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何とハグリッドが「魔法生物飼育学」の先生になった!ハリーたち3人にとっては吉報だったのですが当然ドラコ・マルフォイにしてみれば「何であんな奴が教師に?」という受け止め方になるというわけです。そしてハグリッドの初授業でマルフォイはやらかしてくれたのでした。(全3項目)

3-1.ヒッポグリフのバックビークを巡る騒動、その1
3年生の新学期初日にハリーたちはダンブルドア校長の口から思ってもみなかった吉報を聞く事になりました。それは昨年度限りでケトルバーン先生が退職し後任の「魔法生物飼育学」の教師にハグリッドがなったと言うのです。

ハーマイオニーは選択科目の全てを取っていたのですがハリーとロンもこの科目を選んでいたので喜びもひとしおでした。何とハリーたちが記念すべき初授業でした。ところがその授業はスリザリンとの合同だったんですよね。

ハリーたちにとっては吉報でも当然ドラコ・マルフォイにしてみれば良い知らせであるはずがありません。実はマルフォイもこの科目を選んでいたので早速「この学校はどうなってるんだろうねぇ」と文句を言っていたのです。

「あのウドの大木が教えるなんて父上に申し上げたら卒倒なさるだろあなぁ」などとマルフォイが言うのでハリーはそんなマルフォイに「黙れ」と言って一喝したのでした。そしてハグリッドが初授業で取り上げた魔法生物は?

ラベンダー・ブラウンが放牧場の向こう側を指差して甲高い声を出しました。ハグリッドが連れて来たのはハリーがこれまで見た事のないとても奇妙な生き物でした。胴体に後脚と尻尾は馬なのに頭は鷲で羽根が生えています。

前脚の鉤爪は15センチほどもあって見るからに殺傷力がありそうです。十数頭いてそれぞれが分厚い革の首輪をつけ長い鎖のその端をハグリッドがまとめて持っていました。ハグリッドが「ドウドウ!」と声をかけて止めました。

「ヒッポグリフだ!美しかろう。え?」

「美しかろう?」と言われてハリーにはハグリッドの言う事が判るような気がしました。半鳥半馬の生き物を見た最初のショックを乗り越えればヒッポグリフの輝くような毛並みが羽根から毛へ滑らかに変わって行くのは・・・

見応えがあるとハリーは思いました。それぞれ色が違っていて嵐の空のような灰色だったり赤銅色だったり赤ゴマの入った褐色だったり艶々した栗毛に漆黒などと色とりどりでした。しかし前脚の鉤爪はいかにも恐ろしげでした。

そのため誰もが・・・

3-2.ヒッポグリフのバックビークを巡る騒動、その2
ハグリッドは両手を揉みながら生徒たちに笑いかけ「もうちっとこっちゃこいや」と言いましたが誰も行きたがりません。ハリーにロンとハーマイオニーだけは恐々と柵に近づきました。ここでハグリッドの説明が始まりました。

まんずイッチ番先にヒッポグリフについて知らなければなんねえ事はこいつらは誇り高い。すぐ怒るぞ。ヒッポグリフは絶対侮辱してはなんねえ。そんな事をしてみろ。それがお前さんたちの最後の仕業になるかもしんねぇぞ。

マルフォイにクラッブとゴイルの3人はハグリッドの説明を聞いていませんでした。何やら密談の最中でした。どうやったらハグリッドの授業をぶち壊しにできるのかと何か企んでいるような嫌な予感がハリーはしたのでした。

ハグリッドの説明は続きます。必ずヒッポグリフのほうが先に動くのを待つのだそうです。それが礼儀というものだ。こいつのそばまで歩いて行く。そんでもってお辞儀をして待つそうです。そしてお辞儀を返して来たら・・・

それは触ってもいいという事なんだそうです。でもお辞儀を返して来なかったらヒッポグリフの鉤爪は痛いので素早く離れなくてはならないとの事でした。こうしてヒッポグリフの説明が終わりハグリッドはこう言ったのでした。

「よーし。誰が一番乗りだ?」

答える代わりにほとんどの生徒が前にも増して後退しました。ハリーたちでさえ「上手く行かないのでは?」と思うほどでした。ヒッポグリフは繋がれているのがお気にに召さないようで何やら苛立っているようだったからです。

ハグリッドがすがるような目をして「誰もおらんのか?」と言うので「僕やるよ」と名乗り出たのはハリーでした。すぐ後ろで「あっ」と息を呑む音がしたかと思うとラベンダー・ブラウンとパーバティ・パチルがこう囁きました。

「あぁぁー駄目よハリー。お茶の葉を忘れたの!」

ハリーは午前中の「占い学」の授業でトレローニー先生から「死神犬が取り憑いている」と死の予告を受けていたのです。しかしハリーはそんなラベンダーとパーバティの忠告を無視して放牧場の柵を乗り越えて行ったのでした。

