FC2ブログ
スネイプはずっとずっとずーっとそう思っていました。だからこそダンブルドア校長にも何度も進言していたのだそうです。しかし残念ながらセブルス・スネイプは間違っていました。それも著しく間違っていたのです。それを見て取ったハリーは意を決したのでした。さらにはそれに加えて・・・(全3項目)

3-1.叫びの屋敷にて
クリスマス休暇の前日にフレッドとジョージからハリーに譲り渡された「忍びの地図」はシリウス・ブラックの二度目の侵入事件の一週間後にはルーピン先生の手に移りました。そしてそれは学期末試験が終了した日の事でした。

その日にヒッポグリフのバックビークが処刑される事になり「ハグリッドを1人にはしておけない」とハリーたち3人は「透明マント」を被ってハグリッドの小屋に駆けつけたのでした。ところがそこで何と驚くべき事に・・・

クルックシャンクスに食われて死んでしまったと思っていたロンのペットのスキャバーズが見つかったのです。ハリーたちはスキャバーズを連れて城に引き返そうとしました。ところがそこに黒くて巨大な犬が現れたのでした。

黒い犬はロンとスキャバーズを連れて行ってしまいました。そして追いかけて着いた所は「叫びの屋敷」でした。そしてその黒い犬こそがシリウス・ブラックだったのです。するとそこにルーピン先生も駆けつけて来て・・・

「シリウス。あいつはどこだ?」と言うのです。ハリーたちはルーピン先生が何を言っているのか理解できませんでした。シリウス・ブラックとルーピン先生はスキャバーズがピーター・ペティグリューだとそう言い張るのです。

そこでさらに驚愕の事実が次々と明らかにされました。ルーピン先生が狼人間だという事。ハリーのお父さんにシリウスとピーター・ペティグリューそれにルーピン先生の手によって「忍びの地図」が製作されたと言うのです。

「セブルスは私が月に一度どこに行くのか非常に興味を持った」

そこでシリウスはスネイプに「暴れ柳」の幹のコブを長い棒で突つけばルーピンの後を追う事ができると教えました。スネイプは試してみました。しかしハリーのお父さんがそれを聞くなりスネイプの後を追いかけ止めたのです。

しかしスネイプはトンネルの向こう端にいるルーピンの姿をちらりと見てしまった。ダンブルドアが「決して人に言ってはいけない」と口止めをした。その時からスネイプはルーピンが狼人間だという事を知ってしまったのです。

事の次第を知りハリーはルーピンに「だからスネイプはあなたが嫌いなんだ。スネイプはあなたもその悪ふざけに関わっていたと思ったわけですね?」と言うとルーピンの背後の壁のあたりから冷たい嘲るような声がして・・・

「その通り」

こう言うと「透明マント」を脱いで現れたのはスネイプでした。

3-2.怒り狂うスネイプ
「暴れ柳の根元でこれを見つけましてね」スネイプはこう言うと杖をまっすぐルーピンの胸に突きつけたまま「透明マント」を脇に脱ぎ捨てました。スネイプは少し息切れをしていたものの勝利の喜びを抑え切れない顔でした。

スネイプはハリーに「ポッターなかなか役に立ったよ。感謝する」と言った後「我輩がどうしてここを知ったのか諸君は不思議に思っているだろうな?」と言うと何故自分が「叫びの屋敷」にやって来たのかの経緯を話しました。

「君の部屋に行ったよルーピン。今夜。例の薬を飲むのを忘れたようだから我輩がゴブレットに入れて持って行った。持って行ったのはまことに幸運だった。我輩にとってだがね。君の机に何やら地図があってね」

「一目見ただけで我輩に必要な事は全て判った。君がこの通路を走って行き姿を消すのを見たのだ」

ルーピンは「セブルス」と何かを言いかけましたがスネイプは構わず続けました。シリウスの最初の侵入事件の時も言っていましたがダンブルドアが二の句も言えぬよう話を打ち切った後もスネイプは諦めてはいなかったのです。

