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ハリポタ通の館(やかた)

ここではハリーポッター・シリーズに関する様々な情報や私の推測(妄想?)をお届けしています。毎週、日曜・月曜・水曜・木曜更新。

魔法大臣ルーファス・スクリムジョールを殺害し事実上魔法省を支配下に収めたヴォルデモートは今度は「反マグル生まれ」の動きを始めました。それを聞いた時点では全く思ってもみなかった事だったのですがハリーたちはその生々しい現場を目の前で見せつけられる事になったのでした。(全3項目)

3-1.マグル生まれ登録
ヴォルデモートは魔法大臣ルーファス・スクリムジョールを殺害し「服従の呪文」をかけたパイアス・シックネスを後任に据えて事実上魔法省を支配し政権のトップの座に就きました。何故自分が魔法大臣にならなかったのか?

ハリーたち3人は「隠れ穴」を脱出した後グリモールド・プレイス12番地に身を寄せました。それから3日後にやって来たリーマス・ルーピンから「ヴォルデモートはいかにして政権のトップの座に就いたのか?」を聞いたのです。

「ヴォルデモートはどうして自分が魔法大臣だと宣言しなかったの?」こう訊くロンにルーピンは事実上大臣なのだから宣言する必要はないと答えました。傀儡のシックネスにやらせておけば自分が魔法省で執務をしなくていい。

さらにもう1つ理由がありました。それはハリーの存在です。アルバス・ダンブルドア亡き今はハリーが反ヴォルデモート派の象徴的存在となる。だからハリーを抹殺するまでは安心して魔法大臣の座に就けないというわけです。

一方魔法省は「反マグル生まれ」の動きを始めたんだそうです。その日ルーピンが持って来た「日刊予言者新聞」の2面にその事が載っていました。それによると「魔法省はいわゆるマグル生まれの調査を始めた」との事でした。

彼らは何故魔法の秘術を所有するようになったのかの理解を深めるというのが調査の表向きの理由なのだそうです。ところが実際には魔法省は「最初にアズカバン送りありき」のまさに悪意に満ちた法律を制定して来たんですよね。

神秘部による最近の調査によれば魔法は魔法使いの子孫が生まれる事によってのみ人から人へと受け継がれる。それゆえ魔法使いの祖先を持つ事が証明されない場合つまりマグル生まれが魔法力を持ったという事になれば・・・

それは窃盗又は暴力によって得た可能性がある。したがって魔法省はかかる魔法力の不当な強奪者を根絶やしにする事を決意し、その目的のために「マグル生まれ登録委員会」を新設して全てのマグル生まれの者に対して・・・

面接に出頭するよう招請したのだそうです。それを聞いてロンが「そんな事みんなが許すもんか」と言いましたが残念ながら既に始まっているんだそうです。しかしそれにしてもロンが言うように本当にひどいこじつけですよね。

魔法を盗む事ができるならスクイブはいなくなるはずだ。まともじゃない。しかしルーピンも「その通りだ」と言いつつも「こうしている間にもマグル生まれ狩りが進んでいる」とそう言うのです。そして約一カ月後には・・・

ハリーたちはその生々しい現場を見る事になったのです。

3-2.マグル生まれ登録委員会
ルーピンがグリモールド・プレイス12番地を去った直後にクリーチャーがヴォルデモートの分霊箱つまりスリザリンの金のロケットを含めたほとんどの物品を盗んで行ったマンダンガス・フレッチャーを捕らえて帰って来ました。

ところがマンダンガスの手元にはもはやそれがないと言うのです。何と事もあろうにドローレス・アンブリッジに没収されてしまったそうです。そのためハリーたちは魔法省への潜入を余儀なくされたというわけなんですよね。

3人はポリジュース薬で職員に成り済まして魔法省に潜入しました。ところが全く予想外の展開が3人を待ち受けていました。入った直後にハリーたちは次々と仕事を言いつけられ3人はちりじりばらばらになってしまったのです。

ロンはダンブルドアが死ぬ所を目撃した死喰い人の1人で魔法法執行部部長の座に就いていたヤックスリーに雨が土砂降りの俺の部屋を何とかしろと命じられてそっちのほうに行ってしまいました。一方ハーマイオニーは・・・

探していたアンブリッジが見つかったと思ったらそのアンブリッジに記録係を命じられて地下の法廷に行ってしまいました。ハリーだけが何とか難を免れました。魔法大臣パイアス・シックネスが行って1人になった所で・・・

ハリーは「透明マント」を被ると魔法大臣が行ったほうとは反対方向に歩き出しました。得体の知れない恐怖で鳩尾がズキズキ痛みました。廊下には磨き上げられた木製の扉が並びそれぞれに名前と肩書が書かれていたのでした。

廊下を歩いていると魔法省の権力にその複雑さや守りの堅固さがひしひしと感じられました。4週間もかけて準備したというのにロンとハーマイオニーと一緒に慎重に練り上げた計画は笑止千万の子供騙しのように思われました。

そしてハリーは目的の人物が今しがたエレベーターで降りて行った事を知りながら1階をうろうろしています。ハリーは歩くを止めて壁に寄りかかりどうするべきかを決めようとしました。そこでハリーの脳裏に浮かんだのは?

