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コリン・クリービーも自分が魔法使いだと知る前に色んな事ができたんだそうです。つまりそうと知る以前に少なからず心当たりがあるというわけなんですよね。しかしその一方で純血主義のヴォルデモート卿が魔法省を支配下に収めるとそれはそれは厳しい弾圧を受ける事になってしまったのでした。(全3項目)

3-1.ペネロピー・クリアウォーター
ハリーはフレッドにジョージとロンのウィーズリー3兄弟に餓死寸前の所を助け出されホグワーツに入学して最初の夏休みの後半を「隠れ穴」で過ごしました。ところがパーシーのほうは食事の時以外は部屋にこもり切りでした。

そして昨年度監督生就任のお祝いに買って貰ったふくろうのヘルメスを使って半端ない量の手紙を出していました。当時は家族の誰もその相手を知らなかったようですが実はそれがペネロピー・クリアウォーターだったんですよね。

そのペネロピー嬢もまたハリーが2年生の時に起きた一連の連続襲撃事件の犠牲者にハーマイオニーと共になってしまいました。という事はつまり当然の如くペネロピー嬢も純粋マグル出身の魔女という事になるんでしょうね。

パーシーがペネロピー嬢と付き合っているという事を家族が知ったのはその学期末の事でした。ジニーはそれ以前から知っていました。空き教室で2人がこっそりと会っている所に偶然入って行ってジニーは知ったのだそうです。

そのためペネロピー嬢が襲われた時パーシーは蒼い顔をして呆然としていました。しかし家族公認になってからはパーシーはグリフィンドールではなく彼女と一緒にレイブンクローのテーブルで食事を取ったりもしていました。

そんなペネロピー嬢は一度だけハリーと話した事があるんですよね。それはハリーがファイアボルトを持って初めて大広間にやって来た時でした。ペネロピー嬢はファイアボルトを手に取って見てみたいとそう申し出て来ました。

「ほらほらペニー。壊すつもりじゃないだろうな」

ペネロピー嬢がファイアボルトをとっくり見ているとパーシーが元気よくこう言いました。その日行われる試合がグリフィンドール対レイブンクローでした。そしてペネロピー嬢はレイブンクロー生でしかも監督生なんですよね。

パーシーは試合の結果にペネロピー嬢と10ガリオンを賭けたのだそうです。でも10ガリオンなんて大金は持っていないので切羽詰まったようにハリーに「絶対勝てよ」と囁いたのでした。ファイアボルトを見るだけ見ると・・・

ペネロピー嬢はファイアボルトをテーブルに置いてハリーに礼を言って自分の席に戻って行ったのでした。

3-2.メアリー・カターモール
アルバス・ダンブルドアが死んで「服従の呪文」をかけられた傀儡のパイアス・シックネスが魔法大臣の座に就任すると事実上魔法省を支配下に収めたヴォルデモート卿は即座に反マグル生まれの政策転換に打って出たのでした。

実はハリーたちもかつて手にしていたグリモールド・プレイス12番地の不死鳥の騎士団の本部にあったヴォルデモートの分霊箱が巡り巡ってドローレス・アンブリッジの手元にあると知ったハリーたちは魔法省に潜入しました。

「次―メアリー・カターモール」

ハリーたちが魔法省に侵入したその日もアンブリッジは死喰い人のヤックスリーと一緒に地下法廷でマグル生まれの人たちを裁判にかけていました。そんな中の1人でハリーが立ち会ったのがこのメアリー・カターモールでした。

名前を呼ばれたカターモール夫人は頭のてっぺんから足の先まで震わせながら法廷に入って行きました。顔からは完全に血の気が失せています。吸魂鬼のそばを通り過ぎる時カターモール夫人が身震いするのをハリーは見ました。

ハリーは本能的に動きました。もちろん計画など何もありません。女性が1人で法廷に入って行くのを見るに耐えられなかったからです。扉が閉まりかけたその時ハリーはカターモール夫人の後ろについて滑り込んで行きました。

アンブリッジが「魔法ビル管理部のレジナルド・カターモールの妻ですね?」と訊くとカターモール夫人は泣き出し「夫がどこにいるのか分らないわ。ここで会うはずでしたのに!」と言いましたがアンブリッジは無視しました。

メイジーにエリーとアルフレッド・カターモールの母親ですねとアンブリッジが訊くとカターモール夫人は一層激しく泣き出しました。子供たちは私が家に戻らないのではと怯えています。カターモール夫人がそう言うと・・・