「我輩は校長に繰り返し進言した。君が旧友のブラックを手引きして城に入れているとね。ルーピンこれがいい証拠だ。いけ図々しくもこの古巣を隠れ家に使うとはさすがの我輩も夢にも思いつきませんでしたよ」

ルーピンは切羽詰まったように「セブルス。君は誤解している。君は話を全部聞いていないんだ。説明させてくれ」などと言いました。しかし「今夜また2人アズカバン行きが出る」と言うスネイプの目は狂気を帯びていました。

「ダンブルドアがどう思うか見物ですな。ダンブルドアは君が無害だと信じ切っていた。判るだろうね。ルーピン。飼い馴らされた人狼さん」

「愚かな。学生時代の恨みで無実の者をまたアズカバンに送り返すというのかね?」と言うルーピンに対してスネイプは杖先から細い紐を出して縛り付けてしまいました。ルーピンはバランスを崩し床に倒れて身動きできません。

怒りの唸り声を上げシリウスが襲おうとしましたが、スネイプはシリウスの眉間にまっすぐ杖を突きつけ「やれるものならやるがいい」と低い声で言ったのでした。シリウスとスネイプの顔に浮かんだ激しい憎しみは互角でした。

「我輩にきっかけさえくれれば確実に仕留めてやる」

まだシリウスを信じ切れないハリーは金縛りにあったようにそこに立っていました。ロンとハーマイオニーも同じ気持ちのようでした。しかしここでかなり遠慮がちにハーマイオニーが一歩踏み出すと恐々とこう言ったのでした。

「スネイプ先生-あの-この人たちの言い分を聞いてあげても-害はないのでは-あ-ありませんか」

するとスネイプは「ミス・グレンジャー。君は停学処分を待つ身ですぞ」と吐き出すように言いました。さらには「君もポッターもウィーズリーも許容されている境界線を越えた。しかもお尋ね者の殺人鬼や人狼と一緒とは」

だから「君も一生に一度ぐらい黙っていたまえ」と言い放ちました。それでも「でももし誤解だったら」と言うハーマイオニーにスネイプは狂ったように「黙れ。この馬鹿娘!判りもしない事に口を出すな!」と喚き立てました。

「復讐は蜜より甘い。お前を捕まえるのが我輩であったらとどんなに願った事か」

こう言うスネイプにシリウスは「お生憎だな」と憎々しげに言い返す一方で、ロンが捕まえているそのネズミを城まで連れて行くのなら自分はおとなしく従いて行くと言うのです。するとスネイプは嫌に滑らかにこう言うのです。

「城までかね?そんなに遠くに行く必要はないだろう。柳の木を出たらすぐに我輩が吸魂鬼を呼べばそれで済む。連中は。ブラック。君を見てお喜びになる事だろう。喜びのあまりキスをする。そんな所だろう」

校庭に出た所で吸魂鬼を呼べばいい。スネイプにこう言われてシリウスの顔からは僅かに残っていた色さえ消え失せたのでした。シリウスはスネイプに自分の言う事を最後まで聞け。ネズミを見るんだと必死に訴えたのでした。

しかしスネイプの目にはハリーが今まで見た事もない狂気の光がありました。もはや理性を失っています。スネイプが「来い。全員だ」と言って指を鳴らすとルーピンを縛っていた縄目の端がスネイプの手元に飛んで来ました。

「我輩が人狼を引きずって行こう。吸魂鬼がこいつにもキスしてくれるかもしれん」

スネイプのその顔は狂気を帯び、もはやルーピンとシリウスに対する復讐心しか感じません。そんなスネイプを見てハリーは思わず我を忘れて飛び出すと僅か三歩で部屋を横切り次の瞬間には扉の前に立ち塞がっていたのでした。

「どけポッター。お前はもう十分規則を破っているんだぞ」

「我輩がここに来てお前の命を救っていなかったら」と言うスネイプにハリーは自分はルーピン先生と2人きりで何度も吸魂鬼防衛術の訓練を受けた。だからルーピンがシリウス・ブラックの手先であるわけがないと訴えました。

