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ルーナがロープをほどいてくれたのでハリーとロンは取りあえず自由に体を動かす事ができるようになりました。しかし真上の客間ではベラトリックス・レストレンジがハーマイオニーを拷問にかけています。ところがロンも驚くあまり叫びそうになる出来事が起きたのでした。そこに現れたのは?(全3項目)

3-1.居ても立ってもいられない!
何かを壊す時のために古い釘がある。ハリーがロープをほどくのを手伝って欲しいと言うとルーナはこう言いました。ルーナは釘を取りに行くとすぐに戻って来ました。真上の客間からはベラトリックスの声が聞こえて来ます。

「もう一度訊くよ!剣をどこで手に入れた?どこだ?」

ベラトリックスのこの問いにハーマイオニーは「見つけたの。見つけたのよ」と答えていました。ハーマイオニーは「止めて!」と言うとまた悲鳴を上げました。それを聞いてロンは思わず激しく身をよじってしまったのでした。

するとルーナがお願いだからじっとしててと言って来ました。暗くて手元が見えないので体を動かされると困るというわけです。するとロンが僕のポケットに「灯消しライター」がある。明かりが一杯詰まっていると言いました。

数秒後「カチッ」と音がしてテントのランプから吸い取った光の玉が飛び出して来ました。元の場所に戻る事のできない光は地下牢のあちこちに浮かびました。これでルーナは手元が見えるようになって作業がし易くなりました。

「お前は嘘をついている。穢れた血め。私には判るんだ!お前たちはグリンゴッツの私の金庫に入ったんだろう!本当の事を言え。本当の事を!」

こう言った後さらにベラトリックスは「他には何を盗んだ?他に何を手に入れたんだ?本当の事を言え。さもないといいか。この小刀で切り刻んでやるよ!」と言っていました。ここでルーナのロープを切る作業が終わりました。

上の客間ではハーマイオニーが拷問を受けている。ハリーもロンも居ても立ってもいられませんでした。ハリーは17才の誕生日にハグリッドから貰った巾着の中を掻き回すと色々取り出して試しましたがどれもこれも駄目でした。

そんな中に名付け親のシリウスから貰った「両面鏡」がありました。そこにハリーは明るいブルーの目があるのを見ました。ダンブルドアの目が鏡の中からハリーを見つめていたのでした。ハリーはその目に向かって叫びました。

「助けて!僕たちはマルフォイの館の地下牢にいます。助けて!」

すると何と摩訶不思議な事に・・・

3-2.助けがやって来た!
鏡に映っていたその目は瞬いて消えました。ハリーは無我夢中で叫んだので本当にそこに目があったのかどうかの確信もありませんでした。そしてハリーの横ではロンが大声で叫び上の客間ではベラトリックスが叫んでいました。

「どうやって私の金庫に入った?地下牢に入っている薄汚い小鬼が手助けしたのか?」

こう言うベラトリックスにハーマイオニーは「小鬼には今夜会ったばかりだわ!あなたの金庫になんか入った事はないわ。それは本物の剣じゃない!ただの模造品よ。模造品なの!」と答えました。するとそれを聞いて・・・

「偽物?ああ上手い言い訳だ!」ベラトリックスがこう言うとルシウス氏がドラコに地下牢にいる小鬼なら簡単に判るから連れて来いと言ったのでした。ハリーはグリップフックの所に飛んで行ってその耳にこう囁いたのでした。

「あの剣が偽物だって言ってくれ。奴らにあれが本物だと知られてはならないんだ。グリップフックお願いだ」

脅し文句を言うとドラコが決然とした表情で地下牢に入って来ました。ドラコがグリップフックを引きずって地下牢から出し扉が閉まると同時に「これ以上はない!」というぐらい理想的なタイミングでそこに姿を現したのは?

