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シリウスに手紙を出すために早朝ふくろう小屋にやって来たハリーたち3人だったのですが、そこに大激論を交わしながら階段を上がって来たのがフレッドとジョージだったため双方がひどく驚く事になってしまいました。そしてハリーたちは帰りのホグワーツ特急で事の真相を知ったのでした。(全3項目)

3-1.ふくろう小屋で
「魔法ゲーム・スポーツ部」の部長ルード・バグマン氏と共に三大魔法学校対抗試合の準備に尽力し審査員の1人でもあった「国際魔法協力部」の部長のバーテミウス・クラウチ氏は「第1の課題」には顔を見せたものの・・・

それ以降の公式行事つまりクリスマス・ダンスパーティと「第2の課題」をクラウチ氏は欠席したのでした。いずれの場合もその代わりには魔法省に就職してクラウチ氏の部下になったパーシー・ウィーズリーが出席しました。

ところが「第3の課題」の一カ月前の事でした。事前の予告通りハリーを含めた代表選手はクィディッチ競技場で課題の内容の説明を受けました。その帰りにハリーは「禁じられた森」から出て来るクラウチ氏に出くわしました。

しかし校長室に走ってダンブルドアを連れて現場に戻って来てみるとクラウチ氏の姿は忽然と消えていたのでした。するとダンブルドアはハリーに誰かにふくろう便を送りたくても明日の朝まで待つようにとそう言ったのでした。

その時ハリーはまさにピッグウィジョンをシリウスの所に送り今起こった事を知らせようと思っていたので何故ダンブルドアは判ったんだろうと驚きました。そこでハリーたちは夜明け直後にふくろう小屋にやって来たのでした。

天井の垂木を見上げるとふくろうのいない止まり木のほうが多いという状態でした。時折ふくろうが夜の狩りから戻って来て獲物をくわえ窓から入って来る所でした。すると突然ハーマイオニーが2人に「しっ!」と言うのです。

誰かがふくろう小屋に続く階段を上がって来ます。2人で激しく口論をする声が近づいて来るのが聞こえました。それは脅迫だよ。面倒な事になるかもしれない。これまでは行儀よくやって来たんだ。もう汚い手に出る時だ。

奴と同じに。奴は自分のやった事を魔法省には知られたくないだろうから。それを書いたら脅迫状になるってそう言ってるんだよ!そうさ。だけどそのお陰でどっさりおいしい見返りがあるのならお前だって文句はないだろう?

ふくろう小屋の扉が勢いよく開くとフレッドとジョージが入って来ました。激しく言い争いをしていたのはこの2人だったのです。そしてフレッドとジョージはそこにハリーたち3人がいるのを見て驚きのあまり凍りつきました。

ロンとフレッドが同時に「こんなとこで何してるんだ?」と叫ぶと今度はハリーとジョージが同時に「ふくろう便を出しに」と答えました。さらに今度はハーマイオニーとフレッドが同時に「え?こんな時間に?」と言いました。

そこで5人は・・・

3-2.真剣なんだ
こんな朝早くに手紙を出しに来るなんて。そっちだって相手を知られたくはないんだろう?そう言いたげに不敵な笑みを浮かべるとフレッドはハリーにロンとハーマイオニーに向かってこう言ってみせたというわけなんですよね。

「いいさ。君たちが何も訊かなけりゃ俺たちも君たちが何しているか訊かない事にしよう」

フレッドは手に封書を持っていました。ハリーがちらりと見るとフレッドはわざとなのか偶然なのかは分りませんが手を動かして宛名を隠していました。そして出口を指差しながらおどけたようにお辞儀をするとこう言いました。

「さあ皆さんをお引き止めはいたしませんよ」

フレッドがこう言ってもロンは動きませんでした。ロンが「誰を脅迫するんだい?」と訊くとフレッドの顔から笑みが消えました。ジョージがちらっとフレッドを横目で見たかと思うとロンに笑いかけて来てこう答えたのでした。

「馬鹿言うな。単なる冗談さ」

ジョージはこの言葉を何でもなさそうに言いました。しかしそんな口調には騙されないぞとばかりにロンは「そうは聞こえなかったぞ」と言いました。するとフレッドとジョージは顔を見合わせました。今度はフレッドが・・・

「前にも言ったけどなロン。鼻の形を変えたくなかったら引っ込んでろ。もっとも鼻の形は変えたほうがいいかもしれないけどな」

要は「何も訊かずに黙ってこの場を去れ!」という事なのです。しかしロンも引っ込みません。誰かを脅迫しようとしてるなら僕だって関係がある。ジョージの言う通りだ。そんな事をしたら凄く面倒な事になるかもしれないぞ。

しかしロンがそう言ってもジョージは冗談だと繰り返すばかりです。そしてフレッドの手から手紙を奪うと一番近くにいたメンフクロウの脚にくくりつけて窓際に連れて行くとさっさと手紙を出してしまいました。そして・・・

「お前。少しあの懐かしの兄貴に似て来たぞロン。このまま行けばお前も監督生になれる」

ロンが熱くなって「そんなのになるもんか!」と言うとジョージはそれなら他人に何かしろなどとうるさく言うなと捨て台詞を言ってふくろう小屋を出て行ったのでした。するとロンはハリーとハーマイオニーにこう言うのです。

