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10人もの死喰い人がアズカバンから集団脱走して人々が不安を募らせる中アンブリッジは「ホグワーツの生活を何もかも自分の統制下に置きたい」という激烈な願いをますます強くしたようでした。そしてついにアンブリッジに解雇を言い渡される先生が出てしまいました。その事態を受けてダンブルドアは?(全3項目)

3-1.ついにその時が
ハリーたち3人にフレッドとジョージとジニー。それに不死鳥の騎士団の面々は実はシリウスは死喰い人ではなくむしろヴォルデモート卿とその周囲にいる純血主義者の人々を激しく憎悪しているんだという事を知っています。

しかしそれ以外の世間の人たちはそれを知らずシリウスも同じ穴のむじなだと思っているので10人もの死喰い人が集団脱走したというニュースは不安にさらなる追い打ちをかける出来事というわけです。そしてアンブリッジは?

愛しの魔法大臣コーネリウス・ファッジの目と鼻の先でこんな大事件が起こったので少しはアンブリッジが意気消沈するのではとハリーは思いました。しかしどうもこの事はホグワーツの生活を何もかも自分の統制下に置きたい。

そういうアンブリッジの激烈な願いにかえって拍車をかけたようでした。少なくともアンブリッジは近々教職員の誰かを首にする決意を固めたようでそうなると可能性があるのはハグリッドとトレローニー先生のいずれかでした。

その時ハリーはスネイプの例の課外授業を受けていました。部屋の外から女性の悲鳴が聞こえて来ました。スネイプはぐいと上を仰いで天井を見つめていました。音の雰囲気からして騒ぎは玄関ホールで起こっているようでした。

スネイプに「ここに来る途中。何か異常なものは見なかったか?」と訊かれたもののハリーは心当たりが全くなかったので首を横に振ったのでした。スネイプとハリーが行ってみると騒動はやはり玄関ホールで起きていました。

まだ夕食が終っていなかったため「何事か?」と大広間から見物の生徒が溢れ出していたので玄関ホールは超満員でした。何人かはショックを受けたような顔をしていました。また何人かは恐怖の表情さえ浮かべていたのでした。

そこではアンブリッジがトレローニー先生に対して最後通告を言い渡していたのでした。

3-2.遺憾ながら
「嫌よ!嫌です!こんな事が起こるはずがない。こんな事が。受け入れませんわ!」こう訴えるトレローニー先生に対してアンブリッジは「あなた。こういう事態になるという認識がなかったの?」と言い放っていたのでした。

明日の天気さえ予測できない無能力なあなたでも自分が査察していた間の嘆かわしい授業ぶりや進歩のなさからして解雇が避けられない事ぐらいは確実にお判りになったのではないのかとアンブリッジはそう言っていたのでした。

あなたにそんな事できないわ!あたくしを首になんて!ここにはもう16年もいた。ホグワーツはあたくしの家です!目から涙を溢れさせながらそう訴えるトレローニー先生にアンブリッジは「家だったのよ」と言ったのでした。

あなたはもはやここにいるべきではないというわけです。1時間前魔法大臣が「解雇辞令」に署名するまでが家だったんだ。さあどうぞこのホールから出ていってちょうだい。恥さらしですよ。アンブリッジがこう言うと・・・

するとそこにマクゴナガル先生が現れ見物人の輪を抜け出してトレローニー先生に歩み寄って来ました。その背中を力強く叩きながらマクゴナガル先生はローブから大きなハンカチを取り出しました。そしてこう告げたのでした。

あなたが考えているほどひどい事ではありません。ホグワーツを出る事にはなりませんよ。こう言うマクゴナガル先生に対してアンブリッジは「そうですの?そう宣言なさる権限がおありですの?」と迫ったのでした。すると?

「それはわしの権限じゃ」

正面玄関の扉が大きく開いていました。扉の脇にいた生徒たちが急いで道を空けると戸口にいたのはダンブルドアでした。扉を開けたままダンブルドアは見物人の輪を突っ切って堂々とトレローニー先生に歩み寄ったのでした。

あなたの権限?どうやらあなたは自分の立場がお判りになっていないようですわね。アンブリッジはローブから丸めた羊皮紙を取り出し自分と魔法大臣の署名がある。教育令第23号でホグワーツ高等尋問官にこそその権限がある。

魔法省の要求する基準を満たさないと思われる全ての教師を査察し停職に処し解雇する権利を有する。したがって自分はトレローニー先生を解雇したんだ。ところが驚いた事にダンブルドアは相変わらず微笑んでいたんですよね。

ダンブルドアはアンブリッジにこう言ったのでした。もちろんあなたのおっしゃる通りだ。高等尋問官としてあなたは確かに教師たちを解雇する権限を持っている。しかし遺憾ながらこの城から追い出す権限までは持っていない。

その権限はまだ校長である自分が持っているんだ。そしてダンブルドアはトレローニー先生には引き続きホグワーツに住んでいただきたいとそう思っているとアンブリッジに言ったのでした。ダンブルドアがこう宣言して・・・

トレローニー先生は引き続きホグワーツに留まる事になったのでした。トレローニー先生はマクゴナガル先生に加えてスプラウト先生とフリットウィック先生が付き添って元いた北塔へと戻って行ったというわけなんですよね。

3-3.代わりの先生は?
アンブリッジはダンブルドアを見つめながらしばし呆然と立っていました。そして囁くような声で「それでわたくしが新しい占い学の教師を任命しあの方の住処を使う必要ができたらどうなさるおつもりですか?」と訊きました。

するとダンブルドアは「それはご心配には及ばん」とそう言うのです。何故ならその理由は既にもう「占い学」の新しい教師を見つけているからと言うのです。しかしアンブリッジは今度は教育令第22号を持ち出して来ました。

それはそもそもアンブリッジがホグワーツに来る事になった教育令で「魔法省は適切な候補者を任命する権利がある」というものだったのです。ただしそれは校長が候補者を見つけられなかった場合のみという事なんですよね。

「そして今回は喜ばしい事にわしが見つけたのじゃ。ご紹介させていただこうかの?」

こう言うとダンブルドアは開け放った玄関扉のほうを向きました。すると馬の蹄のような音が聞こえて来ます。その場にいた生徒たちからは驚きの声が流れていました。新しい「占い学」の教師にハリーは会った事がありました。

「フィレンツェじゃ。あなたも適任だと思われる事じゃろう」

霧の中から現れたのはかつてハリーを背中に乗せた事のあるケンタウルスのフィレンツェでした。プラチナ・ブロンドの髪に驚くほど青い目。頭と胴は人間でその下は黄金の馬でパロミノの体でした。フィレンツェを見て・・・

アンブリッジはまるで雷に打たれたかのようでした。

今日の最後に
グリフィンドール寮の談話室の暖炉に現れた時にシリウスは「何故アンブリッジは狼人間や水中人などの半人間をあそこまで敵視するのか?」の理由についてハリーたち3人に訊かれた際に「きっと怖いのさ」と答えていますね。

アンブリッジは「魔法史」の授業にもどうやら一度も査察に来なかったようです。この科目のビンズ先生はゴーストです。アンブリッジはゴーストもまた怖がっているみたいですね。そのために査察に来なかったというわけです。

そしてトレローニー先生に代わる「占い学」の新しい教師としてダンブルドアが任命したのは何と驚く事にケンタウルスのフィレンツェでした。何故ダンブルドアは「占い学」の新教師にケンタウルスを任命したんでしょうね?

その答えは学期末に明らかになったのです。
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