽しみに取っておいた。連中を自然な生息地で見せてやろうと思ってな。さあ今日勉強する奴は珍しいぞ。こいつらを飼い馴らすのに成功したのはイギリスでは多分俺だけだ」

本当に飼い馴らされてるって自信があるのか?何しろ野蛮な動物を持ち込んだのはこれが最初じゃないだろう?マルフォイはハグリッドにますます恐怖を露わにした声でこう訊きました。スリザリン生もその意見に同意しました。

グリフィンドール生の何人かもマルフォイの言う事は的を射ているという顔をしていました。するとハグリッドは顔をしかめて「もちろん飼い馴らされちょる」と言って肩に担いだ牛の死骸の半身を少し揺すり上げたのでした。

「それじゃその顔はどうしたんだい?」とマルフォイが傷だらけの顔の事を問い詰めるとハグリッドは「お前さんにゃ関係ねえ!」と怒ったように言い「さあバカな質問が終わったら俺について来い!」と言ったと思うと・・・

ハグリッドは生徒たちに背を向け森に入って行きました。誰も従いて行きたくないようです。ハリーはロンとハーマイオニーをちらりと見ました。2人とも溜め息をついたものの頷いて3人は先頭に立ってハグリッドを追いました。

10分も歩くと木が密生して夕暮れ時のような暗い場所に出ました。地面には雪も積もっていません。ハグリッドは牛の半身を下ろすと後退りして生徒と向き合いました。生徒たちは木から木へと身を隠しながら近づいて来ました。

今にも襲われるかのように神経を尖らせて周りを見ています。そんな生徒たちにハグリッドは「集まれ。集まれ」と励ますように言いました。実はハグリッドが牛の死骸の半身を持って来たのはその動物を引き寄せるためでした。

「さああいつらは肉の臭いに引かれてやって来るぞ。だが俺のほうでも呼んでみる。あいつら俺だって事を知りたいだろうからな」

こう言うとハグリッドは後ろを向き頭を振って髪の毛を顔から払いのけて甲高い叫び声を上げました。その叫びは怪鳥が呼び交わす声のように暗い木々の間にこだましました。ほとんどの生徒は恐ろしくて声も出ないようでした。

ハグリッドはもう一度甲高く叫びました。

そして1分経って現れたのは?

3-3.お前さんにゃ見えると思ったぞ
さらにもう一度ハグリッドが髪を振り払い叫ぼうとしたその時でした。暗がりの中に白く光る目が一対徐々に大きくなって来ました。まもなくドラゴンのような顔に首。そして翼のある大きな黒い馬の骨ばった胴体が現れました。

暗がりから姿を現したその生き物は黒く長い尻尾を振りながら数秒間生徒たちを眺めると頭を下げて尖った牙でハグリッドが持って来た死んだ牛の肉を食べ始めたのでした。ハリーの胸にどっと安堵感が押し寄せて来たのでした。

とうとう証明された。この生き物は自分の幻想などではなく実在していた。しかもハグリッドもこの生き物を知っていた。ハリーは待ち切れない気持ちでロンを見ました。ところがロンは木々の間を見つめながらこう言うのです。

「ハグリッドはどうしてもう一度呼ばないのかな?」

生徒のほとんどがロンと同様に怖い物見たさの当惑した表情で目を凝らしていて馬が目と鼻の先にいるというのにとんでもない方向ばかり見ているのです。この生き物が見える様子なのはハリーの他には2人しかいませんでした。

ゴイルのすぐ後ろでスリザリンの筋ばった男の子が馬が肉を食らいつく姿を苦々しげに見ていました。そしてその目が長い黒い尻尾の動きを追っていたのはネビルでした。ハグリッドが自慢げに「もう一頭来たぞ」と言いました。

「さーて。手を挙げてみろや。こいつらが見えるもんは?」

新学期初日に学校の馬車を牽いていてハリーには見えたのにロンには見えなかった。その謎がついに判るのだと思うとうれしくてハリーは手を挙げました。そんなハリーを見てハグリッドは頷くと真面目な声でこう言いました。

「うん・・・うん。お前さんにゃ見えると思ったぞ。ハリー」

するとそこでマルフォイが「お伺いしますが一体何が見えるはずなんでしょうね?」と訊いて来ました。するとハグリッドは答える代りに地面に置いた牛の死骸を指差しました。何人かは息を呑んで悲鳴を上げる者もいました。

ハリーはそれが何故なのか判ったような気がしました。肉が勝手に骨から剥がれて空中に消えて行くのを見るのはいかにも気味が悪いに違いない。悲鳴を上げて後退りし近くの木の陰に隠れていたパーバティ・パチルは・・・

震える声で「何がいるの?何が食べているの?」と訊いたのでした。その問いかけにハグリッドは誇らしげに「セストラルだ」と答えました。この生き物の名前を聞いてハーマイオニーは「あっ!」と小さな声を上げたのでした。

縁起が悪くて見た人にありとあらゆる恐ろしい災難が降りかかると言われている。そう主張するパーバティにハグリッドは「そりゃ単なる迷信だ」と言ったのでした。セストラルは物凄く賢いし役に立つ。一番重要な仕事とは?

それが学校の馬車を牽く事なのだそうです。あとはダンブルドアが遠出をする際「姿現わし」をしない時このセストラルを使うそうです。それなら何故ハリーには見えてロンには見えないという摩訶不思議な事が起こったのか?

「セストラルを見る事ができるのは死を見た事がある者だけです」

するとそこでアンブリッジが現れました。こう答えてせっかくハグリッドがグリフィンドールに「10点」のボーナス点をくれたのにアンブリッジの差別的な言動にハーマイオニーは怒りを抑えるのに顔が真っ赤になっていました。

逆にドラコ・マルフォイはクリスマスが一カ月早く来たような喜びようでした。アンブリッジの対応にハグリッドは明らかにまごついていましたし戸惑いを隠せない様子でした。がしかし最後まで懸命に授業を続けたのでした。

今日の最後に
授業終了後ハーマイオニーはグラブリー・プランクみたいな先生だったら普通はNEWT(いもり)試験まではセストラルみたいな生き物は見せたりはしないだろうと言っています。しかしそれはハグリッドもそうだったんでしょうね。

本来セストラルはNEWT(いもり)レベルつまり通常なら6年生以降で教える魔法生物というわけです。ハグリッドも当然そうするつもりでいたんでしょうね。予定を繰り上げたのはハリーが見えるようになったからなんですよね。

ハリーはセドリック・ディゴリーが死ぬ所を見た。だからセストラルが見えるようになった。それまでハグリッドは5年生のハリーたちに見せようなんて全く考えていなかった。教えたのはハリーのためというわけなんですよね。

それでちょうどよかったというわけです。何故ならハリーたち3人はNEWT(いもり)レベルでは「魔法生物飼育学」を取らなかったんですからね。ハリーたちがセストラルを知る機会は永久に失われてしまっていたというわけです。

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