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苦心惨憺の末に1つ目の分霊箱は手に入れたものの一体どうやって破壊すればいいのか全く分りません。やっとそれが判ったと思ったら探し物がもう1つ増えてしまいました。嫌気がさして我慢の限界を超えたとばかりにロンは「姿くらまし」して行ってしまいました。ところが・・・(全3項目)

3-1.ハナハッカのエキス
ハリーポッター・シリーズでは後に重要人物になる人がさりげなく登場して来るというのがよくあります。ところが人だけではなく物品についても同様の事があります。実はこの「ハナハッカ」もそうだというわけなんですよね。

それはハリーたちが1年生の時つまり第1巻「賢者の石」です。ハーマイオニーは試験の10週間前になると学習予定表を作りました。ところがハーマイオニーは自分だけでなくハリーとロンにも同じ事をするよう言って来たのです。

「試験はまだずーっと先だよ」と言うロンにハーマイオニーは「10週間はずーっと先じゃない」と厳しく言うのです。有り難くない事に先生方も同意見のようでイースター休暇は宿題が沢山出てそれほど楽しくありませんでした。

呻いたり欠伸をしたりしながらハリーとロンは自由時間の大部分をハーマイオニーと一緒に図書室で過ごし勉強に精を出しました。その日は数カ月ぶりの素晴らしい天気でした。空は澄みわたり夏の近づく気配も感じられました。

ロンは「こんなのとっても覚え切れないよ」と言うと羽根ペンを投げ出してしまいました。ハリーは「薬草ときのこ千種」で「ハナハッカ」を探していて下を向いたままでしたがロンがハグリッドの名前を口にするので・・・

ここで「ハナハッカ」が出て来ます。この後ハリーたちはハグリッドの小屋に行ってハグリッドがホグズミード村で法律で飼う事が禁止されているドラゴンの卵を手に入れた事を知りまたしても心配事を抱えてしまったのでした。

ハリーたちは分霊箱を奪う事には成功したものの「姿くらまし」した瞬間にヤックスリーがハーマイオニーを掴んだのです。そのためグリモールド・プレイス12番地にかけられていた「忠誠の術」は破られてしまったのでした。

気がつくとハリーたち3人は森の中にいました。低い呻き声を上げているロンのほうに這って行くとロンの頭の所でやはり這って来たハーマイオニーと顔が合いました。ロンを見た途端に全ての心配事が吹き飛んでしまいました。

それはロンの左半身が血まみれだったからです。ハリーが「どうしたんだろう?」と訊くとハーマイオニーが「ばらけたんだわ」と答えました。ハーマイオニーがロンのシャツを破るのをハリーは恐ろしい思いで見つめました。

「ハリー急いで私のバッグ。ハナハッカのエキスというラベルが貼ってある小瓶よ」

「バッグ-判った」と言うとハリーは急いでハーマイオニーが着地した所に行きビーズバッグを掴んで手を突っ込みました。しかしバッグの中は「検知不可能拡大呪文」がかけられて色んな物が沢山詰め込まれているので・・・

どこに「ハナハッカのエキス」があるのかさっぱり分りません。ハーマイオニーに「早く!」と言われたのでハリーは地面に落ちていた自分の杖を掴んで杖先をバッグに入れ「アクシオ!ハナハッカよ来い!」と唱えたのでした。

手が震えて栓が開けられないとハーマイオニーが言うのでハリーが開けました。ハーマイオニーが開けた小瓶を受け取り出血している所に三滴垂らしました。たちまち傷口が治って行くのを見てハリーは思わず歓声を上げました。

しかしハーマイオニーは「安全なやり方はこれだけなの」と言いながらまだ震えていました。何でも完全に元通りにする呪文もある。がしかし試す勇気がなかったんだそうです。やり方を間違えてもっとひどくなるのが怖かった。

そしてこの「ハナハッカのエキス」はハリーたちがグリンゴッツの金庫破りを終え脱出した後に「燃焼の呪い」で負った火傷を治すのにも使われました。さらにはハリーとハーマイオニーがゴドリックの谷に行った時にも・・・

脱出した後にハーマイオニーがハリーの傷の治療をするのに使うなど要所要所で活躍しているんですよね。

3-2,ゴドリックの谷
こうしてグリモールド・プレイス12番地に戻れなくなり各地を放浪する事になってしまったハリーたち3人だったのでした。しかしだからと言って何も「悪い出来事のオンパレード」というわけではなくいい事もあったのでした。