あの2人が誰かに話すかどうか僕には分らない。あの2人は最近金儲けに取り憑かれているんだ。ロンはハリーが対抗試合の代表選手になって一時期フレッドにジョージと行動を共にしている時にその事に気づいたとの事でした。

あの悪戯専門店の事さ。ロンはフレッドとジョージがママを困らせるために言っていると思っていた。ところが真剣なんだそうです。2人で店を始めたいんだ。ホグワーツ卒業まであと1年しかない。将来の事を考える時なんだ。

しかし父親のアーサー氏は2人を援助できない。それは我が家は貧乏なので店の開業資金を出すなんて到底できないというわけです。だからフレッドとジョージは店を始めるのには金貨が必要だとそう言っているというわけです。

すると今度はロンに続いてハーマイオニーが落ち着きを失いました。そしてこう言うのです。でもあの2人は金貨のために法律に反するような事はしないでしょう。それに対してロンは「しないかなあ」と疑わしげに言うのです。

規則破りを気にするような2人じゃないだろ?こう言うロンにハーマイオニーは恐ろしそうに「そうだけど今度は法律なのよ。馬鹿げた校則とは違うわ。脅迫したら居残り罰じゃ済まないわよ」とそう言うのです。そして・・・

パーシーに言ったほうがいいんじゃないかしら?ハーマイオニーがこう言うとロンは「正気か?」と言葉を返したのでした。パーシーに言ったらクラウチ氏が息子をアズカバンに送ったように弟を差し出すとロンは言うのです。

3-3.帰りのホグワーツ特急で
ねえ教えてくれないか?誰を脅迫していたの?帰りのホグワーツ特急でドラコ・マルフォイに腰巾着のクラッブとゴイルに呪いをかけたついでに居座ったフレッドとジョージでしたがハリーは思い切って事の次第を訊きました。

何でもない。少なくとも今は大した事じゃない。俺たち諦めたのさ。当初はこう言って話すのを渋っていた2人だったのですが重い口をようやく開きました。そんなに知りたいのならと言ってフレッドが口にしたその人物は?

「ルード・バグマンさ」

クィディッチ・ワールドカップの時に俺たちがあいつと賭けをした事を憶えているか?アイルランドが勝つけどクラムがスニッチを取る。ところがバグマン氏はアイルランドのマスコットのレプラコーンが降らせた金貨で払った。

当然レプラコーンが降らせた金貨は翌日の朝には消えます。だけど間違いという事もある。ハーマイオニーもそう言ったのですが実は最初はフレッドとジョージもまたそう思ったのだそうです。そう言えば払ってくれるだろう。

ところが2人が出した手紙をバグマン氏は無視した。ホグワーツでも何度も話をつけようとした。しかしその都度バグマン氏は口実を作っては2人から逃げたんだそうです。挙句の果てには君たちは賭け事をするのには若過ぎる。

だから何にも払う気がないとそう言ったのだそうです。そこで2人は「元金を返してくれ」と頼んだ。しかしバグマン氏は莫大な金額の借金を抱えていて返したくとも返せなかったという事だったのです。すっからかんだった。

実は2人の親友のリー・ジョーダンのお父さんもそうだったんだそうです。ワールドカップ終了後に小鬼はバグマン氏から持っていた金貨の全部を取り上げた。ところがそれでも全ての借金を返す事はできなかったのだそうです。

そこでバグマン氏は「ギャンブルで作った借金はギャンブルで返せ!」とばかりに「三大魔法学校対抗試合でハリーが優勝する」と言って大金を賭けたとの事でした。ところがバグマン氏はハリーの単独優勝に賭けてしまった。

そのため残った借金は帳消しとはならずバグマン氏は「第3の課題」が終わった後に逃げて行ってしまった。こうしてフレッドとジョージは賭けの元金すら回収する事ができなかった。そこでハリーはそんな2人に対して・・・

それはロンとハーマイオニーがコンパートメントを出て行った後の事でした。ハリーはトランクを開けると対抗試合の優勝賞金の一千ガリオンが入った袋を取り出して「受け取って」と言ってジョージの手に押しつけたのでした。

一千ガリオンもの大金を俺たちに差し出すなんて狂ってる。狂気の沙汰というわけです。しかしハリーにとっては本来ならセドリック・ディゴリーが受け取る金貨だった。セドリックはハリーより先にゴールに到着していました。

僕は要らない。だからハリーは一千ガリオンをフレッドとジョージに悪戯専門店の開業資金として差し出したのでした。

今日の最後に
規則破りを気にする2人じゃない。こう言うロンに対してハーマイオニーは「今度2人が破るのは学校の規則なんかじゃなくて法律なのよ。居残り罰では済まない」と恐ろしそうに言うのです。だからハリーはこう考えたのでは?

下手をするとフレッドとジョージは金貨欲しさにアズカバン行きなんて事になってしまうのではないか?そして学期が終わってみればハリーの手元にはセドリック・ディゴリーの命と引き換えに手にした一千ガリオンがあった。

ハリーの手元には望まない大金がある。その一方フレッドとジョージは喉から手が出るほど金貨を欲しがっている。私はある意味ではハリーがフレッドとジョージに対抗試合の優勝賞金一千ガリオンを差し出したのは必然だった。

ハリーは差し出さずにはいられなかった。こうしてフレッドとジョージは悪戯専門店の開業資金を手に入れたというわけなんですよね。
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