「いい加減にしろ。穢れた血のガキなど我々の同情を誘うものではない」

ヤックスリーが吐き出すようにこう言いました。法廷内にも吸魂鬼がいました。しかしヤックスリーとアンブリッジのいる所は暖かく快適でした。アンブリッジが創った猫の守護霊がパトロールをして2人を護っていたからです。

マグル生まれは魔法を強奪又は窃盗した。自分が作成に関与した理不尽極まりない法律を振りかざして本領を発揮できるこの上ない幸せを反映してアンブリッジの守護霊は光り輝いていました。すると次にアンブリッジは・・・

「カターモールさん。あなたが今日魔法省に到着した際にあなたから杖を取り上げました」

何とこの後アンブリッジはカターモール夫人に対して「この杖を魔女又は魔法使いの誰から奪ったのか教えてくれますか?」と訊いたのです。アンブリッジのこの問いにカターモール夫人はこう答えたというわけなんですよね。

「私が奪った?いいえ誰からも奪ったりしませんわ。私は買ったのです。11才の時にその杖が私を選んだのです」

こう言うカターモール夫人にアンブリッジは「いいえ。そうは思わないことよ」と言い放ちました。それは杖は魔女と魔法使いしか選ばないからだと言うのです。あなたの場合は両親の職業が青物商だからそうはいかないようね。

カターモール夫人は正直に本当の事を言っているのに両親の職業が青物商でマグル生まれだと言うだけの事で杖を奪ったと断じられてしまう。マグル生まれの人たちにとってはまさに暗黒の時代が始まってしまったんですよね。

3-3.リリー・エバンズ
さて昨日取り上げたコリン・クリービーもハリーに「色々変な事ができたんだけどホグワーツから手紙が来るまではそれが魔法だって事を知らなかったんです」とそう告白しています。それはハリーもまた同じだったんですよね。

ハリーの場合マグル生まれだからという事ではなく幼い時に両親を失い代わりに育てたダーズリー夫妻がハリーが魔法使いだという事を教えなかったため周囲で起きた不思議な出来事が自分のせいだという自覚がなかったのです。

そんな自分が魔女だという自覚がないままに「自分には不思議な力がある」あるいは「他人にできない事が私にはできる」という事を示してくれたのがスネイプの差し出した「記憶」の中のリリー・エバンズだったんですよね。

「そんな事しちゃ駄目!」と言うペチュニアの言葉を無視してリリーはブランコが一番高い所で手を離して飛び出し文字通り上空に向かって飛びました。ところが遊び場のアスファルトに墜落してくしゃくしゃになる所か・・・

空中ブランコ乗りのように舞い上がったかと思うと異常なまでに長い間空中に留まり不自然なほどに軽々と着地してみせたのでした。ペチュニアが「ママがそんな事しちゃいけないって言ったわ!」と言って怒っていると・・・

「チュニーこれ見て。私こんな事ができるのよ」

ペチュニアはちらりと周りを見ました。遊び場には2人の他には誰もいません。灌木の茂みの陰からスネイプが覗いているだけです。ペチュニアは見たい気持ちと見たくない気持ちを葛藤させながらリリーに近づいて行きました。

リリーはペチュニアがよく見えるように近くに来るまで待ってから手を突き出しました。その花はリリーの手の中で花びらを開いたり閉じたりしていました。ペチュニアは金切り声で「止めて!」と言いました。しかし・・・

ペチュニアは「いい事じゃないわ」と言いつつも目は飛んで行く花を追っていました。そして声にはっきりと羨ましさを滲ませながらリリーに「どうやってやるの?」と訊いたのでした。そこにスネイプが乱入して来たのです。

「判り切った事じゃないか?」と言いながら茂みの中から飛び出して来たスネイプはリリーに「君は魔女だ」と告げたのでした。このような形でリリーはマグル生まれの人たちがそうと判る前の光景を見せてくれたんですよね。

最後に
ホグワーツの教壇に復帰するようダンブルドア校長と共にハリーが説得に行った際にホラス・スラグホーンはハリーのお母さんのリリー・エバンズの事を魅力的で飛び抜けて優秀な生徒だったとそれは高く評価してるんですよね。

「言うまでもなく君の母親はマグル生まれだった。そうと知った時には信じられなかった。絶対に純血だと思った。それほど優秀だった」

その話の中でスラグホーンはハリーにこう言っていますね。ハリーは身近にマグル生まれで学年でトップというハーマイオニーがいるので「マグル生まれが優秀で何が悪い!」という感じなのですが私もまたそう思うんですよね。

家族の誰も魔法力を持たないのに突然その力を持った人が生まれて来る。これは実に不思議な事だ。スラグホーンと同じで私もそう思いますね。この考え方は大変とても気に入っているので再びここで取り上げさせて貰いました。
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