「人狼がどんな考え方をするか我輩に推し量れとでも言うのか」

凄んで「どけポッター」と言うスネイプにハリーは「恥を知れ!」と叫びました。さらにハリーは「学生時代にからかわれたからというだけで話も聞かないなんて」とも言いました。するとスネイプはますます狂気じみて・・・

「黙れ!我輩に向かってそんな口の利き方は許さん!」

この後に言ったスネイプの言葉でハリーはついに堪忍袋の緒が切れました。それはロンとハーマイオニーもそうだったのです。

3-3.叫んだのは?
「蛙の子は蛙だなポッター!我輩は今お前のその首を助けてやったのだ。ひれ伏して感謝するがいい!こいつに殺られれば自業自得だったろうに!お前の父親と同じような死に方をしたろうに」さらにスネイプの言葉は続きます。

「ブラックの事で親も子も自分が判断を誤ったとは認めない高慢さよ。さあどくんだ。さもないとどかせてやる。どくんだポッター!」こう言われハリーは瞬時に意を決しました。スネイプがまだ一歩も踏み出さない内に・・・

「エクスペリアームス!」

ハリーは杖を構えるとこう叫びました。ところが武装解除の術を叫んだのはハリーだけではありませんでした。ロンとハーマイオニーも全く同時にスネイプの杖を奪おうとしたのです。扉の蝶番がガタガタ鳴るほどの衝撃でした。

3人分の呪文を浴びてスネイプは足元から吹き飛び壁に激突して床に滑り落ちてしまいました。髪の下からは血が流れて来ました。何とその衝撃で気絶をしてしまいました。スネイプの杖は高々と舞い上がりベッドに落ちました。

シリウスはハリーを見ながら「こんなこと君がしてはいけなかった。私に任せておくべきだった」と言いました。ハーマイオニーも先生を攻撃してしまうなんて私たち物凄い規則破りになるわと泣きそうな声で言ったのでした。

この後に全ての真相が明らかになったのでした。一体どうやってシリウスはピーター・ペティグリューを見つけたのか?それは去年の夏に魔法大臣コーネリウス・ファッジがシリウスにくれた「日刊予言者新聞」だったのでした。

一面記事の写真でロンの肩に乗るスキャバーズを見たのです。写真の説明にはスキャバーズを肩に載せた子つまりロンがホグワーツに戻ると書いてあった。すなわちハリーのいるホグワーツにあいつが帰って行くという事になる。

もはや生きている人間の中でピーター・ペティグリューが生存している事を知っているのは自分だけだ。それは妄執でした。だからシリウスはアズカバンを脱獄したのです。そしてハリーたち3人はその目で確かに見たのでした。

スキャバーズがピーター・ペティグリューになる所を見たのでした。しかしその時スネイプは気絶をしていたんですよね。

今日の最後に
スネイプが言うには君の聖人君子の父上は友人と一緒に我輩に大いに楽しい悪戯を仕掛けてくださった。それが我輩を死に至らしめるようなものだったが君の父親が土壇場で弱気になった。君の父親の行為のどこが勇敢なものか。

スネイプによれば我輩の命を救うと同時に自分の命運も救ったわけだ。あの悪戯が成功していたらハリーのお父さんはホグワーツを追放されていたそうです。しかし真相は違っていました。シリウスの単独犯行だったんですよね。

スネイプが「この世で一番それも群を抜いて断トツに嫌いな人物は?」と云えば当然それはハリーのお父さんジェームズ・ポッターですよね。スネイプにしてみれば「あいつが命の恩人だなんて堪えられない!」というわけです。

だから事実を捻じ曲げ自分に都合よく解釈をした。シリウスが1人でやったのではなくハリーのお父さんも共犯だった。そう自分に言い聞かせて思い込む事でスネイプは気持ちを無理やり収め納得させたというわけなんですよね。

そんなセブルス・スネイプに怒りとか呆れよりむしろ憐れみの気持ちを抱いてしまうのは私だけでしょうか?
Secret

TrackBackURL
→http://tokimekiboy.blog43.fc2.com/tb.php/1754-0adce753