それはハリーたちのテントの近くを偶然通りかかったトンクスのお父さんのテッド氏と小鬼のグリップフックを含む数人の人たちの会話から校長室のゴドリック・グリフィンドールの剣が実は偽物だったという事が判ったのです。

グリフィンドールの剣はアルバス・ダンブルドアの遺言でハリーに譲るよう記載されていましたが魔法大臣ルーファス・スクリムジョールが渡すのを拒否していました。つまりは本来ならハリーの物になるはずだったんですよね。

それなら本物のグリフィンドールの剣は一体どこにあるのか?そこで取り外した額縁がハーマイオニーのビーズバッグに入っていたのでフィニアス・ナイジェラス・ブラックを呼び出して訊いてみたら意外な事実が判明しました。

フィニアス・ナイジェラスはこう言いました。小鬼製の刀剣・甲冑類は磨く必要などない。小鬼の銀は世俗の汚れを寄せつけず自らを強化する物のみを吸収するのだ。ハリーは2年生の時にこの剣でバジリスクをやっつけました。

つまりグリフィンドールの剣はバジリスクの毒を含んでいる。だからグリフィンドールの剣は分霊箱を破壊する事ができるというわけです。それが判ってハリーとハーマイオニーは大喜びしました。ところがロンは違いました。

分霊箱の1つは魔法省に潜入してアンブリッジから奪い今手元にあります。しかし残りの「3個」はどこにあるのか全く分らない。さらに分霊箱を破壊するためのグリフィンドールの剣という新たな探し物が増えてしまったのです。

ロンは「姿くらまし」して行ってしまいました。そのためハリーとハーマイオニーの2人だけで分霊箱を探す旅をする事となってしまいました。そんな2人旅になってしまったある日ハリーはハーマイオニーにこう言ったのです。

「僕ずっと考えていたんだけど。僕-僕ゴドリックの谷に行ってみたい」

ゴドリックの谷はゴドリック・グリフィンドールの生まれた所だった。ダンブルドアと親交のあった歴史家バチルダ・バグショットは今もゴドリックの谷に住んでいるらしい。そこでハーマイオニーはこう考えたというわけです。

ダンブルドアはグリフィンドールの剣をバチルダ・バグショットに預けたのでは?

当初ハーマイオニーはハリーが両親の墓参りのために行くだろうとヴォルデモートは予想しているからという理由で行く事を反対していました。しかしグリフィンドールの剣を手に入れるためなら危険を冒してもというわけです。

そこで入念に計画を立て準備をしてから2人はゴドリックの谷に向かいました。まずは「透明マント」を被ったままで一緒に「姿くらまし」ができるよう練習をする。それからポリジュース薬を使って変装したほうがいいだろう。

夜の闇に紛れてゴドリックの谷に「姿現わし」する計画だったので2人は午後も遅い時間になってポリジュース薬を飲みました。ハリーは禿げかかった中年男のマグルにハーマイオニーは小柄で目立たないその妻に変身しました。

ゴドリックの谷に到着してハリーが目を開けると2人は雪深い小道に手を繋いで立っていました。夕暮れのダークブルーの空には宵の星がちらほらと弱い光を放ち始めていました。狭い小道の両側には小さな家が立ち並び・・・

窓辺にはクリスマス飾りが光っていました。少し先に金色に輝く街灯が並び村の中心である事を示していました。その日はクリスマス・イブでした。こうして16年ぶりに故郷の土を踏んだハリーは両親の墓参りを済ませて・・・

かつて両親と共に住んでいた家を訪れました。ところがこの後ハリーはそれはそれは厳しい試練を受ける事になってしまったのです。

3-3.グロスター州のディーンの森
ハリーがゴドリックの谷に行きたいというのは判る。しかしハーマイオニーは怖いと言うのです。ヴォルデモートと死喰い人たちはハリーがご両親の墓を訪ねるだろうと絶対そう読んでいる。そしてやはりその通りだったのです。

ハリーがゴドリックの谷に来る事を予想してヴォルデモートは罠を張っていました。バチルダ・バグショットは既にもう殺害されていました。バチルダはナギニだったのです。バチルダの家で激しい死闘が繰り広げられました。

ゴドリックの谷に行くべきじゃなかった。僕が悪かった。みんな僕のせいだ。そう言って「ごめんね」と謝るハリーにハーマイオニーもまた「あなたのせいじゃないわ。私も行きたかったんですもの」と言葉を返したのでした。

