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ハグリッドが見ている目の前でハリーはヴォルデモートに「死の呪文」を撃たれて倒れて行きました。これ以上に悲しい事はない。嘆き悲しみ悲嘆に暮れて涙が止まらないハグリッドだったのでした。ところがハリーは死んではいなかったのです。死んだふりをしているだけだったのです。しかし!(全3項目)

3-1.ハリーの運搬役に
ヴォルデモートに「死の呪文」を打たれハリーはうつ伏せに地面に倒れました。ハリーが死んだ事を祝う勝利の歓声が即座に起こると思いきや何故か同時にヴォルデモートもその場に倒れるというアクシデントが起きたのでした。

「我が君。どうか私めに」と言うベラトリックス・レストレンジにヴォルデモートは「俺様に手助けは要らぬ」と冷たく言いました。ヴォルデモートにそう言われてベラトリックスは差し出していたその手を引っ込めたのでした。

「あいつは・・・死んだか?」

その場は完全に静まり返っていました。誰もハリーに近づきません。そこでヴォルデモートはハリーの検死役にナルシッサ・マルフォイを指名しました。ナルシッサはハリーの顔に触れ瞼をめくり上げ心臓の鼓動を見ていました。

「死んでいます!」

ナルシッサが見守る人々に向かってこう叫びました。すると今度こそは歓声が上がりました。死喰い人たちは勝利の叫びを上げ足を踏み鳴らし赤や銀色の祝いの閃光を一斉に空に打ち上げたのでした。するとヴォルデモートは?

「城へ行くのだ。そして奴らの英雄がどんなざまになったかを見せつけてやるのだ。死体を誰に引きずらせてくれよう?いや。待て」

ここでヴォルデモートは「貴様が運ぶのだ。貴様の腕の中なら嫌でもよく見えるというものだ。そうではないか?」とこう言ってハリーの遺体の運搬役にハグリッドを指名したのです。貴様の可愛い友人を拾え。さらには・・・

ハリーだと判るようにメガネをかけさせろとも言ったのでした。そこでメガネがハリーの顔に戻されました。こうしてハリーがヴォルデモートに「死の呪文」を打たれるその瞬間を唯一見ていた死喰い人ではない人物の・・・

ハグリッドがハリーを城まで運ぶ事になったのでした。

3-2.号泣するハグリッド
ハリーを持ち上げるその巨大な手は限りなく優しいものでした。ハリーはハグリッドのその両腕が激しいすすり泣きで震えているのを感じました。両腕であやすように抱かれたハリーの上に大粒の涙がぼたぼたと落ちて来ました。

ここまで嘆き悲しんでいるハグリッドに「まだ全てが終わったわけではない」と仄めかす事など到底できません。そのためハリーは身動きもせず言葉も発しませんでした。ヴォルデモートに行けと命じられてハグリッドは・・・

絡み合った木々を押し分けて「禁じられた森」の出口に向かってよろめきながら歩き出しました。木の枝がハリーの髪やローブに引っかかりましたがハリーはじっと動かず口をだらしなく開けたままで目を閉じていたのでした。

あたりは暗く周りでは死喰い人が歓声を上げハグリッドは身も世もなく泣きじゃくっているのでハリーの首筋が脈を打っているかどうかを確かめる者は誰もいませんでした。ハグリッドがあまりにも嘆き悲しんでいるので・・・

誰もが「ひょっとしてハリーは生きているのでは?死んだふりをしてるのでは?」などと考えなかったというわけなんですよね。偽りの勝利の行軍は広々とした校庭を目指して進みました。暫くすると目を閉じた状態でも・・・

暗闇が薄れて来ているのが感じられ木立がまばらになって来た事が判るようになって来ました。そこでハグリッドが突然大声を上げるのでハリーは思わず目を開けそうになりました。ハグリッドに大声を出させたその原因とは?

「満足だろうな臆病者の駄馬どもが。お前たちは戦わんかったんだからな?満足かハリー・ポッターが-死-死んで・・・?」

ケンタウルスが現れたのです。

3-3.ハグリッドが育てた魔法生物たちが!
ハグリッドは言葉が続かず新たな涙に咽ました。ハリーはどのくらいのケンタウルスがこの行進を見ているのかと気にはなりましたが危険を冒してまで目を開けようとは思いませんでした。群れのそばを通り過ぎる時には・・・

ケンタウルスに軽蔑の言葉を浴びせる死喰い人もいました。間もなくハリーは新鮮な空気の流れから森の端に辿り着いた事を感じました。するとヴォルデモートがハグリッドに「止まれ」と命じました。するとハグリッドは?

