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「闇の印」の真下という思ってもみなかった所でウィンキーと再会する事になってしまったハリーたち3人だったのですが、今度は何とホグワーツの厨房という超意外な場所で3人とウィンキーは再び会う事になりました。しかしハーマイオニーの熱い思いとは裏腹の結末を迎える事に・・・(全3項目)

3-1.ホグワーツの厨房で
「闇の印」を創ったのはウィンキーじゃないって判っているのに解雇するなんてクラウチさんはひどい!そう言って怒りを募らせていたハーマイオニーでしたが学校に戻るとさらなる衝撃がハーマイオニーを待ち受けていました。

グリフィンドール塔付きのゴースト「ほとんど首なしニック」の発言から実はホグワーツにも驚く事に百人以上の屋敷しもべ妖精がいる事を知ったのです。しかも彼らは休みもなく給料も全く貰わないで働いているのだそうです。

そこでハーマイオニーは「しもべ妖精福祉振興協会」なる組織を発足させ屋敷しもべ妖精が正当な報酬と労働条件を確保できるようにと立ち上がったのでした。そして妖精たちに会うために厨房に入ったその時の事だったのです。

「ハリー・ポッター様!ハリー・ポッター!」

何とそこに噂のあの「給料を欲しがっている屋敷しもべ妖精」のドビーがいたのでした。ハーマイオニーはドビーに会わせようとハリーを連れて再び厨房を訪れました。そしてそこにはウィンキーもいたというわけなんですよね。

「ウィンキーもここにいるの?」とハリーが訊くとドビーは「さようでございますとも!」と言ってハリーの手を取り厨房の奥に連れて行きました。そしてドビーはレンガ造りの暖炉の前で立ち止まると指差してこう言いました。

「ウィンキーでございます!」

ハリーが「やあウィンキー」と声をかけるとウィンキーは唇を震わせそして泣き出しました。ハリーとドビーに従いて厨房の奥までやって来たハーマイオニーはウィンキーに「泣かないで。お願いだから」と話しかけたのでした。

しかしウィンキーはさらに激しく泣き出しました。ドビーはハリーたちに紅茶を出してくれましたが3人が紅茶を飲み終わって厨房を去るまでの間ウィンキーはずっと泣きっぱなしでした。会話が成立したのはほんの一瞬でした。

それはドビーがそう望むのなら給料を支払うとダンブルドア校長がおっしゃってくれたとドビーが話した時でした。そこでハーマイオニーはウィンキーに「ダンブルドア校長先生はあなたにはいくら払っているの?」と訊きました。

すると?ウィンキーは!

「ウィンキーは不名誉なしもべ妖精でございます。でもウィンキーはまだお給料をいただくような事はしておりません!」

ウィンキーは自分はそこまで落ちぶれていないし自由になった事をきちんと恥じている。そう言われてハーマイオニーは恥じるのはクラウチさんのほうだ。あなたは何も悪い事をしていないのにクラウチさんがひどい事をした。

しかしそんなハーマイオニーにウィンキーは私のご主人様を侮辱しないで欲しい。クラウチ様は良い魔法使いでございます。だからクラウチ様が悪い屋敷しもべ妖精の自分をクビにするのは正しいとウィンキーは訴えたのでした。

3-2.再び厨房で
こうしてホグワーツの厨房で働く事になったウィンキーとドビーだったのですが対抗試合の「第2の課題」で挫折しかけていたハリーにドビーが鰓昆布を提供してくれたお陰でハリーは何とか課題をクリアする事ができたのです。

日曜日に朝食を取り終えた後にハリーたちはドビーに前日ホグズミード村で買ったお礼の新しい靴下を渡すために厨房へ下りて行きました。ハーマイオニーが「ウィンキーはどこ?」と訊くとドビーはその問いにこう答えました。

「ウィンキーは暖炉のそばです。お嬢様」

こう答えるドビーの耳が少し垂れ下りました。ウィンキーを見つけたハーマイオニーも「まあ」と声を上げました。ウィンキーは前に来た時と同じ丸椅子に座っていましたがバタービールの瓶を握って微かに体を揺らしていました。

相当に酔っているようでした。ドビーがハリーに「ウィンキーはこの頃1日6本も飲みます」と囁きました。ハリーがバタービールはそんなに強くないよと言うとドビーが「屋敷妖精には強過ぎるのでございます」と答えました。

ロンにエクレアを運んで来た妖精たちが泥酔状態のウィンキーを非難がましい目で睨んで行きました。ドビーがハリーに言うにはウィンキーは嘆き暮らしているのだそうです。ウィンキーは今でも家に帰りたいとそう思っている。

ウィンキーは今でもクラウチ様をご主人様だと思っているんだそうです。ダンブルドア校長先生が今のご主人様だとドビーがどんなに言っても聞いてくれないそうです。ウィンキーは今でもクラウチ氏をご主人様だと思っている。

