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2月6日が誕生日という事で先週と今週の二週間に渡ってアーサー・ウィーズリー氏を取り上げています。今週はアーサー氏と個々の登場人物との関係について考えてみる事にしました。アーサー氏は自宅の「隠れ穴」で初めて会って以来ハリーとは良好な関係を構築して来ました。(全3項目)

3-1.ハリーとの関係、その1
ハリーがアーサー・ウィーズリー氏と初めて会ったのは2年生の夏休みにハリーがロンにフレッドとジョージにプリベット通り4番地から連れ出され「隠れ穴」に入った直後の事でした。3人と庭で庭小人駆除をしていると・・・

そこに夜勤を終えて帰って来ました。法律というのは抜け穴がありたとえ仮に飛ぶ能力のある車があったとしてもその車を飛ばすつもりがなければ法律違反にはならない。アーサー氏が自分の奥さんにそう説明していると・・・

ウィーズリーおばさんは「あなたが納屋一杯のマグルのガラクタに悪戯したいからそうしたんでしょう」と言うとアーサー氏が飛ばすつもりがないと言ったその車でハリーが今朝到着したと告げたのでした。そう言われて・・・

アーサー氏はほんの一瞬だけ事情が呑み込めずポカンとして「ハリー?どのハリーだね?」と言ったのでした。がしかしぐるりと見渡してハリーを見つけるとアーサー氏は驚きとうれしさで飛び上がるとハリーにこう言いました。

「何とまあハリー・ポッター君かい?よく来てくれた。ロンがいつも君の事を」

アーサー氏のハリーへの挨拶はおばさんの「あなたの息子たちが昨夜ハリーの家まで車を飛ばしてまた戻って来たんです!」という言葉で途中で遮られてしまいました。こうしてハリーが「隠れ穴」に滞在するようになり・・・

ハリーに対する待遇は「隠れ穴」とプリベット通り4番地では天と地ほどの違いでした。ダーズリー一家はハリーの事を極端なまでに冷遇しその存在を無視しようとしました。しかしウィーズリー家のそれはまさに真逆でした。

アーサー氏は夕食の席でハリーを隣に座らせたがりマグルの生活について次から次へと質問攻めにして「電気のプラグはどう使うのか?」とか「郵便はどんな風に届く?」などを知りたがりました。確かに郵便の仕組みは・・・

魔法界では書いた手紙をふくろうに持たせるだけです。しかしマグルの世界は封筒に切手を貼り郵便ポストに入れるという初期の段階から随分違いますよね。さらにハリーが電話の使い方をアーサー氏に話して聞かせると・・・

「面白い!まさに独創的だ。マグルは魔法を使えなくても何とかやって行く方法を実に色々考えるものだ」

アーサー氏はこう言って感心したのでした。

3-2.ハリーとの関係、その2
ハリーに教えないなんてそんな馬鹿な話があるか。ハリーには知る権利がある。ファッジに何度もそう言ったんだがファッジは譲らないんだ。ハリーを子供扱いしている。ハリーはもう13才なんだからとアーサー氏は言うのです。

さらに言葉を続けようとするアーサー氏にウィーズリーおばさんはこう反論しました。本当の事を言ったらハリーは怖がるだけだ。それにあんな事を引きずったままハリーが学校に戻るのもとんでもないとおばさんは言うのです。

知らないほうがハリーは幸せなのよ。そう言うおばさんにアーサー氏は「あの子に惨めな思いをさせたいわけじゃない。私はあの子に自分自身で警戒させたいだけなんだ」と言い返したのでした。それと言うのもハリーは・・・

ハリーとロンがどんな子か母さんも知ってるだろう。2人でふらふら出歩いて「禁じられた森」にもう2回も入り込んでいる。今学期のハリーはそんな事をしてはいけないんだ。ハリーが家から逃げ出したあの夜だってそうだった。

「夜の騎士(ナイト)バス」が拾ってなかったらハリーは魔法省が発見する前に死んでいた。アーサー氏は「賭けてもいい」とまで言うのです。何故ハリーはプリベット通り4番地から逃げたあの夜に死の危機に瀕していたのか?

それはマグルのニュースでも報道されていた魔法界の監獄アズカバンを脱獄したシリウス・ブラックがハリーの命を狙っているというのです。今まで誰も脱獄できなかった。でもシリウス・ブラックはそれができる才覚があった。

しかしハリーはホグワーツにいれば絶対安全ですわ。こう言うおばさんに対してアーサー氏は我々はアズカバンも絶対間違いないとそう思っていた。だからアズカバンを破って出られるのならホグワーツにだって破って入れる。

シリウス・ブラックはたった1つの呪いで13人もの人を殺害したという。それでもなおハリーはその脱獄犯の事が恐ろしいとは感じていませんでした。ウィーズリーおばさんの言う通りだ。ホグワーツにはダンブルドアがいる。

ダンブルドアはヴォルデモート卿が恐れた唯一の人物だと誰もがそう言っていたではないか。シリウス・ブラックがヴォルデモートの右腕なら当然の如く同じようにダンブルドアの事を恐れているのでは?ところが違ったのです。

シリウス・ブラックはダンブルドアの事を全く恐れようとはしませんでした。10月31日のハロウィンの日には城内に侵入をしてグリフィンドール寮の入口の肖像画の「太った婦人(レディ)」を襲ってズタズタにしてしまいました。

クィディッチのグリフィンドール対レイブンクロー戦が行われた日の夜中には何とハリーのいる寝室にまで入って来てしまいました。アーサー氏の言う通りでシリウス・ブラックはホグワーツに破って入れる才覚があったのです。