「あいつの部屋はこの階に違いない」

アンブリッジが宝石類を事務室に置いているとは思えない。しかし捜しもせず確認もしないのは愚かしい。そう考えたハリーはまずアンブリッジの事務室を捜す事にしました。やがてパンフレットを製作している所に着きました。

ハリーはこっそり近づきました。そして若い魔女の脇にある完成したパンフレットの束から一部を抜き取りマントの下で読みました。ピンクの表紙に金文字で表題が鮮やかに書かれています。そこにはこう書かれていたのでした。

穢れた血-平和な純血社会にもたらされる危険について

著者の名前は書いてありません。しかしパンフレットをじっと見ていると右手の甲の傷痕が痛むような気がしました。ハリーのその推測が当たっている事は傍らの若い魔女の言葉で確認されました。その魔女はこう言いました。

「あの鬼ババア。1日中穢れた血を尋問しているのかしら?誰か知ってる?」

すると隣の魔法使いが怖々あたりを見回しながら「気をつけろよ」と言いました。するとその若い魔女は「どうして?魔法の目ばかりじゃなく魔法の耳まで持っているとでも言うの?」と言って正面にある扉をちらりと見ました。

ハリーは怒りが湧き上がって来ました。そこにあったのはマッド・アイ・ムーディの魔法の目でした。動いていません。上を睨んだまま凍りついていました。その下の名札にはハリーの大嫌いな人物の名前が書かれていました。

ドローレス・アンブリッジ魔法大臣付上級次官

その下にはより光沢のある新しい名札がありました。

マグル生まれ登録委員会委員長

3-3.問題分子ナンバーワン
ハリーはフレッドとジョージの店で仕入れた落とすと逃げて行って見えない所で景気よく音を出してくれるという「おとり爆弾」を使ってパンフレット作業員の目を逸らすとその隙にアンブリッジの部屋に入って扉を閉めました。

入ったその部屋はタイムスリップしたかと思うほどホグワーツのアンブリッジの部屋と寸分の違いもありません。マッド・アイの目玉の裏には望遠鏡の筒のような物が取り付けられ外の作業員を監視できるようになっていました。

駄目で元々で「呼び寄せ呪文」を唱えやはり何事も起らなかったのでハリーは急いで机の向こう側に回り引き出しを開け始めました。しかしロケットはどこにも見当たりません。そこで今度は机の後ろのファイル棚を調べました。

ホグワーツにあるフィルチの書類棚と同じで名前のラベルを貼ったホルダーがぎっしりと並んでいました。一番下の引き出しまで調べた時。気になるものが目に止まりました。それはアーサー・ウィーズリー氏のファイルでした。

見てみると「血統」という項目には「純血。しかしマグル贔屓であるという許し難い傾向がある。不死鳥の騎士団のメンバーである事が知られている」と書かれていました。その次が「家族」という項目になっていたのでした。

そこには「妻(純血)子供7人。下の2人はホグワーツ在学中。(注)末の息子は重病で現在在宅。魔法省の検察官が確認済み」と書かれていました。そして最後の項目が「警備」でそこにはこう書かれていたというわけなんですよね。

「監視中。全ての行動が見張られている。問題分子ナンバーワンが接触する可能性大。(以前にウィーズリー家に滞在していた)」

アーサー氏のファイルを元に戻して引き出しを閉めながらハリーは「問題分子ナンバーワンか」と呟きました。そしてそれが誰なのか判るような気がしました。そして他に隠し場所はないかと部屋を眺め回しているとありました。

ハリーの思った通り壁に自分のポスターが貼ってありました。胸の所に鮮やかな文字で「問題分子ナンバーワン」と書かれています。メモが留めてあるので近寄って見るとアンブリッジの字で「処罰すべし」と書かれていました。

さらにそこにはリータ・スキーター著の「アルバス・ダンブルドアの真っ白な人生と真っ赤な嘘」の本もありました。ハリーはチラリとその本を見ると魔法大臣のシックネスが入って来たので入れ替わりに部屋を出たのでした。

そしてエレベーターに乗るとまずヤックスリーの部屋の土砂降りの問題が解決していないロンに出くわしました。それからアーサー氏が乗り込んで来てパーシーが乗ったかと思うと父親に気づきあっという間に降りて行きました。

そしてアーサー氏に憎しみの眼差しを投げつけられた挙句に詰問されるというショッキングな体験をした後にようやくハーマイオニーのいる地下法廷に辿り着く事ができたのです。そこではアンブリッジとヤックスリーが・・・

恐ろしいまでにいびつで理不尽極まりない法律を振りかざしマグル生まれの魔法使いと魔女の人たちを裁いていたのでした。

今日の最後に
ヴォルデモート卿の復活が「日刊予言者新聞」に掲載され魔法大臣がコーネリウス・ファッジからルーファス・スクリムジョールに代わった直後のダイアゴン横丁にはベラトリックス・レストレンジのモノクロ写真がありました。

ところがそれから1年半あまりが経ちハリーたちがグリンゴッツの金庫破りをするためにダイアゴン横丁に入ると今度は「問題分子ナンバーワン」の説明書きがついたハリーのポスターがあちらこちらに貼られていたんですよね。

有名人であるが故に世間のその扱いが激しく変動したハリーだったのですが、前年度までは「選ばれし者」と呼ばれホグワーツでも女子生徒の羨望の眼差しを受けていたハリーが手配写真だなんて半端ない落差ですよね。(苦笑)

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