そこでハリーは突然ある考えが閃いてウィンキーに「クラウチさんがどうしてるか知らないかな?三校対抗試合の審査をしに来なくなっちゃったんだけど」と話しかけたのでした。するとウィンキーの目がチラリと光りました。

大きな瞳がぴたりとハリーを捕らえたのでした。

そして・・・

3-3.もう二度と?
ご主人様が来なくなった?こう訊いて来たウィンキーにハリーは「第1の課題」の時からずっと姿を見ていない。そして「日刊予言者新聞」には病気だと書いてあるよと言いました。するとウィンキーの下唇が震え始めました。

「だけど本当かどうか私たちには分らないのよ」ハーマイオニーがこう言うとウィンキーは涙声で「ご主人様には必要なのです。このウィンキーが!」と言ったのでした。ご主人様は1人ではおできにならないとそう言うのです。

「他の人は自分の事は自分でできるのよ」ハーマイオニーが厳しくこう言うとウィンキーは自分はクラウチ様の家事だけをやっているわけではない。ご主人様は自分を信じて預けています。それは一番大事で一番秘密の・・・

そこでハリーが「何を?」と訊くとウィンキーは激しく頭を振って「ウィンキーは守ります。ご主人様の秘密を」と反抗的に言うと激しく今度は体を揺すってハリーを睨みつけるとハリーの事をお節介だと言い放ったのでした。

それに対してドビーは「ウィンキーはハリー・ポッターにそんな口を利いてはいけないのです!ハリー・ポッターは勇敢で気高いのです。ハリー・ポッターはお節介ではないのです!」と怒って言ったというわけなんですよね。

しかしウィンキーは酔っていて言葉を途切れがちにしつつ「あたしのご主人様の秘密を覗こうとしています。ウィンキーはよい屋敷しもべです。ウィンキーは黙ります。みんなが色々。根掘り葉掘り」と言ったかと思うと・・・

酔いつぶれて突然座っていた丸椅子からずり落ちると眠り込んでしまったのでした。持っていたバタービールの空き瓶が石畳の床を転がって行きました。数人の屋敷しもべ妖精が愛想が尽きたという顔で急いで駆け寄りました。

1人が瓶を拾い他の妖精がウィンキーを大きなチェックのテーブルクロスで覆って端をきれいに託し込みウィンキーの姿が見えないようにしました。すぐそばにいた1人の妖精が頭を振り恥ずかしそうな顔をしてこう言いました。

「お見苦しい所をお見せしてあたくしたちは申し訳なく思っていらっしゃいます!」

こう言う妖精にハーマイオニーは憤然として「ウィンキーは不幸なのよ!隠したりせずにどうして元気づけてあげないの!」と怒りをぶちまけたのでした。するとその妖精はハーマイオニーに対してこう反論して来たのでした。

「お言葉を返しますが。お嬢様。でも屋敷しもべ妖精はやるべき仕事がありお仕えするご主人様がいる時に不幸になる権利がありません」

こう言われてハーマイオニーはまたまた怒りました。何て馬鹿げてるの!みんなよく聞いて!みんなは魔法使いと全く同じように不幸になる権利があるの。何もかも言われた通りにしている必要はないわ。ドビーをご覧なさい。

「お嬢様。どうぞドビーの事は別にしてくださいませ」

ドビーは怖くなったようにそして奥歯に物が挟まったようにこう言いました。厨房の全ての妖精の顔から楽しそうな笑顔が消え去っていました。急にみんながハーマイオニーを狂った危険人物を見るような目で見ていたのでした。

「食べ物を余分に持っていらっしゃいました」

屋敷しもべ妖精たちは「さようなら!」と言うとハリーたちの周りに群がり腰を押してハリーたちを厨房から追い出し始めました。こうしてハリーたちはホグワーツの厨房の外に押し出されてしまったというわけなんですよね。

どうやらハリーたち3人はホグワーツの屋敷しもべ妖精にすっかり愛想を尽かされ嫌われてしまったというわけです。

今日の最後に
この日の前日ハリーたち3人はホグズミード村から程近い山中にある隠れ家を訪ねてシリウスと会っています。その際シリウスはかなり強い口調でクラウチ氏が仕事に出て来ないなんて絶対おかしいとそう言っているんですよね。

実際クラウチ氏が魔法省にも出勤せず三大魔法学校対抗試合の審査員なのにそれにも顔を出さなくなったのは自分の意思ではなかったのです。そこでハリーはウィンキーからその理由を聞き出そうとしたというわけなんですよね。

そしてウィンキーは危うく形式上はかつてのご主人様のクラウチ氏の秘密を話しそうになってしまった。しかしその寸前で踏み止まりました。実はそれはクラウチ氏をアズカバン送りにしてしまうほどの極めて重大な秘密でした。

私はハリーのした事は前日のシリウスとのやり取りを考えればしかたがないという側面もあるものの余計なお節介だとそう思いますね。クラウチ氏の秘密を暴露しなかったウィンキーの選択もまた正しかったと私はそう思います。
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