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「秘密の部屋」について何か教えてください。ハーマイオニーにこう言われてビンズ先生が語り始めたのはホグワーツが創設された頃の話でした。とある伝説によれば創設者の1人サラザール・スリザリンがこの城に隠された部屋を作り密封した。それが「秘密の部屋」らしいのですがビンズ先生に言わせれば・・・(全3項目)

3-1.ビンズ先生が語ったのは?
皆さんも知っての通りホグワーツは正確な年号は不明なので一千年以上も前に当時最も偉大な4人の魔女と魔法使いたちによって創設されたのであります。そして創設者の名前にちなみその4つの学寮が次のように名付けられた。

ゴドリック・グリフィンドール
ヘルガ・ハッフルパフ
ロウェナ・レイブンクロー
サラザール・スリザリン

彼らはマグルの詮索好きな目から遠く離れたこの地に共にこの城を築いた。何故ならその時代には魔法は一般の人々の恐れる所であり魔女や魔法使いは多大なる迫害を受けたからであります。ここまで話すとビンズ先生は・・・

一旦一息入れ漠然と生徒たちを見つめそれから続きを話し始めました。数年の間は創設者たちは和気藹々で魔法力を示した若者たちを探し出してはこの城に誘って教育をしていた。しかしながら4人の間に意見の相違が出て来た。

スリザリンと他の3人との亀裂は広がって行った。スリザリンはホグワーツには選別された生徒のみが入学を許されるべきだと考えた。魔法教育は純粋に魔法族の家系にのみ与えられるべきだという信念を持つに至ったそうです。

したがってマグルの親を持つ生徒は学ぶ資格がないと考えて入学する事を嫌った。暫くしてこの問題を巡ってスリザリンとグリフィンドールが激しく言い争いスリザリンが学校を去ったとの事でした。ここまで話した所で・・・

ビンズ先生は再び一旦口を閉じたのでした。

そしてビンズ先生は・・・

3-2.秘密の部屋の伝説
信頼できる歴史的資料はここまでしか語ってくれないとビンズ先生は言うのです。しかしこうした真摯な事実が「秘密の部屋」という空想の伝説によって曖昧なものになっている。スリザリンがこの城に隠された部屋を作った。

他の創設者には全く知られていない。そういう話がある。その伝説によればスリザリンは「秘密の部屋」を密封した。そして彼の真の継承者がこの学校に現れる時まで何人もその部屋を開ける事ができないようにしたそうです。

その継承者のみが「秘密の部屋」の封印を解いてその中の恐怖を解き放ちそれを用いてこの学校から魔法を学ぶにふさわしくない者を追放するという。ビンズ先生が語り終えると沈黙が満ちました。しかし質の違う沈黙でした。

いつものような眠気を誘う沈黙ではありませんでした。生徒全員がビンズ先生を見つめ「もっと話して欲しい」という落ち着かない空気が漂っていました。その雰囲気を感じてビンズ先生は微かに困惑した様子を見せたのでした。

もちろん全ては戯言である。当然ながらそのような部屋の証拠を求めて最高の学識ある魔女や魔法使いが何度もこの学校を探索した。がしかしそんな部屋は存在しなかった。だから騙されやすい者を怖がらせる作り話であります。

ビンズ先生がこう言った所でハーマイオニーがまた手を挙げ「部屋の中の恐怖というのは具体的にどういう事ですか?」と訊きました。ハーマイオニーのこの問いにビンズ先生は甲高い声でこう答えたというわけなんですよね。

「何らかの怪物だと信じられておりスリザリンの継承者のみがそれを操る事ができるという」

ビンズ先生のこの答えを聞いて生徒たちは互いに恐々と顔を見合わせました。しかしそれを見てビンズ先生は「言っておきましょう。そんなものは存在しない」と言い切ってみせたのでした。それはビンズ先生が言うには・・・

「部屋などない。したがって怪物はおらん」

するとそこでシェーマス・フィネガンが・・・

3-3.史上初にして最後の?活発な議論
「でも先生。もし(秘密の)部屋がスリザリンの継承者によってのみ開けられるなら他の誰もそれを見つける事はできない。そうでしょう?」シェーマス・フィネガンがこう言うのに対してビンズ先生は声を一層険しくして・・・

「ナンセンス。オッフラハーティ君」

さらに続けてビンズ先生は男と云わず女と云わずホグワーツの歴代校長が何も発見しなかったのだから「秘密の部屋」など存在するはずがないとそう言い切るのです。すると今度はパーバティ・パチルがこう言って来たのでした。

「でもビンズ先生。そこを開けるのには闇の魔術を使わないといけないのでは」

これに対してビンズ先生は「ミス・ペニーフェザー。闇の魔術を使わないからといって使えないという事にはならない」と断固とした口調できっぱりと言い返しました。ビンズ先生に確固たる自信があるのはこういう事なのです。

「繰り返しではありますが。もしダンブルドアのような方が」

数多くいるホグワーツの校長の中でも最も偉大なダンブルドアでさえ見つけられないでいるのだから「秘密の部屋」なんて絶対に存在するはずがないというわけです。すると次はディーン・トーマスがこう反論して来たのでした。

「でもスリザリンと血が繋がっていないといけないのでは。ですからダンブルドアは」

ディーンの言葉は途中で打ち切られる事になってしまいました。ビンズ先生は「もう沢山だ!」とばかりにこう言いました。これでおそらくはビンズ先生の「魔法史」の授業の中での史上初のそれも熱い議論は終了したのでした。

「以上。お終い。これは神話であります!部屋は存在しない!スリザリンが部屋どころか秘密の箒置き場さえ作った形跡はないのであります!こんな馬鹿ばかしい作り話をお聞かせした事を悔やんでおる」

「よろしければ歴史に戻る事とする。実態のある信ずるに足る。検証できる事実である所の歴史に!」

「よろしければ」と言いつつビンズ先生の言い方は問答無用という口調でした。5分も経たない内に生徒全員がいつもの無気力状態に戻ってしまいました。他ならぬ主役のビンズ先生が自ら舞台から降りてしまったんですよね。

最後に
シェーマス・フィネガンが「オッフラハーティ」でパーバティ・パチルが「ペニーフェザー」さらにビンズ先生はハーマイオニーを「ミス・グラント」と呼んでいました。生徒の名前すらまともに覚えていなかったんですよね。

当然この「魔法史」は必須なのでハリーたちは5年生までは授業を受けていました。しかし後はチラリと出て来るだけなんですよね。実はシニストラ先生の「天文学」もそうなのですが授業シーンが一度も登場しないんですよね。

だからこのシリーズで取り上げる事はできません。これにてこの「各科目の授業風景」シリーズはようやく完結という事になりました。
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