どうやらハグリッドはヴォルデモートの命令に無理やり従わされたようです。ハグリッドが少しよろめいたのを感じてハリーはそう思いました。近くには吸魂鬼がいましたがハリーにとってはもはや脅威ではありませんでした。

生き延びたという事実があたかも父親の牡鹿の守護霊がハリーの胸の中に入り込んだように吸魂鬼に対する護符となりハリーの中で燃えていたからです。ここでヴォルデモートが前に進み出てハリーの死を高らかに宣言しました。

ハリー・ポッターは死んだ。ヴォルデモートはお前たちがハリーのために命を投げ出しているその時にハリーは自分だけ助かろうとして逃げ出す所だった。死んだ事を証明するために死骸を持って来たとそう言い放ったのでした。

勝負はついた。お前たちは戦士の半分を失った。多勢に無勢だ。ハリーすなわち「生き残った男の子」は完全に敗北した。もはや戦いの手は収めなければならぬ。抵抗を続ければ男も女も子供も虐殺されるぞ。家族もまた同様だ。

城を棄てて自分の前にひざまずけば命だけは助けてやろう。そしてお前たちは我々が共に作り上げる新しい世界に参加するのだ。こう言った後ヴォルデモートに「来い」と命じられハグリッドは再び前進を始めたというわけです。

ハグリッドは相も変わらずハリーの名前を呼びながら嘆き悲しみ泣いていました。学校の玄関扉に到着してヴォルデモートが再び「止まれ」と言いました。しかしハリーの死が防衛隊の士気を萎えさせる事はありませんでした。

ロンにハーマイオニーとジニー。この3人の叫びが引き金になって生存者たちが義に奮い立ち口々に死喰い人を罵倒する叫び声を上げました。するとヴォルデモートが「黙れ!」と叫び眩しい閃光と共に全員が黙らされました。

「終わったのだ!ハグリッドそいつを俺様の足元に下ろせ。そこがそいつにふさわしい場所だ!」

ヴォルデモートにこう言われハグリッドはハリーを地面に置きました。しかしハグリッドがハリーをその腕に抱く事は二度とはありませんでした。ヴォルデモートがネビルの頭に被せた「組分け帽子」に火を点けたその時でした。

それが戦いの再開を告げるのろしになったのです。遠い校庭の境界からどよめきが聞こえました。学校の敷地外から何百人もの人が雄叫びを上げて突進して来る音でした。さらにハグリッドの弟のグロウプも現れ出でたのでした。

さらにはケンタウルスも駆けつけて来ました。それにセストラルとヒッポグリフのバックビークも参戦して来ました。ハグリッドが親身になって面倒を見たり育て上げて数を増やした魔法生物たちが戦いに馳せ参じたのでした。

クリーチャー率いるホグワーツの屋敷しもべ妖精たちも戦いに加わり死喰い人は圧倒的な数に押されて総崩れでした。そんな中ハグリッドはかつてバックビークを処刑しようとしたワルデン・マクネアを投げ飛ばしていました。

そして最後はハリーがヴォルデモートを倒して戦いは終結したというわけなんですよね。

最後に
こうして改めて振り返ってみるとハグリッドとハリーは本当に強い絆で結ばれていると云うか半端ないぐらい深く関わって来たんだなといった感じですよね。初めて会ったその時から非常に重要な節目で2人は遭遇していますね。

11才の誕生日に初めて会って人生最初のバースデケーキを贈り「お前は魔法使いだ」と告げた。ハグリッドがアズカバンに送られる事になった時にもその場に居合わせた。処刑寸前だったヒッポグリフのバックビークを助けた。

ハリーとロンがハーマイオニーと口を利かないでいると「もっと大事にしろ」と説教してくれた。本来なら6年生以降に教えるセストラルを「ハリーが見えるようになったから」という理由で5年生のハリーたちに教えてくれた。

ハリーが三大魔法学校対抗試合の代表選手になった時にも「ハリーが自分で名前を入れたんじゃないとそう言うのなら俺は信じる」と言ってくれた。ハリーがダンブルドアの出した宿題をやり遂げるのを間接的に助けてくれた。

そして最後は死喰い人以外では唯一ハリーがヴォルデモートに「死の呪文」を撃たれる場面を目撃した。そしてヴォルデモートにハリーの運搬役をやらされたというわけなんですよね。このようにしてずっと長期間に渡り・・・

ハグリッドはハリーと深く関わって来たのでした。
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