「よーし。そんじゃ。バックビークとやってみよう」

ハグリッドは数いるヒッポグリフの中から灰色のバックビークを選びました。柵の向こうでは生徒全員が息を止めているかのようでした。そんな中マルフォイは意地悪く目を細め「上手く行くのか?」と言いたげに見ていました。

ところが当初は緊張が走ったものの何とバックビークがお辞儀を返して来たのです。ハリーがバックビークの嘴を撫でるのを見て生徒全員が拍手喝采しました。しかしマルフォイたち3人はその逆にひどくがっかりしていました。

バックビークの背中に乗って軽く空中散歩というおまけもつきました。ハリーの成功に励まされ他の生徒も相変わらず恐々でしたが放牧場に入って来ました。マルフォイたちが相対したのはそのバックビークでした。ところが!

マルフォイがバックビークに「醜いデカブツの野獣君」と話しかけたのです。次の瞬間バックビークがマルフォイに襲いかかりました。マルフォイのローブはあっという間に血に染まりました。生徒全員がハニックに陥りました。

ハグリッドがマルフォイを軽々と抱え上げハーマイオニーが走ってゲートを開けました。血が草地に点々と飛び散りました。ハグリッドはマルフォイを抱え城に向かって坂を駆け上がって行きました。こんな騒動が起こり・・・

ドラコ・マルフォイのお陰でハグリッドの教師生活は波乱の幕開けになってしまいました。

3-3.ヒッポグリフのバックビークを巡る騒動、その3
ハグリッドがマルフォイを医務室に連れて行った後。スリザリンの生徒たちは口々にハグリッドの事を罵倒していてパンジー・パーキンソンは泣きながら「すぐ首にすべきよ!」などと言っていました。しかし当然の如く・・・

ディーン・トーマスは「マルフォイが悪いんだ!」ときっぱりそう言い切ったのでした。おそらくディーンもマルフォイがハグリッドの説明を聞きもしないでクラッブにゴイルと何やら話し込んでいたのを見ていたんでしょうね。

ところがやはり父親のルシウス氏が黙っていませんでした。バックビークは魔法省に出頭して裁判を受ける事になりました。嘆き悲しむハグリッドにハーマイオニーはバックビークが安全だときっと証明できると励ましました。

しかし裁判の結果はバックビークの敗訴でした。ハーマイオニーが懸命に資料を集めてくれたのにハグリッドは重々しい雰囲気に呑まれてしまい一方ルシウス氏は自分の主張をちゃんと話して思い通りの判決を勝ち取ったのです。

ハグリッドは判決を受けたショックで放心状態でした。その様子を見てマルフォイが「見ろよ。あの泣き虫!あんなに情けないものを見た事があるかい。しかもあいつが僕たちの先生だって!」とハグリッドの事を罵りました。

そう言うのを聞いてハリーもロンも激昂してマルフォイに向かって手を上げました。ところが何とハーマイオニーのほうが早かったのです。ハーマイオニーはあらん限りの力を込めてマルフォイの横っ面を引っぱたいたのでした。

ハリーもロンもさらにはクラッブもゴイルもびっくり仰天してその場に棒立ちになりました。ハグリッドの事を情けないなんて。よくもそんな事を。この汚らわしい。この悪党。ハーマイオニーの怒りはまだまだ収まらず・・・

ハーマイオニーは杖を取り出しました。マルフォイはじりじりと後退しクラッブとゴイルは全くのお手上げ状態でマルフォイの命令を仰ぎました。マルフォイは「行こう」と呟き3人はあっという間にその場から消えたのでした。

「ハリー。クィディッチの優勝戦で何が何でもあいつをやっつけて!絶対にお願いよ。スリザリンが勝ったりしたら私とっても我慢できないもの!」

怒りに声を上ずらせながらハーマイオニーはハリーにこう言ったのでした。その怒りはそれほどまでに凄まじかったのです。

今日の最後に
ホグワーツの生徒は前年度つまり2年生のイースター休暇中に翌年度から履修する選択科目を決める事になっています。当然その時点では「魔法生物飼育学」を担当していたのはケトルバーン先生だったというわけなんですよね。

そのためハリーたち3人はもちろん他ならぬハグリッド自身もまさか自分が教師になれるなどとは思っていなかった。それはドラコ・マルフォイとて同じでそうと判っていたら「魔法生物飼育学」は選んでいなかったでしょうね。

マルフォイも自分が選んでいなかったら「どうぞご自由に。どうぞご勝手に」という所だったんでしょうが新学期初日に聞いた時には「何という事だ!」とか「とんだ災難だ」などと思ったんじゃないかなと私はそう思いますね。
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