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久方ぶりに「このシリーズ」をやってみる事にしました。何分にもこの科目は毎年先生が代わるので取り上げにくかったんですよね。ハリーが2年生の時には過剰なまでに自信満々の「この人」がホグワーツにやって来ました。ところがその初授業でいきなり大失態を演じてしまったのでした。(全3項目)

3-1.ミニテスト
生徒全員が席に着くとロックハートは大きな咳払いをしました。すると教室は静かになりました。ロックハートは生徒のほうにやって来るとネビルの持っていた自身の著書「トロールとのとろい旅」を取り上げ高々と掲げました。

本の表紙にはウィンクをするロックハートの写真が載っていました。当の本人もウィンクをしつつロックハートは「私だ」と言いました。そしてロックハートは数々の輝かしい実績に肩書を披歴しながら自己紹介をしたのでした。

ギルデロイ・ロックハート。勲3等マーリン勲章。闇の力に対する防衛術連盟名誉会員。そして「週刊魔女」5回連続「チャーミング・スマイル賞」受賞。

もっとも私はそんな話をするつもりではありませんよ。バンドンの泣き妖怪バンシーをスマイルで追い払ったわけじゃありませんしね!こう言った所でロックハートは生徒が笑うのを待ちましたが数人が曖昧に笑っただけでした。

全員が私の本を全巻揃えたようで大変よろしい。するとロックハートは「今日は最初にちょっとミニテストをやろうと思います」と言いました。君たちがどのぐらい私の本を読み覚えているのかチェックするためなんだそうです。

テストペーパーを配り終えるとロックハートは教室の前に戻り「30分です。よーい始め!」と言ってテストは始まりました。ハリーはテストペーパーを見下ろし質問を読みました。最初の3問はこんな問題が出題されていました。

1.ギルデロイ・ロックハートの好きな色は何?
2.ギルデロイ・ロックハートの密かな大望は何?
3.現時点までのギルデロイ・ロックハートの業績の中であなたは何が一番偉大だと思うか?

そして最後の問題は?

54.ギルデロイ・ロックハートの誕生日はいつで理想的な贈り物は何?

こんな質問が延々3ページに渡って続いていました。そして30分経つとロックハートは答案を回収しパラパラとめくりながら生徒たちの回答をチェックしたのでした。どうやらロックハートの期待に背く結果だったみたいですね。

そんな中に・・・

3-2.コーンウォール地方のピクシー小妖精
私の好きな色がライラック色という事は「雪男とゆっくり1年」の中でそう言っているのにほとんど誰も覚えていないようだ。それに「狼男との大いなる山歩き」をもう少ししっかり読まなければならない子も何人かいるようだ。

何でもその本の第12章に誕生日の理想的な贈り物は「魔法界と非魔法界のハーモニー」とはっきり書かれているのだそうです。もっともオグデンのオールド・ファイア・ウィスキーの大瓶も断わりはしないとの事なんだそうです。

ここでロックハートは再び生徒全員に悪戯っぽくウィンクしました。ロンはもう呆れて何も言えないという表情でした。シェーマス・フィネガンとディーン・トーマスは声を出さないようにして笑っていました。ところが・・・

ハーマイオニーはロックハートの言葉にうっとりと聞き入っていて突然ロックハートが自分の名前を口にしたのでびくっとしました。ロックハートはその答案用紙を裏返しました。何とハーマイオニーは満点だったとの事でした。

ロックハートに「ミス・ハーマイオニー・グレンジャーはどこにいますか?」と言われてハーマイオニーは挙げる手が震えていました。ロックハートは笑顔で「素晴らしい!」と言ってグリフィンドールに10点を与えたのでした。

ここでようやく授業という事になりました。ロックハートは机の後ろに屈み込み覆いのかかった大きな籠を持ち上げ机の上に置きました。さあ気をつけて!魔法界の中で最も穢れた生き物と戦う術を授けるのが私の役目なのです。

この教室で君たちはこれまでにない恐ろしい目に遭う事になるでしょう。ただし私がここにいる限り何物も君たちに危害を加える事はないと思いたまえ。落ち着いているようにそれだけをお願いしておきましょう。そして・・・

「どうか叫ばないようお願いしたい。連中を挑発してしまうかもしれないのでね」

ロックハートは低い声でこう言うと籠にかかっていた覆いを取り払いました。ディーンもシェーマスももはや笑ってはいませんでした。ネビルは一番前の席で縮こまっていました。ロックハートは芝居じみた声でこう言いました。