それは屋敷しもべ妖精のドビーでした。ロンはもうびっくり仰天で叫びそうになるほどでした。ハリーがロンの腕を叩いてそれを止めました。ロンはうっかり叫びそうになってしまった事に自分でもぞっとしているようでした。

「ハリー・ポッター。ドビーはお助けに参りました」

かつて仕えていた昔のご主人様の館に戻って来たドビーはその眼を見開き足の先から耳の先まで震えていました。トビーは明らかに恐怖ですくみ上がっていました。一体全体どうやって?ドビーはここに来る事ができたのか?

しかしその理由を訊いている余裕はありません。上ではまたハーマイオニーが拷問を受けていて叫び声が聞こえて来ます。ハリーは大事な話だけに絞る事にしました。ハリーはドビーにこう問いかけたというわけなんですよね。

「君はこの地下牢から姿くらましできるんだね?」

「そしてヒトを一緒に連れて行く事もできるんだね?」

この2つのいずれの問いかけにもドビーは頷きました。そこでハリーはルーナとディーンとオリバンダー翁を掴んで「さてどこに連れて行って貰おうか?」と考えあぐねている所に今度はロンがこう言葉を付け加えたのでした。

「ビルとフラーの所へ。ティンワース郊外の貝殻の家へ!」

ルーナとディーンは当然ハリーをここに置いて逃げるなんてそんな事はできない。ハリーを手伝いたいと訴えて来ました。しかしハリーは「行ってくれ!行くんだ!僕たちは後で行く。とにかく行ってくれ!」と言ったのでした。

そして再び「パチン」と音がしてドビーにルーナとディーンそれにオリバンダー翁は消えました。すると上からルシウス氏がこう叫ぶのが聞こえて来ました。ドビーが「姿くらまし」をする時のその音が聞こえてしまったのです。

「あの音は何だ?聞こえたか?地下牢のあの物音は何だ?」

3-3.今度はドラコではなく
ハリーとロンは顔を見合わせました。最初にドビーがこの地下牢にやって来た時には絶妙のタイミングだったので気づかれずに済みましたが今度ばかりはそうはならなかったのです。他に手はありません。ハリーはロンに・・・

「2人で奴を組み伏せるしかないな」

今回ルシウス氏はドラコではなくてワームテールことピーター・ペティグリューに地下牢に行くよう指令を出しました。頭上で部屋を横切る音がしてどうやら呼びに行ったようです。それを聞いてハリーはロンにこう囁きました。

ハリーは「明かりを点けたままにしておけ」と付け加えました。やがて誰かが降りて来る足音がして「下がれ。扉から離れろ。今入って行く」とワームテールが言うと扉が開きました。そこでハリーとロンが飛びかかりました。

ロンはワームテールの杖腕を押さえて捻り上げハリーは口を塞いでワームテールの声を封じました。すると上からルシウス氏がワームテールに「どうかしたか?」と呼びかけて来るのが聞こえて来ました。するとそこでは・・・

ロンがワームテールの声を何とか真似して「何でもありません!異常ありません!」と答えました。ハリーはワームテールに首を絞められほとんど息ができませんでした。ところがこの後に予想外の展開が待ち受けていました。

「僕はお前の命を救ったのに?ピーター・ペティグリュー。君は僕に借りがある!」

ハリーがこう言うと・・・

ピーター・ペティグリューは?

今日の最後に
今回は何と主役のフェンリール・グレイバックは全く登場せず背景説明だけで終わってしまいました。グレイバックはハリーにロンを含めた捕虜たちを地下牢に押し込んだ後は客間に戻って事の成り行きを見守っていたようです。

一体どんな思いを抱きながらグレイバックはベラトリックスがハーマイオニーを責め立てるのを見ていたんでしょうね?まあもちろんきっと「早く終わってくれないかなぁ」と思っていたんでしょうね。しかしその一方で・・・

こうやって拷問にかけてベラトリックスが弱らせてくれればハーマイオニーは抵抗する余力もないだろう。もしもそうなれば俺がこの娘に取りかかる頃には存分に楽しむ事ができるだろう。そう思って密かにほくそ笑んでいた?

そんな所だったのでは?と私はそう思いますね。
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