さらにもう1つハリーには隠していた事があったのです。ハリーの両親ポッター夫妻がヴォルデモートに殺害されたのは父親のかつての無二の親友だったというその脱獄犯のシリウス・ブラックの裏切りが原因だったんですよね。

私に誓ってくれ。どんな事があっても約束してくれ。君が何を聞こうともシリウス・ブラックを探したりしないでくれ。こう言うアーサー氏にハリーは僕の命を狙っている人を何故自分から探したりするのかと訊いたのでした。

アーサー氏はかつてこれまでハリーが見た事がないような真剣な顔をしてこう言ったのでした。

3-3.ハリーとの関係、その3
ヴォルデモート卿が復活してハリーがプリベット通り4番地に帰ってからというものは実は不死鳥の騎士団の誰かが護衛任務についていた事も。その時に限って護衛がハリーについていなかった事もハリーは知りませんでした。

そこに運悪く吸魂鬼が現れてしまったためハリーは自分自身と一緒にいたダドリーを守るため「守護霊の呪文」を使うしかありませんでした。そのため8月12日にハリーは初めて魔法省に赴いて懲戒尋問を受ける事になりました。

「すぐ終わるよ。数時間後には無罪放免だ」

アーサー氏が元気づけるようにハリーにこう言いました。さらに言葉を続けてアーサー氏は「尋問は私の事務所と同じ階でアメリア・ボーンズの部屋だ。魔法法執行部の部長で君の尋問を担当する魔女だがね」と言ったのでした。

アーサー氏は時間をチェックするとハリーのほうを見て「そろそろ出かけよう」と言いました。少し早いがここでぐずぐずしているよりも魔法省に行っていたほうがいいとの事でした。そして何とそれが大正解だったんですよね。

突如として尋問の開始時間が午前8時に繰り上がったのです。しかも場所も同じ階ではなくて地下の10号法廷に変更されたというのです。それを知らされた時には既に8時を5分過ぎていました。アーサー氏は時計を見ると・・・

「急げハリー。もう5分前にそこに着いていなきゃならなかった!」

アーサー氏は大急ぎで部屋を飛び出すと駆け出しました。エレベーターの前で急停車をすると待ち切れないようにボタンを何度も突きました。エレベーターを降りると今度は階段を喘ぎながら二段ずつ駆け下りて行ったのでした。

こんな下まではエレベーターも来ない。アーサー氏はつんのめるように止まりました。そして10号法廷を見つけるとアーサー氏は鳩尾を押さえて壁にもたれ掛かると親指で扉を指し「さあここから入りなさい」と言ったのでした。

「おじさんは一緒じゃないの?」と訊くハリーにアーサー氏は「いやいや。私は入れない。頑張るんだよ!」とそう言うのです。こうしてハリーの懲戒尋問はどういうわけか突如として大法廷で執り行われる事になったのでした。

しかしアーサー氏はもちろんシリウスやルーピンも言っていた通りの結果になりました。ハリーにとっては突然現れたダンブルドアのお陰もあって評決をしてハリーは無罪放免という事になったのでした。尋問が終わって・・・

「ハリーそりゃ良かった!まあもちろん君を有罪にできるはずはないんだ。証拠の上では。しかしそれでも正直言うと私はやっぱり」

ダンブルドアは何も言わなかった。そう言おうとするアーサー氏の言葉を途中で遮るとハリーは「無罪だよ。無罪放免!」と言いました。するとアーサー氏は大喜びで笑顔を浮かべてこう言うとハリーの両肩を掴んだのでした。

ところが最後に「それでも正直言うと私はやっぱり」と言っていたように「ひょっとして?」と一抹の不安もあったみたいですね。するとここでアーサー氏は突然口をつぐみました。裁判官たちが法廷から出て来たからでした。

「何てこった!大法廷で裁かれたのか?」

ウィゼンガモットの裁判官たちが法廷からぞろぞろと出て来るのを見てアーサー氏はハリーを脇に引き寄せてやり過ごしながら愕然としてハリーにこう訊きました。その問いにハリーは小声で「そうだと思う」と答えたのでした。

最後にパーシーが出て来てハリーと父親を完全に無視して通り過ぎて行きました。アーサー氏の口の周りの皺が少し緊張しました。しかしそれ以外自分の三男を見たような素振りをアーサー氏は見せませんでした。そして・・・

「君をすぐ連れて帰ろう。吉報を君からみんなに伝えられるように」

外に出て行く仕事のついでがあるのでとアーサー氏はそう言うのです。グリモールド・プレイス12番地で待っていた他の面々もアーサー氏と同じで一抹の不安があったようです。ハーマイオニーは心配で卒倒しそうな様子でした。

ウィーズリーおばさんもエプロンで顔を拭っていたのでした。フレッドにジョージとジニーは踊りながら歌っていました。ロンもまた空中にパンチをかませながら「思った通りだ!」と喜び勇んでいたというわけなんですよね。

今日の最後に
シリウス・ブラックは誰もが不可能だとそう思われていたアズカバンを脱獄する才覚があった。だからそれができるのならホグワーツだって破って入れる。アーサー氏がそう言っていたら本当にその通りの事が起きたんですよね。

アーサー氏はハリーの両親ポッター夫妻がヴォルデモート卿に殺害されたのは父親のかつての無二の親友のそのシリウス・ブラックが裏切ったためだったという事もいずれハリーの耳に入ってしまうという事も予想していました。

先週の記事でも取り上げたようにダンブルドアは「魔法省内部でコーネリウスと違って先を見通せる者たちと接触するにはアーサーは格好の位置にいる」と言っていますね。つまり上記のようにアーサー氏もそういう人物である。

だからそういう人たちを説得するのには先を見通す事のできるアーサー氏は適任というわけなんですよね。(笑)
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