「さあどうだ。捕らえたばかりのコーンウォール地方のピクシー小妖精」

シェーマスは我慢をしていたのに思わず噴き出してしまいました。さすがのロックハートもそれが恐怖の叫びだとは聞こえなかったようでした。ロックハートはシェーマスに「どうしたかね?」と笑いながら問いかけたのでした。

こいつらがそんなに危険なんですか?笑いを堪えながらだったのでシェーマスが言葉を途切れがちにしてこう訊くとロックハートはたしなめるように指を振りながら「思い込みはいけません!」とシェーマスに言ったのでした。

「連中は厄介で危険な小悪魔に成り得ますぞ!」

ピクシー小妖精は身の丈が20センチぐらいで群青色をしていました。尖った顔で甲高い声を出すのでインコの群れが議論をしているような騒ぎでした。覆いが取り払われるとしゃべりまくりながら籠の中を飛び回っていました。

「さあそれでは君たちがピクシーをどう扱うかやってみましょう!」

ロックハートはこう言うと籠の扉を開けたのでした。

すると教室の中は?

3-3.見るも無残な状態に
ロックハートが籠の扉を開けるとピクシー小妖精はロケットのように四方八方に飛び散りました。上を下への大騒ぎ。その内の2匹がネビルの両耳を引っ張り空中に吊り上げました。数匹は窓ガラスを破って外へ飛び出し・・・

後ろの席の生徒にガラスの破片の雨を浴びせかけました。教室に残ったピクシーの破壊力は凄まじくインク瓶を掴んで教室中にインクを振り撒くわ本やノートを引き裂くわ壁から写真を剥がすわゴミ箱は引っくり返すわで・・・

本やカバンを奪って破れた窓から外に放り投げるピクシー小妖精もいました。数分経つと生徒の半分は机の下に隠れネビルは天井のシャンデリアからぶら下がって揺れていました。するとロックハートは生徒たちに向って・・・

「さあさあ捕まえなさい。捕まえなさいよ。たかがピクシーでしょう」

こう叫んだ後ロックハートは腕まくりをして杖を振り上げ「ペスキピクシペステルノミ!ピクシー虫よ去れ!」と大声で唱えました。しかし何の効果もありません。1匹のピクシーがロックハートの杖を奪ったかと思うと・・・

これも窓の外へ放り投げてしまいました。ロックハートはヒェッと息を呑み自分の机の下に潜り込みました。その直後には天井からネビルがシャンデリアと共に落下して来ました。ロックハートは危うく押しつぶされる所でした。

終業のベルが鳴ると生徒たちは一斉に出口に押しかけました。それが少し収まった頃にロックハートは立ち上がりその時ちょうど教室から出ようとしていたハリーにロンそれにハーマイオニーに向かってこう呼びかけたのでした。

「さあその3人にお願いしよう。その辺に残っているピクシーを摘まんで籠に戻しておきなさい」

そしてロックハートはハリーたち3人の脇をするりと通り抜けると後ろ手に素早く扉を閉めてしまいました。ロンはそんなロックハートの言葉に「耳を疑うぜ」と言ったのでした。その一方ハーマイオニーはこう言ったのでした。

「私たちに体験学習をさせたかっただけよ」

ロックハートなんて自分のやっている事が自分で全然分かっていない。こう言うロンに対してハーマイオニーは「違うわ。彼の本を読んだでしょ。彼ってあんなに目の覚めるような事をやってるじゃない」と反論をしたのでした。

「ご本人はやったとおっしゃいますがね」

それに対してロンはこう言葉を返したのでした。つまりはかなり疑わしいというわけなんですよね。

今日の最後に
ギルデロイ・ロックハートは嘆かわしいまでに魔法力が貧弱なスクイブの一歩手前の魔法使いです。まともにかけられるのは「忘却術」だけ。学期末にはロンの杖で呪文が逆噴射して自分で自分に「忘却術」をかけてしまいます。

そのため聖マンゴ魔法疾患障害病院に入院するという事になってしまいました。私は取り上げるたびに「当の本人もその事は十二分に自覚しているというのにどうしてここまで自信満々なんだろう?」とそう思ってしまいますね。

この後もロックハートは骨折したハリーの腕の骨を消し去ってしまうという大失態をやらかしたりもするんですよね。
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