ハーマイオニーはこうも言いました。ダンブルドアがハリーに渡そうとグリフィンドールの剣をあそこに置いたって本気でそう思った。ナギニとの激闘の果てにハリーは柊の木と不死鳥の尾羽根の杖を折って失ってしまいました。

そんな杖を失った喪失感にさらに追い打ちをかけたのがリータ・スキーター著の「アルバス・ダンブルドアの真っ白な人生と真っ赤な嘘」でした。バチルダの家の居間に置いてあったものをハーマイオニーが持って来たのでした。

2人は若かった。ハーマイオニーはそう言うけど今の僕たちと同じ歳だった。僕たちはこうして闇の魔術と戦うために命を賭けているのにダンブルドアは新しい親友グリンデルバルドとマグルの支配者になる企みを巡らせていた。

ダンブルドアはハリーの事を愛していたわ。私にはそれが判るの。ハーマイオニーにこう言われてそれが真実であって欲しい。ダンブルドアは本当に自分の事を大切に思ってくれていた。ハリーはそう願う自分を憎んだのでした。

「グロスター州のディーンの森よ。一度パパやママと一緒にキャンプに来た事があるの」

遠くで誰かが呼んだような気がしたりテントをはためかせる風を足音か人の声と勘違いして目が覚めたりもするので、ハリーは早めに荷造りをして移動しようと言うとハーマイオニーもまたほっとしたように受け入れたのでした。

こうして2人が移動して来た所がこのグロスター州のディーンの森だったというわけです。ハーマイオニーも誰かが外を動き回っている音が聞こえたような気がしたと言うのです。一度か二度人影を見たような気もしたそうです。

今までとは違う木々が生い茂った場所を目を凝らして見回しながらハリーが「ここはどこ?」と訊くとビーズバッグからテントの柱を引っ張り出しながらハーマイオニーが答えてくれました。ところがここでドラマが起きました。

見張りをしていたハリーはテントにもたれておかしな角度に体を曲げたままで眠ってしまい首が痛くなって何度か体を起こしました。ハリーは「姿くらまし」と「姿現わし」の中間にぶら下がっているようなそんな気がしました。

そんな事になっていれば指は見えないはずだ。そう思って目の前に手をかざして見えるかどうかを確かめてみました。するとちょうどその時の事でした。ハリーの前に正体不明の明るい銀色の光が現れると木立の間を動きました。

光は音もなく動いてハリーに向かって漂って来るように見えました。ハリーはぱっと立ち上がるとハーマイオニーの杖を構えました。声は喉元で凍りついていました。そして木の木陰から光の正体が歩み出て来ました。それは?

明るい月のように眩しく輝く白銀の牝鹿でした。音も立てず新雪の粉雪に蹄の跡も残さず牝鹿は一歩一歩進んで来ました。ハリーは呆然として牝鹿を見つめました。見知らぬ生き物ではなく知っているようなそんな気がしました。

この牝鹿と会う約束をして来るのをずっと待っていたのに今までその事を忘れていたようなそんな気さえしました。ついさっきまでハーマイオニーを呼ぼうとしていた強い衝動は消えてしまいました。誰が何と言おうと間違いない。

この牝鹿はハリーの所にそれもハリーの所だけに来たのだ。そして何と驚くべき事にハリーが白銀の牝鹿を追いかけて行くと「どうしてこんな事が?」と思う事がハリーを待ち受けていたのでした。小さな池の底にあったのは?

ハリーの心臓が喉元まで飛び出しました。真紅の輝き。柄に輝くルビーを嵌め込んだ剣。何とグリフィンドールの剣がディーンの森の池の底に横たわっていたのです。さらにここでハリーはロンとの再会までも果たしたのでした。

まさに驚愕の出来事の連続だったのでした。

今日の最後に
こうして奇跡の再会を果たしたハリーとロンはテントに戻りました。しかしハーマイオニーの怒りは凄まじく腕ずくでハリーから杖を奪いそうな形相で「私の杖はどこ?」と言ったりハリーが落ち着いてと言おうとしても・・・

その言葉を途中で遮ると「落ち着いたりしない!」と金切り声で言った後さらに「こんなに取り乱した所は見た事がない」というぐらいの剣幕で「私の杖を返して!返してよ!」と言い放ったのでした。それにも関わらず・・・

リュックサックからパジャマを取り出しながらロンはハリーに笑顔を見せています。ロンは17才の誕生日にハリーに「確実に魔女を惹きつける12の法則」という本を贈っていますね。この本にはやはり載っていたんでしょうか?

「怒った魔女の気持ちを落ち着かせる方法」とか?
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